今回ご紹介するのは、都心からのアクセスもよく、登山・ハイキングルートも豊富な秩父・飯能地域にある、子の権現と竹寺という2つの山寺を訪ねるハイキングコースです。
3時間ほどで周れるコースで、西武秩父線吾野駅をスタートし、東郷公園、子の権現、豆口峠、竹寺を経由して、名栗地区にある小殿バス停からバスで飯能駅まで戻るというコースです。
比較的足場も良くそれ程登る角度もきつくないので、普段はあまり山登りはしないけど興味がある方や、ただ自然の中をハイキングするだけでは無く、いろいろなスポットを見ながらハイキングをしたい人に特にオススメのコースとなっています。

子の権現と竹寺とは?

子の権現と竹寺は武蔵野三十三観音に数えられていて、子の権現は三十二番目、竹寺は三十三番目の寺院でとても個性的なパワースポットとして知られています。どちらもご朱印を頂けるので、ご朱印帳を用意して参拝するのもいいと思います。

子の権現

標高約640mの場所にあり、天台宗の古刹で開運・足腰の神さまとして有名で、古くは人力車や荷車関係の仕事の従事者が、現在はスポーツ選手などが足腰守護を願って参拝しています。境内の2トンもある世界一の鉄のわらじは、訪れた人を驚かせています。
自転車で山道を登るヒルクライムという競技の場所としてその筋には有名な場所で、頂上には自転車も散見されます。

竹寺

標高約490mの場所にあり、寺の名前は医王山薬寿院八王寺といいます。かつては山岳信仰の道場としての場所でもあり、鳥居に設けられた茅の輪、牛頭明王像など、歴史を感じるお寺です。

スポンサーリンク

アクセス方法と服装

登山口までのアクセス

池袋駅から西武池袋線に乗車し、終点の飯能駅で西武秩父線に乗り換えて、吾野駅で下車します。乗車時間は約80分程で、1時間おきに出ている特急ちちぶ号を利用すると約60分程で到着します。池袋⇔飯能間は始発駅と終点駅なので、行きも帰りも座って帰れるのも重要では無いかもしれませんが嬉しいところと言えるでしょう。

ハイキングの服装は

10月の午前11時に吾野駅をスタートしましたが、まだまだ気温は高く、シャツとチノパンの格好でもハイキング中は汗をかく程でした。足場は良いコースですが、途中で道が細くなっていたり、山肌が崩れている箇所などもあるので、登山用の靴を用意したほうが良いでしょう。

ハイキングコース情報

吾野駅から子の権現
吾野駅を出ると、駅から子の権現までの案内看板もあるので、それに従って進みます。分かりにくいですが、線路を過ぎた辺りに左に入る道があり、それがルートになっています。分からなかった場合も、西武秩父線と併走する国道299号線を秩父方面に歩けば、左側に子の権現への案内看板を確認することが出来ます。

しばらく高麗川沿いを歩いていくと、東郷公園が見えてきます。公園内には秩父御嶽神社という神社があり、境内も立派ですので神社仏閣好きな方は訪れるのもまた一興だと思います。トイレもありますので、ここで済ませておきましょう。

東郷公園を後にし、しばらく舗装された道を山へ向かって歩きます。なだらかですが、登山口まで約40分程かかります。途中「不動滝」というかわいらしい規模の滝を見ることが出来ます。

更に先へと進むと「浅見茶屋」という休憩できるお茶屋さんがあります。平日に行ったためか、あいにく当日は休業日で利用できませんでしたが、店内は古き良き時代の峠の茶屋を思わせる内装で、ホッと一息つくのにはちょうど良さそうな場所でした。

浅見茶屋を過ぎると、橋が見えてきて先には石の階段が見えてきます。橋は「降魔橋」という名前で何とも禍々しい名前ですが、ここからが登山の始まりです。石の階段を上がった後は、山土を歩きます。数日前に雨が降ったりしていると泥濘があるので注意が必要です。子の権現まではそこそこ勾配があります。

子の権現に到着すると、まず最初に大きな二本の杉の木が出迎えてくれます。「二本杉」と呼ばれていて、一本は落雷の影響でこげ跡が残っています。樹齢は約800年と言われ、埼玉県の指定天然記念物に認定されています。
近くにはお店もいくつかありましたが、同じく平日のせいか営業しているお店はありませんでした。休日は通常営業していて、お土産の他に地域の農産物や加工品などを買うことが出来るようです。二本杉とお店の裏手にトイレが設置されています。
お店を後に進んでいくと、正門があります。門をくぐると仁王像が道の両端に鎮座しています。

パワースポット①二体の仁王像

その奥に本堂があります。とてもきれいに手入れが行き届いていて、観音様もやさしく微笑んで登山客を迎えてくれます。

パワースポット②夫婦ゲタと鉄のわらじ

その側に、一際目立つ大きな夫婦ゲタとわらじがあります。子の権現の縁起に、「魔火のため腰と足を傷め悩めることあり。故に腰より下を病める者、一心に祈らば、その験を得せしめん。」とあるように、このゲタとわらじが信仰の証でもあったということです。足腰守りという、かわいいわらじの形をしたお守りを購入することが出来ます(500円)。

本堂の右側裏手には奥の院に繋がる道があります。しばらく歩くと下り坂になり、開けた場所に出ます。天気がいい時は、北西の方角に伊豆ヶ岳と古御岳が一望できます。ここで分岐点があり、左側が竹寺方面、右側が伊豆ヶ岳方面になっています。竹寺方面への標識がありますので、それに従って進みます。

子の権現から竹寺
子の権現を出てから、中間地点の豆口峠まではじめのうちは平坦な道であったり、少し下り坂であったりします。ほぼ一本道なので迷うことはおそらくは無いとは思われますが、道幅が狭いので注意が必要です。厳寒期以外は熊の目撃情報もあるらしいので、熊よけの鈴などを用意するほうがいいでしょう。

道幅が狭いので注意が必要です

樹木で仕切られた道をしばらく行くと、丸太の階段が見えてきます。ここからは豆口峠まで上りになります。平坦な場所まで登りきると、ヒノキの樹林の中に小さな小屋が見えてきます。そこには「神送り場」と書かれた看板も立っていて、ここが豆口峠であることが分かります。竹寺方面以外に、名栗地区へ抜けるルートもある分岐点になっていますが、竹寺方面へは標識もありますので、それに従って進みましょう。

豆口峠から竹寺までの道も道幅が狭く、樹木のほかに低木やススキのような植物が生えていて、少し圧迫感のある道になっています。途中、谷側の斜面が崩れているところがあり、注意が必要です。豆口峠出発当初はなだらかな上り坂ですが、途中から竹寺までは下り坂になっています。

樹木の道を抜けて開けた場所に出ると、眼下に建物が見えてきます。下りきるとまず本堂が見えてきます。15年程前に再建されたものらしいのですが、屋根にはコケなどが生い茂り、山寺の雰囲気が出ています。

パワースポット③竹寺のシンボル 茅の輪

東屋を右手に降りていくと、竹寺のシンボルでもある鳥居にかかる茅の輪が現れます。これをくぐって心身の清浄を願うそうです。

茅の輪をくぐり抜けると、大きな建物が見えてきます。そこが本坊で、春と秋には住職の法話に耳を傾けながら、季節の野菜を使った精進料理を味わえるのだそうです。近くに大きな駐車場もあり、それ目当てで参拝にくる方も多いとか。トイレは本殿の向かい側に設置してあります。

竹寺から小殿バス停
本坊まで参拝したら、来た道を戻ります。本殿まで戻ると、来た道である子の権現方面と逆側に小殿バス停方面の道があります。歩き始めるとしばらくは上り坂が続きます。途中で子の権現方面への近道が分岐点として現れますが、そこを起点に小殿バス停方面は長い急な下り坂で、バス停のある県道まで続いています。

県道に出たら、飯能駅方面へ少し歩き小殿バス停が見えてきます。バスは45分間隔で運行しており、飯能駅までの所要時間は約45分です。

下山後のおすすめの温泉

小殿バス停から更に飯能方面、歩いても向かえますが2つ先に河又名栗湖入口というバス停があります。そこから名栗湖方面へ10分ほど歩くと、左側に「さわらびの湯」という日帰り温泉があります。更に10分程歩を進めると、名栗湖と有間ダムが見えてきます。湖を見学して、さわらびの湯で疲れを洗い流すのもオススメです。
さわらびの湯HP

スポンサーリンク