のこぎり

キャンプにおすすめのノコギリ9選!長い薪の切断に最適なサムライやシルキーを紹介!

キャンプにおすすめのノコギリ

キャンプやアウトドアでは、長すぎる薪の切断やブッシュクラフトなどで木を切らなければならない場面は少なくありません。

そのような場合にノコギリがあれば作業効率が格段に上がります。「かさばって持ち運びに不便」と思われるかもしれませんが、携帯性に優れた折りたたみノコギリならコンパクトに持ち運びできるので邪魔になることもありません。今回はキャンプやアウトドアで重宝する折りたたみノコギリをご紹介します。

キャンプに折りたたみノコギリは必要?

キャンプやアウトドアにノコギリ必要?って思う方も少なくないと思いますが、ノコギリがあって便利だった点をいくつか紹介していきます。

焚き火台に入らない長い薪をノコギリで切断できる!

キャンプといえば焚き火はつきもので、焚き火台のサイズによっては薪を短くしないと入らないケースがありますが、そんな時ノコギリがあれば切断して長さを調整することで焚き火台に薪を収めることが可能です。

また、手持ちの薪が足りなければ新たに薪を作る必要があります。そんな場合でも折りたたみノコギリがあれば、現地での調達が可能になります。

ナイフのバトニングに役立つ

バトニングの際に「ナイフがあれば十分」と考える人も少なくありませんが、折りたたみノコギリがあると、よりスムーズに薪作りできます。というのも、薪に長さがあると割りにくく、ナイフがはまってしまうことも少なくありません

ナイフで短くしようにも、刃の性質上、木目に沿って割ることはできますが、垂直に切断するには不向きです。そのような場合でもあらかじめノコギリで薪の長さを調整しておくことで、軽快にバトニングできるため、大幅に時間を短縮することが可能です。それだけでなく、無理なバトニングによってナイフを痛めるリスクを下げることにもつながります。

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ブッシュクラフトでテーブルやポールも作れる!

荷物の少ないブッシュクラフトでは、自然の中にある木や石、土などでアイテムを作り出します。

長さをそろえた木を並べてテーブルにしたり、適当な長さに切った木をタープのポールにしたりと、木を加工して作るものが多く、ナイフ1本でもできるのですが、ノコギリがあると作業もスピーディーになります。

コンパクトだから邪魔にならない

かさばるノコギリはキャンプには不向きに見えますが、必要なとき以外は折りたためるので邪魔になることもありません。

ノコギリがあるとアウトドアの緊急時にも安心

折りたたみノコギリがあると、アウトドアで怪我をした時やビバークの時など、いざと言う緊急時の時にも役立ちます。

怪我の時には杖や添え木も作れる!

脚をくじいた時など、落ちている木を適当な長さに切って杖を作ったり、骨折した時の添え木を作ったりできます。グループで一つ折りたたみノコギリがあれば、いざと言う時に役立ちます。

緊急のビバーク時にも

ビバーク時にはノコギリで木を切ってツェルトの支柱を作ることができます。

また、体温を維持するためにノコギリで木を切って焚き火をすることもできます。ビバークで大切なことは雨や風をよけ、体温を下げないことです。折りたたみノコギリが命を守ってくれる可能性もあります。

アウトドアだけじゃない折りたたみノコギリはDIYにも

折りたたみノコギリはキャンプだけでなくDIYでも重宝します。自らの手で物作りや修繕をするDIYは近年、人気が高まっていて趣味として楽しむ人も少なくありません。もちろん、木材などを切ることもあるので、折りたたみノコギリがあると多くの場面で役に立ちます。

また、折りたためることによって携帯性や収納性が高いだけでなく、刃に当たって怪我をするリスクも下げられます。特に子どもがいるご家庭では、仕組みを知らないと開閉できない折りたたみノコギリは安全面でもおすすめです。

キャンプで使う折りたたみノコギリを選ぶポイント

ノコギリはキャンプでは主に焚き火の薪を作るのに使います。グリップが握りやすいもの、刃の長さが適度にあるものが使いやすいです。刃には剪定用や木工用などいろいろ種類がありますが、どの種類でも薪を作る木を切るのに問題はありませんが、より使いやすさを重視して、選び方のポイントをご紹介します。

ノコギリの刃の選び方

刃の目が細かいものは鋸を軽くひく事ができますが時間がかかります。目の粗いものは早く切ることができますが、鋸をひく時に引っかかる感じがあり慣れていないと使いにくく感じることもあります。万能目がその中間になるので一番使いやすい刃の種類です。

ノコギリの刃の長さ選び

ノコギリの刃の長さは、短すぎると木を切るのに時間がかかりますし、長すぎると持ち運びに不便になります。20cm前後の長さが一番使いやすいです。それ以下の長さだと細い木を切るのであれば問題ないですが、ある程度の太さの薪を焚き火で使用したいのであれば、切るのに時間がかかります。シルキーゴムボーイの210mmであれば十分持ち運びにも便利な長さです。

替え刃があるとコスパがいい

ノコギリはメンテナンスをちゃんとすれば簡単に買い替えるギアではありませんが、硬い木材を切断する時に刃こぼれしてしまう可能性もあります。替え刃のみ販売されているノコギリを選ぶと本体を買い換えるよりもコストを安く抑えることができます。

持ち運びのしやすさ

キャンプでは折りたたみノコギリの携帯性と収納性は大きなメリットになります。荷物をコンパクトにしたい場面でも折りたたみ式であれば、リュックにはもちろん、物によってはポケットに入ってしまうサイズもあるので、荷物を圧迫することもありません。

ケースに入れるタイプとは違って、完全に刃を収められるので安全も確保できます。また、少し離れた場所から木を切り出す際など、必要な時だけ使ってすぐに収納できるため、運搬の邪魔になることもありません。

キャンプにおすすめの折りたたみノコギリ9選!

キャンプやアウトドアにおすすめの折りたたみノコギリを9つご紹介します。刃渡り・サイズ・重量は切りやすさや携帯性に直結するので、スタイルに合ったものを選んでみてください。

シルキー ゴムボーイ 万能目 210mm

サイズ 44.5×6×2cm
刃渡り 21cm
収納サイズ 24×6×2cm
重量 230g

折りたたみノコギリとして抜群の人気を誇る「ゴムボーイ」シリーズの刃渡り21cmモデル。名前の由来にもなっているゴムグリップは力を込めやすく安定性も十分、刃渡りが21cmあるので少し大きな木や薪をスムーズに切断することができます。

また、ハードクロムメッキが施された刃はサビにくいだけでなく、剛性も申し分ありません。加えて切断時の摩擦が少なく、目詰まりを起こしにくいというメリットもあります。パッケージをそのまま簡易携帯ケースとして使えるのも嬉しい点です。

神沢精工 サムライ騎士 240mm

サイズ 全長51cm
刃渡り 24cm
収納サイズ 27cm
重量 295g

「サムライ騎士」の刃渡り24cmモデルは、その“切れ味の良さ”から高く評価する人も少なくありません。十分な刃渡りと湾曲した曲刃によって、太い木であっても効率よく素早く切断することができるので、積極的に薪を作って焚き火をしたい人におすすめです。

また、ボタンを押さなければ開閉できない安全ロック式を採用。不意に開いて怪我をしたり、リュックの中で荷物を傷付けたりすることもありません。携帯性をより重視したい場合は刃渡り18cmもしくは21cmもラインナップされています。

高儀 替刃式折込鋸 シャークソー 180mm

サイズ 全長38cm
刃渡り 18cm
収納サイズ 2.3x6x21.2cm
重量 219g

オリーブカラーのクールなデザインのノコギリです。刃は食い込みやすいカーブ形状でヤニが付きにくいフッ素コーティングが施されています。柄には初めからパラコードがついており、カラビナもつけられる形状なので、キャンプでの使用にピッタリなノコギリです。

藤原産業 SK11 210mm

サイズ 44.3×6.5×2cm
刃渡り 21cm
収納サイズ
重量 260g

工具メーカー藤原産業の折りたたみノコギリです。

現場主義で考えた工具メーカーならではの工夫がされています。ブレード部分の角度が2段階に変えられ、使う用途や使う位置で、最適な角度で作業することができます。特殊なUカットの刃で切りくずをスムーズに外へ排出する設計で、表面は汚れにくいハードクローム仕上げで切れ味が長く続きます。

BAHCO(バーコ) 396-Lap Lander

サイズ 全長40.5cm
刃渡り 19cm
収納サイズ ‎7.87×11.81cm
重量 200g

工具メーカーで名を知られる、スウェーデン生まれ「BAHCO(バーコ)」から販売される折りたたみ式ノコギリ。アーミーカラーの樹脂製ハンドルと、ブラックカラーのブレードのデザインが堪らないワイルドなアイテムです。

シルキー ポケットボーイ 万能目 170mm

サイズ 全長37.5cm
刃渡り 17cm
収納サイズ 21cm
重量 225g

携帯性を重視したい人におすすめの折りたたみノコギリ、「ポケットボーイ」シリーズの刃渡り17cmモデル。とてもコンパクトでキャンプとは相性が良い折りたたみノコギリです。携帯性だけでなく切れ味も折り紙付きなので、中型の木であっても問題なく切ることができます。

また、別売ではありますが万能目以外の荒目や細目、曲刃といった刃を取り付けることができるため、用途によって刃を交換することも可能です。刃渡り17cmの他にはシルキーの中でも最小、刃渡り13cmのモデルもあります。

高儀 替刃式折込鋸 シャークソー 125mm

サイズ 全長28cm
刃渡り 12.5cm
収納サイズ 16×.5cm
重量 170g

刃渡り12.5cmと非常にコンパクトで、折りたためば手のひらに収まってしまいます。小さいながらも切れ味に優れ、クリアコートによる防錆性も十分。プッシュボタンを押し込むことで、角度を2段階切り替えられるため、状況に応じて切りやすい角度に調節できます。

携帯性に優れたオリジナルケースに収納すればベルトやリュックに装着可能。キャンプはもちろん、バックパックキャンプにもおすすめしたい折りたたみノコギリです。

オピネル フォールディングノコギリ #18

サイズ 全長約42cm
刃渡り 約19cm
収納サイズ 24cm
重量 約193g

ナイフで有名なオピネルが世に生み出す「フォールディングノコギリ」はナイフと同様、人気があります。切れ味や携帯性だけなく、デザインを好んで購入する人も少なくありません。木製のハンドルは持ちやすいよう湾曲しており、力が入りやすい形状になっています。

また、オピネル独自のセーフティロック機能によって、不意に刃が飛び出すこともなく安全面も十分。木材の落ち着いた色合いとスマートな見た目はキャンプにもよく合うので、デザインを重視したい人にもおすすめの折りたたみノコギリです。携帯性と実用性を兼ね備えた#18(刃渡り約19cm)の他に、より携帯性に特化した#12(刃渡り約12.5cm)もあります。

オピネル フォールディングノコギリ #12

サイズ 全長約30cm
刃渡り 約12.5cm
収納サイズ 約16.7cm
重量 約110g

折りたたんで収納した時は、手のひらサイズのコンパクトなノコギリです。ハンドル部分が木製で、シンプルな構造ですので重量が約110gと軽量なのも魅力です。登山時にエマージェンシーキットに入れての持ち運びがおすすめです。

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ノコギリの目立て方法やメンテナンス

錆びの防止に油を塗る

ノコギリのメンテナンスで重要なのはブレード部分の錆の防止です。木を切ったあとは木の木屑やヤニなどの樹液が刃について、錆の原因になります。ブラシなどで刃に詰まった汚れを落として、錆止めの油を塗っておきましょう。また、折りたたみの稼動部分にも油をさしておくことをおすすめします。

痛んだ刃をよみがえらせる目立て

ノコギリの傷んだギザギザ部分を専用のヤスリで削ってよみがえらせる目立てといわれる方法があります。ギザギザの山をひとつひとつ削るので根気のいる作業で、力の加減も難しく初心者には大変ですが、アイテムのメンテナンスは愛着が湧いてきますので、チャレンジしてみてはいかがですか。

替え刃を定期的に交換

折りたたみノコギリの多くは別売りで替え刃が用意されています。刃こぼれや錆などのほか、長く使っていると切れ味も悪くなってきます。替え刃の用意されているノコギリの刃は消耗品と割り切って、メンテナンスしても切れ味の悪い刃は交換しましょう。

100均のノコギリはキャンプで使える?

100均のダイソーやセリアでも木材用のノコギリは購入できます。ホームセンターの木材などを切るには十分な切れ味ですが、キャンプやアウトドアでは太い薪や生木も切断する場面があるので、専用のノコギリに比べると切れ味が悪く作業効率が落ちてしまいます。少ししか使わない場合は100均のノコギリでも使えますが、本格的にキャンプで使いたい方は専用のノコギリを購入することをおすすめします。

折りたたみノコギリでアウトドアを効率よく快適に!

キャンプではナイフほど見かける機会が多くない折りたたみノコギリですが、あると非常に便利です。ノコギリのあるなしで、薪作りにかかる時間が大きく変わるだけでなく、無理なバトニングによって手を痛めたりナイフを傷つけたりするリスクも少なくて済みます。

折りたたみノコギリであればコンパクトに収まるので、頻繁に使う人はもちろん、薪が足りなかったりタープポールを忘れた代用に木を切ったりなど、念のために持っておくととても心強いギアです。

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yamaico編集部
Yamaico運営&記事編集担当のマッキーです。               ●編集者の資格                               ①NCAJ公認キャンプインストラクター                   (公益社団法人 日本キャンプ協会https://camping.or.jp/leader)                   ②JAC公認キャンプインストラクター                    (一般社団法人 日本オートキャンプ協会 https://www.autocamp.or.jp/)                    ③JBS認定ブッシュクラフトアドバイザー                  (Japan Bushcraft School https://bushcraft.jp/)
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