デイツのハリケーンランタンは種類が豊富で、違いが分かり辛い部分が多く選択に迷ってしまいます。
そこで当記事では、デイツ製ハリケーンランタンの種類や、使い方について詳細を解説していきます。
デイツのハリケーンランタンとは
デイツのオイルランタンはフュアーハンドランタンと並びキャンプでとても人気のランタンになっています。
デイツの歴史は?
デイツ(DIETZ)の歴史は古くアメリカ合衆国のニューヨークにて1840年に、照明製品を専門とした製造会社として創業されました。
石油が燃料として使用される前には、鯨油が主流だった頃に設立された古来のノウハウを搭載した製品が魅力です。
発売当初では画期的な技術だった平芯を用いたランタンの製造をいち早く取り入れ、暴風の中でも使用できるランタン「ハリケーンランタン」に技術を応用させせており当初の技術がそのままデイツのハリケーンランタンにも搭載されています。
現在では香港を拠点とした国外工場にてランタンの製造を行っており、インテリアやアウトドアランタンとしても人気な照明器具が人気のブランドです。
※ハリケーンランタンの名前の由来は、空気がグルグル台風のように循環する構造からという説もあります。
デイツのハリケーンランタンの魅力
デイツ(DIETZ)のハリケーンランタンは「どんな悪天候でも使用可能な、炎が消えることのないランタン」という売り文句が自慢です。天候が変わりやすいアウトドア中の過酷な環境でも、安心して使用できる構造が採用されています。
シンプル構造で故障が少ない
燃焼による温度差により、内部に発生する気流を利用した設計が搭載。
内部に発生する気流を利用する事により、寒冷地での燃料の凍結や内部の凍結といったトラブルを防ぐ事が実現可能となりました。
更にランタンの外部から燃焼に最適な空気を内部に送り込むことにより、燃料を使用するランタン特有の有害物質の発生を抑える事ができます。
種類やカラーバリエーションが豊富
出典:楽天市場
デイツ(DIETZ)のハリケーンランタンは種類やカラーバリエーションも豊富で、好みのカラーを選択できるのも魅力の一つ。
自分のお気に入りのアイテムを選択できるユーザーへの配慮も嬉しいポイントです。
安価な燃料が使えるので経済的
デイツ(DIETZ)のハリケーンランタンで使用する燃料は、ホワイトガソリンやガスを使用する燃料ランタンに比べたら非常に安価で、ほんのりと照らしてくれる優しい光でとても良い雰囲気を味わうことができます。燃焼を起こして点灯するランタンなので、肌寒い季節には周囲をほんのり温めてくれる優しい温もりがあります。
防虫効果があるパラフィンオイルも使用可能なので夏場でも安心
デイツ(DIETZ)のハリケーンランタンは別売の防虫オイルを使用することにより、虫除けとしても利用が可能です。
不快な害虫から身を守るだけではなく、ランタンに直接寄り付いた虫による汚れも防いでくれる優れものとなっています。
デイツのハリケーンランタンのデメリット
デメリットとしてはLEDランタンのようにワンタッチで点灯することが出来ない点が挙げられます。
ですがディズニー作品に出てきそうな高級感あふれるアンティークなデザインから逆に燃焼タイプのランタンならではの不便さを楽しむ事も可能です。勿論アウトドアランタンとして使用する以外にも、お部屋のインテリアとしても優秀なアイテムとなっています。
デイツのハリケーンランタンを種類別に紹介
デイツのハリケーンランタンの種類について詳細を解説します。
種類豊富なデイツのランタン選びの参考として活用してみて下さい。
デイツランタンのラインナップ
デイツのランタンはサイズやタンク容量・芯の太さの違いなど10種類以上のラインナップがあります。
ただ、日本では取扱店が少なく入手しずらいモデルも多いです。
モデル名 | 高さ(約) | タンク容量(約) | 重量(約) | 芯の太さ | リンク |
---|---|---|---|---|---|
Dietz #1 | 30cm | 1065ml | 790g | 5分芯 | amazon |
Dietz #8 | 33.5cm | 930ml | 970g | 7分芯 | amazon |
Dietz #20 | 30.5cm | 260ml | 620g | 5分芯 | amazon |
Dietz #30 | 30cm | 500ml | 660g | 5分芯 | amazon |
Dietz #50 | 21.6cm | 200ml | 350g | 3分芯 | US Amazon |
Dietz #76 | 25.5cm | 240ml | 430g | 4分芯 | US Amazon |
Dietz #78 | 26.5cm | 340ml | 510g | 4分芯 | amazon |
Dietz #80 | 38cm | 930ml | 1000g | 7分芯 | amazon |
Dietz #90 | 35cm | 930ml | 950g | 7分芯 | amazon |
Dietz #90 WARMER | 34cm | – | – | 7分芯 | amazon |
Dietz #2000 | 29.5cm | 510ml | 700g(本体) | 5分芯 | amazon |
Dietz #2500 | 38cm | 2366ml | 1200g | 7分芯 | amazon |
Dietz #41 | 28cm | 180ml | 780g | 3分芯 | amazon |
Dietz #10 | 35cm | 500ml | 700g | 5分芯 | amazon |
日本国内で入手できるデイツのハリケーンランタン
国内で入手できるデイツのランタンを集めてみました。
アマゾンや楽天では定価をはるかに超える金額で販売されている場合があるので注意して購入しましょう。
デイツ78ハリケーンランタン
タンク容量 | 340ml |
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燃焼時間 | 20時間 |
芯の太さ | 4分芯 |
明るさ | 7カンデラ |
デイツのハリケーンランタンの中でも、最もメジャーなモデルとなるのが「デイツ78」。
大きさや価格帯、性能とすべてのバランスが取れた使いやすいハリケーンランタンです。
コンパクトな設計と4分芯のほど良い光の強さから、ソロキャンプに使用するアイテムとして最も優れているモデルでしょう。
2020年時点での定価は3000円代後半だったが2021年は4400円あたりが無難な金額ではないかと思います。
Dietz #1 Little Wizard Oil Lamp Burning Lantern
タンク容量 | 930ml |
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燃焼時間 | 45時間 |
芯の太さ | 5分芯 |
明るさ | 9カンデラ |
明るさ・燃費のバランスが良い5分芯で大型タンクを備えたています。
燃焼時間が非常に長いモデルとなります。
Dietz #8 Air Pilot Oil Burning Lantern
タンク容量 | 930ml |
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燃焼時間 | 約27時間 |
芯の太さ | 7分芯 |
明るさ | 12カンデラ |
タンク容量が大きく燃焼時間も長めです。明るさも7分芯で12カンデラと明るめのモデルです。
明るさ・燃焼時間ともに満たしてくれるランタンです。
Dietz #20 Junior Oil Burning Lantern
タンク容量 | 260ml |
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燃焼時間 | 約12時間 |
芯の太さ | 5分芯 |
明るさ | 9カンデラ |
小さめのタンク容量で明るいランタンです。容量が少ないため燃焼時間は短めですがキャンプであれば問題ありません。一晩は十分に灯してくれます。
デイツ30ハリケーンランタン
タンク容量 | – |
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燃焼時間 | 23時間 |
芯の太さ | 5分芯 |
明るさ | 9カンデラ |
中型サイズのハリケーンランタンです。
芯のサイズも5分芯とデイツ78では少し灯りが不安だと感じる方にはおすすめです。
デイツ80ハリケーンランタン
タンク容量 | – |
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燃焼時間 | 26時間 |
芯の太さ | 7分芯 |
明るさ | 12カンデラ |
2リットルペットボトルを上回る大きさとなる、存在感抜群の大型のハリケーンランタンが「デイツ80」。数あるデイツのハリケーンランタンの中でも、最も明るい7分芯が採用されているので数人以上のアウトドアでも活躍します。
光を共さない状態でも存在感抜群なので、インパクトと雰囲気を求める方にはうってつけのモデルでしょう。
デイツ90ハリケーンランタン
タンク容量 | 930ml |
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燃焼時間 | 25時間 |
芯の太さ | 7分芯 |
明るさ | 12カンデラ |
80に比べて、3センチほどサイズが小型となる明るさと大きさのバランスが取れたハリケーンランタンが「デイツ90」。
Dietz #90 WARMER LANTERN
タンク容量 | – |
---|---|
燃焼時間 | – |
芯の太さ | 7分芯 |
明るさ | 12カンデラ |
非常にめずらしいデイツのウォーマーランタンです。ランタン上部でお湯や缶コーヒー等をあたためながら明かりをとれるランタンです。
Dietz #2000 Millennium Lantern
タンク容量 | 510ml |
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燃焼時間 | 23時間 |
芯の太さ | 5分芯 |
明るさ | 9カンデラ |
上部のフタを外し付属のゴトクを取り付けてクッカーを乗せてお湯が沸かせます。
燃料タンクも大型で明るいランタンです。
Dietz #2500 Jupiter Oil Lantern
タンク容量 | 2366ml |
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燃焼時間 | 75時間 |
芯の太さ | 7分芯 |
明るさ | 12カンデラ |
デイツの中でも明るさと燃焼時間を併せ持つ最強のハリケーンランタンです。
高さはデイツ80と同等クラスですがタンク容量が2366mlと圧倒的な大きさで燃焼時間もデイツ最長です。
Dietz Watchman Railroad Lantern
タンク容量 | 180ml |
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燃焼時間 | 10時間 |
芯の太さ | 3分芯 |
明るさ | 6カンデラ |
レトロな雰囲気がとてもカッコいいデイツレイルロードオイルランタン。
国内では若干プレミア価格になっているようなので個人輸入も検討した方がよさそう。
Dietz Monarch #10
タンク容量 | 500ml |
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燃焼時間 | 23時間 |
芯の太さ | 5分芯 |
明るさ | 6カンデラ |
珍しいホットブラスのオイルランタン。他の人と被らないヴィンテージランタンを探している方にはおすすめ!
国内では入手しづらいデイツのランタン
国内のネットショップなどで販売が見当たらなかった2モデルを紹介します。
国内ではオークションや個人売買アプリなどでは入手可能です。
高騰している場合は個人での海外輸入も検討してみてください。
Dietz #76 Original Oil Burning Lantern
タンク容量 | 240ml |
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燃焼時間 | 11時間 |
明るさ | 7カンデラ |
芯の太さ | 4分芯 |
76はデイツハリケーンランタンの原型ともいえる基本モデルです。
#76と#78の違い
日本で人気のモデル78とこの76との違いは大きさが76の方が若干小ぶりです。
タンク容量も少なく連続燃焼時間は78の方が長く使えます。
芯のサイズはともに4分芯で明るさには違いはありません。
アメリカamazon⇒ Dietz #76
デイツ50ハリケーンランタン
タンク容量 | 200ml |
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燃焼時間 | 15時間 |
明るさ | – |
芯の太さ | 3分芯 |
アウトドアで使用するランタンとしては照明の明るさは力不足なものの、インテリアとしても最適な可愛らしい小型のサイズ感と燃費が魅力のハリケーンランタンが「デイツ50」です。
アメリカamazon⇒Dietz #50
デイツ真鍮製ランタン
デイツには真鍮仕様のランタンもありましたが現在では生産されてなく入手が難しくなっています。
オークションやメルカリなどでは見かけますが金メッキの偽物もあるようなので注意が必要です。
デイツのハリケーンランタンの使い方
種類が豊富なデイツのハリケーンランタンですが、使い方はほぼ同じですので、ここではデイツ78の使い方を例に説明します。
着火の手順
最初に芯を整えます。芯の角をカットすることにより、ランタンの炎が綺麗になります。
この作業は好みにもよりますので、どちらでも構いません。
右 芯をカットした炎
左 芯をカットしてない炎
炎のバランスが悪いと感じた場合は芯のカットで整います。
オイルタンクのキャップを外し、オイルを入れます。
オイルを入れたら15分程度待ちます。
オイルが芯に浸透してない状態で着火すると、芯が燃えて真っ黒になるので、芯にオイルが浸透するまで待ちましょう。
シリンダーのハンドルを下に降ろすことにより、ホヤが上がり本体との隙間ができます。
芯の調節のつまみを回して3mm程度芯をだして隙間からマッチやライターで着火します。
シリンダーのハンドルを元に戻してホヤを下ろします。
芯調節のつまみを回して炎を大きさを調節します。
芯を出しすぎて炎を大きくすると煤がでる原因になるので炎を高さは2cm程度にとどめておきましょう。
デイツのハリケーンランタンに使える燃料
デイツのハリケーンランタンに使用できる燃料は、以下の2種類が利用可能とされています。
- 灯油
- パラフィンオイル
ハリケーンランタンに利用できる、それぞれの燃料の特徴についた解説していきましょう。
灯油を使用するメリット・デメリット
一般家庭でも使用する、石油ストーブの燃料としてお馴染みの「灯油」。メリットとしては、「1リットル辺りの燃料コストが100円以下」と非常に経済的な点が挙げられる最もポピュラーな燃料となります。
燃料としてのパワーも優秀で、比較的明るい光量を保つことができるのも灯油を燃料として使用するメリットです。
デメリットとしてはガソリンスタンドのような、石油系特有の強い匂いが挙げられます。
特に燃料を車の中やテント内で溢してしまった場合は最悪で、匂いを除去するには非常に苦労が伴う作業になる事もあります。
また、パラフィンオイルと比べ燃焼時に発生する煤の量が多く、頻繁に掃除が必要となるのも灯油を燃料として使用するデメリットです。
芯の出しすぎはススが出やすいので注意しましょう!
パラフィンオイルを使用するメリット・デメリット
メリット
灯油と別にデイツのハリケーンランタンに使用できる燃料が「パラフィンオイル」です。
パラフィンオイルとはろうそくのロウが原料で、常温で液体状となったもので有名なものではレインボーオイルと呼ばれる製品名で専用オイルとして販売されています。
「パラフィンオイル」を使用するメリットは、灯油のような石油系の特有の匂いがしない点が挙げられます。
また製品によってはアロマ成分が含まれたオイルも存在するので、ランタンの揺れる炎と合わさりリラックス効果を生むことが可能。
更に灯油を燃料として使用した場合に発生する煤もごく僅かとなるため、清掃する時間が惜しい方にピッタリのオイルとなっています。
また灯油とパラフィンオイルは、混合しても大丈夫な成分なので安心して使用することが可能です。
デメリット
パラフィンオイルを使用する最大のデメリットが、「1リットル当たり1000円以上」というコストの高さです。
灯油と比べるとかなり差があるのランニングコストを抑える場合はパラフィンオイルは不向きとなります。
デイツのハリケーンランタンの芯の交換方法とホヤの掃除の仕方
デイツ(R.E.DIETZ)のハリケーンランタンは使い続けているとガラス部分である「ホヤ」が煤で汚れがち。そんな時は柔らかいスポンジを使用して基本は水洗いを行い、どうしても落ちない場合は中性洗剤やマイペットをつけたティッシュペーパーで拭き掃除を行うと簡単に綺麗になります。
ホヤの取り外し方
ランタン上部にあるリングを引っ張り上げる。
本体とホヤに隙間ができるので、ホヤ部分を倒すことができ、ホヤを取り外すことができます。
ホヤは簡単に取り外しが可能なものの、割れるリスクが高い繊細なガラス製品なので取り扱いには最新の注意を払いましょう。
また光を発するアイテムであるハリケーンランタンは、虫が群がってしまうので何かと汚れがち。そこで防虫対策オイルと併用して使用すると、水に汚れの原因となる虫の数を激減させることができるのでメンテナンスも簡単に。大量の虫が発生する6月〜8月でのキャンプは防虫オイルの使用がオススメです。
芯の交換方法
芯の交換はホヤ部分を倒した状態で行います。
金色の金具を左に回すと芯の留め具が外れます。
芯が付いている留め具を外して芯の交換をします。
デイツにおすすめのランタンケース
デイツにはケースが付属しませんのでケースを購入することをお勧めします。
ホヤはガラスで割れやすいので雑に扱うと割れてしまいますのでクッション性のあるケースに入れると安心です。
おすすめのランタンケース!ランタン會
ランタン會は厚みのある帆布素材でできています。
ホヤの部分にはクッション材が入っておりさらに厚みがあります。
雰囲気も良くワンタッチで開け閉めできる点も便利でおすすめです。
入手しずらいデイツのランタンを個人輸入する方法
デイツのランタンは種類が非常に多く日本では出回っていないモデルの多い状況です。
また、日本のアマゾンでは値段が高騰しており手が出しずらいと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、アメリカのアマゾンでは定価に近い金額(送料込み)で販売されています。
まとめて買うと送料も安くなるようなので急ぎでない方や海外輸入に抵抗がない方は検討してみても良いかもしれません。
購入金額によっては関税がかかるようなのでそのあたりもチェックして検討してみてはいかがでしょうか?
複数まとめて買うと1つあたりの送料が安くなりますのでそのあたりも確認しながら検討してみてください。
デイツのハリケーンランタンのまとめ
アメリカのアマゾンではデイツの品ぞろいが豊富で国内では入手しずらいモデルもあります。
揺れる炎がたまらない使用しているだけでキャンプ感を演出する雰囲気と、インパクトが抜群のデイツ(R.E.DIETZ)のハリケーンランタン。キャンプに使用するだけではなく、アンティーク感抜群のお洒落なデザインからお部屋のインテリアとしてもうってつけな製品となっております。
利便性に特化し、無駄な要素を排除したLEDランタンには無い魅力が持ち味のハリケーンランタン。コストパフォーマンスに優れる、お気に入りのランタン選びの候補としてデイツ(DIETZ)のハリケーンランタンを検討してみては如何でしょうか。