今回紹介するステルス張りは、DDタープの張り方の中で一番メジャーで代表的な張り方です。クローズすることでテントのように雨や風も防ぐことができ、プライバシーも守ることができるので、タープ泊にもおすすめの張り方です。今回はステルス張りの張り方を図解を交えて、設営手順やポールの長さなどを詳しく紹介しますので、参考になれば幸いです。
DDタープ「ステルス張り」に必要なもの

- DDタープ
- ペグ
- ペグハンマー
- ロープ
- ポール
- 3×3のメインポール90cm
- 4×4のメインポール135cm
- プライバシーが確保されるのでタープ泊に最適
- 密閉度が高く雨風に強いので冬キャンプにも使える
- とにかくかっこいい
- 雨風は防げるが密閉度が高いので暑い季節は不向き
- ポールを長くして高さを出すとフルクローズできない
ペグの必要な本数と長さ

ステルス張りには最低限必要な本数は12本です。タープ内にあるポールが邪魔になり居住スペースを広くしたい場合は、もう1本追加の13本で設営できます。ペグの長さは30cm程度を目安にする方が風が強い日でも安心です。

ステルス張りはタープにテンションがかかる張り方なので、DDタープに付属のペグでは、抜けたり変形したりする可能性があります。今回使用したペグはスノーピークのソリッドステイク30cmです。重さがありますが、キャンプで安心して使用することができます。
ロープの本数と必要な長さ

今回のステルス張りに最低限必要なロープの本数1本ですが、オープンにするなら3本必要になります。また居住スペースを広げる張り方をするなら、もう1本追加の4本が必要です。

ロープの長さは4×4のDDタープのステルス張りでは、付属のロープでは長さが足りません。別途パラコード(パラシュートコード)を購入するほうが、DDタープを張る上でいろんな種類の張り方にも対応できるし、キャンプに必要なロープワークも覚えることができるので、おすすめです。1.5mと3mの長さが基準で、長さが足らない場合はつなぎ合わせて使用することで対応できます。今回使用したパラコードはこちら
ポールの必要な本数

ステルス張りに最低限必要なポールの本数は、タープ内で使用するメインポール1本ですが、居住空間を広げるにはサブポール1本使用するので2本必要です。今回はメインとサブ2本使用してのステルス張りです。
ステルス張りは高さが低いので、サブポールの代用として、にトレッキングポールを使用することもできます。
ステルス張りに必要なポールの長さは?

ステルス張りに必要なポールの長さは人によって様々で、3×3の場合90~125cm、4×4の場合は135~150cmの長さで設営できますが、ペグを打ち直すことなくフルクローズできるのは
がステルス張りのメインポールの長さです。
ポールの長さ以外で、ステルス張りのポールの選び方として重要なのが、タープ内を押し上げる様にしてポールを使用するため、先端が尖ってるポールでは擦れてDDタープを痛めてしまうこともあります。タオルを使用するかポールエンドボールを使用することをお勧めします。
ロゴスシステムロックポール
伸縮可能なポールで、ステルス張り以外のDDタープの張り方にも対応できる、ポールエンドボール付きのポールです。
ポールエンドボール
ポールエンドボール単体でも販売してます。タープやテントのループ抜け防止にも使えるのであると便利なアイテム。
DDタープ「ステルス張り」の張り方の手順

DDタープのステルス張りの張り方を図解を交えて手順を解説します。3×3、4×4で張り方の違いはないので、4×4を使用してのステルス張りです。
ステルス張りの張り方①

Aのループ4か所をペグダウンします。ペグ間の三角になる部分を折り込みます。

折り込み後

ステルス張りの張り方②

ⒷのループをBのループの場所に移動させてペグダウン。

ステルス張りの張り方③

ポールAの位置に支柱となるポールをタープ内に立てます。ポールの長さは135cm。

ステルス張りの張り方④

©のループをCの位置で2つのループをまとめてペグダウンすることでフルクローズすることができます。今回使用してませんが、フックを使用することで開け閉めも簡単にできる様になります。

©の2つのループを合わせる。

合わせた©のループをペグダウン。

フルクローズの状態
ステルス張りの張り方⑤

結び目Aのループにガイロープを結び、ペグDの位置にペグを打ち込みガイロープを結ぶ。その際、ループにガイロープを先に結び、タープを引っ張りながらペグにガイロープを結びます。ペグはポールの直線上の位置に打ち込みましょう。

ステルス張りの張り方⑥

ポールBの位置にサブポールを立て、ペグEを4か所ペグダウンします。後方のループから順に引っ張っぱりながらペグダウンしたら完成です。タープ内に入れるサブポールの長さは65cm程度です。ポールの長さが長い場合は、少し斜めに立てることで対応することができます。今回は伸縮ができるトレッキングポールを使用してます。

横から見たステルス張り

後ろから見たステルス張り

ステルス張りの居住空間を広げる
タープ内のサブポールが3×3の場合、邪魔になります。荷物の配置を工夫すれば何とかなりますが、外にポールを立てた方がタープ内をより広く使えて快適です。4×4の場合は広さがあるのでどちらでも問題ないです。

結び目Bのループにガイラインを結び、Hにペグを打ち込みガイラインを結びます。
ポールBにガイラインを結ぶときは、微調整ができる巻き結びが良いです。

ステルス張りの入り口をオープンにする

ステルス張りの入り口をオープンにするには、フルクローズする時にペグダウンするCのループにガイロープを結び、CのループからAのペグまでガイロープを引っ張り、結びます。

入り口をオープンにしたステルス張り

ステルス張りのタープ内の広さを比較
ステルス張りのタープ内の広さを3×3と4×4で同じ荷物を置いて比較してみました。
4×4のタープ内の広さ

4×4のタープ内の広さは、ソロには十分の広さがあります。タープ内のポールも邪魔になることはなく、荷物を置くことや睡眠することができ、ソロキャンプをストレスなく楽しむことができるサイズ感です。
3×3のタープ内の広さ

3×3のタープ内の広さは、ソロの荷物を置けるスペースは十分あります。しかしタープ内にポールがあると荷物の置き場を工夫しないといけないので、サブポールは外に出した方が良さそうです。
3×3のステルス張りの場合、高さについても問題があります。フルクローズする場合メインポールの長さは90cmなので、小柄な私(165cm)が座っても頭がタープにつきます。気にならない方は問題ないですが、焚き火を楽しむ場合などは工夫が必要になります。
3×3のステルス張りをアレンジ

3×3のステルス張りの弱点である高さの問題をアレンジして焚き火を楽しめる張り方です。タープ内に立てるサブポールを前面に持ってくることで、タープが頭に当たることを改善できます。

横から見たステルス張りのアレンジ
DDタープのステルス張りの特徴

DDタープで「ステルス張り」でタープ泊した時の良い点と残念な点をまとめてみました。
ステルス張りの良い点
ステルス張りの残念な点
DDタープ「ステルス張り」の張り方で必要なロープワーク
簡単なロープワークで「ステルス張り」以外のDDタープの張り方でも使用できるので、覚えておきたいロープワークです。
もやい結び
「ステルス張り」では、ループにガイロープを結ぶときに使用します。頑丈だけど早く結べて簡単にほどける結び方です。
自在結び
「ステルス張り」では、ポールを固定する時に使う結び方です。ロープの距離を自由に調整できます。
巻き結び
「ステルス張り」では、背面のポールを固定するのに使用します。高さの調節が簡単にできる結び方です。
DDタープ「ステルス張り」の張り方のまとめ

DDタープの張り方の中でも代表的な「ステルス張り」を紹介しました。慣れれば15分程度で設営できますので、次のキャンプで挑戦してみてください。
DDタープの別の張り方



