今回は、ヨコザワテッパンの基本的な使い方から安全対策まで紹介していきたいと思います。
夏といえばBBQ!炭を起こして焼くお肉は最高に美味しいですが、炭を起こしたり後片付けをしたり…と時間も手間もかかるので頻繁にはなかなかできませんよね。そこで、お肉好きな私たち夫婦は手軽にBBQができる方法を模索しました。
そして手に入れたヨコザワテッパンがとても便利で使い勝手が良かったのでご紹介します。
ヨコザワテッパンとは?
今回、SOTOレギュレーターストーブ(ST-310)とセットで購入しました。
アウトドア好きな方は聞いたことがあるかもしれませんが、まずは「ヨコザワテッパン」について説明します。
ヨコザワテッパンとは、ライターや釣り人として活躍されている横沢テッペイさんが長らく推奨してきたミニ鉄板のことです。
ヨコザワテッパンのサイズやスペック
- サイズ:200×150mm
- 厚み:4.5mm
- 重量:1kg
A5サイズ、厚み約5mm、重量約1kgの鋼鉄製のコンパクトな鉄板です。
鋼鉄のため蓄熱性が高く、しっかり食材を焼くことができます。
ヨコザワテッパンの付属品
付属品はアルミ製のやっとこ、金属製のコテ、収納袋、保管用油紙です。
アルミ製のやっとこ
アルミ製なのでとても軽量です。
かなり熱くなる鉄板を持つ時に使いますが、少し滑りやすいので結構握力を使います。
特にコテで鉄板をこする時は鉄板を落として砂だらけになってしまうこともしばしば…足の上に落とさないように注意が必要です。
金属製のコテ
よくお好み焼き屋さんで見るものと同じコテです。
こちらは金属製なのでしっかりした作りになっているので、鉄板の汚れを落とす際も使いやすいと思います。
収納袋
収納袋は説明書代わりに簡単なシーズニング方法や使用方法が書かれているのでとてもわかりやすいと思います。
白い袋なので、油や土などで汚れが目立ちやすいです。
我が家では別売りのガスコンロと一緒に小さいポーチに入れて、いつでも使えるようにひとまとめにして持ち運んでいます。
ヨコザワテッパンのシーズニング方法
シーズニングとは、一般的には出荷時に付着している工業系油を取り除き、食用油等で表面をコーティングすることをいいます。
シーズニングを行うことで食材が焦げ付きにくくなったり、鉄板が錆びにくくなるというメリットがあるので、鉄板を長く愛用するためには最初のシーズニングが大切な工程となります。
それでは、ヨコザワテッパンのシーズニング方法について順番に説明します。
加熱して工業系油を除去
工業系油を落とすため、鉄板の両面をガスコンロやBBQコンロで満遍なく空焚きします。
表面の色が変化するまでしっかり焼きます。
かなりの高温になるので、ひっくり返す時は付属のやっとこを使用します。
冷まして洗う
空焚きが終わったら、しっかり冷まして食器用洗剤で洗います。
火傷をしないようしっかり冷めたことを確認します。
食用油でコーティング
鉄板がしっかり乾いたら、食用油でコーティングします。
油はオリーブオイルが良いそうですが、サラダ油や牛脂でも代用可能のようです。
薄く、満遍なく全体に塗ります。
加熱→冷却
コーティングをしたら再度ガスコンロで加熱します。
煙が出てくるまで加熱したら、一旦火を止めて冷まし、もう一度食用油を塗ります。
何度か繰り返したらシーズニング完了です。
最初に食材を焼く時は、クズ野菜を焼くと錆臭さが取れて美味しく食べられるとの情報があったので、我が家は玉ねぎの芯を焼きました。
ヨコザワテッパンの油対策と滑り止め対策
便利なヨコザワテッパンですが、油が広範囲に飛び散る、鉄板が滑りやすいという難点もあります。
この難点を克服できればかなり快適にBBQができると思うので、ヨコザワテッパンの油対策と滑り止め対策について簡単にまとめてみました。
油対策
我が家は屋外で使うので多少の油垂れは気になりませんが、ベランダや屋内で使用する方は気になるところだと思います。
我が家は油が垂れないようにお肉を端まで乗せないとか、垂れそうになったらキッチンペーパーで拭く程度で特に油対策をしているわけではないですが、ウィンドシールドを使ったり自作して周りに油が飛ばないように工夫されている方が多いようです。
屋外でもテーブルの上に乗せる場合は、おそらくテーブルが油でベトベトになるので新聞を敷く、ウィンドシールドを活用する等の対策は必要かもしれません。
磁石で滑り止め対策
鉄板が滑り落ちると火傷の危険もありますし、鉄板が砂だらけ、おまけに食材も砂だらけ…という悲しい結果になってしまうこともあるようです。
我が家はまだ落としたことはありませんが…結構滑るというお話をよく聞きますので、滑り止め対策について調べてみると、「ヨコザワアルニコ(乙型)」という磁石の滑り止めが販売されているようです。
ガスコンロと鉄板を磁石でくっつけて落ちにくくするという優れもののようです。
ただ、結構高価なようなので我が家はもう少し磁石なしで粘ってみようと思っています。
「ヨコザワアルニコ(乙型)」ではないですが、SOTOレギュレーターストーブ(ST-310)に装着できるアルニコ磁石。
ヨコザワテッパンでステーキを焼いてみた
初めてヨコザワテッパンを見た時の第一印象は「小さい!!ちゃんと焼けるのかな?」でした。
なぜなら私たち夫婦は大食いで一気に焼いて一気に食べるタイプなので、こんな小さい鉄板で焼いて食べていて満足できるのかな?という不安が頭をよぎりました。
しかしそんな心配は無用で、ガスをつけるとすぐに鉄板が温まるので食材をすぐに焼くことができ、鉄板なので満遍なく熱が伝わってお肉もしっかり焼くことができました。
コンパクトサイズではありますが、すぐに焼けるのでそこまで待つことなくどんどんお肉を食べることができました。今では週1回くらいのペースでお肉を焼いて食べているのでかなり重宝しています。
ヨコザワテッパンの手入れ方法
使い終わったら、洗剤で洗わずに付属のコテで汚れを落としキッチンペーパーで拭き取ります。
我が家は少しお水をかけながらコテで汚れを落としています。
焦げ付いていたり汚れが取れにくい場合はお湯をかけると取れやすいようです。
汚れが取れたら、薄く食用油を塗って付属の油紙に挟んで保管します。
ヨコザワテッパンを安全に使うには?
かなり便利なヨコザワテッパンですが、バーナーで熱する際は「輻射熱」に注意が必要です。
鉄板をバーナーで熱すると、食材を焼く面だけでなく下の面にも熱が及びます。
熱源とバーナーに取り付けたカセットボンベの位置が近すぎることや熱を遮るものがなければ、カセットボンベが過熱になってしまい、最悪の場合爆発の危険もあります。
ヨコザワテッパンを使用する際も鉄板とカセットコンロの位置関係には十分注意が必要です。
そこで、爆発を避けるためにできることとして、バーナー部分とカセットコンロの位置を離すことができる分離型を使用すること、一体型でも遮熱板を使用して熱を遮る方法があります。
上の写真のようにST-310は小さい遮熱板がついているので短時間であれば問題なく使用できていますが、長時間使用する場合は別売りの遮熱板があった方が安全そうです。
遮熱板を使用したり、こまめにカセットボンベの温度を確かめることでより安全にヨコザワテッパンを使用できると思います。
ヨコザワテッパンのレビューのまとめ
以上、ヨコザワテッパンについてご紹介しました。
紹介した通りかなりコンパクトサイズですが、夫婦2人では問題なく使用できるサイズで、家族やお友達4人くらいまではこのサイズでストレスなく焼けるかなと思います。
最初にシーズニングをしっかり行うことでその後のお手入れは比較的簡単ですし、持ち運びもしやすく、保管も場所を取らないのでアウトドア好きにはもってこいの鉄板です。
炭を起こしたり、炭の後始末をしなくて良いので準備や後片付けの時短にもなり、めんどくさがり屋な私は、ありがたいなぁ〜と毎回思っています。
正直、最初はコンパクトすぎるサイズ感から不安はありましたが、実際に使ってみると何不自由なく使用できていて、むしろかなり重宝しているので、買って良かったと心の底から思っています。
家族にも実演しながらオススメしていて、購入を迷っている方がいたらぜひオススメしたいくらい良い鉄板だと思っています。
ぜひ参考にして頂けると嬉しいです。