ずいぶんと秋らしくなってきました。紅葉の美しい季節です。
この季節になると、京都は観光客でさらなる賑わいをみせます。どこに行っても人だらけ。
紅葉の写真を撮りたくても、人が多すぎてなかなか撮影できません。
せっかく美しい紅葉を見てゆっくりしようと思っても、逆に疲れてしまうかもしれません。
「ゆっくりと紅葉を楽しみ、心癒される時間を過ごしたい!」
そんな方に、今回は京都の地元の人のみぞ知る穴場スポット、京都宝ヶ池公園の紅葉を、見頃時期と共にご紹介します!
超穴場スポット! 京都宝ヶ池公園
宝ヶ池公園とは?
京都市左京区に位置する自然公園です。
広さは62.7ヘクタール、東京ドーム約13個分の大きな公園で、その中央には、公園の名前の由来ともなった「宝ヶ池」があります。
この池には鯉やナマズを中心とする魚たちがたくさんおり、紅葉を見ながらゆっくりと釣りでもしたいなぁとお考えの方がいらっしゃるかもしれませんが、あいにく、宝ヶ池での釣りは禁止となっています。
池の周囲には、ランニングコースや遊歩道があり、地元の人たちがジョギングや犬の散歩、デートをしている姿が見られます。
宝ヶ池公園のすぐ隣には、京都議定書が採択された際に国際会議が行われた場所である、国際会館があります。
便利な交通手段 車で行くのがオススメ!
この公園の周辺は、これといった観光スポットがなく、飲食店も少ないため、車で行くのがおすすめです。
車なら、ドライブがてら気軽に立ち寄ることができますし、移動時間もかなり節約できます。
駐車場は公園にもありますし、国際会館の駅周辺にはコインパーキングもあります。
少し値段が高くなりますが、1日中公園にいる予定なら、国際会館の駐車場を利用してもいいかもしれません。
電車で行くなら、京都市営地下鉄の終着駅「国際会館駅」で下車します。
バスで行くこともできますが、時間がかかるのであまりおすすめしません。
なぜ穴場スポットなのか
ズバリ、あまり京都らしいものがないからだと思います。
人が少ないので、美しい紅葉を存分に楽しむことができますし、写真も邪魔されることなく撮ることができます。
しかし、「京都」と言われて連想するような神社仏閣やフォトジェニック的なものが、宝ヶ池周辺には少ないのです。
そのため、観光客は極端に少なく、京都に住む人たちだけが知る穴場となっています。
紅葉の見頃はいつ?
11月中旬から下旬に見頃を迎えます。
気温が少し低い場所なので、街中でよりも若干早めに色づくようです。
宝ヶ池公園からは比叡山を望めるので、山々の紅葉も一緒に楽しむことができます。
また、12月に入ってからは落ち葉が多くなりますが、紅葉で一面真っ赤なじゅうたんのようになっていることもあり、時期が少し遅くても楽しめるかもしれません。
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愛犬も大喜び!
地元のわんちゃんもよく来るこの公園は、愛犬のお散歩にもぴったりです。
落ち葉がクッションになり、地面も柔らかいところが多いので、愛犬の脚にもやさしく、安心です。
広い場所ですが、多くの方が利用する場所ですので、リードを外してのお散歩は避ける、後始末をきちんとするなどのマナーはきちんと守りましょう。
紅葉を背景に、愛犬の写真を撮るのも素敵ですね!
宝ヶ池公園で、子供も一緒に楽しむ!
こどもの楽園
無料で楽しめる、お子さまのための公園です。
利用対象は、幼児・児童とその保護者。中学生以上の大人だけでの入園はできません。
園内には、大きなお山の滑り台や迷路、丸いバスケット型のブランコなど、体をいっぱいに動かして遊べる場所がたくさんあります。
秋といえば紅葉ですが、スポーツの秋とも言われます。
広場もありますので、ボール遊びやバドミントンをするのもいいですね。
この公園も自然の中にあり、もちろん紅葉も楽しめます。
紅葉にはあまり興味のないお子さまをお連れのご家族には、ぴったりの場所かもしれません。
ボートに乗ってみよう!
宝ヶ池では、手こぎボートと足こぎボートをレンタルしています。
宝ヶ池は公園の真ん中に位置しているので、ひらけた場所から周りの紅葉を独り占めすることができます。しかも、紅葉が水面に映り込み、えも言われぬ美しさです。
ボートに乗るというのは非日常な体験でもありますので、お子さまも大喜びでしょう。
平安騎馬隊
紅葉とは少し離れてしまいますが、宝ヶ池公園には「いこいの森」という場所があり、ここでは本物の馬を見ることができます。
京都には「平安騎馬隊」という京都府警察に属する部隊があり、京都で行われる祭やイベントで活躍したり、日々のパトロールを行ったりしています。
その馬たちの廐舎がここにあり、自由に見学できます。3歳から小学3年生までを対象とした騎乗体験もあるようです。(要予約)
紅葉を見に来たついでに立ち寄って、思い出作りをするのもいいですね。
紅葉の秋!食欲の秋!
美味しいパンを食べながら紅葉を愛でる
京都での食事といえば、和食をイメージしますが、実はパンの消費量が日本一だということをご存知ですか?
京都に住む人はパンが大好きです。必然的に、美味しいパン屋さんもたくさんあります。
宝ヶ池公園から車で10分ほどのところに、北山通という大通りがあるのですが、
その辺りはまさにパン屋の激戦区です。
お気に入りのパンをテイクアウトして、宝ヶ池公園のベンチでピクニックをするのも楽しいですよ!
ベンチはたくさんありますので、お気に入りのスポットを探して見てください。
<私のお気に入りパン屋3選!>
進々堂
京都では誰もが知る老舗のパン屋さんです。
北山店にはベーカリーレストランも併設されており、食事と共に焼たてのパンを楽しむ事ができます。
お食事系のパンからスイーツ系のパンまで、どれも美味しいです。
マリーフランス
小さなお店ですが、地元で人気のあるパン屋さんです。
あんぱんが有名で、数種類のあんぱんが並びます。
ブリアン
2階にレストランを併設するパン屋さんです。
広々とした店内で、明るいお店です。
さまざまな種類のパンがあり、どれにしようか迷ってしまうほど。
デニッシュも美味しいです。
暖炉のあるカフェでほっこり
宝ヶ池公園で紅葉を楽しんだ後は、ちょっと一息、カフェで美味しいコーヒーを飲みたくなりますよね。
そんな時、この時期に特におすすめなカフェをご紹介します。
そのおすすめのカフェは、宝ヶ池公園から車で2.3分のところにある「コーヒーレストラン ドルフ」
カフェというより、喫茶店と言った方がしっくりくる、木目調のアンティークで落ち着いた雰囲気のお店です。
食器もジノリを使用しており、高級感があります。
窓辺にはサンルームの席もあり、明るい日差しのもとで、ゆっくりとくつろぐことができます。
このお店では、寒くなってくると暖炉に火が入ります。
暖炉のそばの席は、パチパチという木が燃える音が聞こえ、その火力の強さで熱いくらいですが、なんとも言えずほっこりとした気分にさせてくれます。
宝ヶ池公園で冷えた身体を温めるにはぴったりの場所です。
また、すぐ裏手には「NIFTY」というドルフの姉妹店もあります。
ドルフよりも少しカジュアルで、明るい雰囲気、いわゆるカフェという雰囲気のお店です。
こちらのお店には薪ストーブがありますよ。
日々の雑踏から解放されよう!
たくさんのやるべきことに追われ、時間があっという間に過ぎていく毎日を過ごす現代社会において、たまには時間を忘れ、自然の中でぼーっと過ごす時間が必要です。
せっかく京都で紅葉を見るなら!と気合いを入れ過ぎず、辺り一面の紅葉に癒されながら、バードウオッチングをしたり、お弁当やパンを持参してピクニックをするのはいかがですか?
京都らしくはないですが、京都に住む人たちが過ごす日常を、紅葉と共に楽しむのも悪くないですよね。
宝ヶ池公園は小高い場所にありますし、水辺も近いのでかなり冷えます。
暖かくして紅葉を楽しんでください。