アウトドアでレジャーを楽しんでいると、少しだけお湯を沸かしたくなる時がありますよね。キャンプ場で迎えた朝に飲む、目覚めのコーヒーのために。あるいは、登山をして山頂でお昼のラーメンを作るためにもお湯が必要ですよね。そんな時に大活躍する、頑丈で超軽量なエバニューのチタンマグポット500 REDをご紹介します。
エバニュー(EVERNEW) チタンマグポット500のスペック
商品名 | チタンマグポット500 RED ECA266R |
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サイズ | 径9.7×高さ8.7cm |
容量 | 550ml |
素材 | チタニウム |
重量 | 75g |
付属品・機能 | 目盛り・注ぎ口付・スタッフバッグ |
チタンは軽くて頑丈なうえ、耐食性が高くてサビない素材です。その特性ゆえ、眼鏡のフレームやゴルフクラブ、テニスラケットなど、幅広いジャンルで使用されています。加えて、人工股関節やインプラントなどの医療機器に使用されているほど安全性の高い金属です。
コッヘル(調理用の器)の素材としては、チタンそのものがもつ性質のため、同じ重さの鉄やステンレスと比べて熱が伝やすいのです。加えて、薄く加工することができるため、鉄やステンレスよりチタンはお湯を早く沸かすことができます。
そのような、コッヘルのためにあるようなチタン素材を使っているため、チタンマグポット500はとても軽くてお湯を素早く沸かすことができるのです。
エバニュー(EVERNEW)チタンマグポットの底はアルコールストーブ用スタンドと相性◎
チタンマグポット500と、容量違いの900は、エバニュー製のアルコールストーブ用スタンドと相性抜群です。ポットの底面に段差がつけられており、組み立てられたスタンドの上部に、すっぽりとハマるように設計されているのです。
これによって、アウトドアでガスストーブやアルコールストーブなどを使った調理にありがちな、コッヘルをストーブの上から滑らせて、せっかく加熱したお湯をこぼしてしまうリスクを減らすことができるのです。
エバニュー(EVERNEW) アルコールストーブ用スタンドDX EBY257
こちらのアルコールストーブ用スタンドですが、エバニューのステンレスやトランギアのアルコールストーブではサイズが合わず使用することができません。エバニューのチタンアルコールストーブか同サイズ以下のアルコールストーブを使用するようにしましょう。
エバニュー(EVERNEW) チタンマグポット500ストーブセット
チタンマグポット500とアルコールストーブ用スタンドとアルコールストーブがセットになって販売してるので、アルコールストーブをお持ちでない方はスタッキング可能なセットがおすすめです。
チタンマグカップ300FH
チタンマグポットとの併用がおすすめなのは、アルコールストーブやアルコールストーブ用スタンドだけではありません。エバニューの豊富なチタン製品からお気に入りの品物を見つけられれば、アウトドアで過ごすひとときが充実します!たとえば、チタンマグカップ300FH REDと使えば、マグポットで沸かしたお湯を注いで、ドリップコーヒーを楽しむことができるのです。
エバニュー(EVERNEW)チタンマグポット500の良い点
苦労なくどこにでも持ち運べる軽さ
このチタンマグポットのよい点は、まずその軽量性が挙げられます。すでにお伝えしたとおり、超軽量のチタンを使っているので、重さはたったの75グラムで、どこにでも苦労なく持ち運ぶことができます。
たとえばいま、たまたま私の手元にあった単3電池が1本24グラムでしたので、単3電池3本分の重さのポットで500ミリリットルのお湯を沸かすことができることになりますね。公共交通機関を使って移動するソロキャンプや登山でも、重い荷物を持ち運ぶ負担を減らすことができるのです。
カップラーメンやアルファ米にぴったりのお湯を素早く沸かせる
スペックにも記載したとおり、このポットの容量は550ミリリットルです。ふきこぼれがあるので、550ミリリットル満杯にしてお湯をわかすのは難しそうですが、500ミリリットルくらいのお湯を沸かすのにちょうどよいです。
ちなみに、カップヌードル1個をつくるために必要なお湯の目安量は320ミリリットル(日清食品公式ホームページより)、尾西食品のアルファ米をつくるために必要なお湯の量は160ミリリットル(うるち米製品は160ミリリットル、おこわ米製品は110ミリリットル、尾西食品公式ホームページより)ですので、上手に注げば、カップヌードルと尾西のアルファ米を同時につくることができますね。
記事執筆にあたり、気温10度の屋外で、アルコールストーブを使ってお湯を沸かしてみたところ、約6分で沸騰しました。火力の調整が可能なガスストーブなどを使えば、より効率的にお湯をわかすことができるでしょう。
アルコールストーブ用スタンドとスタッキングできる
次によい点として、スタッキング(食器の積み重ね)がとてもしやすい点が挙げられます。エバニュー製品は、スタッキングのしやすさで有名ですが、このチタンマグポットも例外ではありません。アルコールストーブ用スタンドを、このとおりスッキリと収納することができ、持ち運びにとても便利なのです。リュックサックに入れて持ち運ぶ際などは、限られたスペースを有効に活用できて助かりますね。
地味にうれしい計量用の目盛り
このポットは、計量用に目盛りがついている親切設計です。200ミリリットルと400ミリリットルに目盛りがついていますので、用途に応じて活用しましょう!
アルコールストーブ使用時に取っ手が熱くて触れない
軽量で頑丈、持ち運びも便利でとても完成度の高いこのポットですが、あえて挙げれば、2つ残念な点があります。まず、アルコールストーブを使用する際に、取っ手が素手では触れないほど熱くなってしまうところです。
ポット自体の容量が小さく、取っ手と炎の距離が物理的に近くなってしまうため、大容量のコッヘルやマグカップについているシリコンチューブも付属していません。取っ手の底面に近い部分は、アルコールストーブの燃え方によっては炎が届いてしまう場合もあるため、炎が届かない部分に自分でチューブなどを巻きつけるか、加熱直後に触る際は手袋を使用するなどの注意が必要になります。
エバニュー(EVERNEW)チタンマグポット500で炊飯できる?
以前、チタンマグポットとアルコールストーブで炊飯してみたところ、底が焦げ付いてしましました。チタンの熱伝導率がいい点とアルコールストーブの火力調節ができない点が大きな原因だと思います。
大量に吹きこぼれが起きることや炊飯途中で火からおろし火力調節をすること炊飯することは可能だと思いますが、チタンマグポットで炊飯は難しいと感じました。
エバニュー(EVERNEW)チタンマグポット500で袋ラーメンはできる?
軽量コンパクトが特長のこのポットですが、調理にはあまり向いていません。記事作成にあたり、試しに袋ラーメンを作ってみました。
まず、沸騰したお湯に麺を投入した際、ポットのフチに高さがないため、麺が柔らかくなってちゃんとポット内のお湯に沈んでいくように注意してあげる必要がありました。お湯に浸っていない部分が外に落ちるのではないかと気になったためです。
つぎに、麺を煮込んでいる際は常にふきこぼれに注意して、ガス量を調節する必要がありました。ポットの容量が少ないため、加熱しているとすぐにふきこぼれてしまいます。火力調整ができないエバニューのアルコールストーブを使った調理は、なかなか難しそうです。
ふきこぼれを防ぐためには、投入するお湯の量を減らすことや火力調整ができるガスストーブを使うなどが考えられますが、ラーメンを食べる時はスープも一緒に飲みたいので悩ましいところです。少しでも荷物を減らしたい泊りがけの登山などの際には、この程度の不便さは許容してこのポットを使用するという判断もありえるので、調理に使用するかどうかは意見が分かれるところだと思います。
エバニュー(EVERNEW)チタンマグポット500のまとめ
エバニューチタンマグポット500は、わずか75グラムと、軽量かつ頑丈なのでキャンプや登山などでの持ち運びにとても便利です。エバニュー製のアルコールストーブと相性がよく、アルコールストーブをスッキリと収納することができます。
アルコールストーブで加熱する場合には、取っ手が熱くなりますので、直接さわらずに手袋を使用するなど注意が必要です。また、袋ラーメンなどの調理するためには、フチの高さが低いので、使いにくさを感じるかもしれません。
アウトドアでカップラーメンやコーヒーを作るために、ちょっとお湯を沸かす場面で大活躍しますよ。ご購入を検討してはいかがでしょうか。