山ごはん

山ごはん|コンビニ食材を使って本当に登山で使える簡単レシピをご紹介!

コンビニで販売されている食材を利用した山ごはんの簡単レシピ「3品以下の材料」「少ない工程で」「味の調整が基本不要」をテーマにした料理をご紹介します。
大半の登山者が利用するといっても過言ではない施設、それがコンビニです。ファーストエイド系のアイテムから乾電池などの消耗品を揃え、登山準備を行う上での重要な要素となっています。そんなコンビニの商品の中で購入率が高いとされる食品は、便利で美味しいものが揃っています。

山ごはんにコンビニ食材が向いてる理由

簡単便利なコンビニは、登山に必要とされる食材との相性が非常に高いです。

コンビニ食材は保存性がいい

乾燥食材、真空パックなど、日持ちのする食材が大変多く、温度変化のある登山でも耐えられる品質のものが豊富なのも魅力です。加熱調理済みで真空パックの食材は登山では貴重な水も必要としないため、またそれだけで一品とカウントされることから、費用対効果が登山では最も高いといえるでしょう。

軽量でコンパクト

(粉末の炒飯の素とウィンナーでささやかな登頂を喜ぶ。夏の八ヶ岳、権現岳山頂付近)
軽量コンパクトの代表格であるフリーズドライ製品を、コンビニは多く取り扱っています。主食ともなる雑炊、行動食となるドライフルーツなど、厳選されたラインナップが並んでおり、ちょっと欲張って多く持ち歩いても、スペースは取らず重量増も軽微です。

サイズが登山に最適

コンビニでは登山者に最適なサイズで販売されているものが多く、醤油、マヨネーズなどの調味料は小瓶サイズで使いきりで大変便利です。

なにより美味しい

軽量コンパクトで保存性が高いのは大きなメリットですが、最後にはここに尽きます。便利な商品は以前からありましたが、年々品質は向上し、利便性と美味しさは必ずしも相反するものではなくなってきています。限られた時間、厳しい環境で行動する登山にとって、利便性と美味しさが高い品質で保たれている昨今のコンビニ食材は、非常にありがたい存在です。

おすすめの山ごはんレシピ

既に加工済みのコンビニ食材ですが、ひと手間加えるだけで美味しい料理に早変わりします。今回はその中で入門編といえる「3品以下の材料」「少ない工程で」「味の調整が基本不要」をテーマにした料理をご紹介します。

おすすめ山ごはんレシピ①卵雑炊

「材料」

  • かきたまスープ
  • 白飯
  • フリーズドライのスープにお湯を注ぎ、白飯を加えるだけの工程です。朝食にぴったりで、前日に余ったお米を効率的に消費できます。
    雑炊として販売されているフリーズドライ製品もありますが、自宅で余った冷やご飯を持ち込めば、ボリュームと食感がプラスされ、より美味しい簡単雑炊に仕上がります。

    おすすめ山ごはんレシピ②カルボナーラリゾット

    「材料」

  • パスタソース
  • 白飯
  • こちらも白飯を加えるだけの簡単工程ですが、パスタソースとのお米の相性が良くパスタソースの数だけレシピも増える意外な組み合わせです。
    移動で胃腸が疲れた際には丁度良く、お米を柔らかくすれば消化もしやすく、固めにすれば食べ応えがあり、コンディションに合わせられるのが魅力です。パスタソースはコンビニの自社製品で100円前後にて購入できるので、コストパフォーマンスも高いのが特徴です。

    ※基本的に味が完成されているコンビニ食材ですが、ものによっては薄味と感じたり、味をプラスしたくなるものもあるでしょう。塩コショウ、醤油などの調味料は少量でも持っておくと、自分好みの味に調整できます。調味料をコンビニで購入すると、食材並みにコストがかかるので、事前に用意しておくことをオススメします。

    おすすめ山ごはんレシピ③餅ピザ

    「材料」

  • 切り餅
  • ケチャップ(個包装)
  • スライスチーズ
  • フライパンなどで加熱した餅にケチャップを塗り、チーズを仕上げに乗せる簡単工程です。
    厚みのある餅にしっかりした食感は、登山ではフリーズドライ系食品で得られない食べ応えがあります。その分お餅の重量はありますが、日帰りや1泊程度であれば気にならないでしょう。

    お餅は水で蒸し焼きのようにすると、早く中心まで火が通ります。切り餅は複数個入ったパックで売られているので、縦走の場合は別レシピで汁物に入れたり、保存性も高いので次の登山に使うなど、応用も可能です。
    同じくスライスチーズも汎用性が高いので、上述のリゾットに加えたりと、パッキングにも場所を取らない便利食材です。

    おすすめ山ごはんレシピ④マシュマロコーヒー

    「材料」

  • インスタントコーヒー
  • マシュマロ
  • 行動食や休憩時に食べられる保存性の高いマシュマロをコーヒーに入れるだけのお手軽メニューです。
    熱めのコーヒーにマシュマロを入れるとシュワーッと溶け、見た目はカプチーノの様に、味はマシュマロに含まれた糖分で深い甘みがプラスされます。マシュマロが溶け切る内に飲めば、その食感も同時に味わえます。

    山で摂る糖分は気持ちの安定と束の間の安息をもたらしてくれます。普通の砂糖でもコーヒーは楽しめますが、山の中でこうしたひと工夫があると、登山の特別感が一層増していく事でしょう。

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    番外編 缶を湯煎にかける

    パーティ登山で各自の飲み物を一気に温めたい、登山前に購入したペットボトルの再加熱など、荷物や燃料に余裕があるときには効率的な方法です。ケトルで飲み物を直接加熱しては、次の水分に味が移ってしまったり、下山後の洗浄も面倒です。
    加熱したお湯もそのまま利用できる便利な方法なので、是非一度お試しください。

    まとめ

    今回は入れて混ぜるだけ、乗せて焼くだけという簡単な工程をご紹介しました。コンビニ食材はもっと簡素化すれば出来合いのものもあり、大変便利で食べやすくなっています。
    とはいえ、出来合いでは足りない食感、万人受けしやすい味付けで物足りない場合など、ひと手間加えるだけで自分好みの料理に変わります。
    是非便利で活用しやすいコンビニ食材を利用して、オリジナルレシピを作ってみてくださいね。