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パタゴニアの寝袋「850ダウンスリーピングバッグ」をレビュー!

本記事では冬場氷点下のキャンプでも快眠を得られる高スペックのパタゴニア850ダウンスリーピングバッグをご紹介します。冬のキャンプはスペックの高い寝袋が必要です。寒いと睡眠の質は低下し、ひどい場合は一睡もできないこともあります。筆者は冬場気温0℃の環境で、下限温度4℃の夏用寝袋を使ってキャンプをしたことがありますが、手持ちの防寒具をすべて着込んでもほとんど眠ることはできませんでした。

パタゴニア850ダウンスリーピングバッグのスペック

まずは気になるスペック紹介からいきましょう。850ダウンスリーピングバッグにはレギュラーとショートの2種類のサイズがあります。カラーバリエーションはオレンジとブルーの2色です。

レギュラー ショート
重量 913g 831g
対応身長 183cmまで 168cmまで
対応温度 -7℃ -7℃
価格(税込み) 68,750円 66,000円

下限温度

対応している下限温度は-7℃なので、関東近辺であれば冬場のキャンプで十分に使えます。気温が高い分には自分の衣類で調節できるので、春、秋、冬の3シーズンは使用可能です。

重量

スリーピングバッグ本体のダウンの量はとても多くフワフワなのに重量は1㎏を切り、とても軽いのでバックパックを背負う山行でも活躍します。

価格

価格が高いと感じる方もいると思いますが、各社メーカー同スペックの寝袋は60,000円程度はするので平均的な価格です。

パタゴニア850ダウンスリーピングバッグのサイズ感

850ダウンスリーピングバッグのサイズはレギュラー(168cmまで)、ショート(183cmまで)の2種類で、対応身長に15cmの差があるので、ちょうど真ん中の175cm前後の方はサイズ選びに迷うと思います。

私はショートを使っていて、身長は163cm、体育大出身のゴリゴリマッチョなので肩幅はかなり広めです。詳しくサイズ感をレビューしますのでご参考にしていただければ幸いです。

まずは縦幅ですが、結構長く感じます。850ダウンスリーピングバッグは暖気を逃がさないよう首元が分厚くなっているので、その分厚い部分に首を合わせると、つま先をピンと伸ばしたときに末端が10cmほど余ります。私よりも5~8㎝程度大きい方がジャストサイズのように感じます。

パタゴニアはアメリカのメーカーということもあり、横幅もアメリカンサイズでかなり大きめの設計です。私の肩幅は一般の方と比べるかなり広いですが、快適に寝れるぐらいのゆとりがあります。細身の方は寝袋内の空間が広く温まりにくい心配がありますが、厚めのダウンジャケットなどを着て眠ればサイズ感はカバーできそうです。

パタゴニア850ダウンスリーピングバッグのレビュー

パタゴニア850ダウンスリーピングバッグには使いやすさと機能性を考えて、細かく気の利いた設計がほどこされています。この章ではその機能について詳しく説明していきます。

首元のダウンの厚みで冷気が入らない

寒い季節のキャンプでは、寝袋内に冷気が入ってくると体がなかなか温まりません。850ダウンスリーピングバッグは冷気の入りやすい首元に、チューブ状にダウンを多く配置し、厚みをだすことで首元をフィットさせて冷気の侵入を防いでいます。

フードのフィット感がいい

口元の両サイドにはフードを絞るためのコードが付いていて、両側から均等にフードを絞れるので顔へのフィット感がとても良いです。顔周りをしっかりと絞ることで寝袋内の暖気も逃がさない効果もあります。顔周りが絞れると寝返りを打った時に顔と寝袋本体がずれにくいので睡眠時もとても快適です。

ファスナーが真ん中から開けれる

寝袋中央のファスナーは上からも下からも開けることができますし、なんと真ん中からも開けられるようになっていいます。顔周りのコードが絞ってあっても中央から手を出して物を取ることも可能です。

このファスナーはかなりお気に入りで、本を読んだりするときも肩を出さずに手が出せるので、余分に体を冷やすことなく作業ができます。

足先を自由に動かせれる

足元は足の形に合わせた立体設計になっていて、足先を自由に動かせるのでとても快適です。

従来の一般的な寝袋は末端が狭いので足先にストレスがありましたが、850ダウンスリーピングバッグの立体設計は足先に解放感があるので、初めて使ったときはその快適さに感動しました。

-7℃対応はどれぐらい寒くないのか

-7℃対応と言われてもどれぐらい寒くないのかピンときませんよね?私の感覚では下限温度+5℃ぐらいが快適に眠れる温度だと感じます。

実際に私が850ダウンスリーピングバッグを使用したのは-3度までですが、トレーナー1枚に薄手の長ズボンで快適に眠れました。気温が5℃前後の環境だと上はTシャツ1枚、下は下着1枚で寝ています。

携帯用の袋は収納時とてもコンパクト

パタゴニア850ダウンスリーピングバッグには自宅保管用の袋と、携帯用の袋の2種類が付属品として付いてきます。
自宅用の袋はダウンをつぶさないように大きく作られていて収納時は少し場所を取ります。収納の少ない家だと保管場所に困るサイズです。

携帯用の袋は収納するととてもコンパクトになり、大きさは16cm×27cm×16cmほど。こんなに大きい寝袋がこの小ささになるのは正直驚きました。このサイズならバックパックに入れてもかさばらずにすむので、本格的な山行でも使えます。

これだけ便利に設計され、ダウンの量が多い寝袋なのに、フィールドで使用する際はここまでコンパクトになるのは、流石パタゴニアといったところでしょうか。機能的で余分なものを省くパタゴニア企業理念が見てとれます。

パタゴニア850ダウンスリーピングバッグの買ってよかった点

850ダウンスリーピングバッグの特におすすめできる点は、顔周りのフィット感、保温力の高さ、寝心地の良さです。全体の作りがしっかりして顔周りに余分な隙間がないので、寝袋に入ったあと温まるのも早いです。足先や肩回りも窮屈感がないのでリラックスして眠れます。

パタゴニア850ダウンスリーピングバッグの残念な点

残念な点は自宅保管時の寝袋のサイズです。寝袋本体はフワフワなのでつぶして収納もできますが、そのままの状態だと33cm×56cm×29cmと大きく保管場所に困ります。
この問題点は、自宅収納にゆとりがある方は気にする必要はないですね。

パタゴニア850ダウンスリーピングバッグまとめ

850ダウンスリーピングバッグのレビューはいかがだったでしょうか?夜寒いシーズンにキャンプや車中泊をする方には1つ持っていると強い味方になってくれます。温かさや軽量性のほかに快適な寝心地を求める方にはとてもおすすめです。冬用寝袋をお探しの方は参考にしていただければと思います。

ABOUT ME
nyamoji
神奈川県出身のライター、アウトドア歴10年。大学卒業後はロッククライミングを中心に活動。クライミングに伴いキャンプを国内外で豊富に経験。3ヶ月かけ車なしでアメリカを縦断トリップした経験も有り。本業は会社員。
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