カセットフー達人スリムCB-AS-1(以下、達人スリム)は、LPガス分野でトップシェアを誇る総合エネルギー企業であるイワタニ産業の商品になります。
カセットコンロ、カセットガスと言えば「イワタニ」と言われるように、発売開始以来、常に国内No.1シェアを誇っておりユーザーからの信頼度も高い事が分かります。
また、近年のキャンプブームも相まって、家庭用カセットコンロに限らずアウトドア用コンロのバリエーションが充実しているのも魅力です。
今回は、そんなイワタニ産業のカセットコンロの中でも、自宅でもキャンプなどのアウトドアでもマルチに活躍する「達人スリム」についてご紹介していきたいと思います。
イワタニのカセットフー達人スリムCB-AS-1のスペック
商品名 | カセットフー達人スリムCB-AS-1 |
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メーカー | イワタニ |
サイズ | 幅338×奥行272×高さ84mm |
本体重量 | 1.2kg |
達人スリムは、それまでの「ホースがなく持ち運びに便利」というだけのカセットコンロの常識を覆す、スタイリッシュなデザインで注目を浴びました。
ここ数年、物を選ぶ基準が便利さだけでなく、そこにプラスしてオシャレである事のニーズが高まっている中で、ユーザーの気持ちをがっちり掴んだヒット商品になっています。
それでは、イワタニの達人スリムの特徴やバラエティに富んだ使用方法などをご紹介していきます。
イワタニのカセットフー達人スリムの特徴
デザインがスタイリッシュ
色々な家庭用カセットコンロがある中で、形と色合いが断トツでスタイリッシュな達人スリム。それまで、ホームセンターなどで売られているカセットコンロは、まさに「ホースがなく持ち運びに便利」というだけのスタイリッシュとは真逆な位置にあるカセットコンロが殆どでした。スタイリッシュさよりも「どこにでも持ち運びが出来て火が付いてくれる」位の間隔だったのだと思います。
しかし、この達人スリムが発売された時には、それまでの家庭用カセットコンロの常識を覆す美しいデザインに魅力を感じた方も多かったのではないでしょうか。
自宅やキャンプで使用する場面で一番多いのが、お鍋の時だと思いますが、この生活感を感じさせないオシャレな見た目に、お鍋を囲む時間もランクアップしたような感覚になるかもしれません。
イワタニのアウトドア用カセットコンロシリーズにはオシャレなデザインの商品がありますが、自宅用として考えた場合には、間違いなく他より秀でたスタイリッシュなカセットコンロと言えるでしょう。
火力を最後まで落とさないヒートパネル方式
出典:イワタニ公式
これまでのカセットボンベを使用する器具は、時間経過とともに火力が低下するのが一般的でした。使用する事でボンベの温度が低下してガスの気化が悪くなってしまうからです。
達人スリムは、この温度低下を防ぐためにボンベを適度に暖めて器具の火力を維持させる「ヒートパネル」を搭載し、最後まで火力が落ちずに無駄なく消費する事が出来ます。
使用していると、最後の数分だけ火力が落ちるので交換の目安も分かりやすいです。
鍋を覗くのに椅子から立ち上がらなくても良い
キャンプや自宅でテーブルを囲んでお鍋を食べる際に、カセットコンロの高さに鍋の深さがプラスされ、座ったままだと鍋の中が見えづらい事がありませんか。必然的に、お玉を持ったまま椅子から立ち上がり具材をすくうという経験をされている方が多いのではないでしょうか。そんなストレスを解消してくれるのが、イワタニの達人スリムになります。
達人スリムは、テーブル面からごとくのトップ位置までの高さがわずか74mmなのです。イワタニのカセットフーシリーズの中で最もうす型のコンロだけの事はあります。
これによって、キャンプや自宅で椅子に座ったまま鍋の様子も見えて具材をすくうのもスムーズです。みんなが交代で立ち上がる落ち着かない食卓と、みんながゆったりと会話を楽しみながら食事が出来る食卓、あなたならどちらの食卓に座りたいですか。
収納場所に困らない!キャンプで使うなら専用ケースもあり!
収納時の箱の大きさは、35×28cmになります。画像の縦の長さは、8.8cmです。
薄型カセットコンロという事で収納する箱も薄めになるので、わが家の場合だと画像のように可動棚の幅をぎりぎり最小限にしても収納出来ています。または、冷蔵庫の横など縦の狭い隙間でもストレスが少ない収納が出来るでしょう。
カセットフー達人スリム専用ケース
箱収納に抵抗がある方やアウトドアの際に安全に持ち運びがしたいという方のために、カセットフー達人スリム全シリーズに対応している専用ケースはいかがでしょうか。落ち着いたモカ色なので、ご自宅での収納時にも主張する事なく馴染んでくれるはずです。
さらに、取っ手が付いているのでアウトドアの場面で持ち運びしやすく安全に取り扱う事が出来るでしょう。達人スリム全シリーズに対応している事も嬉しい特典で、新しく買い換えた時にも専用ケースは継続して使用できるのが良いですよね。
掃除がしやすい
達人スリムの本体は鋼板で静電塗装を施してあります。そして、最も汚れやすいトッププレート(シルバーの部分)は鋼板にプレコートフッ素加工がされ、吹きこぼれなどがあっても硬く絞った布で簡単に汚れを拭きとる事が出来ます。
また、トッププレート自体を外す事も可能なので、大量に吹きこぼれてしまった時や汚染状態が酷い場合には、外して中性洗剤などでお手入れをした後に再度装着する事も出来ます。
使用直後は熱いので危ないですが、冷めてきた頃にお手入れをすると余熱の影響もあり、汚れが落ちやすいようです。火傷には十分気を付けて行ってください。
家で使うだけじゃ勿体ない!キャンプでも使えるカセットコンロ
筆者が初めてキャンプをした時の画像です。達人スリムと一緒にキャンプデビューしました。
この当時は、家にある物で済ますという事で持参した達人スリムでしたが、生活感がないデザインなのでキャンプの雰囲気を壊す事もなく馴染んでくれました。
また、ツーバーナーなどがっつりしたギアを使用している方から「どこのカセットコンロですか?」と尋ねられたりしました。ツーバーナーを所有している今だから尋ねられた理由が何となく分かるのですが、コンパクトで軽くスタイリッシュな達人スリムはキャンプなどのアウトドアに持って来いのギアだという事です。
積載の事やどこに置くのかと考えなくてはいけないツーバーナーに比べ、圧倒的に使いやすく色々と考える必要がありません。そして、コンロが一口しかないという少しの不便さがキャンプらしくもあります。
自宅でもキャンプなどのアウトドアでも使えるので、経済的で万能なカセットコンロと言えますね。
風対策が必要
自宅でもキャンプでも使える達人スリムですが、風には若干弱いので、キャンプで使う際は別途風防を用意するか、タープ等で風対策をすると、安定した火力で調理をすることができます。
アクセサリーシリーズとの併用で楽しみ方が倍増!
出典:イワタニ公式
達人スリムは鍋を載せるだけではありません。達人スリムには、別売りでアクセサリーシリーズがあるのです。焼きたい物別で色々なプレートがあり、キャンプや自宅での料理の幅と楽しみが増えることは疑いようがありませんね。
イワタニのカセットフー達人スリムと達人スリムⅢとの違い
達人スリムは、2012年~2015年に生産された一代目の商品になります。現在購入できるのは、カセットフー達人スリムⅢという三代目の商品になりますが、最大発熱量や大きさなど大幅に変更された点はありません。
大きな違いと言えば、点火つまみ側の側面に商品名が入っているのがカセットフー達人スリムⅢ、入っていないのが達人スリムになります。
サイズ・重量・火力の違い
達人スリム | 達人スリムⅢ | |
サイズ | 幅338×奥行272×高さ84mm | 幅335×奥行275×高さ84mm |
重量 | 1.2kg | 1.3kg |
火力 | 3.3kW(2,800kcal/h) | 3.3kW(2,800kcal/h) |
サイズと重量が若干違いますが、ほぼ同じ物と言っても良いですよね。達人スリムの専用ケースが全シリーズに対応している事を考えると、今後新しく展開される達人スリムの大きさなどは大きくは変わらないと思われます。
イワタニカセットフー達人スリムCB-AS-1のレビューのまとめ
イワタニの達人スリムが、万能なカセットコンロという事が分かって頂けたでしょうか。専用ケースもある事から家庭のみならずキャンプなどのアウトドアの場面でも使って欲しいというイワタニの想いも伝わってきます。
達人スリムは、ひと昔前のように「鍋の時に使う」という限定された使用方法ではなく、使用場面や料理の幅、食べる楽しみの提案をしてくれています。あなたなら、どのような場面でどのような料理を楽しみたいですか。