丹沢で人気が高い山と言えば、ダントツで塔ノ岳です。
標高1491Mの低山ですが、山頂からは、晴れていれば南アルプスや富士山をみる事ができるので、常に多くの登山者で賑わっています。
また、山頂にある狗留孫仏を祀ってある石祠があり、安産の神様としても知られているそうです。
山頂までのコースは細かく分けると6コースありますが、ヤビツ峠登山口と大倉登山口の2か所からアクセスします。
いずれも、決して楽な道ではありませんが、山頂まで登りきったときの達成感と、素晴らしい眺望は、登った人にしか体験することができない開放感を味わうことができるのも、塔ノ岳の魅力なのです。
塔ノ岳日帰りの持ち物
- ザック
- ザックカバー
- 水
- 行動食(グミ、ウイダーゼリー、ナッツ系など)
- 昼食
- 雨具(上下セパレート)
- ハンカチ、ティッシュ
- 携帯トイレ
- 救急セット
- ライト(換えの電池)
- スマホ(比較的電波が通っているので、スマホから地図をダウンロードされている人もいます)
- コンパス
- バッテリー
- 小銭(100円)トイレチップ代
- 身分証明(免許証など)
- 地図
- 軍手(滑り止め付)
★登る季節によって★
- ダウン(冬)
- 日焼け止め(夏)
- 塩水(山ヒルよけ)
丹沢の山ビル対策
丹沢は、野生の鹿が多く山ヒルもいます。
予防として、トレッキングシューズに塩水を吹きかけてくと予防になります。
また、木の上から落ちてくるケースがあるので、身体のまわりに吹きかけておくこともおすすめします。
塔ノ岳日帰り服装
- トレッキングシューズ
- 厚手の靴下
- パンツ
- サポートタイツ
- インナー
- ベースレイヤー
- ミドルレイヤー
- アウター
登山の服装は、基本的に重ね着をします。
季節に応じてミドルレイヤーや、アウターは調節すれば大丈夫です。
塔ノ岳は、冬となると雪があるので、山頂で長く休憩を取るのであれば、アウターなどで暖を取れるようにすると良いでしょう。
逆に、夏の場合は頂上までとても暑いです。
太陽の光を遮るものがないので、薄手の装備で充分です。
標準装備にサポートタイツとありますが、塔ノ岳は、中級者向けの登山道となります。
往復で14、5時間歩くことになるので、疲労が溜まって足元がふらつくことも予想されます。
登山道は、分かり易くなっているので道に迷うことはありませんが、疲労から滑落するケースもあります。
登山は低山であっても、常に備えておくことをおすすめします。
塔ノ岳までのアクセスと時間
大倉経由
登山者の間で呼ばれている通称「バカ尾根」という階段がきついコースで、急な斜面などがありますが、木道なども多く、足への負担が軽減され自然に囲まれた森林の中で、鳥のさえずりを聞きながら登山を楽しむことができます。
車でのアクセスもしやすく、スタンダードな道として知られています。
駐車場にはトイレがあり、下山後にトレッキングシューズを洗うスペースや売店があります。
比較的、山荘が多くトイレ休憩をすることも可能です。
使用する場合は、トイレチップで100円お支払いするように心がけましょう。
登山ルートは晴れていれば富士山を見ることもできます。
登山道には、ベンチがいくつかあるので、ご自身のペースで小休憩を挟みながら、水分補給をこまめにすることをお勧めします。
- 登山口までのアクセス
【車】
開閉時間:8:00~21:00
秦野戸川公園 大倉駐車場:160台収容
2~10時間まで520円(夏季を除く平日は200円)、10時間以上1040円(平日は400円)
※8:00前に着くと、近隣の山荘が500円で駐車場を貸出しています。(誘導員いる)
【公共機関】
小田急渋沢駅北口から神奈中バス「渋02 大倉行」にて大倉下車 約15分で到着
料金:210円
※休日は1時間に4本ペース
- 参考タイム
【標準参考タイム】
大倉から塔ノ岳まで片道9.7キロ 登り約4時間 下り2時間
【登山歴2年30代女性参考タイム】
日頃からトレーニングをしてますので、標準参考タイムより早めです。
登山口(9:55)→大権望(10:26)→花立山荘(11:20)→頂上(13:05)
頂上(13:40)→花立山荘(14:00)→大権望→(15:11)→登山口(15:44)
登り約3時間10分 下り約2時間
ヤビツ経由
整備されており、木道も多く、道に迷うことはありませんが、鎖場などもありアップダウンするので、健脚向けのコースです。
休憩などを挟むとかなり時間がかかるので、余裕を持って早めに行動することをお勧めします。
バス利用者は、ヤビツ峠から登ったら、下山ルートは大倉にでるとバスの本数が多いのでおすすめです。
鎖場では、軍手を使用して、手の保護に努めましょう。
ちょっとしたことでも甘くみて安易に考えると、大きな事故に繋がることもあります。
近年、登山者も増えて賑やかなのは良いのですが、その分遭難者や死亡者が多いということもあり、大丈夫だと過信せずに常に備えておきましょう。
- 登山口までのアクセス
【車】
駐車場は25台ほど止められますが、8:00の時点では満車となります。
【公共機関】
小田急秦野駅から神奈中バス「秦21 蓑毛経由ヤビツ峠行」にてヤビツ峠下車 約50分
料金:470円
※1時間に1本ペース
- 参考タイム
【標準参考タイム 】
ヤビツ峠~塔ノ岳まで片道7.6キロです 登り約5時間 下り約4時間
【登山歴2年30代女性参考タイム】
日頃からトレーニングをしてますので、標準参考タイムより早めです。
登山口(9:00)→三ノ塔(10:34)→新大日(12:12)→頂上(13:04)
頂上(13:35)→新大日(14:12)→三ノ塔(15:05)→登山口(15:45)
登り約4時間 下り約2時間
塔ノ岳山頂の山荘情報
尊仏山荘があるので、飲料やお菓子、食べ物などはこちらで購入することもできます。
とは言え、山の上での価格は、下界に比べると高いです。
例えば、500mlのコカ・コーラが500円となります。
山頂で炭酸飲料を開けた時の至福は、それは、それは爽快の一言です。
高いだけあって「プシュー」という音が聞こえると、周辺に居る人の視線を浴びる事になります。
山では一万円札でのお支払いを避けて、小銭を持ち歩くと親切だと思います。
更に山は急な天候不良も考えられます。雨でお札が濡れないように配慮することも大切です。
お金をジプロックに入れて防水機能として使用する人もいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
塔ノ岳までのコースでは、大量の汗を流すので、下山後は近くの鶴巻温泉で汗を流してから帰宅される登山者が多くいます。
おすすめの鶴巻温泉
温泉に行く予定を立てている方は、替えの服とサンダルがあると気持ちよくなった状態で帰宅できます。
塔ノ岳は、ケーブルカーやロープウェイなどはなく、自分の脚のみでたどり着ける場所です。
念入りな行動計画を立て、登山ライフを楽しみましょう。