「ボルダリングやってみたいけど、初めてだし分からないことが多くて不安です。」
この記事はそんな方のための初心者講座です。
ボルダリングは体1つで行うスポーツなので、必要な道具も少なく、初心者の方でも気軽に始められます。
この記事ではボルダリングジムでの基本ルールや知っておいたほうが良いマナーを、詳しく説明していきますので「これからボルダリングやってみたい!」そんな方はぜひ読んでみて下さい!
ボルダリングって何?
まずはじめにboulder (ボルダー)という言葉を知っていますか?
boulder は英和辞書で調べると、丸い大きな石、巨礫(岩)のことを指します。
ボルダリングとは、その丸い大きな岩を、安全確保用のロープを付けずに登るクライミングの種類です。ボルダリングで登る岩の高さは、一般的に3~5メートルほどですが、高いものでは10メートルを超えるものもあります。
岩場でボルダリングを行うときは、クラッシュパッドと呼ばれる安全確保用のマットを使うのが基本です。
ボルダリングジムってどんなとこ?
ボルダリングジムでボルダリングをする場合は、人工の3~5メートルほどの壁に、ホールドと呼ばれるプラスチック樹脂製の石が設置してあり、それを手掛かりにして壁を登っていきます。
壁の下には分厚いマットがまんべんなく敷き詰められていて、しっかりと安全に配慮されているので、初心者の方でも安心して取り組めます。
クライミングとボルダリングの違いって何?
筆者はクライミング初心者の方に「クライミングとボルダリングの違いが分からない!」という質問をたびたび受けます。
これが分からないと「クライミングジムとボルダリングジムどっちに行けばいいの?」なんてことにもなりかねないのでしっかりと説明しますね!
クライミングは簡単に説明すると、登ることの総称です。
クライミングの種類には、ボルダリングの他にも
- ルートクライミング
- アルパインクライミング
- アイスクライミング
などがあります。
クライミングジムは岩登りの練習場として作られた施設で、もちろんボルダリングをすることができます。
あえてボルダリングジムと名乗っている施設は、「ボルダリングの専門店ですよ~」とアピールしているだけなので、ボルダリングをしたいときは、クライミングジム、ボルダリングジムのどちらに行っても大丈夫です。
ボルダリングの初心者講座①持ち物・服装編
ボルダリングは体1つで登っていくスポーツなので、道具はほとんど必要ありません。クライミング専用のシューズとチョークという滑り止めの粉があればOK。どちらも必ずジムにレンタルがあるので、手ぶらで行っても大丈夫です。服装は自分が動きやすいものを用意しましょう!
ボルダリングの初心者講座②基本ルール編
ボルダリングのコースの見方
ボルダリングジムでは壁に付いている石(ホールド)を全部好きに使って登るのではなく、コースが設定されています。
コースはホールドの色や、壁に貼ってあるテープで分かれているのが一般的です。
ホールドの色でコースが分かれている場合は、同色のホールドのみを使って登って行きます。
壁に貼ってあるテープでコースが分かれている場合は、同じテープが貼ってあるホールドのみ使って登って行きます。
上の写真では、同色のホールドを使って登るようにコースが設定されていますが、色味が近いコースが側にあっても見分けられるよう、テープも貼って分かりやすくしています。
ホールドの色がピンク色のコースを登っているところですが、水色の棒状のテープも全てのホールドに貼ってあります。
コースの見方はジムによって異なりますが、最初はスタッフが必ずレクチャーしてくれるので安心してください。
コースの難易度(グレード)の見方
ボルダリングでは難易度のことをグレードといいます。
日本人に馴染みやすいように、ボルダリングのグレードは段と級を使い設定されていて、クライミングジムでは壁に貼ってあるテープの色でグレードが分かれています。
上の写真のグレード表を見ると水色テープが貼ってある6級のコースが一番簡単です。
段級が上がると課題がドンドン難しくなっていきます。
コースのスタートとゴールは?
それぞれのコースには、スタートのホールドと、ゴールのホールドが指定されています。
スタートからゴールまで、落ちずに登れたらコースクリアです。
指定されていないホールドを使ってしまった場合は、クリアとはみなされません。
「両手スタート、両手ゴール」というのが、ほとんどのクライミングジムで統一されたルールです。
スタートのホールドと、ゴールのホールドは両手で持つように決められています。
上の写真の「S」のテープが貼ってあるホールドを両手で持ってスタート!
そして「G」のテープが貼ってあるホールドを両手でつかんだら課題クリアです。
ちなみにゴールのホールドは、体をコントロールして安定した状態で両手保持するのがルールなので、一瞬だけ両手でタッチしただけではクリアになりません。
ボルダリングの初心者講座③マナー編
ボルダリングは誰でも気軽にできますが、怪我・事故が多いスポーツです。ジムによって細かく利用のルールが設定されていますが、ここではどこのジムでも共通するルールやマナーを紹介します。しっかりマナーを守って楽しみましょう!
適切な間隔をとって登る
上の写真は、赤色のホールドを使って設定されたコースを登っているところです。
このとき他の人が緑色のコースを登るのはとても危険です。
実際にコースが重なり合っていなくても、近いと思ったら待つようにして下さい。
先に登っている人がどのコースを登っているのかを確認して、適切な間隔を取って登るようにしましょう。
登ってないときはマットの外で待機
登っていないときは基本的にマットの外にいるようにしましょう。
マットの中にいると、落下してきた人と衝突する危険があります。
ボルダリングは激しくホールドに飛びつく動きもあるので、思わぬ方向から人が落ちてくる可能性があります。
登り終わったら速やかにマットの外に出ましょう。
譲り合って登る
ボルダリングジムでは列をつくって、登る順番に並んだりはしないので、壁の前にこれから登ろうとしている人や、休憩している人、コースを確認している人が点在しています。
周りのようすを見て、お互いに譲り合って登りましょう。
大人数で壁を専有しない
大人数のグループで1つの壁で登っていると、壁を専有して他のお客さんがその壁で登れなくなってしまいます。
大人数の場合は、なるべく2〜3人ぐらいの少数に分かれて、いろんな壁で分散して登りましょう。
チョークをまき散らしすぎないように
チョークはクライミングの必須アイテムで、滑り止めとして使います。
チョークは飛び散りやすいので、手荒に扱うとジム内に飛散して施設を汚してしまいます。
多少散るのは仕方ないですが、まき散らしすぎないように気を付けましょう。
ボルダリングの初心者のための基本ルールとマナーのまとめ
クライミングジムの数は年々増加し続け、今では日本全国でボルダリングが気軽に楽しめるようになりました。
ボルダリングのコースはとても簡単なものから設定されていて、運動が苦手な方でも楽しむことができます。
自分でトライするコースの難易度を選び、好きなタイミングでトライができるので、自分のペースで無理なく楽しめるところも魅力です。
それでは、ぜひケガの無いようチャレンジしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!