ヘリノックスのグラウンドチェアはロースタイルキャンプにおすすめの座り心地抜群なチェアです。ヘリノックスの代名詞ともいえるチェアワンよりも座面が低く使い心地が気になるものの、お値段は決して安くはないので購入前にしっかり検討したい方は多いはず。
そこで今回はグラウンドチェアを徹底レビューします!類似品のグラウンドチェアとも比較していきますので、この記事を読めば多くのキャンパーがあえて少し高級なヘリノックスのグラウンドチェアを選んでいる理由が分かりますよ。
グラウンドチェアの特徴
早速ですが、グラウンドチェアの特徴をいくつか紹介します。メリットの他に気になる点もしっかりお伝えしますので、ご自身のキャンプスタイルに合うかチェックしてみましょう。
座り心地が良い
ヘリノックスのチェアが多くのキャンパーから愛されている最大の理由は座り心地の良さ。もちろん、グラウンドチェアも期待を裏切らない快適な座り心地となっていますよ。
シートが深めに設計されているので座ると包まれているような感覚になり、座面角度が約70度で座った時に無理のない姿勢となるよう計算されています。
生地の程よい張り感とアルミ合金の脚が適度にしなってくれることにより座り心地も硬すぎず、ガタイの良い男性の体重も柔らかく受け止めてくれますよ。
ロースタイルの焚き火チェアとして
グラウンドチェアはあぐらスタイルで使うことができるので、地面に直接座ることなく、地べたに座るようなリラックス感が味わるので一度使うと虜になるキャンパーも多いです。
焚き火チェアとして使えばリラックスできるだけでなく、目線の高が低くなるので炎をよりダイナミックに感じることができますね。ただし、火の粉には弱い素材なので穴が開いてしまわないよう注意が必要です。
軽量・コンパクト
グラウンドチェア本体の重さは驚異の約615g。軽量なチェアを多く販売しているヘリノックスの中でも、3本の指に入る軽さです。収納サイズもφ11×幅30cmと軽量キャンプにも持っていけるコンパクトサイズです。
低重心で安定感がある
地面から座面までの高さは約22cmとヘリノックスのチェアの中で最も低く、腰を掛けると重心が低い位置となるので他のモデルと比べても安定感があります。重心の位置だけでなく脚の形状もポイントです。
脚はそれぞれ独立しているのでなく4本すべて連結された形状をしているので、体重をかけた時に地面に脚が沈み込む不安定さが除かれますよ。
組み立てが面倒?
グラウンドチェアはコンパクトになる分、組み立て時は開くだけで使えるチェアと比べて、慣れるまでは組み立てに少々時間がかかります。ですが、説明書の熟読が必須なほど難解な手順があるわけではなく、各脚を結合部分に差し込んで座面の布を被せるだけで設営は完了です。
脚もすべてショックコードで繋がれているので紛失の心配もなく、直感的に組み立てることができますよ。
立ち上がりにくい
グラウンドチェアの最大の特徴が座面の低さとなりますが、重心が低い位置となる分立ち上がる際には手で体重を支えながらでないと転倒してしまう恐れがあります。
立ったり座ったりを繰り返すキャンプシーンにおいては次第に立ち上がるのが億劫になるかもしれません。そのため、グラウンドチェアは準備や片付けが一通り終わったリラックスタイムに使うのがおすすめです。
価格が高い
グラウンドチェアに限らず、ヘリノックスの商品を購入する上で悩む理由の1つが価格の高さという方も多いのではないでしょうか。実際にグラウンドチェアも他ブランドでは似たようなチェアが数千円で購入できるので、1万円以上高くなってしまいます。
この点は予算などもあるので安い・高いというのは人にもよりますが、グラウンドチェア含め、ヘリノックスの商品は高いだけの理由がもちろんあります。価格だけでなく、使い心地や安全面に直結するポイントもあるので慎重に選びましょう。
グラウンドチェアのレビュー
グラウンドチェアの使用感をレビューします。
高さ
バンドックのソロベースのようなソロ用テントは天井高が低いですが、グラウンドチェアを使うことで頭上に余裕ができ、圧迫感から解放されます。
テーブル
- キャプテンスタッグのアルミロールテーブル 高さ12cm
- ムーンレンスのアルミローテーブル 高さ30cm
低くても使いにくさはそこまでないですが、メインテーブルとして使用するなら30cm程度の高さが使用しやすいです。
シート
他のヘリノックスモデルに比べ、軽量で薄手のシート素材が使われており、サラサラの素材感で柔らかく肌触りも良いです。シートはフレームと完全に分離するので、汚れても洗濯をすることができるのもうれしいポイント。
側面はメッシュ素材が配置され、風通しが良く夏場のキャンプでも蒸れにくい仕様です。冬場は風通しが良すぎるので、チェアカバーやブランケットなどの工夫をすると暖かく過ごせます。
背面のフレーム接続部分は、分厚い素材で強化されており、縫製もしっかりとしてるので、強い荷重がかかる部分ですが、簡単に破けたりすることなく、長く愛用できそうです。
収納袋
収納袋は隙間なくピッタリなサイズ感で素材も軽量です。コンパクトなので、バックパックにも収納しやすいサイズです。
収納はフレームをシートに巻き付けて丸めていくだけ。
収納袋には余分なスペースが無いサイズですがスッキリと収まります。
ヘリノックスのグラウンドチェアと類似品を比較
ヘリノックスのグラウンドチェアと類似品のムーンレンスのグラウンドチェアを比較しました。
収納サイズや重量
Helinox | Moon Lencs |
---|---|
11×11×30cm | 13×11×35cm |
640g | 920g |
ヘリノックスのグラウンドチェアの方が、軽量でコンパクトに収納できるので、持ち運びしやすいです。
シート素材
ヘリノックスは肌触りが良く伸縮性のあるシート素材です。ムーンレンスは硬くしっかりとしたシート生地です。どっちが良いというわけではないですが、好みに分かれる部分です。
座り心地
ヘリノックスは伸縮性があるので、より包まれるような座り心地です。背もたれが、ムーンレンスの方が高くリラックスできそうですが、角度がヘリノックスのグラウンドチェアの方が緩やかなので、よりリラックスして座る事ができます。
安定感
左右に体を揺らすと、どちらもゆらゆらと揺れ、やや安定感に欠ける部分があります。フレームの太さがムーンレンスの方があるので、がっしりとした座り心地ですが、前傾姿勢になると後ろフレームが浮いてしまい、安定感に欠ける部分があります。
類似品でも価格を比較すると
ムーンレンスのグラウンドチェアには、座り心地や素材に気になる部分がありますが、価格を考えるとコスパの良いチェアです。ヘリノックスのグラウンドチェアに勝る機能性もあるので、気になる方はこちらの記事で紹介してます。
まとめ
初めてグラウンドチェアを見ると「座った時にお尻がつきそう」「脚が頼りなさそう」と感じてしまいますが、実際に座ってみるとその包まれるような座り心地が病みつきになります。生地の張り具合や角度、脚の構造など、細かい部分まで計算されているからこその座り心地で、その作りはやはり他のお手頃な価格のグラウンドチェアと一線を画します。
ぜひ一度使ってほしいのですが…立つのが嫌になるほどリラックスできてしまうので、ある程度やることが終わってから使うのがおすすめです!