高尾山の山上にらくらく到達できるのが、乗り物があります。
標高200M地点から山上にいくことができる乗り物が、ケーブルカーとリフトです。
自身の足で山頂を目指すことが困難な人や、往路は色々な選択をしたいというニーズに応える事ができます。
そんな高尾山の山頂まで、らくに行けるケーブルカーとリフトの2通りの乗り物について、それぞれの乗車の魅力やどちらを選択すると良いか?などをご紹介します。
高尾山のケーブルカー
高尾山の清滝駅から高尾山駅まで、約1キロの距離を片道6分で到着することができ、最大135名が一度に乗車できるものがケーブルカーです。
高尾山の斜面は、日本一の急勾配で知られており、最高31度の勾配となっており、車窓から見下ろす光景に乗客は驚嘆します。
あまりの勾配さに、落ちないか、滑らないのかと心配する乗客も少なくありません。
しかし、ケーブルカーで使用しているロープは安全で、万が一切れたとしても、わずか2メートルほど滑っただけで止められる、仕組みになっているのです。
強力な自動ブレーキがレールを挟み、安全に停止ができる構造になっている安心な乗り物です。
ケーブルカーの歴史はリフトより古く、昭和2年に営業が開始され、戦時中に一時休止したいましたが、戦後昭和24年にいち早く復活したという話も残っています。
ちなみに、ケーブルカーには、「あおば」と「もみじ」という車両の名前が付いています。
高尾山のリフト
ケーブルカー清滝駅の隣にある「山麓駅」と中腹にある「山上駅」を結んでいるのが、リフトです。
リフトの歴史は、昭和39年に遡り、東京オリンピックの年に一人乗りリフトが始まり、昭和46年にはベルトコンベアー式乗降装置を採用したことから、スキーのリフトのような二人乗りリフトへ変更となり、カップルを初めとして、高尾山を楽しむ乗り物のひとつになったのです。
全長872メートルで、山上駅まで約12分で到着し、山上との高低差は、237Mとなっています。
リフトでの道のりには、素晴らしい景観と急勾配を楽しむことができることもあり、子どもにも人気の乗り物となっています。
早春には椿、をみることができ、暖かくなるとヤマボウシや山桜の花が咲きほこり、緑の中で吹くそよ風が心地よく、秋には紅葉を見渡しながらの快適な空中散歩を肌で感じることができます。
時間の違いは?
ケーブルカー
- 乗車時間は片道約6分間
- 15分間隔で運行
- ケーブルカーは清滝駅と高尾山駅は、同時に発車します。
- 混雑状況によっては、始発が早まる場合があります。
始発 | 終発(平日) | 終発(土日祝) | |
12月、1月、2月 | 8:00 | 17:15 | 17:30 |
3月 | 8:00 | 17:30 | 18:00 |
6月、9月、10月、11月 | 8:00 | 17:45 | 18:00 |
4月、5月、7月、8月 | 8:00 | 18:00 | 18:30 |
※年末年始、ビアマウント開催時等、上記と異なる時間で運行する場合があります。
※高尾山ビアマウントの営業期間中は、ケーブルカーの終発時刻は21:15となります。
ただし、荒天等によりビアマウントが営業中止となった場合には、時刻表どおりの運転となります。
※ケーブルカーの点検などによる変更は、別途ホームページを参照してください。
HP:http://www.takaotozan.co.jp/
リフト
- 乗車時間約12分間
始発 | 終発(平日) | |
5月~11月 | 9:00 | 16:30 |
12月~4月 | 9:00 | 16:00 |
※土日祝日の終発は状況により運転が延長されます。
※高尾山ビアマウントの営業期間中もリフトは時刻表通りの運転となります。
料金の違いは?
切符を購入する際、PASMO、Suicaなどで支払いが可能となっているので、小銭に準備をしなくても、電子マネーにチャージさえされていれば、スムーズな支払いが可能です。
もちろん、チャージもできます。ただ、チャージ機で乗車券を購入することはできないので、よりスムーズを求めるのであれば、事前にチャージしておくことをおすすめします。
ケーブルカー
おとな(中学生以上) | こども(小学生~) | |
片道 | 480円 | 240円 |
往復 | 930円 | 460円 |
【ケーブルカー障害者割引及び介護者割引】
おとな(中学生以上) | こども(小学生~) | |
片道 | 240円 | 120円 |
往復 | 470円 | 230円 |
※障害者1名につき、介助者1名のみ割引が適応されます。
※障害者割引を利用する場合、障害者手帳が必要となります。
※ケーブルカー山上・高尾山駅にエレベーターを設置してあるので、係員がお手伝いしてくれます。
※リフトはご利用できません。
【団体一般】
おとな(25名~) | こども(25名~) | おとな(100名~) | こども(100名~) | |
片道 | 430円 | 220円 | 410円 | 210円 |
往復 | 810円 | 410円 | 760円 | 390円 |
【団体学生】
おとな(25名~) | こども(25名~) | おとな(100名~) | こども(100名~) | |
片道 | 410円 | 210円 | 380円 | 200円 |
往復 | 760円 | 390円 | 720円 | 370円 |
※団体割引は、乗車時間の予約はできませんが予め乗車券の準備をしてくれるので、団体連絡フォームへ連絡しておくことをおすすめします。
団体割引の場合、満1歳以上は小児料金となり、中学生以上は大人料金となります。
■団体フォーム予約先:https://takaotozan.sakura.ne.jp/apply/cable/index.php
リフト
おとな(中学生以上) | こども(3歳~) | |
片道 | 480円 | 240円 |
往復 | 930円 | 460円 |
ケーブルカー清滝駅構内にコインロッカーがあります。
料金は300円または500円利用できます。時間はケーブルカー営業時間と同じなので、忘れないようにしてくださいね。
更にお子様連れに多いのがベビーカーの問題だと思います。ベビーカーは、1回300円で改札窓口にて預かってもらえるので、駅係員にお声をお掛けください。
ペットの同伴は?
近年ペットブームということもあり、ペット同伴を望む方もいます。
ケーブルカーに関しては、ペット専用のバスケットに入れる必要があります。
リフトに関しては、自己責任で抱っこでも大丈夫です。
しかし、全ての人がペットを好むとは限りません。
特に自然生態系への影響もないとは言い切れないこともあり、ペットの同伴をされる方は、最低限のマナー(フンの始末やリードの着用)などには細心の注意が必要になります。
また、山頂付近は人がとても多いということもあり、周囲への気遣いも必要となることを知っておいた方が良いですね。
混雑状況は?
高尾山の自然を満喫するために混雑するシーズンがあります。
- 紅葉シーズン
- ゴールデンウィーク
- お正月と3が日
上記期間は、各地から観光客で溢れかえっているという状況なので、ケーブルカーもリフトも混雑を避けられません。
更に、団体のバスツアーなどが到着する9:00以降は、確実に混雑が予想されます。
その為、9:00~11:00は渋滞します。
くだりの混雑予想時間は、食事も終え、景色や観光を楽しんだ後の15:00~17:00の時間帯が混雑する時間です。
また、天候による影響もあり、快晴時は、更に観光客が景色を楽しもうと利用されるので、90分待ちになることも珍しくありません。
ケーブルカーは、一度に100人以上乗れるのですが、それでも渋滞が起るのが高尾山です。
年間200万人以上が訪れる山でで、それだけ、多くの方が、それぞれの楽しみを計画しているということなのです。
混雑するのは、シーズンに限らず土日、祝日などは、平日に比べて多いといこともあります。
トイレの混雑
また、混雑は、リフトやケーブルカーに限らず、トイレも大渋滞します。
特に女性トイレは混雑します。ケーブルカーやリフトの待ち時間を利用して、トイレを済ませる事も大事です。
折角の景色もトイレ事情で楽しめないということがないようにしてくださいね。
混雑を避けるためには?
ケーブルカーやリフトを利用したいけど、混雑は避けたいという方もいます。
当然、小さなお子様がおられる方は、飽きてしまうということもあり、90分は我慢できないという声もあります。
待ち時間を覚悟で、子どもが飽きないための小道具を持っていくか、行きは8:00の開始時間に併せていくか、若しくは行きは自力で登って帰りはケーブルカーやリフトを利用するというのもひとつの手段になります。
まとめ
参考になりましたでしょうか。
高尾山の山頂を目指すのに、ケーブルカーとリフトの選択もあるということで、色々な事情がある方も、山頂からの景色を楽しむことができる高尾山の旅が、あなたにとって素敵な思い出となりますように。