山情報

陣馬山~高尾山へ初心者向けの縦走登山コースを解説!距離や所要時間もご紹介!

陣馬山から高尾山への縦走ルートをご紹介します。
陣馬山(じんばさん)は関東登山で三ツ星に選ばれた高尾山の次に有名だと言われています。
標高857Mある陣馬山から599Mの高尾山を結ぶ縦走は、初心者向け縦走ルートとしても知られています。

陣馬山から高尾山縦走登山の距離や時間

陣馬登山口から高尾山口まで距離にして17.5キロあります。時間にすると予定タイムだと約7時間半の距離を歩くことになります。高低差は200M弱となり、陣馬山の標高が高く高尾山まで下山していくイメージとなります。

陣馬山から高尾山縦走の難易度

縦走初心者と言っても感じかたはさまざまですが、キツイと感じる方もいるので、それなりに長時間走行だということは理解しておくとよいでしょう。

ただ、陣馬山~高尾山への縦走は、途中にエスケープルートも多数ありますので、きつい場合は下山されることを、おすすめします。
陣馬山~高尾山の縦走は、途中でも下山できるという意味でも、縦走初心者の方には気軽に挑戦できると思います。

陣馬山はトレランのコースでも有名

陣馬山を歩いていると、トレランの方たちを頻繁に見かけることがあります。陣馬山はトレランのイベントを開催していることもあり、陣馬山から高尾山に向けてのコースを本番同様に練習されている方が多くいます。

トレランはハイカーに比べて荷物は少なく、軽装で軽快に走っています。ハイカーもトレランも同じ山や自然を愛する者として、お互い譲り合い、すれ違いには挨拶をします。

陣馬山登山口までのアクセス

行きの登山口までのアクセスはしやすいですが、陣馬山の山頂までは、ケーブルカーやリフトなどを利用していくことができないので、登りだけでなく縦走は全て自身の足に頼って行く方法となります。

高尾山から下山する際、自身の体と相談をしてリフトやケーブルカーを利用して下山することも可能となってくるので、体力の限界を感じている場合など、下山の仕方を選択する幅があるというのはポイントが高いといえます。

さらに、下山後は京王高尾山口駅の改札の隣から、ものの10秒のところには温泉があるので汗を流し、疲れた体を癒すために入浴して帰宅することもできます。麓にあるケーブルカーやリフトから、京王高尾山口駅までは近いこともあり、帰りのアクセスも大きな負担となる心配はないように思います。

陣馬山と高尾山どちらから登るのがおすすめ?

また、登る季節によって、高尾山上駅ケーブルカーを降りてすぐのところには、ビアマウントがあり、食事をしてから帰路に向かうという選択も可能となってきます。選択肢の幅を広げたいと思うなら、登りは陣馬山にして、高尾山から下山するという選択肢を選ばれる方が多いでしょう。

陣馬山の登山コースは4種類

一ノ尾尾根(いちのおおね)コース

ファミリー向けコースとなっているのが、一ノ尾尾根(いちのおおね)コースとなっています。なだらかで歩きやすく気持ちのよい尾根となっています。

栃谷尾根(とちやおね)コース

昔からの古道で栃谷集落(民家の間)を抜けていく栃谷尾根(とちやおね)コースは見晴らしがよい箇所もありますが、急な坂道が多くあります。途中でトイレ付きの休憩所が1箇所あります。

奈良子尾根(ならこおね)コース

奈良子尾根(ならこおね)コースは、温泉もあり穏やかな坂道が続き表情豊かな樹林帯を歩いていきます。

和田バス停から行く場合

①和田尾根コース(川古寄)
広葉樹林が多く木々の変化が楽しいコースで、途中から一ノ尾尾根コースと合流します。

②和田尾根コース(鬼取)
こちらも広葉樹林となっており季節を楽しむコースで、途中から一ノ尾尾根コースと合流します。

③和田峠コース
和田峠コースは、陣馬山への最短コースとなり、わずか30分で山頂に到着できます。登山道と階段の2つのコースがあります。

陣馬山~高尾山初心者向けの縦走ルート(栃谷尾根コース)

JR藤野駅→陣馬登山口→栃谷尾根コース→陣馬山(857M)→奈良子峠→明王峠→底沢峠→景信山(727.1M)→小仏峠→城山(670.3M)→高尾山(599M)→京王線高高尾山口

参考タイム

JR藤野駅(バスで5分、徒歩30分)→陣馬登山口→栃谷尾根コース→陣馬山山頂(100分)→奈良子峠(30分)→明王峠(10分)→底沢峠→景信山(90分)→小仏峠(30分)→高尾山(100分)
合計:陣馬山登山口から高尾山まで340分(6時間10分)

※藤野駅からバスの場合であること。
高尾山から高尾山口駅までの距離と時間は抜きにしています。

陣馬山~高尾山縦走ルートを解説

陣馬山登山口から暫く、長いアスファルトの道が続きます。

栃谷尾根コースの休憩場所であり、トイレはここを過ぎると山頂までないので心配な方はこちらを利用することをおすすめします。

民家の中へ行くような道なので、間違えていないか恐る恐る入るようなところです。こちらが、栃谷集落といわれるところです。

少し歩いたら、分岐の看板があり、先にはお地蔵さんや山神さまの祠があります。
それが見えたら間違いないと思って道を進んで大丈夫です。
先に行くと、栃谷集落の先祖代々のお墓の横を通って登山道へ進みます。

人がひとり通れるほどの幅の道を歩いていくと、石が転がる程の急な坂道があります。

古道というだけあって、舗装された道ではなく、木々が折れて道を塞いでいる箇所も多くあります。
ここからは暫く杉並木が続きます。陣馬山の山頂までは、親切に分岐の看板が多くあるので、道に迷う心配はないです。

山頂が近づくと階段が多くなるので、もうすぐだと教えてくれるようです。
栃谷尾根コースから陣馬山の山頂が見えてくると、茶屋の建物が見えてきます。

陣馬山に到着すると、360度見渡すことができる開放的な高原と、茶屋さんが3店舗もあり、豊富なメニューは、食欲をそそります。

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陣馬山の山頂では、休憩をしている人が沢山います。

私は、陣馬蕎麦を食べて、これからの縦走が本番なので、体力をつけて七分目まで休憩し体が温かいうちに次の山を目指します。

陣馬山から高尾山までの縦走をされている方も多く、登山道は親切なくらい看板が立てられているので、道に迷うことはないでしょう。
陣馬山山頂を後にして、明王峠(みょうおうとうげ)・景信山(かげのぶやま)を目指して歩きます。

樹林帯を歩き、暫く緩やかに下山していきます。
登山道には、まき道コースへ行く道と選択することができます。

まき道は、登り下りが少ないというのが特徴です。体力を温存しておきたい人は、まき道を選択するとよいです。

陣馬山から高尾山の縦走の楽しみのひとつが、景信山(かげのぶやま)山頂へ行くこともおすすめしたいですね。

景信山山頂からの景色はとても最高です。景信山は、奥高尾と言われて、意外と人気があるところでもあります。
その人気のひとつは、茶屋さんが作っている天ぷらです。

きのこなど山のそこら辺にある食材を天ぷらにされており食する事ができるのです。
また、ここのなめこ汁のなめこがとても大きくて、わざわざ食べにくるハイカーもいるようです。

景信山から高尾山へ向かうのも、分かり易い看板がいくつもあります。
晴れていると木漏れびが、登山道をキラキラと足元を照らしてくれています。

暫く歩くと、いくつか開けていて、休憩できるベンチがあります。
明治天皇が休憩場所に立ち寄った場所なのでしょうか。「明治天皇小佛峠御小休所阯反御野立所」という碑も建てられています。

登山道は比較的、樹林帯が多く足元もぬかるんだ道が多いですが、ところどころ景色を見られる箇所もあります。

木道が出てくると、高尾山が近い事を教えてくれます。これまでの道のりと比べてとても歩きやすくなります。

一丁平はデッキになっていて、景色を一望できる箇所となっています。また、屋根付きの休憩場所もあります。
長い間、歩いているとこの分岐の看板が、勇気づけてくれます。

石の階段が見えたら、頂上はもうすぐそばだということを教えてくれます。
しかし、この階段が意外と辛い道のりで息を切らして歩くので、途中で休憩をするハイカーも多くいます。
それだけ、ラストの階段はキツイです。

やっと、高尾山頂上に到着です。
山頂から富士山が見られるスポットですが、雲で見ることができないのが残念でした。

しかし、高尾山の山頂には多くの観光客がいますが、これまで歩いてきた道にいたハイカーとは、異なる服装の方たちが目立ちます。

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縦走してみた感想

初めて縦走される方が、選択するコースだということを理解できるのが、いくつもある分岐の看板でしょう。とはいえ、道が分からなくなった時は、分かるところまで戻ることが鉄則です。登山道もアップダウンが激しくないということや、休憩できる箇所が多いということもお勧めのコースです。

しかし、初めての人が臨みやすい縦走コースといっても、山道は悪路だと思っておいた方がいいですね。前日に雨が降っていれば、木の根や石、落ち葉や土も滑りやすいということがあります。

雨が降っていない場合も、滑りやすい箇所はあります。その為、日頃の運動をせずに臨むのはおすすめしません。
日頃から運動しているとスムーズな登山になるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
これから、陣馬山から景山経由で高尾山を縦走される方にとって、参考になればと思います。
自然は、みんなの宝物です。ゴミと思い出だけ持ち帰り、無理のない縦走登山に挑戦してみてくださいね。

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