ユージャックには「シングル」「ダブル」「フリー」「ダブルフリー」と4種類のハンマーランタンスタンドがあります。それぞれの特徴や違い、メリットデメリットがあるので4種を比較しながら紹介していきます。ハンマーランタンスタンド選びの参考になればうれしいです。
ユージャックのハンマーランタンスタンド
2012年創業の株式会社UJack(ユージャック)は、千葉県に本社を置く、れっきとした日本企業。アウトドア用品の製造・販売や、キャンプ場の運営などをおこなっています。
ユージャックが企業の理念として掲げているのは、人々のアウトドアライフにさらなる喜びをもたらすこと。そして製品づくりの中核をなしているのが、「クオリティ」・「プライス」・「ユーザビリティ」の3つの柱です。
多くのアウトドア商品を扱っている中でもハンマーランタンスタンドはユージャックの代表的な商品の一つです。
オールステンレス製で錆に強く長く使える
ハンマーランタンスタンドは全ての素材にステンレスを使用しており、防錆加工も施されてるので錆に強く、雨天時に使用して水に濡れても拭いて乾燥させるだけで長く使えることができるので安心です。
安心のアフターケア
ユージャックでは、ハンマーランタンスタンドに1年間の製品保証、そして60日間の「無条件保証」を約束しています。この無条件保証とは、購入者の過失を問わない無条件での交換保証。
つまり、購入してから60日以内であれば、たとえ購入者の不注意で破損させてしまっても保証してくれるということです。この点はほかのメーカーにはない強みであり、ユージャックがハンマーランタンスタンドに対して絶対の自信を持っていることの表れといえるでしょう。
ハンマーランタンスタンドの仕組みや打ち込み方
出典:ujack公式
ハンマーランタンスタンドは2本のステンレスパイプと1本のステンレス棒の3本で構成されており、ランタンフックがある最上部(センターロッド)に最も重量があるステンレス棒が配置されています。
センターロッドを片手で持ち上げてハンマーの容量で下に打ち付けることで、自重で本体を地面に打ち込む仕組みで、硬い地面でもハンマーなどを使用せずに簡単に打ち込みができるランタンスタンドです。
打ち込み方
UJack(ユージャック)ハンマーランタンスタンドは打ち込み式のランタンスタンドです。ダブルフリーで簡単に打ち込み方を紹介します。
①保護キャップを外す
保護キャップの形状はタイプによって異なります。
②蝶ネジを緩める
本体についている2つの蝶ネジを緩めます。
③地面に打ち込む
センターロッドを上下に動かし地面に打ち込みます。
④フックを展開
タイプによってフックの本数は異なります。
⑤ランタンをかけて好みの高さに調節したら完成
ランタンスタンド本体に高さがあるので、ランタンをかけてから高さ調節するほうがしやすいです。
ハンマーランタンスタンドには、打ち込みの目安として先端から20cmのところにマーク(線)があるのもありがたいポイント。柔らかめの地面や雨でぬかるんだ地面の状態ではグラつかない所まで打ち込む必要があります。
ハンマーランタンスタンドの基本情報
4種類のハンマーランタンスタンドの基本情報から紹介していきます。
シングルタイプ
使用時サイズ | 113〜225cm |
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収納時サイズ | 113×5×5cm |
重量 | 1.6kg |
耐荷重 | 5kg |
先端キャップ | 打込グリップ |
ハンガーの数 | 1個 |
ユージャックが販売しているハンマーランタンスタンドのなかで、もっとも低価格なモデルで、ハンガーを1つだけ装備したスタンダードなタイプです。
ダブルタイプ
使用時サイズ | 113〜225cm |
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収納時サイズ | 113×8×6cm |
重量 | 1.7kg |
耐荷重 | 5kg×2 |
先端キャップ | 打込グリップ |
ハンガーの数 | 2個 |
スタンダードなシングルにランタン用のハンガーを2個装備したモデル。ランタンを同時に2つ使用したり、ランタンと一緒にドライネットを吊るして食器を乾燥させたりと、幅広い使い方ができるように強化されています。
フリータイプ
使用時サイズ | 113〜225cm |
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収納時サイズ | 113×5×3cm |
重量 | 2.2kg |
耐荷重 | マルチランタンハンガー1つにつき5kg |
先端キャップ | 打込グリップ |
ハンガーの数 | 0個 |
このモデルの特徴は、ハンガーを装備していないことです。使用する際には、別売りの「マルチランタンハンガー」を装着します。マルチランタンハンガーは高さを自由に調整できるほか、同時に複数装着できるので、アイディア次第で多彩な使い方が可能です。
ダブルフリータイプ
使用時サイズ | 115〜225cm |
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収納時サイズ | 113×8×6cm |
重量 | 2.3kg |
耐荷重 | 5kg×2 |
先端キャップ | 保護キャップ |
ハンガーの数 | 2個(本体に内蔵) |
ハンマーランタンスタンドのなかでもっとも機能的、そしてもっとも高級なのがこのダブルフリー。スタンド本体に収納できるハンガーを2個装備しています。
ハンマーランタンスタンド4種の違いや特徴を比較
ハンマーランタンスタンド4種を使ってみて気になる点や違いを比較しながら解説していきます。サイズの違いは2cm程度なのでほとんど一緒です。
※シングルとダブルの違いはフックの本数の違いぐらいです。
重さや打ち込みやすさ
タイプ | 重量 |
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シングル | 1.6kg |
ダブル | 1.7kg |
フリー | 2.2kg |
ダブルフリー | 2.3kg |
フリーとダブルフリーは2kgを超える重さなので、シングルやダブルに比べ片手で持つとずっしりとした重みがありますが、重さの違いはセンターロッドの丸棒のステンレス含有量の違いからくるものです。
フリーとダブルフリーはハンマーとして機能するステンレス棒の長さが、シングルやダブルの3倍に設計されており、より大きな力で地面へ打ち込めるため、スピーディーで少ない力で設置することや、重量があるおかげで安定してランタンを吊るすことが可能です。
フリーやダブルフリーに比べ、ステンレス棒が軽量なシングルやダブルでは、設営ができないことはないですが、硬い地面では打ち込みに時間がかかり、設営のしずらさを感じることがあるので、地面の状況を選ぶ必要がありそうです。
シングル・ダブル・フリーの場合、打ち込み時には先端保護キャップを、センターロッドの先端に打込グリップとして使用することで素手でも握りやすくなり、フックで手を挟むことなく安全に地面への打ち込みがより確実におこなえます。
気になる点として、フリーはそのままで装着できますが、シングル・ダブルでは打込グリップを装着時に、フックを外す一手間が必要になります。フックを外す際は、細かい部品があるので無くさないように注意が必要です。
グリップを握って打ち込んでいきますが、シングル・ダブルの場合、センターロッドの径がフリーに比べ細いので、強く握り込まないとグリップがすっぽ抜けることがあります。気になる方はグリップを使わずに打ち込むなどの対策が必要です。
ランタンフックの違い
タイプ | フックの数と耐荷重 |
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シングル | フックの数:1 耐荷重:5kg |
ダブル | フックの数:2 耐荷重:片側で5kg |
フリー | – |
ダブルフリー | フックの数:2 耐荷重:片側で5kg |
フリーはランタンフックが付いていないので、ランタンハンガーを別途購入する必要があります。
ハンマーランタンスタンドのフックの耐荷重は一つのフックに対して5kgあり、一般的なランタンを吊るす場合には十分な耐荷重があります。
耐荷重は問題ないですが、5kgあるものを吊るすと本体のバランスが不安定になってしまうので、二つフックタイプで片側に5kgの重さがあるものを吊るす場合には、もう片方のフックに重さのあるものを吊るしバランスを取るようにした方が安定します。
ダブルフリーのランタンフックには「かえし」が備わっており、風が強い日でもランタンがズレにくい仕様にもなっています。
また、フックが本体に内蔵されている仕様になっており、必要な分だけフックを引き出して使用することができます。内蔵されているので地面への打ち込み時には持ちやすく、収納時にもフックのひっかりがないのも優れてるポイントです。
収納袋の違い
全てのハンマーランタンスタンドに収納袋がついているで余分な出費を抑えることができます。
中華製のタグが付いていますが、開閉部分はマジックテープになっており、ゆとりもあるのでハンマーランタンスタンド本体の出し入れもしやすく、縫製部分もしっかりとしてるので、安っぽさを感じることがない収納袋です。
フリータイプの収納袋には、マルチランタンハンガーが収納できるネットが備わっています。ランタンハンガーが必要なフリータイプではユーザー目線で考えられたありがたいポイントで、3か所ネットがあり計6本分のランタンハンガーが収納できるスペースがあるので、ランタン以外でも吊るせるランタンハンガーを一緒に持ち運ぶことができます。
ハンマーランタンスタンドと一緒に持ちたいマルチランタンハンガー
サイズ | 直径6mm×長さ29cm |
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重量 | 121g |
耐荷重 | 5kg |
対応ポールの太さ | φ15~32mm |
付属品 | 収納袋 |
φ15~32mmでサブポールからメインポールまで幅広いポールに対応できるランタンハンガーで、滑り止めのラバー部分も厚みがあり落ちる心配もなさそうです。
直径6mmのスチール製で耐荷重5kgまで対応できるランタンハンガーなので一般的なランタンなら問題なく吊るすことができ、ドライネットやウォータージャグや小物入れなどマルチに吊るすことができます。
使い方
マルチランタンハンガーは巻き込み型で少しコツがいるので使い方を紹介します。
ポールの右側からハンガー部分をポールの向こう側に出します。
手で持っているフック部分を持ち上げてハンガー部分をポールに巻き付ける様に引っかけます。
引っかけたハンガー部分を支点にフック部を水平に戻したら完了です。
木の枝に引っかけて縦型に使用することも可能なので、蚊取り線香を吊るしたりと使い道の幅は広そうです。
使用する時の注意点
フリーやダブルフリーにマルチランタンスタンドを使用する場合は水平に使用できますが、使用上問題ないですがシングル・ダブルの場合、ポールの径が細いため少し斜めに取り付ける形になってしまいます。
ハンマーランタンスタンドはどれがおすすめ?
4種類のハンマーランタンスタンドを使用してみて、一番使いやすくおすすめなのはダブルフリータイプです。
おすすめできる4つポイント
- どんな地面にも打ち込めれる
- 重量があり安定してる
- 収納できるフックが扱いやすい
- 収納袋に入れやすい
ステンレスの含有量や従来モデルと大きく設計が変わっていることで最上級のモデルとなってますが、高いパフォーマンスがあり、オールステンレスで耐久性もあるので、長い目で見ればコストパフォーマンスが良い商品だと言えます。
安くても十分使えるシングルやダブル
ハンマーランタンスタンド4種類を比較すると、見劣りしてしまうシングルやダブルタイプも値段を考えれば、十分コスパが良い商品です。
シングルタイプでもランタンを1個吊るして使用するだけであれば、このモデルで十分満足できるはずです。
ダブルタイプのハンガーはそれぞれ独立しており、2つ同時に使用する以外にも、片方のみ出しておくことも可能です。シングルタイプと価格は大きく変わらないので、「もしかしたら2個使いたいときが来るかも」と思った方は、ダブルタイプがおすすめです。
ハンマーランタンスタンドのまとめ
ハンマーランタンスタンドを比較して、それぞれにメリット・デメリットがありますが、どれを選んでも値段以上のパフォーマンスが期待できそうなランタンスタンドです。
ランタンはあるけどテーブルの上や地面に置いてしまっている人は、この記事を参考にハンマーランタンスタンドを検討してみてください。