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UCO(ユーコ)キャンドルランタン(ブラス・アルミ)をレビュー!【オイル化の方法も】

UCO(ユーコ)キャンドルランタンは、アウトドアで明かりを灯すためのアイテムに限らず、インテリアとしても楽しむことができるキャンドルランタン。ガスやLEDランタンとは違い、ロウソクが燃料となっているのもポイントです。

安定した明るさを確保できるだけでなくプラスα、夜や明け方の特別な時間のムードを高めてくれる炎にもなってくれますので、アウトドアには欠かせないアイテムとなっています。アウトドア以外にも、日常のインテリアや災害用としても活用できるというのも嬉しい要素。

明るすぎず暗すぎず、心地よい灯りを提供してくれるものですが様々なメーカーから多数の製品が販売されているので、どれを選んでいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、人気処でもあるUCOキャンドルランタンの中でもさらに絞って、アルミとブラスの2種類の製品をメインに紹介していきます。

UCO(ユーコ)キャンドルランタンとは

「優しく温かく照らすロウソクの代名詞」のコンセプトがあるUCOキャンドルランタン。アウトドア好きの方であればすでに愛用しているという方も多いのではないでしょうか。

UCOは主にランタン、キャンドル、ランプなどを照明に関わるアイテムを扱っていますが、中でも人気が高いのがUCOのキャンドルランタンのブラス製、アルミ製の2種類です。

デザイン性の高さと使いやすさ、機能性の面からも高く評価されています。アウトドア本来の目的にピッタリなアイテムと言えるでしょう。

ロウソクだからやさしい灯り

LEDランタンと比較すると、明るさ1つを見ても明るすぎず暗すぎない、ロウソクの自然でやさしい灯りを出せるという点が挙げられます。日常生活の中でLEDの光を見る機会が増えていますが、ロウソクの自然な灯りを見る機会は少ないでしょう。

アウトドアという特別な空間の中で細部までこだわり、楽しみたいという方はUCOのキャンドルランタンがオススメです。災害時に役立つアイテムとしても知られているので、万が一に備えて1つ持っておいても損はありません。

UCOキャンドルランタンをレビュー

UCOキャンドルランタン(ブラス・アルミ)共通のレビューです。

コンパクトでかさばらない

収納時

使用時

使用時には伸びて、収納時はコンパクトに収納できる点は便利です。

フックでぶら下げれる

本体にチェーンとフックが付いており、どこでもぶら下げることが可能です。(使用時は上部が熱くなるので、熱で溶けやすい所はやめましょう)

ろうそくの残量確認ができる

1本で約9時間燃焼するので、あとどれぐらい使えるか残量確認できるのは便利です。

パーツがシンプルなので故障しにくい

いたってシンプルな構造になっていますので、故障しにくく長く使用できます。

ホヤはガラス製なので注意

ロウの掃除をしたとき、うっかり手を滑らしホヤを割ってしまいました。ホヤは分厚いガラスですが、当たり所が悪ければ割れますので注意しましょう。

着火の仕方

本体下部の黒のプラスチックを反時計回りに回すとろうそくケースが出てきます。

ろうそくケースにろうそくをいれます。下からばねで押し上げる仕組みになってますので、ろうそくが燃焼しても一定の高さを保つことができます。

本体を伸ばした状態でホヤを下します。

着火。

ホヤを上げたら完了です。

UCOキャンドルランタンとフェアーハンドランタンの明かるさを比較

UCOキャンドルランタンはコンパクトなのにフェアーハンドランタンと明かるさを比較しても大差ありません。ソロキャンプでもメインランタンとしては、物足りませんがサブとしては申し分ない明るさです。

UCOキャンドルランタン(ブラス)を買ってみて

UCOキャンドルランタン(ブラス)は真鍮製でロウソクの炎をより際立たせてくれる素材となっています。

UCOキャンドルランタン(ブラス)のスペック

<商品スペック>

  • 使用時サイズ:16.5×径5cm
  • 収納時サイズ:10.6×径5cm
  • 重量:250g
  • 材質:真鍮、ガラス
  • 燃焼時間:約9時間
  • 付属品:キャンドル1本

ブラスは真鍮製なので重い

重量もろうそく込みで250gとアルミ素材と比較すると70gほど重さはありますが、全体的な見た目も重厚感があり、使用するほど味が出ます。

使われている素材の真鍮(しんちゅう)は、銅と亜鉛の合金で水道の蛇口、5円硬貨などにも使われている意外と身近なものです。製造年の若い5円玉はピカピカとした光沢を放ちますが、製造年の古い5円玉は酸化して黒くなっているが、何か味があるという具合です。
ブラスは使えば使うほど良い味が出て、親しみが出てくるアイテムでもあるのです。

また、ガラスやアルミと比較すると全く光を通さないので、灯りを閉じ込める、限定的にするという効果があります。特定の場所だけ灯りをつけておきたい、よりムードを出したいという時に最適になっています。

ブラスはアルミより高い

アルミ製に比べて2割ほど価格が高めに設定されていますが、素材の違いとしての価格差です。キャンドルランタンとして性能の違いはほとんどありません。

多少重量が増えても真鍮の良さや雰囲気を大事にしたい、使うほど味が出るランタンを持ちたいという方は、UCOキャンドルランタンブラスを選ぶと良いでしょう。

UCOキャンドルランタン(アルミ)を買ってみて

UCOキャンドルランタン(アルミ)はアウトドアに最適な持ち運びに便利なのがアルミ素材です。

UCOキャンドルランタン(アルミ)のスペック

<商品スペック>

  • 使用時サイズ:16.5×径5cm
  • 収納時サイズ:10.6×径5cm
  • 重量:180g
  • 材質:アルミ、ガラス
  • 燃焼時間:約9時間
  • 付属品:キャンドル1本

ガラス製のホヤによってロウソクの炎が守られているため、台風のような強風でなければ炎が消えるということはありません。ホヤの部分を下へスライドさせることでコンパクトに収納でき、即座に消火もできるようになっていますので、初心者の方でも安心して扱うことができるようになっています。

アルミは軽くて持ち運び易い

アルミは軽量ということもあり、汎用性が高いのでアウトドアで移動する場面が多くても気軽に炎を持ち運べるというイメージです。

重量が180gと持ち運び安いだけでなく、吊るしやすいという特徴もありますので、場所にランタンを合わせる必要がなく初心者向きです。ブラス製よりも価格帯が安価なので、初めてキャンドルランタンを選ぶという方はまずはアルミ製を選ぶと良いでしょう。

日常のインテリアや災害時にも活用できるので、どちらを購入されるか迷っている方はまずはアルミ素材のUCOキャンドルランタンをオススメします。

UCOキャンドルランタンを買って良かった点

UCOキャンドルランタンの一番の良さはキャンプのムードを盛り上げてくれるという点です。ロウソクの灯りは食事を囲むテーブルを優しく照らしてくれるので、キャンプ本来のみんなで楽しむという空気を作ってくれます。

また、アウトドア以外でも自宅で楽しむバーベキュー時も使用できるだけでなく、日常生活のインテリアとしても庭や玄関に置いておくことも可能です。ロウソクの炎もホヤの部分を下へスライドすることで、簡単に消火できるため小さなお子さんが利用する際でも安全性が高いことも良い要素。

様々なシーンで使えて安全性も高いという部分だけを見ても、他のメーカーから販売されているキャンドルランタンより優れていると言っても良いのではないでしょうか。

また、別売りとなっていますが、シトロネラスペアキャンドルを使用することで柑橘系のさわやかな香りを楽しむこともできますし、虫よけの効果にも期待できます。ほかにも蜂蜜の甘い香りのキャンドルであったり、アロマキャンドルのような楽しみ方ができるのも嬉しい要素です。照明器具としての目的だけでなく様々な用途があることが、UCOキャンドルランタンの良さとなっています。

UCOキャンドルランタンの残念な点

UCOキャンドルランタンの唯一のデメリットと言えるのが、掃除が大変という点です。

使用後の掃除が大変

ロウソクを使用する以上、ホヤや本体にロウが残ってしまいこびりついてしまうことは仕方のないことなのかもしれませんが、特に傾いて吊るしてしまったり、ランタン当たってしまった時の掃除は大変です。

キャンドルランタン本体に溶けたロウが付着するので、取り除く必要があります。汚れやキズが残ってしまうことは味が出るとも言えますが、抵抗がある方は必ずを掃除をおこないましょう。

替えのろうそくが高い

純正キャンドルの値段は一本約240円程度します。燃焼時間は約9時間なので、1回のキャンプでほとんど使用しきってしまいます。年に数回のキャンプなら問題ないですが、頻繁にいかれる方はオイル化をおすすめします。

また、純正キャンドル以外を使用すると本来に汚れが付きやすくなったり、溶けたロウがそのまま残ったりしてしまうので注意が必要です。ろうそくを使用する場合、よほどの理由がない限り安全面も考慮して、UCOキャンドルランタンに最適な純正のキャンドルを利用することをおすすめします。

純正以外のキャンドルを使って故障させてしまった場合、本来受けられるはずの保証や修理を受けられなくなってしまう可能性があります。

UCOキャンドルランタンの掃除の仕方

UCOキャンドルランタンの掃除の仕方をご紹介します。

お湯では綺麗に掃除しにくい

ボールの表面に溶けたロウが浮いています。

見えにくいので、指をつけてみたらべっとりとロウが付きました。

ランタン本体やろうそくケースについたロウは、洗面器等にお湯を入れ、ロウを溶かして掃除をするという方法もありますが、溶けたロウは水に浮くので、本体をお湯から取り出すときにも、付着してしまいます。また、あまり綺麗に掃除しにくいです。

ドライヤーの熱でロウを溶かし掃除する

ドライヤーを使ってのUCOキャンドルランタンの掃除が一番綺麗に掃除ができます。注意点として、UCOキャンドルランタンをドライヤーに近づけすぎ高温にしたり、長い時間熱をあて続けると、アルミ、ブロスとも変形や変色の恐れがあるので、注意しましょう。

ロウの融点は低いので、ドライヤーの熱を少しあてるだけで、溶けていきます。ロウが少し溶けたら、キッチンペーパーやティッシュでロウを拭き取ります。

綺麗になりました。

焚き火の熱でも掃除ができる

帰ってからの片づけや掃除はなるべく少なくしたいとキャンパーなら思うはず。使用した現地でもUCOキャンドルランタンの掃除ができます。

焚き火の火に直接当てなくても、熱でロウが溶けるので、ロウが少し溶けたら、ティッシュでロウを拭き取ります。

UCOキャンドルランタンのオイル化の方法

UCO純正のろうそくは高いので、頻繁に使用する方は結構な出費になりますし、本体がろうで汚れて掃除が大変です。

UCOキャンドルランタンは簡単にオイルインサートができるので、ろうそく代や掃除が面倒だなと思う方は、ぜひ挑戦してみてください。

それでは、キャンドルランタンのオイル化をブラス、アルミに適したオイル化の方法をご紹介します。

UCOキャンドルランタン【ブラス】に最適なオイル化

真鍮製(ブラス)のUCOキャンドルランタンを選ぶ方は、少し重いけど真鍮の雰囲気が好きな方なので、真鍮の素材を生かしたオイル化をご紹介します。

用意するもの

・S&B山椒の粉
・オイルランタンの替えの芯
・ムラエMGT4(オイルランプ)の口金

S&B山椒の粉
S&B山椒の粉の瓶

S&B山椒の粉の瓶のフィルムを剥がして、中を洗い乾燥させた物

左がハウス、右がS&B

ハウスの山椒の粉では、口が大きくムラエMGT4(オイルランプ)の蓋と合いません。少し高いですが必ずS&Bの山椒の粉を使用しましょう。

オイルランタンの替えの芯
グラスファイバー芯

ムラエMGT4(オイルランプ)純正の芯では短い

ムラエMGT4(オイルランプ)に純正でついている芯では、短く使用できないのでグラスファイバー芯が必要になります。グラスファイバー芯は、芯材にガラス繊維、芯材を保護する綿を使った2重構造のものが、綿素材の芯より消耗しにくく耐久性があります。

芯の太さは3mmの物を使用します。ムラエMGT4の口金に合う太さなので、間違えないようにしましょう。

ムラエMGT4(オイルランプ)の口金
ムラエMGT4(オイルランプ)の口金は真鍮でできており、ブロスにも合います。こちらの口金がS&Bの山椒の粉の瓶とシンデレラフィットします。

ブラスのオイル化の手順

①口金にグラスファイバー芯を通す
グラスファイバー芯の先端をセロテープを巻き通します。なかなか通しづらいので、ねじりながら通すと入れやすいです。

グラスファイバー芯の先端を適当な長さにカットします。

②オイルを入れ20分程待つ
オイルを芯が吸い上げるまで、20分程度待ちます。

③着火
問題なく着火できました。

④収納
オイルインサートはろうそくと同じぐらいの大きさなので、問題なく収納することができます。ただし完全密閉でない為、横に倒したりするとオイルがこぼれるので注意が必要です。

UCO純正キャンドルとオイルインサートの炎を比較

UCO純正キャンドルと炎と比べて少し細長くはなりますが、さほど変わりはなくと思います。

UCO純正キャンドルとオイルインサートの重さを比較

UCO純正キャンドルをいれた重さ(252g)より少し重たくなりましたが、燃焼時間はオイルは燃費が良いので、ろうそくと変わらないぐらい持ちます。

ブラスのオイルインサートで気になる点

オイルインサートの蓋をしてもオイルがこぼれる

蓋をしても、山椒の瓶が液体使用でない為、横に倒すとオイルが漏れますので、パッキンなどの工夫が必要です。

オイルインサートの口金がろうそくケースより少しはみ出る

2020年4月現在の山椒の瓶では、オイルインサートの口金がろうそくケースより、少しはみ出てしまいます。使用上問題ないので私は使いますが、気になる方は参考までに。

UCOキャンドルランタン【アルミ】オイル化

アルミ製のUCOキャンドルランタンを選ぶ方は、軽いものを選んだ方なので、軽量で簡単なオイル化をご紹介します。

用意するもの

・アマゾンで売っているオイルインサート

アマゾンで売ってる格安のオイルインサートですが、ものすごく軽量なのでお気に入りです。

アルミのオイル化の手順

手順はいたって簡単で、オイルインサートにオイルをいれ、10分程放置したらオイル化の完成です。

UCO純正キャンドルとオイルインサートの炎を比較

UCO純正キャンドルと炎と比べて少し弱い感じがしますが、さほど変わりはないと思います。

UCO純正キャンドルとオイルインサートの重さを比較

UCO純正キャンドルをいれた重さ(176g)より25g軽くなりました。

アルミのオイルインサートで気になる点

オイルインサートをUCOキャンドルランタンに装着するときオイルがこぼれやすい

オイルをいっぱいに入れすぎると装着時に空気口からオイルがこぼれやすくなります。脱脂綿等を装着することである程度の改善はできますが、やはりこぼれやすいです。

燃焼時間が短い

軽量な分、燃焼時間が短くなります。いっぱいにオイルを入れて約2時間程度なので、途中でオイルの継ぎ足しが必要となります。

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UCOのキャンドルランタンのレビューのまとめ

UCOのキャンドルランタンについて紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。
「優しく温かく照らすロウソクの代名詞」のコンセプトがあるように、自然な灯りを提供してくれるのが一番の良さです。

また、アウトドア以外の使い道としても日常のインテリアであったり、自宅の庭で簡易的に利用するというシーンにも向いています。

重厚感があり使えば使うほど味が出るのがブラス製、軽くて持ち運びしやすいのがアルミ製となっていますので、用途に合わせて選択するのが良いです。

UCOのキャンドルランタンで最も人気の高いものはアルミ製となっていますので、今回が初めての購入という方についてはまずはアルミ製を選ぶことをオススメします。ロウソクの炎が演出する、自然で優しい灯りを体感できるのがUCOのキャンドルランタンの良さです。

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