ランタンスタンドは、ランタンを高い位置に固定しておくためのアイテムです。夜暗くなるキャンプなどで使用することで周囲が明るくなるため、快適かつ安全に夜を過ごすことができます。
今回は、そんなランタンスタンドの中でも特におすすめな一本足の打ち込み式ランタンスタンドについて紹介します。人気の打ち込み式ランタンスタンドのスノーピーク「パイルドライバー」とユージャック「ハンマーランタンスタンド」の比較解説もしてますので、どのようなランタンスタンドを購入するか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ランタンスタンドとは
ランタンスタンドは、ネジを使用することで高さや角度を調整できるものが多く、空間に合った位置にランタンを設置することができます。高い位置にランタンを設置することで、空間全体が明るくなり、影を気にする心配がありません。
また、少し離れた場所に設営しておくことで虫がそこに集まり、被害を受けなくなるというのもメリットです。
一本足の打ち込み式タイプと3本足タイプの2種類
ランタンスタンドは設営方法によって二種類に分かれています。
三本の足にそれぞれペグを打ち込んで固定する三本足のものと、本体そのものを地中に打ち込むことで固定する一本足の打ち込み式タイプがあります。それぞれ特徴が異なりますが、使用できるシーンの多さや使い勝手の良さなどから、打ち込み式タイプのものがおすすめです。
一本足の打ち込み式ランタンスタンドがおすすめな理由
一本足の打ち込み式タイプが3本足のランタンスタンドよりおすすめな理由を解説します。
初心者や子供連れでも安心
一本足の打ち込み式タイプは、三本足のものに比べて設営が簡単に行えます。本体を地面に打ち込むだけなので、アウトドア用品の扱いに不安がある初心者でも安心です。ペグやハンマーなど特別な道具を必要としないものも多く、持ち物を減らすことができる点もメリットです。
また、足元がすっきりとするため、足を引っかけてしまう心配もありません。特に燃料系のランタンを設置する場合、足を引っかけてランタンスタンドを倒してしまうことで火事の原因にもなります。一本足の打ち込み式タイプであればそのような心配もないため、元気に走り回る子供がいる場合でも安全に使用することができます。
場所や環境を選ばない汎用性の高さ
三本足のランタンスタンドは、足を広げて設営するため平地でしか使用できません。しかし、一本足の打ち込み式タイプは、どのような地面でも本体を打ち込んで固定できるため、傾斜のある地面でも使用することができます。また、足を広げる必要がないため広いスペースを必要とせず、狭い場所でも設営することが可能です。
地面にしっかりと打ち込むことで、耐風性が高くなることも大きな魅力です。ある程度の風であればペグを使わなくても耐えることができるため、使用できる場面は多いと言えます。
一本足の打ち込み式ランタンスタンドの仕組みや構造
出典:amazon
打ち込み式のランタンスタンドはメーカーによって若干異なりますが、仕組みや構造はほぼ一緒になっており、スノーピークのパイルドライバーを例に上げると、スチール丸棒の①の先端で②のパイプを介しスライドさせて③の底を叩くシンプルな構造です。
一本足の打ち込み式ランタンスタンドの使い方
出典:amazon
一本足の打ち込み式ランタンスタンドの使い方をスノーピークのパイルドライバーを例に上げて説明します。
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①ランタンスタンドについている2か所のネジを緩めて片手で最上部を握り、もう一方の手で本体を固定します。
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②最上部を握り上下にスライドさせて地面に打ち込み、終わったらネジで好みの高さに調整します。
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③最上部を回してランタンの照らしたい方向を決めネジで固定し、フックにランタンを下げてセット完了です。
パイルドライバーとハンマーランタンスタンドを比較
打ち込み式ランタンスタンドと言えば、スノーピーク「パイルドライバー」とユージャック「ハンマーランタンスタンド」です。人気のランタンスタンドを比較していきます。
サイズや重量の違い
スノーピーク パイルドライバー |
ハンマーランタンスタンド ダブルフリー |
|
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使用時サイズ | 110~240cm | 115~225cm |
収納サイズ | 110cm | 113cm |
重量 | 1.7kg | 2.3kg |
耐荷重 | 表記無し | 1本につき5kg |
使用時サイズの違いは気になる程ではないですが、600g重量があるハンマーランタンスタンドは手に持つとずっしりと重みを感じます。
太さの違い
スノーピーク パイルドライバー |
ハンマーランタンスタンド ダブルフリー |
|
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手持ち部分 | 1.6cm | 1.9cm |
埋め込み部分 | 2.2cm | 2.2cm |
最上部の手で持ち打ち込む部位の太さが違いますが、持ちにくさや打ちにくさを感じることはないです。3本繋ぎになっているランタンスタンドの最下部の地面に埋め込む部位の太さは2.2cmとどちらも同じ太さ。
先端保護キャップの違い
どちらも先端保護キャップが付属でついています。
パイルドライバーの先端の保護キャップは、柔らかい樹脂製の仕様で長年使用してますが損傷なく使えてます。
ハンマーランタンスタンドの先端保護キャップは硬めの樹脂製の素材で中国製。本体に通す穴と先端キャップのつなぎ目部分が使用上よく動かす部分なので、切れてしまうのではないかと耐久性に不安があります。
ネジ部分
接合部分はどちらもしっかりとした溶接がされており取れる心配はなさそうです。ただネジを回した感じではハンマーランタンスタンドが若干引っ掛かりを感じるのが少し気になります。
収納袋
パイルドライバーには収納袋は付属してませんが、ハンマーランタンスタンドには収納袋が付属でついています。
収納袋の蓋部分はマジックテープで開け閉めできる仕様で、生地は若干安っぽさを感じますが十分使えます。
パイルドライバーの収納ケースはスタンド本体とあまり変わらない金額なので、パイルドライバー購入時についていたナイロン袋を使用する方も多いと思いますが重さで穴が開いてしまいます。長く使うのであれば収納袋はある方が便利なので、パイルドライバーの収納ケースは別途購入する必要があります。
打ち込みやすさや使い勝手の違い
埋め込む先端の形状の違いはなく、同条件の地面で比べても変わりはないです。
分解したその他の部位の形状に大きな違いはありませんが、最上部のポールの下部の形状に違いがあります。感覚的にポールの重さで打ち込むハンマーランタンスタンドに対し、形状に特徴があるパイルドライバーは構造上の仕組みで打ち込めれる感じです。そのため重量があるハンマーランタンスタンドを使用する場合、疲れやすく感じる方がいるかもしれません。
ハンマーランタンスタンドには打ち込む目安が先端から20cmのところに目印があります。打ち込み式のランタンスタンドの場合、どこまで打ち込めばいいかわからない時があるので、目印があるのはうれしいポイントです。
打ち込み時の持ちやすさはハンマーランタンスタンドに軍配が上がります。パイルドライバーの場合、ハンガー部分が打ち込み時に手を挟みやすいといったデメリットがあることもありますが、ハンマーランタンスタンドはハンガー部分は収納されており持ちやすく打ちやすいです。
ハンガーはパイルドライバー1つに対しハンマーランタンスタンドは2つ付いています。2つのハンガーに何をかけるか?使い道に困ることもありますが、夜間トイレや炊事場に行ったりする場合ランタンを持っていくとサイト内が暗くなってしまうので、移動用の予備ランタンをかけたり、無くしやすい小物類や洗い物ネットをかけるといった使い道があるので重宝します。
パイルドライバーの気になる点としてスチール製な事。防錆加工が施されてるため錆びにくくはなってますが、長年使用するとネジ部分やポールの内側などに夜露や湿気による錆がみられます。ハンマーランタンスタンドはステンレス製なので、錆びの心配はなさそうです。
ランタンスタンドのおすすめを一本足の打ち込み式タイプで厳選!
それではここから、厳選した一本足の打ち込み式タイプのランタンスタンドをご紹介していきます。
snow peak パイルドライバー
使用時サイズ | 最長240cm |
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収納時サイズ | 110cm |
重量 | 1.7kg |
材質 | スチール |
スチールを材質にした、3本つなぎのシンプルな打ち込み式ランタンスタンドです。ランタンハンガーもポール本体と一体化しているため、紛失する心配がありません。
サイズは今回紹介する商品の中で最も長い240cmまで伸ばすことができ、より高いところからランタンを灯すことができます。もちろん、溶接されたネジによって長さの調整が可能です。
また、打ち込む際は、最上部のスチール棒をスライドさせることで内部の底を叩ける構造になっています。このため、ハンマーなどの用具がなくても硬い地面に打ち込むことができます。
UJack ハンマーランタンスタンド
使用時サイズ | 最長225cm |
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収納時サイズ | 110cm |
重量 | 2.3kg |
材質 | ステンレス |
ステンレス製のランタンスタンドです。本体に防錆用のオイルが塗布されており、長時間雨に濡れても錆びにくいのが魅力です。
先端部分は非常に鋭利なため硬い地面にも打ち込みやすく、目安となるマーカーもついており打ち込み不十分によるグラつきや転倒の失敗がありません。
サイズも最大225cmと申し分なく、溶接されているネジによって調整することができます。このネジは一般的な2点溶接ではなく4点溶接が施されており、長期間使用できる耐久性能が自慢です。
キャンピングムーン(CAMPING MOON)パイルドライバー
使用時サイズ | 最長246cm |
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収納時サイズ | 115cm |
重量 | 2.25kg |
材質 | ステンレススチール |
別売りの三脚を使用して3本足にもできる打ち込み式ランタンスタンド。重さが気になりますが、その分しっかりと地面に打ち込むことができるので、転倒の心配も少なそうです。
MAGNA(マグナ) パイルドライバー
使用時サイズ | 最長225cm |
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収納時サイズ | 113cm |
重量 | 1.8kg |
材質 | ステンレス鋼 |
ランタンハンガーが2つ仕様の打ち込み式ランタンスタンドでオールステンレスなので雨にも強いのが嬉しいポイント。収納袋も付属してるので持ち運びにも困りません。
軽量持ち運びにも便利な打ち込み式ランタンスタンド
荷物を少しでも軽くしたい方やソロやツーリングキャンプなど軽量さを求める方におすすめの打ち込み式ランタンスタンド。
UGROW ランタンスタンド
使用時サイズ | 最長120cm |
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収納時サイズ | 35cm |
重量 | 800g |
材質 | ステンレス |
このランタンスタンドの特徴は、ポールの直径が16mmと他社の商品よりも大きい点です。これにより、安定感と耐久性が高くなっています。
また、素材には錆びにくいステンレスを使用しており、使用寿命が長いです。4本のパイプを連結させて使用するタイプのため、収納時は35cmと非常にコンパクトにまとめられる点も魅力です。
ランタンをぶら下げるランタンハンガーは2本付属しており、必要に応じて2つのランタンを設置することが可能です。ハンガーを360度回転させることができ、高さの調節も自在なため、様々な状況に合わせて使用できます。
FLYFLYGO ランタンスタンド
使用時サイズ | 最長124cm |
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収納時サイズ | 34cm |
重量 | 340g |
材質 | アルミニウム |
アルミニウム製のランタンスタンドです。重量は340gと今回紹介する商品の中で最も軽いため、荷物の重さを抑えたい方におすすめです。
先端部分には頑丈なロープが付いており、引っ張ることで簡単に地面からポールを抜くことができます。打ち込むことはできても抜く際に苦労するランタンスタンドは多いため、これは嬉しいポイントです。
また、収納時はポールを分割することで34cmの短さにまとめることができます。ポールとポールはそれぞれ伸縮性に優れたコードで結ばれているため、紛失の心配がありません。
DOD アンコウスタンド
使用時サイズ | 最長170cm |
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収納時サイズ | 45cm |
重量 | 880g |
材質 | アルミニウム、スチール |
地面に打ち込む先端部分には強度の高いスチールを、ポール本体には軽量なアルミニウムを使用しています。この材質の使い分けにより、170cmというサイズ感でありながら1kg以下という軽量性を実現しています。
見た目はツヤ消しの施されたブラックで、DODのロゴもさりげないため非常にスタイリッシュです。高級感もあるため、ランタンのデザイン性を損ないません。
また、先端部分は打ち込みやすいペグ形状になっているのもポイントです。ハンマーで叩くことで弱い力でも簡単に打ち込むことができるため、力に自信のない方でも安心です。
ランタンスタンドは一本足の打ち込み式タイプがキャンプで便利!
今回はランタンスタンドで打ち込み式タイプが優れている理由とともに、おすすめの商品をご紹介しました。見た目は似ていても、素材やサイズによる使い勝手が大きく異なるのがランタンスタンドです。
キャンプにおいて必ず必要なアイテムではないですが、あると便利なことに間違いはないです。5,000円以下で購入できるものがほとんどのため、ぜひ今回の記事を参考にランタンスタンドを取り入れ、快適なアウトドアライフを過ごしてください。