クーラーボックス

コールマン「スチールベルトクーラー」のサイズ感や保冷力を検証レビュー!

コールマン「スチールベルトクーラー」のサイズ感や保冷力を検証レビュー

キャンプやバーベキューなどのアウトドアで食材を冷やすために欠かせないものといえばクーラーボックスです。特に暑い夏の時期になると衛生面に注意するためにもしっかりとしたクーラーボックスを選ぶ必要があります。

コールマンのロングセラー商品である「スチールベルトクーラー」は容量、保冷力そしてデザインの3つのバランスの取れた商品となっているため、その魅力についてご紹介いたします。

とはいえ、ただ漠然と「保冷力が高い」とか「収納力が優れている」といっても、いったいどれほどの冷たさが続くのか、食材や飲み物がどの程度入るのかなど疑問に思う人は多いのではないでしょうか。

そこで、みなさんが特に知りたいと感じている<スチールベルトクーラーのサイズ感と保冷力>に焦点を当てて詳しくレビューしていきたいと思います。

コールマン「スチールベルトクーラー」の基本情報

名称 スチールベルトクーラー
メーカー Coleman
本体サイズ 60×42×41(h)cm
容量 51リットル
重量 7.5kg
材質 スチール、ステンレス、発泡ウレタン、ポリエチレン
仕様 ラッチロック、ドレイン

<スペック紹介>

  • 大容量51リットルのスチール製クーラー
  • 2リットルのペットボトルが縦に入るサイズ
  • 厚さ3cmの発泡ウレタン入りトップ&ボディー

言わずと知れたアウトドアブランドの老舗、コールマンのロングセラー商品で、キャンパーの間では「スチベル」という愛称で親しまれており、今年で66年目の商品となります。

コールマン「スチールベルトクーラー」の特徴

コールマン「スチールベルトクーラー」

スチールベルトクーラーの購入を検討している方の多くは、その圧倒的存在感を放つかっこよさに惹かれていると思います。スチールベルトクーラーは一度目にするとその魅力に引き込まれるような何か不思議な力を持っている商品のようです。

しかし、このクーラーボックスの素晴らしさは見た目のかっこよさだけではありません。かっこいいうえにクーラーボックスに求められる高い保冷力と、1泊2日のファミリーキャンプから5~6人程度のバーベキューにも対応可能な十分な収納力を備えているところこそが多くのキャンパーから支持されている本当の理由です。

コールマン「スチールベルトクーラー」のサイズ感

クーラーボックスのスペック表には必ず「容量●●リットル」と書かれていますが、これを見て何がどれだけ入るのかイメージがわく人は一体どれほどいるでしょうか。

まずは百聞は一見にしかずということで、私が家族4人で実際に1泊2日キャンプに行った時の、スチールベルトクーラー51Lの中身を紹介したいと思います。

コールマン「スチールベルトクーラー51L」のサイズ感

<食材/夜飯、朝飯>
・カレー、スープ、デザート(ヨーグルト、梨)、おつまみ料理、ホットサンド

<飲み物>
・ペットボトル2リットル×3本、牛乳1本、ジュース1本、ビール350ml×6本、ウイスキー1本、炭酸1本

<保冷剤>
・ロゴス倍速冷凍XL×2個

なんか少なくない?という意見が聞こえてきそうですが、キャンプになると気分が盛り上がってしまい、いつも以上にあれこれ食材を買い込んで結局余ったものを持ち帰ることはありませんか?

容量的にはまだまだ入りますが、特に今回は真夏日だったため、食材を余らせたくなかったこと、保冷力を重視していつも以上に衛生面に注意したかったことから少し余裕を持たせるようにしました。慣れてくると結構これくらいでちょうどいいことが多いです。

コールマン「スチールベルトクーラー」の収納力の検証

うちはもっと食材を豪華にしたい!グループキャンプの時どのくらい収納できるか知りたい!などと思う方のために、いったいどれだけ食材が入るか限界に挑戦してみました。

収納力の限界に挑戦

コールマン「スチールベルトクーラー51L」の収納力

まずはクーラーボックスを開けた状態をご覧ください。

保冷剤はロゴス倍速冷凍XLを2個入れているので、食材をこれだけ入れてもしっかり冷えます。入口までたっぷり食材が入っていますが、蓋の中央部分がへこんでいるため、当たり前ですが蓋はしっかり閉まります。

コールマン「スチールベルトクーラー51L」の収納力

では一体どのくらいの食材が入っているかというと・・・

コールマン「スチールベルトクーラー51L」の収納力

<食材>
・ラーメン3食、焼きそば3食、うどん3食、キャベツ、ニンジン、もやし、鳥もも肉、ひき肉、牛ステーキ400g、ウインナー大量、スライスチーズ、納豆3P

<デザート>
ブドウ1パック、バナナ4本、ヨーグルト6個

<飲み物>
・水3本、お茶2本、牛乳1本、ジュース1本、ビール4本、ワイン1本、炭酸水1本、ヤクルト7本、エナジーアップ2本

<保冷剤>
・ロゴス倍速冷凍XL×2個

なんとこれだけの食材が入っています。

お酒の量が少ないかもしれませんが、冷やす必要性の高い食材についてはざっと2~3泊分くらいの量が入っているのではないでしょうか。

検証とは言え私もこれだけの食材を入れてみたのは初めてで正直驚きました。

これだけ収納力があれば、例えば大人数でのBBQやキャンプ、2~3泊のファミリーキャンプで大量の食材を準備しないといけない場合でも、十分対応することができます。

51リットルの収納力があるスチールベルトクーラーは汎用性の高いクーラーボックスと言えるのではないでしょうか。
想像がつくと思いますが、さすがにこれだけ入れるとさすがに大人一人で持ち上げることはできません・・・

コールマン「スチールベルトクーラー」の保冷力の検証

コールマン「スチールベルトクーラー」の保冷力の検証

先ほどから、スチールベルトクーラーは保冷力が高いと記載していますが、実際の保冷力の実力について、氷を使った簡単な実験をしてみました。

ブロックアイスを使って保冷力の徹底検証

<条件>

  • スチールベルトクーラーにコンビニで購入した1.7kgのブロックアイス1個と温度計を投入。
  • スチールベルトクーラーを放置し、時間が経つごとにブロックアイスの重さとクーラーボックス内部の温度を記録。
  • 外気温度を記録。(外気温度計はクーラーボックス蓋の上に直接置いて測定)

こんな感じでセットします。

工夫した点は、

  1. 溶けだした氷水によってさらに溶けやすくならないように、ブロックアイスの下にタオルを敷きました。
  2. 温度計はクーラーボックス内に直接置いてしまうと、地面からの熱を拾って正確な温度が測定できないと思い、温度計は一段高い位置に置きました。
  3. わかりやすいように、夜中の12時に実験を開始しました。

・・・こうしてみると、クーラーボックスに対してブロックアイスが小さいですね・・・

保冷力の検証結果

コールマン「スチールベルトクーラー」の保冷力の検証

下のグラフは、時間が経つとブロックアイスの重量がどのように変化していったかを外気温度とともに示したグラフになります。

※ここで言う外気温とはクーラーボックス蓋の上に直接置いて測定した温度のことを指します。

このグラフによってどのようなことが言えるでしょうか。

  1. 外気温度が52℃を超える真夏日でしたが、1.7kgのブロックアイスが17時間も残った。
  2. 日中は、日光が直接クーラーボックスに当たっていたが、ブロックアイスの溶けるスピードは屋内で保管していた時と変わらなかった。

外気温52℃であれば、氷を外に置いていくと一瞬で溶けてなくなってしまいますが、今回のような過酷な条件でも1.7kgのブロックアイスが17時間も残っていました。

これはスチールベルトクーラーの断熱材に使われている発泡ウレタンの効果が表れた結果だと思います。つまり、氷の冷気をしっかりと中に閉じ込めて逃がさないこと、また、密閉力が高いということです。

また、今回の検証結果で日光がクーラーボックスに直接あたっているにも関わらず、その影響を受けにくかったのは、側面だけでなく蓋にも入った発泡ウレタンの断熱効果が表れた結果と言えるのではないでしょうか。

実際のキャンプでは、日光が直接クーラーボックスに当たらないようにできるだけテントやタープで作られた日陰に置くと思いますので、今回の結果以上に冷却効果が持続されるものと思います。

外気温度とスチールベルトクーラーの内部温度のグラフ

コールマン「スチールベルトクーラー」の保冷力の検証グラフ

続いて、下のグラフは時間とともに外気温度とスチールベルトクーラーの内部温度を示したグラフになります。

このグラフによってどのようなことが言えるでしょうか。

  1. 10時間後から、外気温度が一気に上昇していますが、クーラーボックス内部の温度はそれほど上がっていない。
  2. 外気温度と内部温度の差は最大27℃であり、外気温度が上昇しても、クーラーボックスの内部は断熱効果によってしっかり熱が遮断されている。

以上2つの検証結果から、ブロックアイス1個でさえ、真夏のキャンプでも十分耐えられるクーラーボックスであることがお分かりいただけると思います。

今回は保冷剤として身近なブロックアイスを使用しましたが、多くのキャンパーから保冷力の高い評価を得ているロゴス倍速冷凍XLを使用したときはどのような結果になるでしょうか。

今後「保冷剤の比較検証」に関するレビューも行っていく予定ですのでぜひご期待ください。

コールマン「スチールベルトクーラー」と他製品の保冷力を比較

コールマン「スチールベルトクーラー」と他製品の保冷力を比較

※左:スチールベルトクーラー 右:28QTクーラー ベイルハンドル付

他のクーラーボックスも同じようなことをして比較したら面白い結果になるのではと思い、追加実験をしてみました。

比較するクーラーボックスは、たまたま家に眠っていた10年以上前に購入したコールマンのクーラーボックス「28QTクーラー ベイルハンドル付」を準備しました。

スチールベルトクーラー 28QTクーラー ベイルハンドル付
容量 51リットル 26リットル
断熱素材 発泡ウレタン 発泡ウレタン
断熱材使用箇所 側面、蓋 側面のみ

28QTクーラーはスチールベルトクーラーに対して容量が約半分、断熱材の発泡ウレタンは側面のみという仕様になっています。

これが結果にどう影響するでしょうか・・・

保冷力の検証結果

コールマン「スチールベルトクーラー」と他製品の保冷力を比較

下のグラフは、2つのクーラーボックスを時間とともに外気温度とクーラーボックスの内部温度を比較して示したグラフになります。

このグラフによってどのようなことが言えるでしょうか。

  1. 10時間後から、外気温度が急激に上昇していますが、クーラーボックス内部温度は最大で4℃も差が出た。
  2. 開始してからどちらも17時間後に氷が溶けてなくなったが、その時点の内部温度はほぼ同じ値となった。

先ほど両者の差はクーラーボックスの容量と蓋の断熱素材のありなしとお伝えしたことを思い出してください。

①の結果はまさに蓋の断熱素材のありなしの結果が顕著に出たといえます。

②の結果は少し期待外れでしたが、容量が2倍近く差があるのに対して、ブロックアイスが溶けるまでの時間や内部温度に差がなかったことから、保冷力の高さはスチールベルトクーラーに軍配が上がることがおわかりいただけると思います。

今回は容量が2倍近く異なるものでの比較結果でしたが、もし同じ容量で比較すればもっとわかりやすい差が出ていたものと思います。

こちらについても今後検証してみたいと思います。

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コールマン「スチールベルトクーラー」の残念なところ

どんなに優れた商品であっても、少なからず欠点は必ずあります。そこで、私が3年間使用して感じた残念なところを包み隠さずコメントしたいと思います。

結構重い

コールマン「スチールベルトクーラー」の重量

保冷力が上がるとどうしても構造上壁の厚みが増えてしまい、それなりの重さが出てきます。本体だけで7.5kgあるため、ペットボトルやお酒、食材を入れるとトータル20kgオーバーになります。

※先ほど記載した「1泊2日の食材」を入れた重量

特に車に積載する時はひと頑張りが必要です。トランクの一番手前に置いて出し入れしやすくするなどして対応しましょう。

意外と凹みやすい

コールマン「スチールベルトクーラー」の耐久性

新品で購入してから3年ほど使用していますが、素材がステンレス製ということもあり、ところどころ使用に伴う傷や凹みがあります。

ある程度の大きさと重さがあるため、特に車に積載する際や、自宅の倉庫に収納する際にぶつけてしまうのは仕方がないことです。

傷や凹みをステッカーで隠す方も多くいますが、私はキズも味として捉える楽しさもあると考えています。なお、塗装そのものの劣化はほとんどなく、3年たっても依然として艶があり高級感が漂っています。

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コールマン「スチールベルトクーラー」サイズ感や保冷力を検証レビューのまとめ

コールマン「スチールベルトクーラー」サイズ感や保冷力を検証レビュー

今回、スチールベルトクーラーに興味がある方が特に気になるポイントである≪サイズ感と保冷力≫に焦点を当てて、実際にどのくらいの物が入るかという検証や、ブロックアイスを使った比較検証を行ってみました。

繰り返しになりますが、スチールベルトクーラーは容量、保冷力、デザインどれをとってもバランスの優れた素晴らしいクーラーボックスであるといえます。

しっかりとしたクーラーボックスは一生ものです。ぜひ後悔しないクーラーボックスを手に入れて楽しいキャンプライフをお過ごしください♪

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JUNZY
神奈川県出身のライター。キャンプ歴7年、ギアに対するこだわりが強いキャンパーです。クラウドワークスを通じてキャンプギアのレビューをやらせていただいております。本職はCAD業務を行っており、キャンプギアを中心に設計から制作までDIYを楽しんでいます。
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