ウッドストーブ・焚き火台

TOAKSソロBPウッドバーニングストーブSTV-11の評価レビュー!使い方もご紹介。

最も原始的でありながらマルチに活躍できるウッドストーブ、TOAKSソロ BP ウッドバーニングストーブSTV-11を実際に使ってみた感想や使い方をご紹介します。

登山において火とは非常に重要な要素を含んでいます。
野営時の安息、保温、調理、衣服の乾燥など、火によって命は繋がれ、明日への活力へとなっていきます。

現代登山の主流であるガスストーブ、冬場でも力強い火力を誇るガソリンストーブ、入手しやすい燃料でコアなユーザーも多いアルコールストーブなど、火器には人類史の歴史が具現化されています。

ウッドストーブとは

ウッドストーブとはキャンプでいう焚き火台のことで、道具を使わない焚き火と比較し、少ない燃料で効率の良い燃焼を実現します。サイズは様々ですが、主にソロキャンプで使われることが多く、登山においても使用されることがあります。

ウッドストーブの素材はチタンとステンレス

素材はステンレス、チタン製、形状も各メーカーで燃焼効率を考慮された独特な物が多く、個性的な形をしています。ウッドストーブは使用には十分な配慮が必要ですが、燃料が現地調達でき、装備を軽くできるという点、焚き火という奥深い行為が好まれやすいというところで、根強い人気があります。

ウッドストーブで使用される燃料

着火にライター、ファイヤースターターなどを使用する事はありますが、殆どはフィールドで入手できる植物を使用します。油分の多い乾いた葉や枝、皮を利用しますが、現地調達の他、ガムテープ、ティッシュ、割り箸など、日常生活で使うものを潜ませておくと、雨天で火の安定が望めない時の出足用で使う事もあります。

ソロBPウッドバーニングストーブSTV-11とは

ソロBPウッドバーニングストーブSTV-11はチタン製品を中心にポット、ストーブを販売しているブランド、TOAKS製のウッドストーブです。

スタッキングができアルコールストーブの五徳としても使用できる。

ウッドバーニングストーブは3つの部品で構成されており、収納時はスタッキングでき、固形燃料やアルコールストーブを同時に収納、枝などの自然燃料の他、上述の様な別燃料の五徳としても使用できる汎用性の高いストーブとなっています。

ウッドバーニングストーブの評価

ウッドバーニングストーブのメリット

チタン製である本アイテムの重量は151gと軽量、かつ高い収納性が魅力です。実際の燃焼も火が安定して以降は効率も良く、入れた分だけ小柄ながら十分な火力を発揮してくれます。

円筒ながらソロで使用するには十分な幅があり、炊飯から湯沸かし、炒め物までこなすことができます。またその形状からポットとの相性が良く、専用のものも販売されています。

ウッドバーニングストーブのデメリット

反面、円筒である分安定性が低く感じられ、設置場所の斜度、固定するための手間が他社より低く感じられます。また安定して以降の火力は上述の通りですが、初めの着火は感覚ではありますが、慣れていないと時間を要します。

ウッドバーニングストーブSTV-11の使い方

本製品を始めとした焚き火、ウッドストーブ全般に言える事ですが、燃料は絶やすことなく入れ続けることが大変重要です。入れ忘れているとすぐに火力は落ち、再度火力を戻すには、熾火ができているので着火時より苦労はないものの時間がかかってしまいます。太めの枝を入れておくと長時間安定して燃焼してくれるので、着火前に確保しておくと良いでしょう。

ウッドバーニングストーブに向いている調理は?

ソロ向きのストーブなので、主に湯沸かしや汁物、炊飯に向いています。また単独少数での使用が前提なので、重量やサイズの大きいコッヘルなどは不安定になりやすいので基本は控え、使用する場合でも安定しやすい場所に設置し、転倒しないよう配慮しましょう。

焚き火の魅力

調理や非常用としての火器の用意であれば、ガスストーブを使用するのが最も手軽で確実な方法です。100均で販売されているカセットボンベも使えるタイプもあり、夏場の使用であれば十分な性能を発揮してくれます。

登山における焚き火の魅力は、効率や生産的な意味合いではなく、その行為自体にあり、安息であると考えています。
焚き火を多用する沢登りでは、焚き火をするために遡行すると断言する人がいるほどで、原始の風景が残る渓谷で見つめる炎のゆらめきは、自然に身を置く自身の存在の小ささと、厳しい環境下に生きる動植物たちの中で、数少ない自身の生を肯定された時間でもあります。

焚き火ができる場所

通常の火器と違い、火力の調整や安全管理は使用者に委ねられる部分が大半です。眼を少し離しただけで延焼する事も珍しくなく、一歩間違えれば命を脅かす結果になりかねません。

登山における焚き火では、一般登山道で行う事は、例え現地が使用可能な場所であっても止めましょう。
私は沢のそば、バリエーション登山で人気のない場所等で使用しており、登山を経ていく中でモラルと技術を学ぶことが必要です。
現地にある動植物の採取、拾得が禁止されている特別保護地区では焚き火は禁止されているので、このエリア内では止めましょう。

まとめ

いかがでしたか。登山のステップアップやキャンプ、また緊急時、災害時においても故障の心配のないウッドストーブは、様々な場面で活躍してくれる一品です。是非使ってみてください。

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