テント泊は登山者にとって、誰しもが一度は憧れるもの。
しかし、初めてのテント泊は、ザックの大きさや持ち物は?
何を持っていけば良いのか?
不安なことが多いと思います。
もし忘れてしまったら、山では取り返しのつかないことになります。
そうならないためにも、しっかりと準備をしていきましょう。
テント泊登山に必要な持ち物
大型ザック(40リットル以上)
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テント泊は持って行くものがたくさんあるので容量の大きいザックが必要です。
マットの外付けやパッキングをうまくやっても40リットルは欲しいところ。
夏~秋登山であれば50~65リットルくらいがちょうど良いです。
私は55リットルのザックでテント泊をしていますが、一泊でほぼ満杯になります。
ザックを選ぶポイントは
自分の体格にあっているか?
デザインは気に入っているか?
重すぎないか?
この3点が大事です。
ザックによっては背中の骨部分を上下に移動させることができたり、腰のベルトを調節できるか、など調節可能な部分にそれぞれ特色があります。
テント泊するとなると自然とザックを背負う時間が長くなるため、自分の体格にあっているものを選びましょう。
シュラフ(寝袋)
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標高が高いところでは、真夏でも朝方は10度以下になるテント場も多いため、注意が必要です。
寝袋には耐えられる気温が表示されています。
この使用温度プラス5度くらいが眠れる限界の寒さかなと思います。
もし暑ければ羽織れば良いだけなので寒い方に耐えれば問題ありません。
テント
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キャンプ用テントよりもめちゃくちゃ高い山岳用テントですが、すごく大事です。
高くなる理由は軽量さ・コンパクト・強風でも壊れない、この3点ですね。
軽量さとコンパクトさを求めると値段も上がっていきます。
持っているのはダンロップの青いテントです。
ポイントは
- 長方形の長辺に出入り口があって出入りしやすい。
- 底面が厚いのでグラウンドシートなしでいける。
- テント場で青色が目立つ。(使ってみてこれが一番の利点だと感じてます)
山岳用テントはそこまで種類が多いわけではないため、テント場では同じ色のテントが乱立します。
暗くなっても迷わずテントに帰れるのは予想以上にありがたい!
銀マット
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テント内でシュラフの下に敷きます。
強い雨が降るとテント内まで浸水してきますが、銀マットの上で過ごせば体が濡れません。
空気を入れて使うエアーマットと銀マットで悩みましたが、寝心地優先ならエアーマット。
寝心地にこだわりがないなら外付けできる銀マットに軍配が上がります。
ちなみに身長170センチですが、120センチで十分。
足元にはザックを敷けば雨でも濡れません。
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テント泊の着替えの量は?
着替えってどれくらい持ってけばいいんだ?と最初は悩みましたが、一泊なら上着一枚と下着だけで十分だと思います。
清潔さを犠牲にする感は否めませんが、テント場は涼しいため汗がすぐ乾きます。
ここは軽さ重視で削りたいところです。
一方で靴下はとても大事。
2日目の靴下+予備でもう一つ持って行ってます。
一日中歩いていると靴の中が汗で湿ってしまい、皮膚がやわらかくなってきます。
この状態で歩き続けると皮が破れてしまうので必ず替えをもっていきましょう。
下着より大事!
ヘッドライト
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山の夜は真っ暗なのでヘッドライトは必ず持って行きましょう。
テント内での照明も基本的にこれがあればOK。
陽が落ちたら首から下げておくと楽です。
また、ご来光を見に行く時など夜が明ける前に出発することもあると思います。
そんな時には光量が大きいタイプだと前方がしっかり見えるので重宝します。
食事に必要な持ち物
コッヘル
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まずは自炊セットですね。
スノーピークのシンプルなアルミパーソナルクッカーセットを長いこと使ってます。
取手がゴムで覆われていないため火にかけた時に素手で触ると火傷するのが難点ですが、小コッヘルの中に小さなガス燃料を入れることができるため気に入ってます。
ご飯を炊くだけならメスティンもオススメ!
https://xn--28j214klr1a.com/archives/1796
カトラリー
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山小屋にコンビニはないので、こういう小物を忘れると結構がっかりきます笑
コッヘルの中にプラスチックの折りたたみスプーンを入れていますが、とても便利。
モンベルで300円くらいでしたが、最高のコスパだと思います。
柄の部分がフォークになっているので、麺類もこれでいける。
友達が箸を忘れてもフォークを切り離せば使えるので貸してあげましょう!
シングルバーナー
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これもいくつかタイプがあります。
火元が低いほど風の影響を受けにくいため火力が安定します。
大きめの燃料を使って火を起こすと結構な高さとなるため、この差は地味に大きいです。
山ご飯まで考えるならシングルバーナー。
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お湯を沸かしてフリーズドライメインの食事ならジェットボイル。
荷物を減らしたいなら固形燃料タイプ。
目的に応じて選びましょう。
ライター
基本的にシングルバーナーで最初に壊れるのは着火部分かなと思います。
私も友人もみんなそうでした。
万が一火がつかない場合はご飯が食べれなくなるので100円ライターを入れてます。
食料(米やフリーズドライ食品)
最近のフリーズドライ食品は非常に出来が良いのでどれも美味しい。
中でも豚汁と味噌汁がオススメ。
山でなくても美味しく食べれるレベルなのでたくさん持ってます笑
テント泊登山であると便利な持ち物
汗ふきシート
朝から重いテントを担いでたくさんの汗をかきます。
汗でベタベタなまま寝るのはちょっと・・・と思いますよね。
しかしテント場にお風呂やシャワーはありません。
そこで重宝するのは汗拭きシートです。
最初はタオルで体を拭いていましたが、テント内は湿度が高いので体がすぐに乾きません。
この状態で寝ると風邪を引いてしまうので、乾いたタオルで〜なんてやってると荷物がどんどん増えてきます笑
汗拭きシートは速乾性が非常に優れており、すぐに乾きます。
それに良い香りのものが多いので気分もスッキリします。
5枚くらい使えば全身を拭くことができるのでとてもスッキリしますよ!
耳栓
夏場のテント場は混み合うので、夜9時になっても周りがうるさい時が結構あります。
星空を眺めながらお酒を飲んで談笑しているグループや、隣のテントからは大きないびきが聞こえてきたりと思ってたよりも賑やかです。
そういう時は耳栓をして寝ましょう。
人の声しか騒音はないため安い耳栓でも大丈夫。
トイレットペーパー
主にコッヘルを拭くために使ってます。
テント場に炊事場はないですし、スポンジで洗うことはできないため食事の汚れをトレペで拭き取って洗い物終了です。
それからテント場のトイレは多くの人で混み合うためトイレットペーパーが切れてる・・・なんてことも考えられます。
味噌汁こぼした時も役立ちますし、用途は様々です。
ちなみに1ロールはさすがに多いので1/4ロールくらいガーッと出して、持って行きます。
救急セット
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使わないで終えれたら良いのですが、一応持って行きます。
今まで使ったのは絆創膏くらいかな?笑。
まぁお守りみたいなものですね。
ガムテープ
これも使わないで終えれたら良いのですが、万が一を考えて入れてます。
登山靴のソールが剥がれた、靴紐が切れた、テントに穴が空いた。
これらはガムテで補修可能です。
紙テープは粘着性が弱いので必ず布テープを。
トイレットペーパーと同じく1ロールは多いので、1/8ロールくらい持って行きます。
サンダル
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テント場に着いてからも炊事にトイレ、明日の水補給とやることは案外多いもの。
移動もそこそこ多いです。
その度に登山靴を履くのは面倒なのでサンダルを持っていってます。
容量は大きくなりますが、外付け可能。
またサンダルを使っている間は登山靴を乾かせるという隠れたメリットもあります。
まとめ
テント泊は必要なものが多く、重い荷物を運ぶためハードルはどうしても高くなります。
実際登っている最中も結構しんどいです。
それでも一回行ってみると早朝の山はとても美しく、日帰りでは見れない景色が待っています。絶景を見て初めてテント泊の良さがわかります。
最初の一歩は勇気がいると思いますが、是非チャレンジしてみてください!