モンベルがラインナップしている軽量リュック、ディナリパック25をご紹介します。
登山用リュックの中には主に日帰りのデイハイクやタウンユースなど使用頻度の高いモデルがあります。
主に30L以下の容量で、日帰り向きなものではデイパックとも呼ばれていますが、近年は登山道具のコンパクト化、軽量化によって30L以下でも宿泊も見据えた山行に対応できるようになってきました。
モンベルのリュック
日帰りモデルから長期遠征用まで、国内ブランドでは非常に豊富なリュックを展開しているのがモンベルです。
一見してシンプルで他ブランドと見劣りすると良く言われることがありますが、各モデルに採用している独自素材と非常に熟考されている機能性は評価も高く、汎用性の高いモデルからカメラ向けバックカントリー向けモデル等の専門的なリュックも販売しています。
かゆいところに手が届く細かい気配りも有り難く、私が持っているリュックでは一番多く所持しているブランドです。
豊富なサイズ展開
他ブランドにある背面長のサイズ展開こそありませんが、同じモデルで容量を変えたモデルが数多く展開されているのも特徴です。
今回のディナリパック25も20Ⅼモデルがラインナップされバックカントリー向けのランドナーパックでは、容量によって形状も異なりますが、コンセプトを同じくしているためか同名で展開しているため、モデル選びにストレスが少ないのも個人的にはありがたいところです。
ディナリパック25
小型モデルに該当し、日帰り山行に適したトップアクセスジッパー式のバックパックです。
デイパックとして必要な機能を持ちつつ、信頼性とコストパフォーマンスが高いモデルです。
ディナリパック25の特徴
モンベルで同容量に近いモデルでは、より軽量で機能をシンプルにしたバランスライト、多数のポケットを備え収納性を高めたガレナパック等があり、本モデルはその中間的な機能性を持っています。
重量こそバランスライトに及ばず、ガレナパックほどポケット数も備えていないため収納性は劣りますが標準装備のレインカバー、工夫すれば多彩な使い方ができるデイジーチェーンを備えている等、汎用性が高く実は玄人向けのモデルといえます。
魅力的なデザイン性
(メインコンパートメントのアクセスは広く、上位機種と遜色ない程)
個人的な判断ですが、現在のデザインで登場した時に即購入を決めました。
トップローディング式のモデルを主に愛用し、シンプルなバックパックを好んでいるため、付属機能が多いために扱いずらくなってしまうモデルが多い、パネルローディング式は避けていました。
(ウエストハーネスが不要な場合は収納も可能。)
本モデルは30L以上で展開しているリッジラインパックを彷彿とさせるデザインと機能を持ち、これまでのパネルローディング式になかったデザインがとても魅力的です。
便利な装備デイジーチェーン
外側に装備されているデイジーチェーンですが容量の拡張からヘルメットといった内部に収まらないアイテムの収納、アウターウェアの着脱による一時的な収納に活用できます。
デイジーチェーンに対応したアイテムやドローコード等を使う事で上記の使用が可能になり、非常に便利な装備です。
ディナリパック25のメリットとデメリット
(標準装備のレインカバーは下部の専用スペースに収納されている)
日帰りがメインの本モデルですが、1泊の小屋泊、季節や場所を限定すれば幕営地での宿泊山行も可能です。
25Lという容量もさることながら、軽量かつ独自素材であるバリスティックナイロンを採用した、強度の高いモデルであるため、シビアな状況が続かなければストレスなく山行することができます。
個人的な欲をいえば、レインカバーを廃止してより軽量かつ収納スペースを有効に活用したいと感じます。
バックパック全体を覆えるレインカバーですが、内部のアイテムが防水ということではないため、レインカバーをしていれば安心、というわけでもありません。
短時間の雨であればレインカバーで対応できますが、長時間ではどうしても内部に濡れが生じます。
濡れが気になるアイテムやカテゴリーごとに分ける必要がある時は、防水性のあるスタッフバッグを使用しているため、何時雨に濡れても良いようになっています。
そのためレインカバーを使用する事は無いので、本モデルのレインカバーは無用の重量増となってしまっています。
(同ブランドの別モデルでは内部完全防水モデルもラインナップされレインカバーのデメリットが解消されています)
デイパックで雨も短時間での対応を考えれば、本モデルのコンセプトに合った標準装備ですので、それがエントリーユーザーの方にとって大変魅力といえますが、レインカバーを省いた分コストを下げてくれる方が個人的には嬉しく思います。
まとめ
モンベルのディナリパック25は税抜き8,900円という高いコストパフォーマンスと、あまり知られていない汎用性の高さもあり、隠れた名品です。
これから登山をされる方には頼りになる相棒となり、経験ある方にはひとつ持っていると面白い使い方ができるモデルとなるでしょう。
是非使ってみてくださいね。