ギア

登山でのサングラスの必要性と選び方!おすすめの日本人向けのサングラスご紹介。

登山におけるサングラスの使用は、まだまだ必要性を感じて使うユーザーは少ないのが現状の様です。
今回は登山のあらゆる障害から身を守るギアの中から、紫外線や飛来物から眼を守るサングラスの必要性と選び方をご紹介します。

登山でのサングラス使用の必要性

スポーツからタウンユースまで、サングラスは一般的に普及しているアイテムですが、登山におけるサングラスは、実は重要度の高いアイテムといえます。

標高が高くなると紫外線が強まる

サングラスは役割はもちろん紫外線カットですが、登山における紫外線は見えない脅威として、実は対策が必要なものとなっています。

標高が高くなると紫外線は強まる特性を持っており、また長時間紫外線に晒され、慢性的に浴び続ければ、諸症状として表出します。

長時間の高所での行動は、森林限界を越えれば遮蔽物のない環境となり、市街地での生活やその他のスポーツと比較して、高所になればなるほど負担は大きくなります。

紫外線には視覚化できない恐怖がある

外傷や虫刺されなどの目に見えるものと異なり、紫外線による眼の影響は実感しにくく、気がつけば深刻なダメージを負っていることもあります。

雪山登山で起こる雪目

(雪目は雪山登山では細心の注意をはらいたい要素の一つ)
紫外線の影響が出やすいのは夏の時期と思う方も多いと察しますが、冬の積雪期も紫外線の影響を受けやすくなり、その症状は短期間で表れます。

(雪山にはサングラスの他、ゴーグルも環境によって必須になる)
そのひとつが雪目です。
雪目は雪面から反射された紫外線が直接角膜を傷つける現象で、眼が開けられないほどの痛みに襲われ、行動不能に陥ります。歩行可能であっても視界が開けなくては安全な行動は不可能なので、雪目は積雪期登山において死活問題といえる症状です。

登山サングラスの選び方

(フレームとのフィット感、レンズの性能など、小さなボディに技術が集約されている)
登山におけるサングラスは、視界の確保はもちろんのこと、上述のように紫外線を十分にカットできる性能が必要になります。
平坦な場所を一定方向に行動しない登山では、不安定な場所でもズレないフィット感、また極力全方位から紫外線をカットできるレンズ、フレームが必要となります。

レンズの選びのポイント

サングラスには紫外線カットの他、いかなる状況でもクリアな視界を確保するという重要な役割を担っています。朝方に東方面に向かって歩けば陽光の影響で前方が見えないこともあり、サングラスがあると眼から感じる疲労も軽減できます。

一般的なノーマルレンズの他、より光をカットできるミラーレンズ、視界も一層クリアになる偏光レンズがあります。こうしたレンズはノーマルレンズよりコストがかかりますが、長時間の行動を想定するのであれば、選択肢のひとつとして入れるのも良いでしょう。

レンズ交換のできるものを選ぼう

登山、スポーツ向けのモデルであれば交換が容易なモデルが多いと思いますが、ユーザー自身で簡単に交換できるものが良いでしょう。

登山中は砂埃や落下物など、レンズが傷つく外的要因が街中以上に多い環境です。
予備のレンズを自宅に備えておけば、何時でもクリアな視界で山行に臨むことができるでしょう。

おすすめの日本人向けの登山サングラス

おすすめのモンベルトレールグラス

登山総合ブランドであるモンベルから展開されているサングラスです。
飽きのこないシンプルなデザインと、軽量かつ日本人向けに設計されたフレームとレンズは
着用していても疲労感を感じさせないのが魅力です。
モンベルオンラインショップ

十分な基本性能がある

重量が18.0gと比較的軽量であり、重量感をあまり感じさせないのは、長時間の着用を想定するサングラスにはありがたいスペックです。

またレンズはシーズンや場所に合わせてレンズカラーを選べ、交換もストレスなく行うことができます。

紫外線カット率は99%以上を確保し、かつ重量が0.5g増加しますが、より幅の広いワイドレンズモデルも展開しているので、より広い範囲から眼を守ることが可能になっています。

コストパフォーマンスがいい

(フレームカラーは3色、レンズは2色を展開する)
価格は6,000円と登山用サングラスの中ではコストパフォーマンスの高いモデルといえます。フィット感や重量のあるモデルであればさらに安価なものは他ブランドで展開されていますが、ユーザーが求める性能と必要以上のハイスペックを持たず、扱いやすい点は登山向けに購入するサングラスとして、これ以上にないモデルといえるのではないでしょうか。

モンベルトレールグラス レビュー

トレールグラスを選んだきっかけは、これまで使用していた他ブランドのサングラスの買い替えを検討している中、以前使用していたモデルが私にとってオーバースペックであり、そもそも自転車のロードレースで使用していたこともあったのか、重量感や登山での使用に違和感があったことから、価格の手頃なトレールグラスを選択しました。

使用してからは今のところ大きな支障はなく、山行では終始着用してもストレスなく使用できています。

ただ、レンズ幅が少し短いと感じる部分はあるので、今後支障が出るようであれば、ワイドモデルも検討用かと考えています。

まとめ

登山におけるサングラスの使用は、まだまだ必要性を感じて使うユーザーは少ないのが現状の様です。高所、雪山とフィールドを選ばず楽しむこととなると、通年で自然の中に入り込むこととなり、紫外線対策は必須となります。
長く登山を続け、健康に楽しむためにも、サングラスを是非着用してくださいね。