恵那山は長野県阿智村と岐阜県中津川市にまたがって位置する歴史深い山です。
標高は2000m級の初心者向けの山ですが、恵那山登山をより楽しむ上で知っておくと良い情報がいくつかあります。
今回の記事では恵那山最短ルートである広河原ルートに焦点を当てて、アクセス、駐車場、難易度、登山時間などの基本情報にプラスして、恵那山の歴史までをお話ししていきます。
初心者向けの山ではありながらも、とても歴史が深い恵那山ですが、実際に登るために知っておきたいことは多くあるのではないでしょうか?
この記事を見て頂ければ、恵那山のことを登山前により深く知り、実際に登った時の感動も大きくなります。私自身が実際に登った山でもあり、おススメの情報は全て網羅しているつもりです。是非、最後までご覧下さい。
恵那山とは
恵那山の一つの大きな魅力としては、他の山に比べて深い歴史があることです。恵那山には天照大神の胎盤が収められている伝説が古くから語り継がれてきました。そして、胎盤のことを昔の言葉の胞衣(えな)と呼ぶことから、この名前が付いたと言われています。
また「古事記」ではヤマトタケルが、神楽峠で拝したことが書かれているが、これは恵那山の神であると言われています。
恵那山はこのように他の山よりも歴史が深く、神秘的な伝説が残っている山なのです。
恵那山の広河原ルートの基本情報とアクセス
次に、恵那山・広河原ルートの基本情報とアクセスについて解説していきます。
所在地:長野県阿智村・岐阜県中津川市
標高:2191m
登山適期:5月上旬〜11月上旬
広河原ルートの距離:往復11.2Km
登山時間(目安):登り:3時間20分 下り:2時間半
恵那山のアクセス、駐車場情報
広河原ルートには登山者用駐車場があり、50台ほどが駐車出来るようになっています。
最寄りの園原ICから県道477号線で登山口に向かうと、登山者用駐車場が見えてきます。
477号線に乗ってからは、多くの曲がり角はありますが基本的には477号線に沿って進んでいけば駐車場に着くことが出来ます。
恵那山の広川原ルートを解説
2合目までは急勾配の坂道が続き、体力消耗が激しい難所
広川原コースの特徴は、1合目と2合目の勾配がかなりきついことです。
3合目からは尾根筋に沿って歩くため平坦な道になりますが、それまでは急激な登りが続きます。
この登りでかなりの体力を消耗することになる為、休みながら進んでいくことが大切です。3合目に入れば比較的緩やかになる為、最初の2合目までが一つの山場であると言えます。
広川原ルートのトイレの場所は?
広川原ルートのトイレの場所は、駐車場と山頂にある山小屋の2箇所しかありません。
登山途中には一切トイレがない為、携帯トイレを持参しておくと良いです。
しかし、私自身は、トイレが駐車場と山頂にしかなかったことについて、特に困ったと感じることはありませんでした。
駐車場でトイレを済ませておくことだけは忘れずに行いましょう。
売店はないので事前に準備が必須!山小屋では登山客と会話も楽しめる!
恵那山には、売店が存在しない為、事前にコンビニなどで準備をする必要があります。
必要な食料などは事前に買い揃えておくことが必要です。
また、山頂の山小屋は時期、時間によっては中に入ることが出来ます。
そこで、他の登山客と情報交換をしたり、お話をしたりする機会もあります。
山登り以外にも、他の登山者との交流を楽しめるのも恵那山の魅力なのです。
恵那山登山最短ルート・広河原ルートのコースタイムは?
恵那山・広河原ルートのコースタイムは、登りが平均して3時間20分、下りが平均して2時間半が目安の時間となります。
広河原ルートはひたすら雑木林の中を進んでいくようなイメージで、前半は景色を楽しむことは出来ません。
後半に差し掛かると、中央アルプスの山々が垣間見える場所がありますので、飽きずに登ることが出来ると感じます。
恵那山の中では最短ルートではありますが、全体工程としては往復で10Km以上を歩く為、体力的な部分だけで見れば中級レベルと言えます。
恵那山登山の服装と注意点
恵那山は、初心者向けの山ではありながらも、実際の登山距離は10Kmを超えるロングコースです。
ここでは、実際に恵那山を登った私から見た、必要なことと準備しておきたいことについて解説をしていきます。
服装はどんな格好が良い?
私が登った時期は8月中旬でしたが、服装としてはコンプレッションインナーの上に吸水性の高い登山用のシャツと登山用の短パンという服装でした。
夏場ということもあり、虫なども多く居ましたが、コンプレッションインナーを着ていたこともあり、大きな影響はありませんでした。また、出来る限り疲労を最小限に抑えて登山を楽しむことが出来たと感じます。
そして靴下は必ず登山用のものを使うことがおすすめです。理由としては、登山用の靴下は厚めに出来ています。
登山靴と合わせて使うことで、足首を固定する役目を担い、怪我の防止に繋がるのです。
休憩場所はあるの?
広河原ルートの休憩場所は、頂上にある山小屋に限られます。
その山小屋においても、基本的には休憩する場所だけがあるだけの為、事前の準備は必須です。
水分はどれくらい必要?
水分は2リットルほど持参しましたが、登りで飲み切ってしまい、水がない状態で下山をしました。
夏場の登山においては、水は出来る限り持参するのがベストです。
しかし、ペットボトルだとリュックのスペースを取る為、スペースを取らない入れ物を登山用品店で揃えることが大切です。
持って行って良かったもの
保温性の高い水筒などは、氷を入れておくことで温度をある程度の時間保つことが可能です。
登っていくと、どうして冷たい飲み物が欲しくなるので、このような水筒は持っておいて損はないと感じます。
どんな登山靴を選べば良い?
恵那山・広河原ルートの一番の山場は、2合目までの急勾配の坂道が続くエリアです。このエリアでは、疲労が蓄積されると同時に、足首の怪我のリスクも高まります。
その為、ハイカットタイプの登山靴を選ぶことで、足首がしっかりと固定され、安定して登ることが可能です。登山に関しては、足の怪我が大きな生命線。足首に疲労を蓄積させない工夫をしていくことが、登り切るために必要です。
歴史が深い恵那山の登山を楽しもう!
いかかでしたでしょうか?
今回は数ある山の中でも、神聖な歴史を持つ恵那山について紹介致しました。広河原ルートは初心者向けのコースですが、今後山登りをする体力を付ける上では、距離も長い為にうってつけのコースと言って良いでしょう。
まとめると、
・初心者向けだが、距離は10Kmを超えるロングコース
・売店などはない為、事前の準備をしっかりと。
・2合目までは本格的な上り坂の連続。足首をしっかり固定し、怪我を防ごう!
でした。
この記事が、恵那山の登山を皮切りに、多くの山を制覇したいと考える人たちのひとつのきっかけになれば嬉しいです。