関東地方では一足早く梅雨が明け、本格的な夏が訪れ始めた7月10日、今年3月から始めた登山9回目となる初心者の私達が目指したのは、箱根の北西部に位置する金時山。

金時山とは

日本三百名山の一つで標高は1212メートル。この金時山から足柄峠にかけての山域は足柄山とも呼ばれ、金太郎のふるさととしても有名です。

金時山登山の難易度は?

金時山山頂へは各方面から登山道が整備されていて、どのルートも比較的優しく、山頂には二軒の茶屋とトイレもあるので、初心者の方でも安心して登れる山ではないかと思います。

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金時山の登山ルートと所要時間

今回私達が選んだルートは、金時山の東側の麓、地蔵堂をスタートし、夕日の滝へ寄り道をしてから沢沿いのルートで山頂を目指した後、ハイキングコースとなっている林道を足柄峠へと下り、足柄古道を歩いて地蔵堂に戻る周回コースとしました。

初心者におすすめの金時山登山ルート

地蔵堂(5:00)~夕日の滝(5:20)~標高578m地点分岐(6:00)~猪鼻砦跡(7:20)~新紫分岐(7:45)~金時山山頂(8:20-9:20)~新紫分岐(9:45)~猪鼻砦跡(10:00)~標高843m地点林道ゲート付近(10:30)~足柄峠(11:00)~見晴台(11:30)~地蔵堂(12:10)

金時山コースタイム

合計7時間10分(休憩含む)

金時山の駐車場情報

地蔵堂登山口付近には、約30台ほどの無料駐車場があります。

登山計画書はインターネットで

金時山の地蔵堂登山口には登山ポストが無いので、予めインターネットで登山計画書を提出しておきましょう。

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金時山登山の持ち物

今回私達のザックの中はこのようなもの。貴重品や行動中に使用する小物などはサコッシュに入れて持ち歩きます。

金時山の登山コースを解説!

夜明け前に自宅を出発し、スタート地点の地蔵堂付近にある駐車場に着いたのは、まだ辺りが明るくなったばかりの朝4時過ぎ。約30台ほどが駐められる無料の駐車場ですが、朝早いということもあり1台も駐まっていません。また案の定、付近に登山ポストは見当たりませんでした。

準備運動を行いトイレを済ませ、4時45分、予定の時刻より少し早いですが地蔵堂をスタートします。

地蔵堂~夕日の滝(20分)




緩やかに登るアスファルトの車道を進むと、まず見えてくるのが金太郎の遊び石。もちろんちょっと寄り道。金太郎にはなれないようですが、顔ハメパネルもあるので記念に。

車道を進むと夕日の滝との分岐点。このまま直進すれば金時山方面ですが、ここは左に折れて夕日の滝を目指します。

バンガローが建ち並ぶキャンプ場を通り抜け、歩くこと数分で、直瀑ならではの豪快な音とともに夕日の滝が姿を現します。思っていた以上の迫力に妻も大満足の様子。二人で両手を広げてマイナスイオンを全身に浴びます。

分岐点まで戻り金時山方面へと向かいます。ここから先、アスファルトだった車道は山道へと変わっていきます。

標高578m地点の分岐~猪鼻砦跡(1時間20分)

沢からの心地良い水の音を聞きながら暫く歩き、5時50分、ほぼ予定通りのペースで標高578m地点の分岐に差し掛かります。どちらに進んでも金時山方面へと向かいますが、計画通り左の道を進みます。

分岐直後にある沢は、顔を出している石とロープを頼りに渡っていきます。

前日には雨が少し降っていたようですが、沢の増水は無く、水の流れも穏やかです。それでも、万が一にも転びたくはないので、楽しみながらも慎重に渡ります。

さらにこの先、濡れて滑りやすくなっている木の橋や、狭く荒れた箇所も出てくるので注意しながら進みます。

先ほど寄り道をしてきた、夕日の滝のみが書かれた標識のある、ちょっと判りにくい分岐が現れます。

一旦立ち止まって地図やスマホなどで確認し、左の斜面へ続く道を少し登ってみると、金時山方面の標識がある尾根道に出ました。

上を見上げると、朝の光に照らされる木々の葉と、その隙間から見える青空とのコントラストがとても綺麗です。

石がゴロゴロと転がっていたり、木の根に覆われていたりと、少し歩きにくい尾根道を暫く進んでいくと

開けた場所から今から目指す金時山の姿が見えます。

さらに藪の間を抜けると急に視界は開け、正面には雲がかかっているものの素晴らしい富士山が現れます。7時30分、足柄峠からの登山道と交わる猪鼻砦跡に到着です。

猪鼻砦跡~金時山山頂(1時間)

地蔵堂から背負い続けてきたザックを下ろしてベンチに座り、少し長めの休憩を取ります。

猪鼻砦跡から少し歩き、新紫分岐を過ぎると現れ始める階段や梯子。ここからは今までの登山道とは打って変わって急登が続きます。




金時山は、山頂直下が一番大変な登りと聞いていましたが、息は切れ、進むペースはゆっくりとなり、足を止める回数が増えていきます。その度に大きく深呼吸をしながら一歩一歩しっかりと登っていきます。

つづら折りに標高を上げて最後の梯子を登ると、山頂に建つ売店の姿が見えてきました。8時30分、地蔵堂をスタートして3時間45分、金時山山頂に到着です。

金時山山頂

山頂からの富士山は、猪鼻砦跡で見たときよりも雲に阻まれてしまいましたが。富士の裾に広がる御殿場の市街地から、箱根方面へ目を向ければ、大涌谷、仙石原、そして芦ノ湖までのパノラマが広がります。

暫くザックを下ろすのも忘れてその絶景に見とれ、眺めの良い場所で作ってきたおにぎりを頬張り疲れを癒やします。

人気の温泉地でもある箱根からは、2時間ほどで登ることが出来る登山道が整備されていることもあって、平日にもかかわらず、そちらから側から登って来られる方が多く見られます。箱根の温泉を楽しみながらの登山もまた良いでしょうね。

環境に優しいバイオ式のトイレは100のチップ制でとても綺麗です。茶屋では忘れずに記念の山バッジを購入し、山頂も賑わい始めたところで下山を開始します。

金時山山頂~足柄峠(1時間40分)

息を切らしながら登ってきた梯子を慎重に下りて、脚に負担がかかる急坂や階段は低い段差を選びながら、膝を壊さないようにゆっくりと下っていきます。

猪鼻砦跡で、まだ少し雲の残る富士山を見ながら小休止。ここからは足柄峠へと緩やかに下る林道となります。ハイキングコースにもなっているこの林道は、危険箇所も無く安心して歩くことができます。

お気に入りの双眼鏡を手に取り、木の枝や葉に止まっている野鳥や蝶々などの観察を始め、自生している草花をネットで調べたりと道草をしながら、足柄峠側からの登山口となる駐車場を通り過ぎ、11時10分、足柄峠に到着です。

足柄峠~地蔵堂(1時間10分)

自動販売機で冷たい飲み物を購入し、ザックを下ろして休憩を取った後、ここから先は、奈良時代に整備されたと言われる足柄古道を歩きます。

足柄関所跡近くの車道脇に古道への入り口を見つけて入っていくと、

金太郎の金ぶた石と書かれた立て札がありますが、草が生い茂っていて分かりにくいです。「石はどこ?」「金ぶたって何?」と、話しながら、

近くにあった源頼光の腰掛石とともに、家に帰ったら調べようと写真に収めておきます。

当時のままなのかは判りませんが、所々石畳が敷かれた古道は、併走する県道の横断を繰り返しながら続き

今回のルート最後の休憩ポイントとなる見晴台バス停の東屋に腰を下ろします。ここまでくればゴールはあと少し。

古道は暫くして県道へと合流すると、正面にこんもりとした矢倉岳を見ながら地蔵堂方面の側道へと逸れていきます。

先ほどまで歩いていた県道の先には、葉が青々と茂る金太郎大もみじが見えます。真っ赤に色づいた紅葉した姿を一度は見てみたいと思わせる立派なもみじです。

そして12時30分、スタートしてから7時間45分で無事に地蔵堂へと戻りました。

朝には1台も駐まっていなかった駐車場には、20台ほどの車が駐められています。金太郎ふるさと巡りをされている方も多そうです。

まとめ

初心者でも手軽に登れる金時山。見どころたくさんのコースで、て思い出深い登山となりました。

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