インバーター発電機はキャンプで気軽に電源が取れるアイテムとして人気のアイテム。
中でもEENOURのインバーター発電機GS1800i-Bは業界トップクラスの高出力がありながら、燃料はカセットボンベで初心者にも扱いやすいと話題の発電機です。
今回はそんな話題の発電機を徹底レビューしていきます!「発電機=扱いが大変、うるさくて周囲に迷惑」といったイメージがある方にとって目から鱗な情報が揃っているので必見です。
EENOURのインバーター発電機GS1800i-Bのスペックや外観
EENOURカセットボンベ式インバーター発電機GS1800i-Bのスペックや外観です。
スペック
交流AC |
定格出力:1.3kVA 定格電圧:100V 定格電流:13A 定格周波数:50Hz/60Hz |
---|---|
直流DC | 定格電圧:12V 定格電流:13A |
直流USB | 定格電圧(USB-A)5V 定格電流(USB-A)1A/2.1A |
エンジン | エンジンの種類:空冷4ストロークOHVエンジン 総排気量:74.6cc 使用燃料:液化ブタン(カセットボンベ) |
燃料タンク容量 | カセットボンベ2本(増設可能) |
連続運転 | 定格連続運転時間:約50分(ボンベ2本) |
騒音レベル(7m) | 59dB |
サイズ | 47.3 x 26.3 x 41.3 cm |
乾燥重量 | 16kg |
内容物
- GS1800i-B本体
- バッテリー充電用コード
- ドライバー
- 漏斗
- オイルジョッキ
- プラグレンチ
- 取扱説明書
外観
GS1800i-Bの外観は黒と黄色で統一されていて、光沢のあるプラスチックのような素材ですが、安っぽさを感じさせない外観です。
左側の側面にはオイル注入口、チョークレバー、リコイルスターターハンドルが備わっています。左右の側面は保護カバーで覆われており、左側はオイル交換時には取り外しが可能です。
GS1800i-Bの運転前の準備として、別途エンジンオイルを購入し注油する必要があります。エンジンオイルの注油のやり方は使い方の項目で紹介します。
接続や操作がしやすいようにコンセントやスイッチ類は前面のコントロールパネルにまとまっています。ACコンセント(2口)・USBポート(2口)・シガーソケット(1口)の出力ポートが搭載されているので、数多くの電化製品を同時に充電可能です。
スイッチやコンセント類は保護キャップで覆われているので、砂埃等が内部に侵入してくるのを防いでくれます。使用電気機器に異常や過負荷時には警告ランプがあるので安心して使用できます。
上部のホルダーキャップを開くとボンベの差込口が2つあり、外付け用ソケットを使用することで最高6本までカセットボンベを接続することが可能です。
背面には排気口があり、使用中はかなり高温になるので周囲に物を置かないよう注意が必要です。
本体上部の取っ手は両手で持てる幅があるので、両手での持ち運びも可能です。
底の脚はゴム製なので振動を軽減してくれます。
EENOURのインバーター発電機GS1800i-Bの特徴
EENOURのインバーター発電機GS1800i-Bの大きな特徴は6つ
- ガソリン式に比べブタン式は小型で臭いも少ない
- 燃料がカセットガスなので小型で手に入れやすい
- 燃料の保管が簡単
- 外付けソケットで長時間運転が可能
- 二重防音構造
- キャンプだけでなく災害時にも役立つ
となります。
他のインバーター発電機と何が違うのかも含め簡単に解説していきますので、インバーター発電機というものを始めて検討している方もGS1800i-Bの特徴を一緒に押さえていきましょう。
ガソリン式に比べ、ブタン式は小型で匂い臭いも少ない。
ガソリンを使って稼働する発電機は使用中や使用後も臭いが気になるという口コミが非常に多いです。給油中や運搬中に燃料が漏れれば車内や他のギアに臭いがうつってしまいますね。
ところが、EENOURのインバーター発電機GS1800i-Bのようなブタン式は燃焼効率が高いため排気ガスがクリーンで臭いが少ないです。本体自体もコンパクトで軽量になるのでキャンプにも楽に持ち運べますよ。
排気ガスが比較的クリーンとはいえ、ガスも可燃物です。小型であっても一酸化中毒の危険はあるので必ず風通しの良いところで使用しましょう
カセットガスを燃料としているため、小型で手にいれやすい。
カセットガスを燃料にしているのでホームセンターやコンビニ、キャンプ場でも手軽に手に入れることができますね。購入した後も積載場所を取らない小型の燃料のため、予備分購入することもできます。
万が一買い置き分が使いきれなくても、カセットコンロなど日常でも使いやすいので安心です。
燃料の保管が簡単
カセットガスはその他の発電機に使われる燃料(軽油やガソリン)と比較して保管が非常に楽にできるのも嬉しいポイント。積載場所を取らないだけでなく、燃料タンクを別途購入する手間もなく、さらにカセットガスは劣化に強いので燃料の劣化などを過剰に気にする必要もありません。
長期保管前に燃料の抜き取り作業もありませんし、長期保管後もスムーズに動かくことができますよ。
外付けソケットで長時間運転が可能
本体にカセットガスを2本装着した状態で使えるのは約50分。それだと少し頼りなく感じるかもしれませんが、その場合は外付けソケットを追加すれば稼働時間を延ばすことができますよ。
1つの外付けソケットに対し3本追加でき、最大2つの外付けソケット(6本)が追加できます。6本のカセットガスを使えば2.5時間の長時間稼働が可能です。
二重防音構造
「発電機=うるさい」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、EENOURインバーター発電機GS1800i-Bは騒音の発生元となるエンジン部分を防音ボックスで覆い、ボディ全体をカバーする二重防音構造となっているので騒音が気になりません。
音の大きさは最小で59dbと、普通の会話(60db)とほぼ同程度のレベルなので周囲に迷惑をかける心配もありませんよ。
キャンプだけでなく災害時にも役立つ
EENOURインバーター発電機GS1800i-Bは災害時に安全に有効活用できると認められていて、一般社団法人防災安全協会の「防災製品等推奨品マーク」を取得しています。
キャンプだけでなく万が一の際に心強い発電機になりますよ。
EENOURのインバーター発電機GS1800i-Bの使い方
EENOURのインバーター発電機GS1800i-Bの使い方は、慣れれば女性の方でも簡単に発電できます。運転前の準備としてエンジンオイルの給油も必要なので、併せて解説します。
エンジンオイルの入れ方
GS1800i-Bにエンジンオイルを注油する時に必要なドライバーとオイルジョッキは付属してます。
エンジンオイルはSAE10W-30もしくは10W-40API分類SE級以上のオイルが推奨で550mlが規定量です。1Lのエンジンオイルがホームセンターなどで1000円程度で購入できます。
ネジを緩めてオイルメンテナンスカバーを外します。
ネジに転落防止の抜け留めがあるので、屋外で作業しても紛失することがありません。
オイルジョッキに目盛りがついているので、規定量(550cc)を測って注油します。
オイルジョッキの先端が給油口にすっぽりハマるので、角度をつけて給油しても簡単に抜けることがありません。
オイルゲージを引き抜いて適正量のオイルが入っているか確認する。
オイルメンテナンスカバーを取り付けたらエンジンオイルの注油は完了です。オイル交換の時期までこの作業は不要です。
使い方
GS1800i-Bへのカセットボンベの取り付けはカセットコンロと同じで、切込み口を合わせて押し込み時計回りに回すだけ。
操作パネルのエンジンスイッチをONにする。
側面のチョークレバーを軌道にスライドする。(再始動の時や環境温度が高い時は運転のままでも起動します。)
リコイルスターターグリップを軽く引き出し、重くなった状態から勢いよく引きます。
エンジンの回転が落ち着いたらチョークレバーを運転に戻して、出力ランプの点灯を確認したら起動完了です。
エンジンスイッチをOFFにするとエンジンは停止します。
少し慣れは必要ですが、2,3度試してコツを掴めば女性でも一発でエンジンを稼働させることができます。
カセットボンベ外付け用ソケット
GS1800i-Bはカセットボンベ外付け用ソケットを併用することで、4本同時に接続できるようになります。(外付け用ソケット2つで最大6本)
取り付け方は、カセットボンベと同じ要領で外付け用ソケットの切込み口を合わせて、押し込みながら時計回りに接続するだけ。
あとはカセットボンベを接続すれば、同時に4本のカセットボンベを使用できます。
カセットボンベ外付け用ソケットは切込み口が下に来るように配置します。
カセットボンベを立てて使用すると、液体ガスが最後まで気化しにくいため、逆さまに使用するか切込み口が下になるように使用しましょう。
外付け用ソケットでカセットボンベを増設しても出力は変わりませんが、交換の手間なしで使用時間が増えていきます。使用状況によってはガス切れを気にせずに長時間使用できるので、GS1800i-Bと一緒に持つと便利なアイテムです。
EENOURのインバーター発電機GS1800i-Bレビュー
サイズ感や重量
165cmの男性がGS1800i-Bを持った時のサイズ感です。
GS1800i-Bは持ち手がしっかりと握り込める形状なので、片手でも十分持ち運べれる重量ですが、駐車場からサイトまで距離があると手がつかれてしまうので、手を持ち替えるか両手で持ち運ぶ方がよさそうです。
余程移動距離が短くないと、女性は両手でも持ち運ぶのは少し難しそうです。
GS1800i-Bの横幅は思ったよりコンパクトで出っ張りがないので、工夫をすれば軽四でもキャンプギアと一緒に積載することが可能です。
1250wの家電を使用してみた
1250wのティファールで500mlのお湯をGS1800i-Bと家庭用コンセントで沸かす時間を測定してみました。
EENOUR GS1800i-B | 家庭用ACコンセント |
---|---|
3:03 | 2:58 |
許容範囲の誤差はありますが、電気ケトルやドライヤーなどの高出力家電でもEENOURのインバーター発電機GS1800i-Bは、しっかりと稼働させることができます。1300wまでなら複数家電の使用も可能なので、使用したい家電の出力をあらかじめ確認しておくと、万が一の時でも安心です。
カセットボンベ1本の発電量は?
カセットボンベ1本でGS1800i-Bはどれぐらい発電できるか、1260Whのポータブル電源を使用して計測してみました。
ポータブル電源の充電量の数値は1052wを計測。
カセットボンベ1本で高負荷で発電した時、GS1800i-Bの稼働時間は29分。
バッテリー残量30→77%と560kwの電力を充電することができたので、1000Whクラスのポータブル電源ならカセットボンベ2本で満充電にすることが可能です。
ソーラーパネルだと天気が悪いと発電ができませんが、GS1800i-Bは天候に左右されることなく発電できるので、日中の空いた時間に充電するなど短時間で効率よく発電することができますね。
音を測定してみた
GS1800i-Bがどれぐらいの音がするのか。オープンサイトのキャンプ場で計測してみました。道路からは少し離れていますが車の音や鳥の鳴き声などで通常時の騒音は44~46dBです。
モード | 距離 | 騒音値 |
---|---|---|
エコ | 3m | 65dB |
エコ | 5m | 54dB |
通常 | 3m | 72dB |
通常 | 5m | 65dB |
10m程離れたファミリーの話し声は50dBの数値を計測したので、日中での使用はそこまで気にならないレベルの音の大きさです。
一般的な発電機に比べると静音ですが、自然の中での機械的な音は少し気になる音なので、日中でも場所を選んで使用する、隣のサイトに声をかけるなど周りの方に対して配慮を行うほうが良さそうです。
EENOURのインバーター発電機GS1800i-B使用上の注意点
低温下での使用はできる?
カセットボンベは成分のブタンガスの特性により、10℃を下回ると気化しにくくなり、5℃以下になると、ほとんど気化しなくなるため、GS1800i-Bでの発電は難しくなります。
10℃以下の低温環境での使用をメインとする場合は、ブタンガスタイプよりポータブル性が劣りますが、ガソリン燃料の発電機がおすすめです。
常時1300Wの出力はロスがある
GS1800i-Bを稼働中は1250Wの定格出力の家電を使用した時、50Wの定格出力の家電を使用した時、どちらも同じ1300Wの出力を消費してます。低出力の家電を使用するとロスが生じてしまうので、GS1800i-Bが発電した電気を無駄なく使用するには、余った電力をポータブル電源に充電する使い方がおすすめです。
まとめ
EENOURのインバーター発電機GS1800i-Bは手軽に入手できるカセットガスで使える、災害時にも心強い発電機です。高出力のポータブル電源よりお手頃なので、キャンプで電源を使いたい方はぜひ検討してみてください。
業界トップクラスの1,300Wの高出力で起動電力の大きい家電も問題なく動かせますが、常時1,300Wの出力があるのでロスが出ないよう使うのがおすすめ!家電を使いながら余った電力をポータブル電源の充電に回したりなど、工夫しながら上手に使ってくださいね。