富士山

富士山登山 御殿場ルートまとめ|服装や時間、水分はどれぐらい必要か?

登山を趣味で行なっている人も、富士山に登ることは大きな挑戦と感じるのではないでしょうか?
この記事では、富士山の中でも難関コースと言われる御殿場ルートを説明致します。富士山に登る服装や、富士登山の所要時間や距離など、これから富士山に登る人は必見です。

日本一高い山の登山は大変?富士登山に必要な情報を知っておこう!

「富士登山ってとても辛そう」
「体力のない私にも登れるの?」
日本一高い山である為に、そう思う方も多いと感じます。
しかし、実際は登山が初めての方でも富士山を登る人は多いです。
今回は

  • 富士山の基本情報
  • 御殿場ルートの特徴
  • 登山に掛かる時間
  • 富士登山で準備しておきたいこと
  • 富士登山のおすすめポイント
  • について解説していきます。

    「富士山に登る為に必要なものを知りたい」
    「富士登山を控えていて情報を集めたい」

    そんな方に、この記事はおすすめです。
    ぜひ最後まで、ご覧下さい。

    富士山の基本情報

    この項目では富士山の基本情報について説明していきます。

    標高:3776メートル
    場所:静岡県・山梨県
    登山可能時期:7月上旬〜9月上旬
    登山コース:吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート

    富士山は多くの人が知っているように「日本一高い山」です。
    登山ルートも4ルートあり、各ルートによって難易度も異なります。

    今回は、この4ルートの中の「御殿場ルート」に焦点を絞って説明をしていきます。

    御殿場ルートの難易度や特徴

    富士山の御殿場ルートにはどんな特徴があるのでしょうか?
    全体の特徴とそれそれのポイントについて解説していきます。

    4コースの中で最長ルート!観光客がほぼいない登山ルート

    御殿場ルートは富士登山4コースの中で、最も往復の距離が長いルートです。
    往復の距離は17.5kmにも及び、富士宮ルートが8.5kmなのでおよそ2倍以上の開きがあります。

    しかし、他の登山ルートに比べて緩やかに登っていくコースになります。その為、高山病などのリスクが軽減されるというメリットがあります。

    また4コースの中でも御殿場ルートが一番難易度が高いと言われています。
    富士登山客の5〜6%しか、御殿場ルートを利用しない為に、観光客が沢山いない登山を希望する場合はおすすめです。

    休憩場所、トイレはあるの?

    休憩所とトイレの情報を以下に記載します。

  • 新五合目:公衆トイレ(24時間利用可能)
  • 七合目:日の出館(山小屋、トイレ)
  • 七合四勺:わらじ館(山小屋、トイレ)
  • 七合五勺:砂走館(山小屋、トイレ)
  • 七合九勺:赤岩八合館(山小屋、トイレ)
  • 新五合目から七合目まではおそよ4時間ほど掛かる為、携帯トイレなどを持参する必要があります。他のルートに比べても休憩する場所が圧倒的に少ないのも、御殿場ルートは登山経験者向けのルートと言われる一つの理由です。

    ポイントごとのコースの特徴

    新5合目〜7合目

    御殿場ルートの新五合目はスタートしてすぐの場所に山小屋がありますが、そこから7合目までは山小屋がありません。事前に食料や水分などは買っておくことをおすすめします。
    新5合目から7合目までは4時間以上掛かる為、事前にトイレを済ませておきましょう。携帯トイレなども持っておくと良いです。

    登山道の特徴としては、緩やかな登りが続きます。しかし、5合目から7合目までは4時間以上の登りですので、体力の消耗が大きくなります。こまめに休憩しながら水分補給するのがおすすめです。

    7合目には日の出館という山小屋があるので、ここでトイレ休憩や食事を済ませましょう。

    7合目〜頂上

    7合目から頂上までは、実際に歩く距離は短いですが、傾斜がきつくなるのが特徴です。既に3000メートルを超える標高の為、高山病に気を付けながら、気持ちゆっくり進むことが大切です。

    この辺りから、実際に登っている時に息切れを感じることが多くなります。これまでの疲労から足が動かなくなったり、高度の高さから気温が急激に低くなったりと、単純な歩く距離とは違う大変さがあります。

    御殿場ルートは8合目から山小屋がない為、頂上までがとても長く感じます。自分の体調と相談しながら無理のないペースで進みましょう。

    御殿場ルートの登山に掛かる時間

    御殿場ルートは登りが11.0Km、下りが8.5Kmあります。
    所要時間は登りで早い人は7時間半ですが、初心者や登山経験が浅い人などは9時間ほど掛かると思います。下山については「大砂走り」と呼ばれる長い下り坂が続くルートがある為、3時間ほどで下山が可能です。

    富士登山で準備しておきたいこと

    「富士登山ではどんなことを準備しておけばいいの?」
    「何を持っていけば良いかが分からない」

    実際に富士山に登ることが決まっても、どんな準備をしていけば分からないことも多いです。今回は、富士登山を経験した私の目線から準備しておきたいものをまとめていきます。

    服装はどんな格好が良い?

    出来る限り軽くて防寒機能が高いウインドブレーカーなどがあると重宝します。富士登山は標高が高くなるにつれて、気温の低下を身に染みて感じます。
    特に秋口の登山は、登るにつれて冬のような寒さに耐えながら登る必要があります。

    リュックに関しては、登山用のものを使うと全体の重さを上手く分散させる為、全体の疲労感が軽減します。

    御殿場ルートは「いかに疲労を溜めないか」が後半の登山に大きく響きます。体力を温存する為にも、まずは道具にこだわるのもおすすめです。

    富士山登山の服装|プロが教える最低限の装備!必要な持ち物、あると便利なものは?現役富士山登山ガイドのヨッシーです。ガイド歴は5年、毎年20回以上ガイドとして登っており、合計で2000人以上のお客様を山頂にお連れして...

    どんな登山靴を選べば良い?

    富士登山の最大の特徴は、下山の際に、「大砂走り」という下り坂があります。延々と続く砂地の下り坂を駆け下りていく為、スニーカータイプのものだと砂が入りやすいです。その為、砂が入りづらいタイプの登山靴を選ぶのがおすすめです。

    水分はどれくらい必要?

    五合目から七合目までの4時間の登山で必要な水分を持っていくことをおすすめします。
    理由としては、水の入ったペットボトルは運ぶのに大きな負担になることと、七合目まで到達すれば、水を汲むことが出来る為です。その為、ペットボトルで何本も水を持っていく必要はないと感じます。

    持って行って良かった持ち物

    筋肉痛が後半辛くなった時に「ロキソニン」などの痛み止めがあると、とても重宝します。
    また保温性の高い水筒にお湯を入れておくと、気温が低下していく登山の途中で暖かい飲み物なども飲める為、とてもおすすめです。

    持って行ったけど使わなかったもの

    酸素ボンベは、空気が薄くなることを心配して持参しましたが、全く使いませんでした。緩やかに高度が上がっていくコースの為、高山病にもならずに無事に登ることが出来ました。

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    富士登山のおすすめポイント

    次に、富士登山をする上でのおすすめのポイントを説明していきます。

    ご来光が綺麗

    私は朝4時に新五合目を出発し、六合目に到着する前に「ご来光」を見ることが出来ました。
    雲の上に綺麗な朝日が光り輝く光景は、忘れることが出来ない景色となっています。

    周りからの励ましの声

    富士山に登ると、下山している人たちから「頑張って下さい」「もう少しですよ」などの声を貰います。
    全く縁もゆかりもない人たちが、富士山の頂上を目指すことで、素敵な一体感が生まれます。
    私も多くの方から励ましの言葉を貰ったことで、登り切ることが出来たと感じます。

    難易度は圧倒的に高い御殿場ルート!登り切れば達成感あり!

    いかかでしたでしょうか?
    今回は、富士山の御殿場ルートについて説明をしました。
    御殿場ルートは富士山の4コースの中で、最も登る人が少ないコースであり、難易度が高いコースとも言われています。
    しかし、登りきった時の満足感と達成感はとても大きいです。

    まとめると、
    ・御殿場ルートは4コース内で一番玄人向けのコース
    ・登山時間と距離が圧倒的に長い為、身体的な負担を極限まで減らすことが大切
    ・登りきった後の達成感は大きい
    でした。
    このレポートを読んで、富士山の御殿場ルートに挑戦するための、一つのきっかけになれば幸いです。