丹沢

大山(神奈川)は登山初心者向けの山!アクセス・コース情報や服装の注意点まとめ。

神奈川県にある大山は、都内から気軽に行ける登山の初心者に最適と言われている山です。行く前の準備やコース情報、下山後の立ち寄り湯まで紹介します!

大山ってどの辺にある山なの?初心者向けの理由は?

大山は、神奈川県伊勢原市にある山のこと。神奈川県丹沢と呼ばれるエリアにある、標高1252mの山で「日本300名山」の1つです。国定公園にあり、遠景ではピラミッド型に見えます。丹沢山系なので、名峰丹沢山を始め塔ノ岳などが周囲にあります。
大山にある「阿夫利神社」の“あふり”は、“雨降り”という言葉にも由来しているとされています。水が美味しいという意味でもあり、そのために大山豆腐やこんにゃくなど水に由来する名産品も多いのです。

初心者向けの理由は?

ミシュラングリーンガイドジャポンにも掲載されたこともあり、観光向け=登山初心者向けと言うことができるでしょう。山に登らず景色を楽しんだり、パワースポット巡りというノリで足を運ぶ人も多くいます。

大山の登山コースは表登山道がメジャー!ケーブルカー乗り場までのアクセス方法

大山へのアクセス方法は、いくつかあるのですが、メジャーなのは「表登山道」なので、そちらに向かうための方法をご紹介します。

公共交通機関の場合

公共交通機関の場合は、最寄りが小田急線「伊勢原」駅、そして駅前から神奈川中央交通バスを利用して30分程度で「大山ケーブル」バス停に着きます。

車を利用する場合

車を利用する人は、東名高速厚木ICから国道246号、県道611号を経て大山ケーブル駅へ。バス停と同じあたりで駐車場(700円弱)があるので、そこに止めます。ハイシーズンはちょっと遠い駐車場への案内もありますが、そことケーブルカー駅までのバスも運行してくれています。

まずは表参道とも言える「表登山道」ルートがオススメです。表登山道を選ばない方は、丹沢山を目指す人がよく利用する「ヤビツ峠」ルート、寺社巡り好きが利用する「日向薬師」ルートがありますが、これはまた後日。

登山口までは、ケーブルカーを使わないルートもある

ケーブルカー利用の場合

ケーブルカー駅までは15分程度、階段仕立てのコマ参道が楽しめます。早い時間から行こうとすると店は開いていませんが、帰りでもお土産を見繕いながら歩けます。豆腐やこんにゃく、季節の野菜、伝統工芸の「大山コマ」もありますよ。

参道が途切れたら、ケーブルカーに6分程度乗るか、1時間弱歩いて下社に行くか選択です。登山する方は、ウオーミングアップを兼ねて歩いています。(ケーブルカーは始発が9時台から20分ごとに運行しています)

ケーブルカーを使わない場合

歩く方を選択した場合は、ここからさらに選択肢が待っていますよ。男坂/女坂どっちかを選んで登ることになります。男坂は女坂よりも時間は短く済みますが、かなりの急勾配なので、急いで登ろうとして選ぶと痛い目にあいます。
中腹には大山寺と大山不動尊があり、時期によっては読経が聞こえます。また、秋の紅葉祭りは周囲がモミジで真っ赤です。

登山口のある阿夫利神社下社からは、90分程度で本社のある山頂へ

標高678mの下社前に着くと、神社らしい石段を登り、お茶屋さんの呼び込む声を耳にしながら下社の姿を仰ぎ見ることができます。霊験あらたかな名水も湧いているので、水汲みをさせてもらっても良さそうです。そして、ここからが本格的な登山の始まりです。お手洗いはここで済ませておくと良いです。

入山のお参りを済ませ、「登拝門」という急な石段を登ると荒い石畳のような登山道が広がります。本坂を通るルートがメジャーです。「1丁目」「2丁目」と道に刻まれた印を確認しながら登ります。ちなみに山頂は「28丁目」です。

景色は開けてはいませんが、8丁目では夫婦杉という珍しい杉を見られたり、足元には牡丹の花のような岩を見られたりできます。15丁目付近では天狗の鼻付き岩という穴空き岩もあり、飽きることはないですよ。そしてお待たせしました、20丁目では晴れていれば富士山が綺麗に見える富士見台が待っています。

1252mの山頂はそんなに広くはないですが、晴れた日の見晴らしは最高です。正面からは新宿の高層ビルや房総半島も見られ、裏手では富士山や丹沢連峰が見えます。土日はかなり混みますが、お茶屋や売店もあります(営業時間外の時期もあります)。
下山は阿夫利神社に戻るピストン/別ルートと日向薬師方面なども

登りの疲れを休憩で癒したら、下山です。下山後のプラン次第で、ルートを選ぶと良いでしょう。下社に向かえば、あとは来た道を戻るだけですから、コマ参道付近には1500円程度で日帰り入浴のできる旅館も3つほどありますし、土産物を入手するのにも良さそうです。その場合は、来た道を降りるピストンルートと、見晴台を経由するルートがあります。

他には、車利用でない方であれば、見晴台を分岐点にした「日向薬師」方面に向かう下山ルートもあります。土産物などを期待していなければ、しっかり歩ける方には2時間かかりませんからオススメです。
クアハウスというこじんまりした日帰り温泉もあります。その場合は、日向薬師登山口というバス停があるので、そこから20分程度で伊勢原駅に戻れます(バスの本数は少なめなので注意)。
時間があれば、日向薬師は日本三大薬師の1つなので立ち寄るのもアリです。

丹沢大山の実際の登山道情報

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大山登山の服装の注意点

観光名所でもある大山ですが、山頂に向かうには軽装はオススメできませんので、どうかご注意くださいね。登山、トレッキングの服装と基本装備は必須ですよ。

大山は、初心者向けと言いながら岩場も多いのでトレッキングシューズはもちろんのこと、岩場を掴む必要も出てくるのでグローブは持っておきましょう。トレッキングポールも使えば、かなり体も楽になりますから、まだ持っていない方は、これを機に入手するもの良さそうです。

大山では時折、初心者向けだからと、すねをむき出しにしたハーフパンツ姿やスニーカー、という方もいます。ですが大抵、登山途中でバテてしまっている様子が見受けられます。登山慣れしていないこともあるでしょうが、装備によっては登山者の体力を奪いますので、備えは万全にしましょう。

また、雨具は登山には欠かせないので当然必携ですが、特に大山は「雨降り神社」とも言われるので、途中で降られることも比較的多いかもしれません。「今まで降られたことないから」などと楽観視せず、防湿性の高い山専用のレインウェアは装備してください。山頂は気温が低くなることもあるので、羽織れる上着も必要です。

大山周辺の立ち寄り湯は、足を伸ばせば豊富にある

下山ルート紹介の際にも、立ち寄り湯の話題は忍ばせましたが、下山後すぐでなくても、少し足を伸ばしてもオススメな温泉がいくつかあるのでご紹介します。
ケーブルカー駅周辺だけでなく、七沢温泉や広沢寺温泉など、こじんまりした温泉地が周辺にあり、車であれば気軽に行くことができるでしょう。特に「七沢荘」は有名で、日帰り入浴を積極的に受け入れており行列もできています。
七沢荘HP

広沢寺温泉はお寺がやっている日帰り入浴で、露天のみかつ事前予約が必要ですが、お座敷を休憩に提供してくれたりおつまみ&お酒も楽しめます。
廣澤寺温泉玉翠楼HP
小田急線で小田原方面に行くことになりますが、1駅隣の「鶴巻温泉」駅で下車すれば「弘法の里湯」、2駅隣で「東海大学」駅で下車すれば「さざんか」、3駅隣の「秦野」駅で下車すれば「名水肌の富士見の湯」があります。
万全の準備で大山へ!神聖な山の空気と、絶景を楽しんで来てください!
弘法の里湯HP
さざんかHP
名水肌の富士見の湯HP

まとめ

いかがでしたか?大山での登山デビューが済めば、その魅力も感じられたことでしょう、丹沢山系はさらに体力が必要な山であったり、2つ3つの山を連ねる「縦走」もできたり、楽しみ方はどんどん広がるはずです。まずは準備万端で大山へ、行って来てください!

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