みなさんこんにちは、現役富士山登山ガイドのヨッシーです。
ガイド歴は5年、毎年20回以上ガイドとして登っており、プライベートも合わせれば200回以上富士山に登っています。

「富士山に登りたい」と思ったとき、どのような服装がいいのか経験したことのない方にはなかなか想像がつかないと思います。
そこで、今回は富士登山ガイドがおすすめする、メンズの服装をご紹介します。

富士山の気候の特徴


                  
富士山の登山シーズンは7月初旬から9月上旬の夏のシーズンです。
平地ではうだるような暑さなのですが、 登り始めの富士山5合目の気温は20℃~25℃。
そして富士山山頂の気温は日中10℃前後、御来光時は0℃まで下がる日も。
さらに、富士山は風が強い時が度々あります。
風速1メートルにつき体感気温は1℃下がります。
ということは山頂ご来光時に5メートルの風が吹けば体感気温は確実に氷点下です。
この知識を踏まえて富士山登山の服装を見ていきましょう。

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登山の服装レイヤリングシステムとは

              
レイヤリングシステムとは簡単に言うと登山時における服装の重ね着のことです。
富士登山では気温や天候、運動量等の様々な変化に対応する服装を選ばなければなりません。
そのため重ね着をして脱いだり着たりで体温の調整をします。
レイヤリングシステムは基本的に以下の3要素で構成されています。

ベースレイヤー

肌をドライに保ち保温することが目的。
肌に一番近いところに着る服でTシャツやアンダーウェア、下着等がこれにあたります。
登山の大敵”汗冷え”から身を守るために吸汗速乾に優れた素材や保温力のある素材が使用されています。
綿素材は乾きにくく、汗冷えしやすいため適しません。
富士登山では日中暖かいのでこれ一枚で過ごすことが多い。
お気に入りの一枚を選びましょう。

【代表素材】化学繊維、メリノウール、ハイブリッド(シルク、植物繊維等を含む混合素材)

ミドルレイヤー

ベースレイヤーとアウターレイヤーの間に着る中間着。
目的は主に保温性の確保ですが行動着としても使用するため通気性や速乾性等の要素も求められます。
そのため各社から様々なタイプのものが発売されています。
どの要素を重要視するかでタイプを選ぶといいでしょう。

【代表製品】トレッキングシャツ、ソフトシェル、ダウンジャケット、フリース等

アウターレイヤー

一番外に着る服で、雨や風から身を守るのが主な目的です。
富士山登山においてはレインウェアがこれにあたります。
予算に合わせて最適なものを選びましょう。

富士登山おすすめのベースレイヤー 

              
行動用と宿泊時や濡れた時用に2枚準備しましょう。
行動用には化学繊維、着替え用にはメリノウールやハイブリッドの保温性の高いものがおすすめ。
日焼け対策のために長袖をお勧めしていますが、日焼けが大丈夫な方は日中暑いので半袖が1枚あってもいいでしょう。
汗冷えや雨で濡れた時に非常に有効なドライレイヤーも入れてあります。

ファイントラック (finetrack) ドラウトフォースジップネック




強度と軽量性とのバランスに優れ、吸汗蒸散性を備えたポリエステル100%のベースレイヤーです。
3シーズン幅広いアクティビティで活用できるオールラウンドな一枚。
特に水分の吸い込み力と拡散性が非常に高く常に体をドライに保ち”汗冷え”を感じさせません。
ストレッチ性やUVカット、さらに化学繊維の大敵”匂い”に対する抗菌防臭性といった機能も付加されており、日中の暑い時間を快適に過ごせます。

ファイントラック(finetrack) メリノスピンライトロングスリーブ




メリノウールの調湿機能と適度な保温、さらに高機能ポリエステルの吸汗拡散性でたっぷりとかいた汗もしっかりと処理。
ウール本来の抗菌消臭機能で汗による匂いを防ぎ、就寝時や翌日の不快感を軽減します。
保温力があるため夜中の行動着に最適です。



ファイントラックのドライレイヤーというベースレイヤーの下に着るアンダーウェアの一つです。
汗による冷えや不快感、ベタつき、ニオイを防ぐ効果が高い。
また撥水効果が高く、雨に濡れてしまったとしてもウェアの水分を肌から遠ざける効果が期待できます。
特に肌にピッタリと密着する下着にお勧めです。

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富士登山おすすめミドルレイヤー

               
ミドルレイヤーは非常に種類が多いためどれを選んでいいかわからなくなってしまうと思います。
私のおすすめは行動着として使うものとご来光寺などの寒い時に保温着として使えるものを一枚ずつ持っていくことです。
ご来光を待っている時間は本当に寒いので保温力の高いものを是非一枚お持ちください。

ファイントラック(finetrack)ドラウトクロージャケット




汗処理能力と保温性、通気性のバランスを備えたミッドレイヤーです。
フリースやダウンなどのミッドレイヤーのデメリットである、吸汗性の乏しさや濡れによる保温性低下を解消し、「暑い」「寒い」を繰り返す行動中と休憩時の体感温度の変化への対応力を備えています。
朝や夕方、風が吹いている時などのベースレイヤー一枚では寒い時の行動着に最適です。

ファイントラック(finetrack)ポリゴン2ULジャケット




ダウンでもない化学繊維でもないファインポリゴンと言うシート状の立体保温素材を封入したキルティング仕様の保温着です。
ダウンは濡れに弱く、濡れてしまうと保温力を失いますがこの素材はそれがありません。

また、ウェア内のムレを排出する通気性にも優れるため、積極的に行動着としても活用できます。
重さも200gしかないため荷物の負担にならず、1枚あるとご来光時等の寒さ対策に非常に重宝するでしょう。

ファイントラック(finetrack)フロウラップジャケット




透湿性と防風性、耐水性の高い素材を中間層に使用し、その表側と裏側を2種類のニット地でラミネートした3層構造によるミッドシェルです。
ニットならではの伸びの良さで、長時間の着用が快適です。
シームテープがないことからレインウェアとしては使用できませんが生地は耐水性があるため多少の雨なら大丈夫です。
レインウェアと2重で着れば非常に高い防水効果が期待できるでしょう。
運動性、通気性、居心地、耐水性、防風性のバランスが良くオールマイティに使える1枚です。

ファイントラック(finetrack)クロノパンツ




立体裁断された形状と高いストレッチ性で非常に動きやすいパンツです。
また、生地は汗や水に濡れても肌離れが良く、通気性も高いため日中の暑い時間も快適に過ごせます。

Columbia(コロンビア)フラーリッジフリースジャケット




シンプルで適度なフィット感が使いやすいフリースジャケット。
適度な厚みと肌触り良く温かいポーラテックフリースを使用。登山中のアウターとして、ご来光を待つときには防寒着として幅広く使えます。
スタンドカラーで首元まで暖め、フルジップでしっかり閉められので保温性が高いデザインです。
合わせやすいシンプルさとスタイリッシュなフォルムにしっかりとした保温性があります。

THE NORTH FACE(ザノースフェイス)ライトヒートジャケット




空気を羽織るような着用感の軽量インナーダウンジャケット。
ノースフェイスのダウンは遠赤外線効果のある光電子という素材がミックスされていて、高い保温性を発揮します。
ダウンの偏りを防ぐキルトデザインを採用し、素材の特性を十分に生かします。
表生地は美しい光沢感があり、軽さと強度を併せ持つ素材が使われています。
静電気の発生を抑える静電ケア設計を採用。
軽量の上、胸ポケットに本体を収納できるポケッタブル仕様で携行にも便利。
予備の保温着として富士登山でも活躍します。

富士登山おすすめアウターレイヤー

              
富士登山におけるアウターレイヤーはレインウェア一択です。
レインウェアは値段により快適性と耐久性が変わります。
快適に長く使いたい方は是非良質の物をお選びください。

ファイントラック(finetrack)エバーブレスフォトン ジャケット&パンツ







ストレッチするレインウェアです 。
今までのレインウェアはストレッチ性がなく動きづらいのが当たり前でした。
しかしエバーブレスフォトンはストレッチすることによりレインウェアとしてだけでなく行動中のアウターレイヤーとして十分使用できます。

また、ニットの裏地を採用しているためレインウェア特有のシャカシャカ音が少なく心地よい肌触りで着用できます。
防風・防寒・防水・透湿性が高く、さらにベンチレーションもあるため通気性も確保できます。
富士登山を快適にするマルチに使えるシェルとしてオススメ。

ミズノ(Mizuno)ベルグテックEXストームセイバ-VIレインスーツ




値段の割に機能性の充実したレインウェアです。
100回洗濯しても水をはじく、耐久撥水加工。
水の浸入を低減する、驚きの耐水性。伸縮性にも優れ、激しい動きのなかでも雨を防ぎます。
透湿性も高く、雨や水滴をシャットアウトしながら、ウエア内の湿気を放出。
重量は重めですが、その分耐久性もあります。

コロンビア(Columbia) シンプソンサンクチュアリレインスーツ




こちらもリーズナブルなのに使えるレインウェア。
コロンビアが独自に開発した、”オムニテック”という素材を使用しています。
防水透湿性に優れ、外部からの水の浸入を防ぎ、激しい運動でも蒸れません。
ジャケットは、効果的に雨水を排出するレインガーター付きで雨風の侵入を防止。
フードは襟元部分に収納でき、ドローコードで調節できます。
専用のスタッフバッグ付きでコンパクトに収納できます。

まとめ 

           

           
機能性の高い服装は富士登山を快適にするだけでなく、雨天や寒さに対する安全性の面でも非常に優れています。
値段は張りますがその価値は十分にあります。
予算に合わせてなるべくいい物をそろえて、山専用の服装で快適安全富士登山をお楽しみください。

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