今回は登山における保温保冷ボトルの代表格である、モンベルのアルパインサーモボトルをご紹介します。
登山において体の保温は生命を維持し、計画通りに行動するために欠かせない要素になります。保温にはウェアによるものと食べ物による外部から栄養を摂取し、内部から発熱する方法があります。この内、経口摂取によるもので温かい飲料による保温は、その基本的な目的だけでなく、登山で疲れ憔悴した心の安定にも繋がります。

保温・保冷ボトルとは

液体を適温に保つ製品で、その発祥は100年以上前に海外で製造されたものです。日本では1900年初頭に輸入され、後に日本製の保温ボトルが開発され、これはお馴染みの魔法瓶という名前で世に出ることになります。

液体の熱が熱伝導、熱放射によって移動するのを妨げることで温度低下を防ぐこの保温ボトルは、登山のみならず日常生活において非常に画期的な道具であり、今や当たり前のように販売されている保温調理器具の先祖といえ、調理として、また昨今では災害対策としても重宝される有用性の高いものです。

登山における保温・保冷ボトルの必要性

登山で活躍する場面は、主に冬山や夏の高山における低温下の使用、沢登りといった外部要因によって体温低下を招きやすい環境下での使用になります。
非常に高い保温力を有しているので、登山前にお湯を沸かして持っていけば、カップラーメンやその他フリーズドライ製品に使用でき、調理方法や計画によってはガスバーナー、食器などを持ち込まずに温かい食事を摂ることができます。

燃料節約、食器省略による重量減などにも貢献できます。この燃料節約という点では、現地でのお湯を沸かしてボトルに入れておけば再加熱する必要が無くなります。

お湯があると、テント泊では朝の低温化での活動開始、寝付けない夜間に体を保温する事で睡眠を促すことができ、加熱の行程を省略する事でこうした行動にもストレスなくアクションすることが可能です。

非常時にも貴重な存在

登山のみならず、人が心身の健康を保つために必要な要素に、光と温度などがあります。山行中、誰もがリスクとして心得ておかなければならない遭難。
疲労による憔悴や万が一遭難に至り、ビバークをして夜を明かすこととなると、厳冬期の非常に厳しい環境であれば死亡するケースも珍しくありません。

強風や豪雨であれば荷物を出すことすら覚悟がいる状況ですが、ここからガスバーナーを出して湯を沸かすことは不可能といえ、保温ボトルがあることで守られる命もあるでしょう。

水分の確保、保温は生命を繋ぎとめるために必須であり、自然界に殆ど存在しない温かい水は、大変貴重な存在です。

スポンサーリンク

モンベル アルパインサーモボトル

montbell公式サイト

モンベルが開発した保温、保冷ボトルです。主に登山での使用を想定されており、冬山での操作性、コンパクトで収納性に優れ、メンテナンスも容易であるなど、保温ボトルの基本性能をしっかり押さえつつ、ユーザー目線で開発された非常に優れたアイテムです。

グローブを付けた状態でも開栓できる

保温ボトルの使用が最も想定される冬山では、常態的にグローブを使用しています。グローブを付けた状態でも開栓ができるよう設計されており、キャップはグリップしやすいようにヘキサゴン型をしています。外蓋にも一部シリコンゴムを採用し、底部も含め取り外しが可能です。

またキャップは強くしめすぎないよう設計されており、開栓時に力を必要以上に使う事なく開けることができます。

私はなんでも念入りに閉栓してしまう性格なので、この機能は最もありがたい点です。

シングルバーナーの選び方【初心者必見】登山におすすめなのは?

軽量性と保温力が凄い

登山で意識されるアイテムの重量ですが、アルパインサーモボトルは500mlモデルで265gです。有名な他メーカーと比較しても軽く、保温ボトルの中では軽量といえます。

また軽量だけでなく優れた保温力があり、500mlの場合、95度のお湯を6時間保温し78度以上、24時間後も51度を保つことができます。

キャップにも断熱材を使用し、徹底的に熱の移動を防いでいます。総じて性能は有名他社と比較しても遜色ない高性能を誇り、個人的には寝袋で右に出るメーカーが無いモンベルの、寝袋に次ぐ代表アイテムです。

豊富なサイズ展開

アルパインサーモボトルのサイズは、350ml、500ml、750ml、900mlの4つと、登山用保温ボトルとしては十分なサイズ展開です。

登山では必要以上の荷物を運ぶことにメリットはなく、とはいえ必要に満たさない量=山行日数を制限する事になります。
またボトル内に中途半端な量を注水しても十分な保温力は得られないので、山行に応じて細かいサイズを選べることは、バックパックの容量選びと同様に、ユーザー目線では大変嬉しい要素です

アルパインサーモボトルにデメリットはあるか?

正直アルパインサーモボトルに目立った課題点は見当たりません。
個人的にはそれほどまでに完成度は高く、これまで使っていた保温ボトルも気に入っていましたが、現在はアルパインサーモボトルが最前線で活躍しています。デザイン、カラー展開、外見だけではない性能などもあり、ヨーロッパで有名な見本市であるアウトドアショーで、アウトドアインダストリーアワードに入賞しています。

いかがでしたか。これからの冬登山に必携の保温ボトル。アルパインサーモボトルの実力を是非体感してみてください。

スポンサーリンク