ギア

登山用おすすめ軽量テント6選!ソロ・二人用の山岳テント選びのポイントも解説!

衣食住の全てをザックに詰め込んで、自然の中に身をおき寝泊まりするテント泊。その魅力は、小屋泊では得ることができない感動と充実感にあふれています。

今では、ソロ登山も人気をあつめ、軽量で設営の簡単なハイスペック山岳テントが登場。今回は、登山用おすすめの軽量テントを7種を比較してご紹介。ご自分にあったテントを探してみてください。

登山用軽量テントを選ぶ5つのポイント

山小屋泊を卒業して、さあ、テントを買ってテント泊!というときに、さて、どんなタイプのテントを選んでいいのか?迷いますね。デザインや色も大切ですが、登山用テントを選ぶには、厳しい自然環境にも対応する機能性を最重要に考えなければいけません。

また、ご自分の登山スタイルによっても選ぶポイントは左右されます。いわば、テント選び=家選びなんです。ここでは、登山用テントを選ぶにあたっての大きな4つのポイントをご紹介します。

登山用軽量テントを選ぶポイント①

テントの重さ&コンパクトさで選ぶ

UL(ウルトラライト)やファストハイキングブームから、最近の山岳テントは超軽量化を実現しています。
テント泊になると、テントだけではなく寝具にマット、日数分の食事、調理器具など持ち運ぶものも多数。より軽量なテントにこしたことはありません。軽量であれば、体力の温存もできますので縦走などにはもってこいです。

ソロ・二人用のテントの重さは?

軽量であればあるほど、設営に苦労する、機能が充実していない、広さがいまいち、価格が高いetc…のデメリットもありますので、ご自分の山行スタイルにあった重さ・機能を見極めるのもポイントです。
ソロ〜2人用であれば、重量2kg以内にしましょう。ソロテントでは、1kg以下のものもたくさん登場しています。

登山用軽量テントを選ぶポイント②

テントの構造で選ぶ

テントの構造として、1枚の生地でできているテント、2枚の生地でできているテントの2つタイプがあります。シングルウォールとダブルウォールといいます。シングルウォールは、テント本体の生地のみの1重構造となり、ダブルウォールは、テント本体の上にフライシートをかぶせた2重構造となります。

シングルウォールの方が、構造上、超軽量なので、ウルトラライトやファストハイキングスタイルに適しています。
しかし、軽い分、機能も削ぎ落としてあるため、登山などで自然のフィールドに慣れ、状況判断ができるベテラン登山者向けといえます。初心者の方には、機能も充実し結露もしないダブルウォールテントがオススメです。

シングルウォールの特徴

メリット
・軽量でコンパクト
・設営が簡単

デメリット
・結露がしやすい(生地が気密性が高いため)
・テント前の前室スペースがない

ダブルウォールの特徴

メリット
・結露がしにくい(二重構造なので、間に空間があり結露しにくい)
・雨に強く防水性がある
・フライトシートを利用して前室を広くできる

デメリット
・シングルウォールに比べて若干重い
・設営がすこしめんどくさい

登山用軽量テントを選ぶポイント③

テントの設営方法で選ぶ

登山用テントには、自立式タイプと非自立式タイプがあります。

自立式タイプの特徴

自立式タイプは、テントにポールを通して組み上げるテントです。地面にペグを打ち込む必要がないので、設営が簡単で、狭いところでも設営ができ、岩場や高所などでも設置にも適しています。雪山の場合はペグを設置することが困難なため、自立式タイプがオススメです。また、設営が簡単なので初心者にもGood。

非自立タイプの特徴

非自立タイプとは、テントを立てるときにペグという杭を地面に打ち付けて固定するタイプのテントです。ペグを打ち込むことができる場所に限定されます。地面に固定されるので、耐風性に優れています。

登山用軽量テントを選ぶポイント④

テントを使用するシーズンで選ぶ

テントには、春・夏・秋の3シーズン対応と春・夏・秋・冬の4シーズン対応のタイプがあります。3シーズン対応のテントは、軽量かつ通気性と防水性に優れたものが多く、4シーズン対応のテントは、少し重いですが保温性と防風性に優れています。冬山も行きたい!という人は、4シーズンタイプが必要です。

登山用軽量テントを選ぶポイント⑤

テントの出入り口の位置で選ぶ

テントには、短辺側にドアがついているタイプと、長辺側にドアがついているタイプがあります。長辺側にドアがあるタイプは、ドア部分が大きくて開放感があり、換気もしやすいです。

また、前室のスペースがとりやすいメリットがあります。ですが、二人で使用の場合は、出入りのときに相手のスペースをまたいで移動する必要があります。
短辺側にドアがあるタイプは、風の強いときに長辺側にドアがあるよりも風の影響をうけにくく、2人で使用する場合も、相手のスペースをまたぐことなく移動できます。ですが、構造上、前室のスペースがとりにくい構造です。

登山用おすすめの軽量テント6選!

MSR(エムエスアール)ハバハバnx

スタイリッシュなデザインと
インナーメッシュの快適さ&2ドアが魅力

・最少重量:1.54kg
・総重量:1.72g
・収納サイズ:46×15cm
・寝室サイズ:長さ213×幅127×高さ100cm
・設営方式:吊り上げ式
・素 材:フライ素材:20Dリップストップナイロン、フロア素材:30Dリップストップナイロン
・構造:自立式ダブルウォール
・3シーズン対応

MSRはクライマーが設立したブランドのMSR。安全かつ軽量・コンパクトに収まるよう作られたテントには人気があります。
なかでもハバハバNXは、とにかくデザインがクールでデザインに惹かれて思わず買ってしまう人も。
デザインもさることながら、天井も高く広さも十分。設営もとっても簡単なので、初心者の方にもオススメです。

また、インナーがメッシュ生地で夏場の風通しが良く、快適に過ごせます。ドアは両サイドについていて、出入りもしやすい。3シーズン対応です。

テラノバ(Terra Nova Equipment)レーサーコンペティション2

ウルトラライトの代名詞!
軽量性と快適性を兼ね備えた実力派テント

・最小重量:1.13kg
・収納重量1.25kg
・収納サイズ:40x16cm
・寝室サイズ:長さ230×幅90×高さ95cm
・設営方式:スリーブ式
・素 材:フライシート :シルナイロンリップストップ 、グランドシート : シルナイロンリップストップ
・構造:非自立式ダブルウォール
・3シーズン対応

UL(ウルトラライト)のテントの代表として雑誌や媒体に登場する、テラノバのテント。そのなかでも、2人用3シーズン対応のバックパッカーに人気のモデルです。

2人並んでも広々とした室内空間を実現しながら、1.25kgという驚きの軽量化!デザインもカラーもイギリスらしく、みんなと同じはテントはちょっと・・・という玄人登山者にオススメ

PuroMonte(プロモンテ)VL26

学生登山部、社会人山岳部から絶大な信頼!
ダンロップの進化版、超軽量&&耐久性テント

・最少重量:1.36kg
・総重量:1.55kg
・フロアサイズ:長さ225×幅120×高さ100cm
・収納サイズ:本体25×ø15cm、ポール/37×ø5.4cm
・設営方式:吊り下げ式
・素 材:フライシート/20Dポリエステルリップ、インナーテント/10Dナイロンリップ、グランドシート/30Dポリエステルリップ
・構造:非自立式ダブルウォール
・4シーズン対応

1988年に発売されたVLシリーズから改良に改良を重ねられた、7代目テント。オールシーズン仕様を前提に、強度を保ちつつギリギリの軽さを実現しています。
吊り下げ式なのに風に強く、防水性を高い。雪山で吹雪いていても手袋をしたまま設営ができます!

生地も生産もMaid in Japanだから、熟練職人の技が行き届き、アフターケアも短時間で仕上げてくれる優れものです。身長の高い人には、2人用のロングサイズ(VL-26T)もあります。

finetrack(ファイントラック)カミナドーム1

軽量性×耐風性×居住性のバランスよし
コンパクトでパッキングもストレスフリー!

・最小重量:1.27kg
・総重量:1.5kg
・フロアサイズ:長さ209×幅90×高さ100cm(前室50cm)
・収納サイズ:15×23cm
・設営方式:スリーブ式
・素 材:インナー&フライ ナイロン100%(PUコーティング)
・構造:自立式ダブルウォール
・4シーズン対応

オーソドックスなスリーブ式、ダブルウォールのテントです。設営の作業性はとってもよく、なんといっても、日本の繊維技術をフルに活かし日本の山岳に必要な耐久性&タフさは抜群。
壁が高い角度で立ち上がっているので居住性が高く、長辺が出入り口となっていて、降雨時にも雨の吹き込みがなく、出入りもスムーズ。
お弁当箱のような四角い形状で収納されるので、パッキングの時にデッドスペースができにくいのも、ポイントです。

BlackDiamond(ブラックダイヤモンド)ハイライト

広々ラグジュアリーな空間
4シーズンつかえて、なんと1.26kg!!

・最小重量:1.26kg
・総重量:1.42kg
・フロアサイズ:127/107(長辺/短辺)×208×102cm(奥行き×幅×高さ) 
・収納サイズ:15×23cm
・設営方式:スリーブ式
・素 材:キャノピー=ナノシールド、フロア=30Dシルナイロン
・構造:自立式シングルウォール
・4シーズン対応

本体のサイドウォールの立ち上がりが抜群によく、天井も高いため、広々空間で高い住居性が人気。
台風性も高く、高所登山でもがっちり構えて耐えてくれるのが頼もしい。メインドアはフルオープンで、2人ならんで炊事、食事ができます。
冬も使える4シーズン対応なのに、テントとポールをあわせて1.26kgという軽量化は、嬉しい限り!

ARAI TENT(アライテント)エアライズ2

ベテラン登山者に人気!
丁寧な作りに安心感なMide in Japan!

・最小重量:1.55kg
・総重量:1.75kg
・フロアサイズ:長さ210cm×幅130cm×高さ105cm
・収納サイズ:30x15cm、フレーム38cm
・設営方式:スリーブ式
・素 材:本体=28dnリップストップナイロン(東レ「ファリーロ」中空糸)、フライ=30dnリップストップナイロンPUコーティング、シート=40dnナイロンタフタPUコーティング
・構造:自立式ダブルウォール
・3シーズン対応

オリジナルブランド「ライペン」をもつアライテント。歴史と実績のあるテントメーカーが手がけるテントは、ベテランの登山者から高い評価を得ています。

中でもエアライズ2は、防水性の高さ、軽量さ、シンプルな設計、丁寧な作りなど、日本人の心をしっかり掴みます。はじめにシーム処理を自分でする必要がありますが、ちょっとの手間で、愛着がわいてきます。

こんな記事もおすすめ