棒ノ折山(棒ノ嶺)は、奥多摩エリアと秩父エリアの境目にある標高969mの山です。関東の低中山登山では人気の高いルートで、登山客がかなり多いことでも有名です。

その理由は沢登りで登山ができることと、深い渓谷状の迫力あるゴルジュという地帯を歩けるということで、結構珍しい体験ができる山です。アクセスもよく、温泉も帰り際にサクッと立ち寄れるという、言うことなしの棒ノ折山(棒ノ嶺)登山ルートを、距離や時間を含めて、アクセスや駐車場情報もご紹介します。

棒ノ折山(棒ノ嶺)の登山口までのアクセス

車でのアクセスと駐車場

高速道路は、圏央道の青梅ICを降ります。下道ルートは「名栗橋」「有間ダム」などと入力すればある程度絞り込めるかと思います。

駐車場は、白谷橋駐車場は無料、さわらびの湯の第3駐車場は一部無料利用できますが、台数には限りがあるので要注意です。特に時間帯が少しでも遅くなると満車という悲惨な目にも。

他には、名栗渓谷河原広場にも駐車場は100台近く停められるのですが、バス停よりもかなり手前なので、登山口までの時間がかかってしまいます。

もともとこのエリアはバーベキューやカヌー釣りなどで楽しめるアウトドアスポットでもあるので、車利用者のための施設はある程度整っていると言えるでしょう。

公共交通機関でのアクセス

棒ノ折山(棒ノ嶺)は、電車とバスを使ってのアクセスが、非常に良いことでも知られます。
電車は西武池袋線の「飯能駅」が最寄り。そこから国際興業バスを利用し、湯ノ沢・名郷・名栗車庫行きに乗って「さわらびの湯」でおります。バスの片道所要時間は45分程度で620円です。行きも帰りも、この路線を使います。

バスの本数は午前中なら1時間に2本程度なので、慌てる必要も特になさそうですが、冬以外は混みます。
臨時バスが出る時もあるそうなので、電車の下車後、バスに乗るまでの準備で慌てないよう、時間には少し余裕を持った方がいいかもしれません。

下山後の帰りの時間は、最終が17時台なので、時刻表はチェックしておくのが良さそうです。

バスの時刻表

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棒の折山(棒ノ嶺)の登山ルート情報(時間と距離)

棒の折山(棒ノ嶺)登山の距離と時間

標高 969m
距離 8.3km
時間 登り180分、下り130分

さわらびの湯~白谷沢登山口(1.0km 35分)

飯能駅から出ているバスに揺られて45分で、さわらびの湯バス停に到着。バス停から道路を出て左に曲がって、緩やかな登りを歩いていきます。10分ほど歩くと、名栗湖をせき止めている有間ダムの石碑が見えてきます。ここでトイレがあります。

名栗湖は秋から冬にかけてボートでのワカサギ釣りができ、紅葉も綺麗な絶景スポットです。その名栗湖を右手に見ながら、突き当りまで進み、右折するとしばらく舗装された道路が続きます。その先に見えてくる緑色に塗られた橋が、白谷橋といい、その脇に分かりやすい登山口があります。

さあ、ここから登山道が始まります。ここでトレッキングシューズの紐を締め直したり、トレッキングポールの準備をしておきましょう。

白谷沢登山口~藤懸の滝(1.2km 70分)

白谷沢登山口からの道は、突然目の前に山道が出現します。しかも道幅が狭い。暖かい季節には人も多くなるので、前後の人の登るペースによっては、道の譲り合いは必須となります。

ですが、沢登りができる山=水をたたえた山なので、シダなどの苔っぽい草木も多く、水っけを含んだミストのような空気を吸いつつ気持ちよく登ることはできますよ。

藤懸の滝~岩茸石(1.6km 35分)

ここからが、棒ノ折山の持つ特徴をあますところなく満喫できる1番のポイントです。登って15分ほど経つと、水分を含んだ空気が一層濃度を増してきます。
するとそこから岩場が各所で登場し、その間に沢が流れる様子が目に入ります。
道はそこを突っ切る形になるので、沢をまたぎながら歩くことになります。通り抜ける時間はさほど長くないですが、くれぐれも足元には注意です。

棒ノ折山(棒ノ嶺)といえば「ゴルジュ」と呼ばれる箇所が2つあることで有名です。ゴルジュとは、深い谷のことを指していて、V字形になるくらい、両端の岸壁が険しい崖になっているものです。

その谷底には沢が流れ、そこを登っていくのです。トレッキングポールよりも、岸壁に手をかけながら歩きます。手袋は必須です。これだけ読むと「危ないの?」なんて思われそうですが、とんでもない!めちゃくちゃ綺麗な場所で、登り作業はあっても、癒しの景色に包まれます。

ゴルジュを歩きながら、通過する滝は藤懸の滝以外にも2つ。天狗滝と白孔雀ノ滝。苔蒸したゴルジュは写真を撮りたくなりますが、登山客が多い時は場所に注意して撮影しましょうね。
ゴルジュ帯を抜けると、鎖場を含む急登が待っています。ここが踏ん張りどころ。そして四角く切れたかのような岩茸石にたどり着きます。

岩茸石~ゴンジリ峠~棒ノ折山=(1km 40分)

岩茸石からゴンジリ峠までは、なかなかバリエーションに富んだ道です。階段があり、木の根がびっしりと貼りついたトラップだらけのルートを登っていきましょう。

道の右手は緑色の広葉樹、左手は太い幹の針葉樹と、目に入る風景が違うのも、面白さの1つです。峠に着いたら一休みしてもいいかもしれませんが、行けるなら一気に山頂を目指すのも手です。

ゴンジリ峠から棒ノ折山までは尾根道なのですが、山頂直前の登りは最後の我慢です。山頂は開けており、広場のようになっています。多くの登山客が食事休憩をとれます。

969mの山頂からは、秩父側の山々を望めます。何層もの色味で山が連なっているのが見えます。晴れれば東側に筑波山のシルエットも。天気良ければ最高!です。

棒ノ折山~ゴンジリ峠~岩茸石(1km 40分)

さあ、体と心にエネルギー補給をし終わったら、下山しましょう。
まずは来た道を岩茸石の分岐点まで戻ります。登りでも注意が必要だった、木の根が貼られた道は、下山時は地味に危険度が上がります。特に急登ですから、転ばないように。

岩茸石~さわらびの湯(2.5km 90分)

分岐点となっている岩茸石から「滝の平尾根コース」で下山を続けます。
ゴルジュをもう一度体験するピストンコースも悪くないのですが、如何せん登り客とのすれ違いが厳しく、行きに堪能したのなら、安心安全の尾根コースでのんびり帰りましょう。

岩茸石を正面から見ると、コースがわかりにくいのですが、石の裏に道があります。
道は展望がないので、黙々と下ることになります。途中で何度か林道を横断するので、道を間違えないように気をつけてください。

車の音が聞こえ始めたら、その直後、赤い橋が目に入ります。ここで登山道は終了!です。あとはすぐに近くにあるさわらびの湯に向かうのが定番コースです。お疲れ様でした!

棒ノ折山付近のオススメの温泉

さわらびの湯

棒ノ折山(棒ノ嶺)登山の入り口となるバス停の名前とあるだけに、定番の温泉です。木造のおしゃれな山小屋のような作りで、いつも登山客で賑わっています。

定休日も月に一度だけ(第一水曜日)なので、よほど運が悪くなければ振られることもなさそうですよ。また、3時間800円と比較的リーズナブルです。

さわらびの湯

大松閣

食事利用ありきになってしまいますが、老舗の温泉宿大松閣も余裕の登山プランを練っている方にはいいかもしれません。
車利用なら少し移動するだけでOK。公共交通機関利用だと、下山ルートを変える必要があります。

大松閣

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棒ノ折山(棒ノ嶺)登山のまとめ

いかがでしたか?

棒ノ折山は

・沢登り感覚も十分に楽しめる、固有の低中山登山ができる山
・ゴルジュ帯は独特な景色を満喫できる
・山頂も開け、秩父の山々を望める

といいことずくめ!ですが、雨天時などは増水して登れなくなることもありますのでどうぞご注意を。素敵な登山経験、是非とも満喫してくださいね!

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