福岡県にある英彦山を初心者向けの定番ルートから中級者から上級者も楽しめるコースを難易度別に紹介します。

英彦山とは

英彦山(ひこさん)は、福岡県添田町と大分県中津市にまたがる標高1199mの山です。日本二百名山の一つであり、弥彦山(新潟県)や雪彦山(兵庫県)とともに日本三彦山に数えられます。英彦山には日本三大修験の霊場として栄えた英彦山神宮の上津宮・中津宮・下津宮(頂上の中岳に上津宮があります)があり、史跡に指定されている山です。

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英彦山の難易度別日帰り登山コース3選

二百名山の一つである有名な英彦山ですが、初心者や子供連れの方でも登れる初心者コースから険しい鎖場等がある中級者や上級者向けのコースまであり、どのコースも日帰りで登山することができます。比較的登りやすい山だと感じています。

①正面登山口~奉幣殿~中宮~中岳コース

(登山者が最も多い表参道コースであり、初心者や子供連れ向きのコースです)
登りの所要時間 約2時間

②正面登山口~奉幣殿~衣が池~大南神社~南岳~中岳コース

(冬季に氷結する四王寺滝は衣が池から入ります)
登りの所要時間 約3時間

③豊前坊~北岳~中岳~南岳コース

(登山道の標高が最も高いので最短時間で山頂にたつことができます)
登りの所要時間 約1時間30分

英彦山の登山道の鎖場

英彦山は上記に紹介したコース全てで鎖場があります。写真は表参道にある鎖場です。

写真では傾斜があるように思いますが、表参道の鎖場は他のコースの鎖場より傾斜が緩やかで鎖場自体の距離も短いので5~6歳くらいのお子さんであれば登り降り出来ると思います。

英彦山の四王寺滝

衣が池付近に四王寺の滝があります。しかしそれほど有名ではなく、知る人ぞ知る滝といったところでしょうか?下の写真は、冬の四王寺の滝が氷結したときの写真です。

九州の山は、降った雪が解けて固まり氷になることが多いです。九州の山でも冬場は軽アイゼンを付けることをおおススメします。

英彦山登山の服装

夏から紅葉シーズンは長袖のロングTシャツにスパッツ・ハーフパンツが良いと思います。山頂で休憩していると体が冷えますので、薄手のジャンパー等を必ず用意しておくと便利でしょう。

冬場は防寒と吸湿、速乾を兼ね備えた肌着に厚めのフリースやパーカー、その上にダウンジャケットや厚めのウィンドブレーカーがおススメです。

基本的にどの山でもそうですが服は汗を吸収し速乾性の高いものが良いです。また温度調節がしやすいようにパーカー等着脱可能なものや防風機能のあるものがいいです。
シューズに関しては、表参道コースであればスニーカーでも良いと思いますが登山靴が一番安全だと思います。

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英彦山の登山口はどこ?

登山口はいっぱいあります。英彦山登山コース図になります。
主要な登山口は「正面登山口」で、初心者向けの表参道コース等の出発点となっています。
正面登山口、別所登山口、豊前坊登山口は添田町が運営する町バス「彦山線」が通るルートになっていますので分かりやすいと思います。
それぞれ20台程駐車できる駐車場も完備しているのもメリットの一つです。

別所登山口駐車場




豊前坊駐車場




正面登山口駐車場




英彦山の初心者におすすめの登山ルート

なんといっても正面登山口(銅の鳥居)~奉幣殿~中宮~中岳コースがおススメです。
このコースは登山者が最も多い表参道のコースとなっています。

距離は約3キロ、先ほどご紹介した主要登山コースでは登りの所要時間は2時間と記載しましたが、実際には2時間かからないと思います。道も一本道で迷うことはありません。岩場が少なく初心者には優しいので、子供連れも多く登山しているコースです。

正面登山口(銅の鳥居)~奉幣殿~中宮~中岳のコース

コースタイム
正面登山口【銅の鳥居】~奉幣殿まで(20分)
奉幣殿~中宮まで(30分)
中宮~中岳頂上【英彦山神宮上宮】まで(40分)
合計タイム 約1時間30分

正面登山口~奉幣殿(20分)

銅の鳥居が出発点。

そこからひたすら石段を上って、英彦山神宮奉幣殿を目指します。

なだらかな石段の登りが続きます。

銅の鳥居から英彦山神宮奉幣殿までの所要時間は約20分です。

石段が続きますが比較的スムーズに登れます。また、銅の鳥居近くから英彦山神宮奉幣殿まではスロープカーも運航していますので、この道はカットすることもできます。

英彦山神宮奉幣殿に到着。

奉幣殿~中宮まで(30分)

英彦山神宮奉幣殿から先は本格的な登山道が待ち構えています。




ここから先は100m単位で案内板が設置してあります。中岳頂上に英彦山神宮(上宮)あります。

この辺りから、岩場が続きますが大きな岩はなく登りやすいです。

途中で休憩スペースも多数用意されています。

途中で鎖場も出てきますが、傾斜が緩いので比較的簡単に登れます。

英彦山神宮奉幣殿から約30分で中腹にある英彦山神宮(中津宮)に到着します。

中宮~中岳頂上まで(40分)

中津宮を過ぎたあたりから素晴らしい景色が見えてきます。




小さな岩場や石段を登り続けて中津宮から30分。産霊神社に到着。ここまでくれば中岳まで残り200mです。

産霊神社から頂上中岳までの最後の石段は足にかなり堪えますが、風景もよいので最後まで頑張れます。

銅の鳥居を出発して約1時間30分、英彦山神宮(上宮)に到着。

英彦山を満喫する登山ルート(中級者向け)をご紹介!

英彦山を満喫する登山コースは、豊前坊~北岳~中岳~南岳のコースです。

登りの距離は約2.8キロ、登りの所要時間は1時間30分です。
登山道で一番標高が高い豊前坊(標高約800m)からスタートし北岳、中岳、南岳全てを踏破するこのコースは、途中に断崖絶壁の望雲台があり、鎖場やはしごを超えなければならない中級者向けのコースだと言えます。

豊前坊(高住神社)~北岳~中宮~南岳

所要時間
豊前坊(高住神社)~望雲台まで(10分)
望雲台~北岳頂上まで(40分)
北岳頂上~中岳頂上【英彦山神宮上宮】まで(25分)
中岳頂上~南岳頂上まで(10分)
合計タイム 約1時間30分

豊前坊(高住神社)~望雲台(10分)

スタートは、豊前坊高住神社。

この石段がスタートになります。

ここで無事に登れるように祈願します。




高住神社を少しのぼると登山口があり、目的地南岳までの距離が示されます。

登り始めから険しい山道が続きます。

登り始めてから約10分で望雲台との分岐点があります。距離は100mなので必ず立寄るようにしています。

望雲台に向けて歩くとすぐに鎖場が出現。傾斜も急で岩も結構滑ります。鎖場を登りきると

すぐに第2の鎖場が出現。左側は崖になっておりとても危険です。

第2の鎖場を経過して3分足らずで第3の鎖があります。ほぼ90度の崖を登ります。

登りきると望雲台に到着です。

望雲台~北岳頂上(40分)

辺りに広がる絶景には感動します。しかしこの場所、真下は崖。

そして横は幅が30㎝ほどしかなく、足を踏み外すと

登ってきたほぼ90度の鎖場に転落します。どちらも崖です。

別の角度から撮影した望雲台です。過去に滑落死亡事故も発生しているかなり危険な場所です。体力に自身の無い方や高所恐怖症の方は望雲台へ立寄るのは控えた方がよいと思います。

望雲台を後にして、先ほどの分岐点に戻り北岳を目指します。大きな岩場が転がっています。

そして、この辺りは同じような風景が続くので道に迷いやすいです。目印(木に巻いてある赤いテープや岩場に付けている黄色いマーク)を頼りに登っていきます。

ロープや鎖場、階段を登ります。

この辺りが北岳まで登る中で体力的に一番きつい所です。

しかし、ここを登りきると稜線に出て周りの景色を見渡すことができるようになります。

豊前坊を出発してから約40分。ようやく稜線に出てきます。

稜線を少し歩くとまた崖が出現します。ここも傾斜が急です。とにかく滑ります。

崖を超えても危険な場所が続きます。傾斜が急でよく滑ります。しかも横は崖のようになっていますので、特にこの場所は気をつけてください。

豊前坊から50分。最初の頂上である北岳に到着。

北岳頂上~中岳頂上【英彦山神宮上宮】

北岳頂上には禁足地がありますが、それなりに広くここで食事休憩をとる人もいます。

北岳には中岳、南岳までの距離が示された案内板があります。

そしてここから15分はなだらかな稜線が続きます。

稜線から中岳を望むことができます。




稜線を歩くこと15分、ここから大きな岩場が続きます。

ハシゴも登場します。いよいよ中岳までのクライマックスです。

ハシゴを超え、最後の岩場を超えると…

中岳に到着です。

中岳頂上~南岳頂上(10分)

中岳頂上には休憩所もあり、横にはトイレも完備されています。ベンチも多数あり皆さんここで食事をとったりしています。

そして中岳には英彦山神宮(上宮)があります。
ここまでの所要時間は約1時間15分。

そこから10分程度の距離にある南岳を目指します。距離にして約200m。




ここでも大きな岩場がありますが、比較的緩やかな稜線が続きます。

歩いて10分かからずに南岳に到着しました。

南岳にある展望台は老朽化が進み現在は立入禁止となっています。北岳や中岳程ではないですが、ここもベンチが1つあり、ここで休憩を取ることができます。
なお、英彦山は北岳が1192m、中岳が1188m、南岳が1199mです。南岳が一番標高が高いです。

まとめ

御覧のように、英彦山は初心者でも中級者、上級者でも満喫できるコースとなっています。地元の人も修羅の山ではなく、守り神の山という感覚です。是非一度登ってみてください。一度登山すると病みつきになりますよ。

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