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失敗しないトレッキングシューズ(登山靴)の選び方のポイントを解説!

登山をする際の道具選びで、失敗することが多い登山靴。

失敗しないために、様々な登山道のシュチュエーションに対する選び方

また、実際に店舗で買う際に、注意しないといけない点を

まとめました。

トレッキングシューズ(登山靴)の選び方

選び方の4つのポイント

トレッキングでは整備された道だけではなく

いろいろシュチュエーションの道を歩くことを想定しとかないといけません。

ショップに行く際は、ここに記したポイントをチェックリストにいれ

トレッキングシューズの選びの参考にして下さい。

濡れた岩場や滑りやすい泥道を歩く場合もでてくる。

  • グリップ力のあるソールを選びましょう。

雨の日もあれば、沢に入る場合もでてくる。

  • 防水性のあるものを選びましょう。

斜めに鋭く切られた細い木や竹の切り株だとか、尖った岩などを踏んでも

踏み抜いてケガなどをすることがないようにする。

  • ソールは、ある程度硬くタフなものを選びましょう。

舗装された道を歩くのではないので

踏み違いによる捻挫など足へのダメージの可能性は常に付いて回ります。

  • 足首へのサポート機能があるものを選びましょう。

要するにトレッキングシューズの選び方の最大のポイントは

事故を誘発させるような要因を除けるようなトレッキングシューズを選ぶべき

と言っても過言ではないのです。

トレッキングシューズ種類

ハイカットのメリットとデメリット

何といってもホールド感がメリットです。

くるぶしまで含めた足首全体をホールドしてくれます。

ソールも頑丈でタフなものが多いので、足元が悪い場所でも安定して

負担や疲労を軽減してくれます。

また、重い荷物を背負った際にも、足元のサポート感があり安心できます。

ただしアッパーに新素材を採用したタイプもラインナップされるなど

図られてはいますが、ほかのタイプに比べれば、正直に言って重いです。

その分、履いて負担を感じるかもしれません。

また、硬いソールのシューズが初めての人や

山歩きに慣れてない初心者には

歩きにくくてストレスの方が大きくなるかもしれません。

履き慣れてくればこのタイプの方が快適でそうラクなのですが

そうなるには多少の時間と経験が必要となります。

ミドルカットのメリットとデメリット

ほどほどのホールド感を足首に持たせながら

可動域を大きくしているのがミドルカットです。

ソールも柔らかめなものが多く、どちらかといえば

岩場など少ない整備された参道歩きや軽登山などに向いてるといえます。

適度の軽快感とホールド感がフランクです。

ただし本格的な登山や縦走には向かないと割り切った方がいいでしょう。

ポジション的にいえば

本格的なトレッキングシューズに慣れるためのトライアルシューズといえます。

あまり過信しないことが大切です。

ローカットのメリットとデメリット

登山のDNAを感じさせるグリップ力のあるソールを採用してるタイプが多いいです。

向いているのは、ハイキングなどの自然散策や沢遊び

せいぜいロングトレールまででしょう。

ただし足首のホールド性はありませんので

ハードなトレッキングは避けた方が賢明です。

自然散策などにも履いていけるスニーカーと解釈するほうが

実態にあっていると思います。

ローカットをトレイルランの選手は履いているけど?

過酷なトレイルランをする選手たちが

このタイプを採用してるからといって

ハードな使用にも耐えられるのだろうと思うのは勘違いです。

彼らは体を鍛え抜いていて、なおかつトレッキングにも慣れていて

登山テクニックにも優れたベテラン達です。

つまりは、レースというシュチュエーションで

シューズの軽量をメリットとして活かせる

体力的・技能的なポテンシャルが備わっているのです。

言い換えれば、このタイプのシューズのデメリットをカバーできる

体力的・技能的な裏付けも備わっている。

だから、ハードなレースにも採用するのです。

イメージに乗せられてハードな使用にも対応できると

期待しすぎると外れるかもしれません。

選び方で何よりも大切にするべきなのはフィット感

有名メーカーの製品や山用品で知られたブランドの製品なら

好きなブランドのものやデザインで選んでもいいと思います。

フィット感とサイズ合わせは、妥協しないでチェック

目安は普段履いているタウンシューズよりも、0.5~1センチ大きめです。

フィッティング際はくれぐれも登山用の靴下を着用するのを忘れずに。

紐を緩めて足を入れたら、つま先をシューズの先端に当たるまで移動させてください。

そのままの状態で、踵側にできた隙間に指を一本入れてみましょう。

指が入るようでしたらOKです。

踵を後ろに戻し、紐をきちんと締めてみましょう。

つま先に余裕が感じられるなら、保護空間ができている証拠。

サイズ的に合っていると言えます。

もしも余裕が感じられないなら

感じられる一足が見つかるまでフィッティングを繰り返しましょう。

靴は、履いている内に変形して左右には多少伸びますが

前後には伸びないということも留意しておくと良いでしょう。

また、ジャストフィットだからとあまりピッタリすぎるサイズを選んでしまうと

靴ズレやマメができて痛い思いをしたり

足がむくんだ際には窮屈になりすぎて強烈な圧迫を感じることになります。

余裕のあるものを選んでおけば、後で多少のブカつきを感じたとしても

インソールや靴下を重ねるなどしての調節も可能になります。

店内を歩いて最終チェック!

サイズ合わせが済んだら、履いたまま店内を歩いてみましょう。

膝や腰に負担はこないか、足に当たる部分や擦れる部分はないか

よくチェックしてみてください。

もしもあるなら選び変えましょう。

選び方をまとめると

  • 0.5cm~1cm大きめのサイズ
  • かかとに指1本分の隙間
  • ジャストフィットはNG
  • 履いてみて、すれる部分はないか確認

いくらデザインが気に入ったとしても

自分の足に合わなければトレッキングシューズとしてはアウトです。

山歩きにとって、トレッキングシューズとは命を守る大切なツールであることを

購入する前にもう一度思い返しましょう。

もしもチェンジをウザがるショップなら、買う店をチェンジすることをおすすめします。

登山する前には必ず1~2週間程度は普段履きをする!

普通のタウンシューズでも、新品で履きなれない場合は

靴ズレやマメができたり、長く履き続けていれば足がムクんだりします。

不慣れな山道を一日中歩き続けるトレッキングシューズも同じです。

どれほど慎重に選んだとしても、新しい内ならなおのこと

同様のことが起きるのは避けられないと想定しておいた方がいいでしょう。

ですから、どんなタイプのトレッキングシューズを選ぶにしても

山に入る前には必ず1~2週間程度は普段履きして

足によく馴染ませておくことが前提として不可欠です。

山の中で靴ズレができてしまって、もしも歩けなくなったとしたら

最悪、命に関わる可能性も出てきます。

トレッキングシューズが原因だった失敗談

トレッキングシューズの性能との関係は少し薄くなるかもしれませんが

トレッキングにとってシューズがどれほど大切かを

分かっていただくための参考にはなると思います。

転倒の原因となったのは、シューズのフック

1日山歩きを楽しんだ後、帰宅するために着いた麓の駅で、その失敗は起きました。

駅の通路の低い下り階段で、突然、私は一回転の大転倒をやらかしたのです。

背中のザックがうまい具合にクッションになったのか

偶然に受身ができていたようで、幸いにも頭は打たず、特に怪我もありませんでした。

とは言っても、込み合う時間帯で人も多く、恥ずかしかった記憶はいまでも鮮明です。

どうしたのだろうと立ち上がりながら身を改めていると

どうもシューズの紐が原因ではと思い当たったのです。

その日、私が履いていたのはハイカットの本格的なトレッキングシューズでした。

何事もなく下山できた開放感もあり、里に降りてきてからは

1日締め付けていたままの足を楽にしたくて、靴紐を半分解いた状態で歩いていたのです。

ご存知のように、ハイカットの靴紐はとても長くなります。

半分でも解くと歩くのに邪魔になります。

なので、解いて長くなった部分は蝶結びにしてまとめ

歩行の妨げにならないように注意していたつもりではあったのです。

よく思い返すと、結んだ際にできる円の部分が

かなり大きかったような記憶があります。

けれど私は気に留めず歩き出してしまったのでした。

円を作った靴紐は、歩けば歩調に合わせて踊り跳ねることになります。

で、何かの拍子にもう片方のシューズの紐留めの金具フックに。

偶然にも引っかかったらしい。

その結果、足をすくわれる状態になったのでしょう。

ハイキング用でも、シリアスに選ぶべきでは。

完全な油断でした。

もしも、その偶然が、沢の道を歩いている最中に起きてしまったら

谷底への滑落にも結びつく転倒にもなりかねませんでした。

もちろん山に入ったら、半分とはいえ靴紐を緩めて歩くというような無謀を私はしません。

でも、靴紐をキチンと締めていたつもりでも

蝶結びの円が大きいままでうっかり放置するのはあり得ること。

実際にかなりの回数あったようにも思い当たったのでした。

山道で、駅での転倒と同じような事態が起きる可能性は

これまででも決して低くはなかったと言えるのです。

ゾッとしました。実際に転倒した場所がたまたま駅だったのは

むしろラッキーだったのかもしれません。

以来、私はトレッキングシューズに限らず

タウンシューズを履く際にも靴紐の結び方は

もう片方のシューズの金具に引っかからないように注意を払うようになりました。

自然が手心を加えてくれないのは、シリアスな登山だけでなく

気軽なハイキングであっても同じです。

心づもりはしているつもりでも、靴紐の結び方やシューズの小さな金具が

命に関わる原因にもなりかねないケースは多々発生するのです。

自分で歩かなくては移動すらできなくなるのが登山であり、山歩きであります。

そして、歩くための不可欠なパートを受け持つのがシューズなのです。

自然の大きさに触れ、楽しむためにも、そして笑顔で家に帰り着くためにも

たとえ山里へのハイキングであっても

トレッキングシューズはあらゆる危険を想定してシリアスに選ぶべきだと

失敗を体験した私の実感です。