山情報

雲取山の日帰り登山|鴨沢ルートを解説!コースタイムや駐車場情報も。

雲取山へのルートは、主に3ルートありますが、なかでも最短ルートで日帰り登山ができる鴨沢ルートについてご紹介します。

雲取山とは

雲取山は、東京都と埼玉県と山梨県の境界にある標高2,017mの百名山です。
晴れていれば、登山道や山頂からの眺望を楽しめる山です。

雲取山の登山ルートの難易度

雲取山までのルートは、主に3ルートがあります。
今回の鴨沢からのルートと埼玉県にある三峯神社から雲取山へ行くコースは、登りと下りの坂を繰り返し変化に富んだコースがあります。

それと、三条の湯から雲取山へ向かうコースは、広葉樹の自然林に囲まれており、新緑や紅葉の季節には多くのハイカーが訪れるコースもあります。

3つのコース共に1泊2日は計画することを推奨されています。
難易度においても、3つのコース共に中級者レベルとなっています。

雲取山は初心者でも日帰り登山できる?

雲取山の登山道では、クサリ場もないので、山頂を目指すのに特別な技術は必要ありません。
その為、初心者の方でも無理なく登ることができます。

ただし、距離は長いので日頃から運動をしていない方や健脚に自信のない人は、日帰りをせずに1泊2日で山小屋を利用するか、テント持参で行くことをおすすめします。

雲取山鴨沢ルートの日帰りコースタイム

小袖乗越駐車場→羽黒神社→堂所(105分)→石灰岩の露岩→七ツ石山小屋(50分)→ヘリポート(80分)→奥多摩小屋跡→小雲取山(25分)→雲取山頂避難小屋(30分)→雲取山山頂

鴨沢バス停までのピストンで総距離は22.5キロです。
標高差は1447Mあります。特に危険な箇所はありません。

鴨沢ルートの駐車場情報

鴨沢のバス停から約1時間歩いてくると15台程度止められる駐車場があります。
車で雲取山に登る方はこちらで駐車します。
料金は無料なので、助かります。
トイレと登山届のポストがあるのでこちらで済ませて登ります。
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雲取山の鴨沢ルートを写真付きで解説!

雲取山を日帰りで行った鴨沢ルートを写真付きでご紹介します。

小袖乗越駐車場→羽黒神社→堂所(105分)

駐車場からは、車道を歩き登山口まで進みます。

車道はここまで、ここからは登山道に入ります。

登山口には、事故情報が記載してありました。
日帰り登山者の滑落事故が多いということが記載されています。
往復で平均10時間プラス休憩時間がかかるので、無理のない登山計画をしてほしいという案内です。

傾斜は20度くらいが緩やかに続きます。
登山道は日差しを遮るほどの杉の木が植林されています。
ところどころに木の根があるので、足を引っかけないように慎重に歩くことが求められる道です。

登山道を少し歩くと、羽黒神社の祠があります。
羽黒神社までの登山道には廃屋があります。
ここで、無事に登って下山できるように手を合わせます。

祠を後にして、木の根と石ころの道を進んでいきます。
傾斜は緩やかなまま長い登り尾根が続きます。
登山道は狭く、すれ違う時は譲り合いが必要です。

水汲み場までの登山道は、杉の植林帯が広がっています。

鴨沢ルートでは、水場があります。
飲料することができるので、水の補給をすることができます。

水は冷たくて美味しいです。
汗をかいた顔を洗い、火照った手や首元を冷やすこともできます。

水汲み場から少し登ったところに休憩できる場所があります。
創作民話の立て看板があるので、看板を見るのも登山の楽しみのひとつです。

登山道には道漂があるので、道に迷うことはありません。
ただ、登山道は木の根が張り巡らされているので下山中は、疲れた足を引っかからないように注意も必要です。

石灰岩の露岩→七ツ石山小屋(50分)

堂所を過ぎると、広めの登山となり、歩きやすい道が続きます。

暫く歩くと、登山が狭くなり岩が多く目立つようになってきます。
雲取山の登山道は、地面が緩いせいなのか、風災害なのか、木の根から倒木されている箇所も目立ちます。

登山道は、緩やかな傾斜のところと、傾斜がきつくなる箇所とところどころ変化を繰り返す道が続きます。

七ツ石山小屋を目指して登山道を進みます。

登山道は、崩れているところもあります。

霧に包まれてしまいましたが、晴れていると富士山を見ることもできます。
七ツ石山小屋でトイレ休憩と水分補給をすることも可能です。
水は無料でいただくことができます。

トイレの利用料は100円です。
トイレットペーパーも完備されており、親切です。
トイレの下辺りに休憩できるようになっています。

七ツ石山→奥多摩小屋(90分)

軽い土砂崩れのような道があります。

滑りやすくぬかるんだ道もあります。
七ツ石山小屋から少し歩くと、また水汲み場があります。
雲取山は水が豊富なので大量に水を持参しなくても登れる山という印象を受けます。

登山道は、霧に覆われていたこともあり、幻想的な景色が広がります。

木道はとても歩きやすくなるので、助かります。


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木の根から倒木している箇所は本当に多く、登山道も上から木が落ちてくるのではないかとヒヤヒヤします。


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案内板を過ぎると、一気に道が開けた草原となっています。

ここからは、虫も増えてくるルートになります。
特に、アブが蜂だと思わせるほどの羽根の音を鳴らして突撃してくることもあります。

暫く歩くと砂利の道が続き、緩やかな傾斜が続きます。

雲取山は、ヘリポートがあります。
ヘリポートの周辺は開けているので、ここで少し休憩を取ることができます。
ヘリポートの中で休憩する人もいますが、何かあった時に使用の邪魔になるので、ヘリポートの中で休憩は避けましょう。

奥多摩小屋は現在封鎖されているので、利用することはできません。
ここの下には水汲み場があるので、ここでも水を調達することができます。

奥多摩小屋→避難小屋(50分)


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ヨモギノ頭は標高1813Mの位置で、これまでの緩やかな道とは異なり、一気に傾斜がきつくなります。

杉の木も少なくなってきて、空が見えてくるようになりました。
登山道は浮石も多く、不安定な足場と傾斜で徐々に体力が奪われてきます。

急坂を登ると、少し緩やかな道となります。
登山道の脇の植林地帯で猿を見かけました。
野生の猿は人間になれていないようで、すぐに逃げてしまいシャッターチャンスを逃してしまいました。
基本的には、登山中に猿と目が合わないようにしましょう。
なぜなら、攻撃してくる可能性があるからです。

晴れていると、眺望が最高なエリアなのですがガスに覆われています。
晴れていると、南アルプスや富士山を楽しむことができます。

上方にあるのが、避難小屋です。トイレも小屋の近くにありますが、避難小屋は閉鎖されていたので、なかに入ることはできません。
無人ですが20人は収容できるようです。

避難小屋→山頂(5分)

東京で一番高い山でもある雲取山の山頂です。
山頂は、少しだけ平になっているところもあるので、休憩することもできますが、とにかく虫が多いので、長居している人は少ないように感じました。

雲取山の山頂から眺望できる近隣の山々。

山頂→駐車場(240分)

私も、ここで食事をとる勇気が無かったので、すぐに下山をはじめました。
車で登山をすると、登ってきた道を下山することになりますが、鴨沢方面からの登山道は、まき道に分かれる箇所と、ブナ坂方面と七ツ石山小屋方面の分岐があります。
そこで、下山はブナ坂方面を歩いて行くことにしました。

少量の水が山の上方部から流れているので、木道の橋があります。
ブナがとても、心地よくこの空間は、心地よかったです。

鴨沢ルートの下山時の注意点

雲取山の下山中で気を付けたいことは、砂利道の登山道で両足をつくとすぐ横は、滑落してしまいそうな箇所も多いです。
登りで疲れてしまう足元は不安定になる可能性もあります。
滑落してしまうと、かなり下まで落ちてしまいます。

まとめ

雲取山の登山記録をご紹介しました。自然に富んだコースで、ブナ坂を経て登る代表的なルートが鴨沢バス停からのルートですが、鴨沢を通るバスは本数が少ないので予め時間の確認をすると良いです。
近隣には、立ち寄り入浴所も沢山あるので、汗を流した後はさっぱりすることもできます