ペグハンマーはテントやタープを設営する際に必須のアイテムとなります。ペグハンマーが付属しているテントやタープが多いので、その付属品のペグハンマーをそのまま使用している方や100均ハンマーで十分! という方も多いと思います。
ですがペグハンマーには様々な種類のものがあるので、自分に合ったペグハンマーを選ぶ事でより快適に素早くテントやタープの設営ができるようになります。
この記事では具体的にどのような種類のペグハンマーがあるのか、どうやって選べば良いのかを紹介します。
さらに、数あるペグハンマーの中から特におすすめしたいアイテムを5つ、人気メーカーでピックアップしているので、そちらも参考にしてみてください。
ペグハンマーは必要?
引用元: 出典:スノーピーク
アウトドアシーンにおいてテントやタープを設営する際に、ポールを地面に固定したりロープを張る時にペグという金属製またはプラスチック製の杭を使用します。そのペグを地面に深く刺すために使用するのがペグハンマーです。
ペグを深く刺すために使用する物であると聞くと、それなら普通のハンマーでいいじゃないかと思われるかもしれませんが、ペグハンマーはペグ打ちの専用品なだけあって普通のハンマーとは全く違う作りをしています。
ハンマーとペグハンマーの違いは?
ハンマーとペグハンマーの大きな違いは、ペグを打つ部分の反対側がペグを引っ掛けて抜くための形状になっている事です。地面にしっかりと刺さっているペグはなかなか手で抜く事が出来ないので、この形状をしている事がとても重要になるのです。この事から、ペグ打ち専用として販売されているペグハンマーを選ぶ事をおすすめします。
ペグハンマーの選び方
引用元: 出典:スノーピーク
ペグハンマーは各メーカーから様々な商品が販売されているので、その中から自分に合ったペグハンマーを選ぶ必要があります。
実際に購入するにあたって押さえておくべきペグハンマーの選び方を紹介します。
ヘッド部分の材質で選ぶ
ペグハンマーにはペグを打つヘッドの部分が金属製のものと樹脂製のものがあります。
とにかく軽いものが欲しいという方以外は、金属製のペグハンマーを選ぶようにしましょう。
・銅製
銅は比較的柔らかい金属で、ペグを打つときに手に伝わる衝撃を和らげてくれます。
使用していると少しずつ潰れていくので、長年使用して大きく潰れてしまったヘッドを交換できるように、交換用のヘッドが別に販売されているものもあります。
・スチール製
耐久性においてはスチール製が一番優れています。
銅製のペグハンマーの特性である衝撃を和らげてくれるという点よりも、耐久性を重視したい方はスチール製を選ぶ事をおすすめします。
・チタン製
数は多くはありませんがチタン製のペグハンマーもあります。
硬度が高く、腐食に強く、スチール製に比べてはるかに軽いのが特徴です。
軽いのは持ち運ぶ際にはメリットになりますが、ペグを打つ際には力を入れて何度も叩かなくてはならなくなるというデメリットになってしまいます。
ペグ抜きの形状で選ぶ
ペグハンマーに付いているペグ抜きの形状にもいくつかの種類があります。
どの形状の物にするかは、使用するペグの形に合わせると良いでしょう。
・くちばしフック型
細長いくちばしのような形状をしています。
穴の空いているタイプのペグを抜く時に便利です。
フックをペグの穴に通して引き抜くといった使い方になります。
確実かつ安全にペグを抜く事ができます。
・かぎ爪型
くちばしフック型とは違い、かぎ爪の様に大きく曲がった形状をしています。
このペグ抜きもペグの穴や返しの部分に引っ掛けて抜く使い方になります。
・ホール型
ペグ抜きの部分が穴の空いた形状になっています。
かえしがついているタイプのペグを引き抜くのに便利です。
ペグ抜きの穴にペグの返しを引っ掛けるようにして使用します。
重さで選ぶ
ペグハンマーはある程度重さがある物の方が使いやすいです。
ペグを打つ際にペグハンマー自体の重さに任せて自分はあまり力を入れずに楽に打つ事ができ、それが安全性にもつながります。
重さの目安としては、500g~700gの物を選ぶと良いでしょう。
おすすめのペグハンマーを人気メーカーで厳選!
引用元: 出典:スノーピーク
それではここから特におすすめしたいペグハンマーを5つ、人気メーカーで厳選して紹介します。
それぞれの材質や重さに注目して、実際に使用しているシーンをイメージしながら自分に合ったペグハンマーを探してみてください。
スノーピーク(snow peak)ペグハンマー
スノーピーク(snow peak)ペグハンマーのスペック
ヘッドの材質 | 銅、スチール |
ペグ抜き形状 | くちばしフック、ホール |
重さ | 670g |
サイズ | 直径35×ヘッド長さ120×全長290(mm) |
ペグハンマーの中でも非常に高い人気を誇るスノーピークのペグハンマーです。
同社から発売されている大人気ペグ「ソリッドステーク」に合わせて最適化された商品になります。
ソリッドステークを使用している方におすすめしたいのはもちろん、他のペグを使用している方にも強くおすすめしたいペグハンマーです。
ヘッドのスチール部分は鍛造によって作られているために強度が非常に高く、ペグを打つ部分の銅は潰れてきたら交換する事ができます。
村の鍛冶屋エリッゼステークアルティメットハンマー
村の鍛冶屋アルティメットハンマーのスペック
ヘッドの材質 | 真鍮orステンレス |
ペグ抜き形状 | くちばしフック、ホール |
重さ | 550g |
サイズ | 直径35×ヘッド長さ102×全長303(mm) |
金属加工でとても有名な燕三条のメーカー「村の鍛冶屋」が製造しているペグハンマーです。
キャンプをテーマにしたTVアニメ「ゆるキャン△」とのコラボにより一層人気が高まっているメーカーです。
このペグハンマーの大きな特徴は、ヘッド部分が真鍮かステンレスから選択できるほか、シルバーのクロムメッキ仕上げかブラックのカチオン塗装のどちらかを選ぶ事ができる点です。
それぞれの組み合わせにより、全4種類のパターンから自分の理想の組み合わせを探す事ができます。
コールマン(Coleman)スチールヘッドハンマーⅡ
コールマン(Coleman)スチールヘッドハンマーⅡのスペック
ヘッドの材質 | スチール |
ペグ抜き形状 | くちばしフック、ホール |
重さ | |
サイズ | ヘッド長さ100×全長300(mm) |
こちらはヘッド部分がスチール一体成型の非常に頑丈なペグハンマーです。
ペグを打つ部分の中心がくぼんでいるので、ペグの打ち損じを防ぐ事で怪我のリスクの低減にも寄与しています。
スチール一体成型の丈夫さと、くちばしフックとホールが付いたペグ抜きの便利さと、持ちやすいハンドル形状による使い勝手の良さから長く不満無く愛用できるアイテムです。
ヘッド部分が全体的に四角い形状なので、無骨なデザインが好きな方にもおすすめします。
エムエスアール(MSR)ステイクハンマー
エムエスアール(MSR)ステイクハンマーのスペック
ヘッドの材質 | ステンレス |
ペグ抜き形状 | かぎ爪 |
重さ | 312g |
サイズ | 全長285(mm) |
このペグハンマーはまず何よりも見た目のスタイリッシュさが際立ちます。
見た目を重視したい方にはこのペグハンマーを強くおすすめします。
実用性においても優れていて、栓抜きとしても使えるほか、ヘッド上部の形状がフラットになっているので地面に自立させる事ができます。
他のペグハンマーと比較すると軽量な部類に入るので、ペグを打つ際には強めに叩く必要がありますが、バイクでキャンプに行く方や登山をする方など、できるだけ荷物を軽くしたいという方々にもおすすめです。
ロゴス(LOGOS)パワーペグハンマー
ロゴス(LOGOS)パワーペグハンマーのスペック
ヘッドの材質 | 鋼 |
ペグ抜き形状 | くちばしフック、ホール |
重さ | 680g |
サイズ | ヘッド長さ115×全長305(mm) |
重量が680gと重めのペグハンマーで、堅い地面へのペグ打ちをとても楽に行う事ができます。
さらにグリップの部分が樹脂でできているため、滑る事なくしっかりと持つ事ができます。
オレンジの派手な色が特徴的で、草むらの中に置いてどこにあるかわからなくなるといった事が起こり難いのも優れたポイントです。
まとめ
引用元: 出典:スノーピーク
ペグハンマーはキャンプをする方であれば必ずと言っていいほどみんなが持っているものです。
つまり、それほど重要度の高いアイテムであると言えます。
だからこそ、テントやタープに付属している簡素なペグハンマーでいいやと思わず、自分にとってのこだわりの一品を探してみてはいかがでしょうか。
きっと長年付き合える相棒になる事でしょう。