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モーラナイフにおすすめの砥石9選!選び方や研ぎ方も解説!

モーラナイフは、キャンプを趣味にしている方々に絶大な人気を誇るナイフです。
刃の厚みが平均的なナイフと比べてかなり厚くなっていることから、ブッシュクラフトなどのハードな使い方にも耐えてくれる丈夫さが人気の理由です。

そんな大人気モーラナイフも、良い砥石と正しい方法を用いて研がなくては十分に性能を発揮できません。
キャンプにおいて、持っていった刃物が全然切れないとなると、非常に不便な思いをすることになります。

そのような困った事にならないためにも、この記事ではモーラナイフを研ぐのに使用する砥石の選び方と研ぎ方、そしておすすめの砥石を紹介します。

砥石の選び方

砥石を購入する際には、実際に研ぐナイフに合ったものを選ぶようにしましょう。
さらに、どの程度の仕上がりを目指したいのか、研ぎやすいものであるかなども考える必要があります。

大切なモーラナイフの切れ味をずっと維持していくために、以下で紹介する砥石の選び方を参考にして頂きたいと思います。

ナイフの材質で選ぶ

モーラナイフの材質には、カーボンスチールとステンレスの2種類があります。
カーボンスチールはステンレスよりも硬い素材のため、砥石もそれなりに硬いものを選ぶのがベターです。
ナイフの硬さに対して砥石が柔らかいと、砥石が早く減ってしまいます。

その砥石が自分のナイフの材質に適合しているかを確認するようにしましょう。

砥石の粒度(番手)で選ぶ

粒度(番手)とは簡単にいうと、砥石の荒さです。「♯1000」のようにシャープの記号と数字で表記されていることが多いです。この数字が小さいほど砥石が荒く、大きいほどきめ細かくなります。

そして粒度(番手)の違いで砥石の呼び方も変わります。#80~300程度は「荒砥石」、#800~2000程度は「中砥石」、#3000以上は「仕上げ砥石」と、それぞれの使い方を表す呼び方になります。

刃の欠けを削って無くしたいなら荒砥石、普通に研ぐのであれば中砥石、さらに鋭く研ぎたいなら仕上げ砥石を使用します。そこまでシャープさを求めないという方は、♯1000程度の中砥石だけでも十分な切れ味を保つことができます。

台座の有無で選ぶ

専用の台座が付いているかどうかも注目すべきポイントです。専用の台座がないと使用できないというわけではありませんが、ナイフを研ぐときは砥石が安定していることが非常に重要です。砥石のサイズにピッタリ合った台座があると、とても快適に研ぐことができます。

専用の台座がない砥石を使用する際は、砥石が滑らないように濡れたタオルや滑り止めのマットなどを敷くと良いでしょう。

モーラナイフの研ぎ方

いくら砥石が良くても、研ぎ方が間違っていると鋭い刃はつきません。モーラナイフのポテンシャルと砥石の性能を無駄にしないために、研ぐ時に特に気をつけるべきポイントを紹介します。

砥石を10分間水に浸ける

砥石は基本的に水に浸ける必要があります。水に浸けることによって、ナイフを研いでいる最中に、水と削れた金属と砥石の粒子が混ざり合った「研ぎ汁」が出るようになります。この研ぎ汁を使って研ぐことが重要なのです。

ですからナイフを研いでいるときは、この研ぎ汁を拭き取ったり洗い流したりしないようにしましょう。また、商品によっては、水に浸ける必要がないものもあるので、その場合は商品の説明に従ってください。

刃の角度を一定に保つことが最重要!

砥石を水に浸けたらいよいよ研いでいくのですが、研ぐ時にはナイフの角度に気をつけましょう。ナイフを研ぐ際に最も重要で、そして難しいのが角度を一定に保つことです。これができるかどうかで、切れ味が決まると言っても過言ではありません。

基本的な角度としては、刃を砥石から15度から20度立てた状態です。15度の目安は、刃と砥石の間に10円玉を1枚挟んだ時の角度と覚えておきましょう。この角度を維持したまま刃に手を添えて、砥石の上で滑らせます。

両面を均等に研ぐ

モーラナイフは表と裏が両方とも研がれている両刃です。研ぐ時には偏りのないように研ぐ必要があります。

そのために、刃の角度、刃に添える手の力加減、砥石を滑らせる回数が両面とも同じになるようにしましょう。慣れないうちはなかなか上手くできないと思うので、毎回意識して研ぐようにしてください。

動画を参考に練習しよう!

ナイフの研ぎ方については、言葉だけでは伝わりにくい部分もあるので、以下のようなYouTubeの動画を参考にして練習することをおすすめします。

【モーラナイフ研ぎ方&扱い方】京都のアウトドアショップのナイフ相談会に突撃してきたよ【公式インストラクター直伝】

この動画では、モーラナイフジャパンの公式インストラクターの方がナイフの研ぎ方をレクチャーしています。そのほかにも、ブッシュクラフトでのナイフの正しい使い方なども紹介しているので、ぜひ見てみてください。

ステンレスのモーラナイフにおすすめの砥石

ステンレスはとてもサビに強いことからメンテナンスが容易で、好んで使用している方が多いです。

まずはステンレスモデルのモーラナイフに適した砥石のおすすめを紹介します。

シャプトン(Shapton)中砥 #2000

サイズ 210×70×15mm
粒度 #2000
用途 中砥ぎ

とても簡単に鋭い刃が付けられると評判の、「刃の黒幕」シリーズの砥石です。アマゾンの評価も非常に高く、間違いのないアイテムです。

中砥ぎ用の中では粒度が高めで、これひとつで中砥ぎから仕上げまですることができます。少し切れ味が落ちてきたあたりで使用するとあっという間に鋭い切れ味が復活します。

手軽さと仕上がりの良のどちらも欲しいという方におすすめです。

SHAN ZU 両面砥石 #1000/#6000

サイズ 178×60×28mm
粒度 #1000/#6000
用途 中砥ぎ、仕上げ砥ぎ

この砥石はリーズナブルな価格ながら、♯1000の中砥ぎ用砥石と♯6000の仕上げ用砥石が一緒になっているものになります。

さらに専用の台座と、刃の角度を一定に保つための補助具も付属している至れり尽くせりな商品です。通常の使用においては、これで不足が出ることはないでしょう。

大谷砥石「北山」#8000

サイズ 205×75×24mm
粒度 ♯8000
用途 仕上げ砥ぎ

こちらも専用の台座がついてくる砥石です。♯8000なので完全に仕上げ砥ぎ用となります。

ある程度使用して切れ味が落ちたナイフをこれだけで研ぐのは難しいので、まずは♯1000か♯2000あたりの砥石で研いでから、仕上げとして使用することになります。

手間をかけてでも最高の切れ味を実現したい方におすすめします。

ヘビーデューティにおすすめの砥石

モーラナイフの中にはヘビーデューティーという人気モデルがあります。通常のものが刃の厚さが2.5mmなのに対して、ヘビーデューティーは3.2mmもあります。

ヘビーデューティーを選んだ方はハードな使い方をしている場合が多いので、小さくかけてしまうこともあるかと思います。そのように使われているナイフに合った砥石のおすすめを紹介します。

ナニワ研磨工業 セラミックス砥石 台付 #400

サイズ 210×70×25mm
粒度 #400
用途 荒砥ぎ

この砥石は荒砥ぎ用なので、刃の欠けを修正する時に使用します。モーラナイフのヘビーデューティーをバトニングに使用している方も多いと思いますが、そのような大きな負荷がかかる作業をすると、刃を損傷してしまうこともあります。

その損傷をそのままにしておくと、十分な性能を発揮できないだけでなく、さらなる損傷の拡大につながり、刃が完全に折れてしまうことになりかねません。小さな欠けでも放っておかず、荒砥ぎ用の砥石で修正するようにしましょう。

シャプトン(Shapton)ブルーブラック 荒砥 #320

サイズ 210×70×15mm
粒度 #320
用途 荒砥ぎ

もうすでにご紹介しているシャプトンの「刃の黒幕」シリーズは、様々な種類の刃物に対応できるように、粒度の違うたくさんの商品がラインナップされています。荒砥ぎ用の砥石もしっかりと用意されているので、こちらもおすすめです。

シャプトンの砥石は、それぞれの粒度ごとに違う色のプラスチックケースがついてくるのも良いポイントです。プラスチックケースがあることで、持ち運ぶ時に手が汚れたり、落として破損したりといったことを防げます。

キング砥石 キングデラックス No.800

サイズ 207×66×34
粒度 ♯800
用途 中砥ぎ

砥石としてはお馴染みの、キング砥石の商品です。いろんな砥石を使ってきて、結局このキング砥石に帰ってくるという方もいます。

中研ぎには♯1000からのものを使用する方が多いですが、それほど鋭い切れ味を求めない方はこの砥石だけでも大丈夫です。とてもお求めやすい価格になっているのも魅力です。

モーラナイフを簡単に研ぐならシャープナーがおすすめ

モーラナイフを所有している方の多くが、ナイフをアウトドアで使用しているかと思います。車に砥石を積んで行くのも良いのですが、できるだけ荷物を軽くしたい方にとっては結構なサイズになります。

そこでおすすめしたいのが、小さくて気軽に持ち運べるシャープナーです。しっかりと砥ぎたいのであれば、やはりちゃんとした砥石が良いですが、簡単に切れ味を取り戻せるシャープナーはアウトドアにおいて心強いアイテムとなります。

LANSKY(ランスキー) シャープナー ブレードメディック

サイズ 100×33×13mm
重量 105g
材質 タングステン、セラミック、ダイヤモンド

コンパクトなシャープナーの中でも非常に人気があるアイテムです。V字になっている部分に刃を当てて数回引き抜くだけで、簡単に切れ味を復活させることができます。

タングステンのシャープナー、セラミックのシャープナー、波刃用のシャープナー、好きな角度で砥げるスティック状のシャープナーがひとつになっているので、様々なタイプのナイフに対応します。

VICTORINOX(ビクトリノックス) デュアル・ナイフシャープナー

サイズ 144×18×17mm
重量 29g
材質 セラミック

ツールナイフで有名なビクトリノックスのシャープナーです。スティック状のシャープナーとV字のシャープナーがひとつになっているアイテムとなります。特筆すべきはそのサイズで、ボールペンと同じくらいと言えばわかりやすいでしょう。

非常にコンパクトかつ軽量なので、アウトドアでは常にナイフとセットで用意しておくことをおすすめします。

京セラ ロールシャープナー

サイズ 158×58×57mm
重量 65g
材質 ファインセラミックス

セラミックの製品に定評がある京セラのシャープナーです。使用している砥石に工夫がされており、刃を横方向に引いて砥いでいるのに、手作業で研いでいるのと同じように縦方向に砥がれるようになっています。

置いて使用するタイプなので安全、確実に砥ぐことができます。こちらも本体がコンパクトなので、キャンプ用品の中に入れておいても邪魔になりません。

モーラナイフを砥石で研ごう!

モーラナイフは頑丈で長持ちするとても良いナイフなので、今後もずっと愛用し続けるために、良い砥石でしっかりと研いであげましょう。

中には少々値が張るものもありますが、長く使えるものですし、出した金額以上の満足感を得られることでしょう。

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