DODの「高性能一酸化炭素チェッカー」は、日本製センサーにより生死に直結する一酸化炭素を検知してくれる優れものです。
当記事では、そんな高性能な「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」の基本的な使い方や設置場所、メリットなどを紹介していきます。実際に一酸化炭素を検知できるか、安価な一酸化炭素警報機と一緒に検証してますので、一酸化炭素警報機選びの参考になれば幸いです。
DOD高性能一酸化炭素チェッカー2(CG1-559)のスペックや特徴
サイズ | W46×H72×D15mm |
---|---|
重量 | 50g |
素材 | プラスチック、アルミニウム |
電源 | CR2032×2個 |
長期安定性 | 5%以内/年 |
原産国 | 中国(センサーは日本製) |
DOD(ドッペルギャンガーアウトドア)とは、創立10年以上を超える大手アウトドアブランド。
一酸化炭素チェッカーは安価な中国製の製品は多いものの、センサーの精度がイマイチなことも。
特にテント内に充満する一酸化炭素の検知は正確に行われなければ生死を分けるため、安価な中国製は心許ないものですが、数々のアウトドアブランドでは一酸化炭素チェッカーは販売されておらず、唯一取り扱いを行っているのがDODです。
「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」は、高級感溢れるアルミフレームと液晶画面も所有欲を満たしてくれる満足度の高いデザインもGOOD。イメージとしてはオシャレなポケットゲームを保有している感覚で、荷物として意識するほどの大きさではありません。
高性能日本製センサー使用で一酸化炭素を検知
DODの「高性能一酸化炭素チェッカー」は、製品本体は中国製ですが一番精密さを要求される一酸化炭素を検知するセンサー部分が安心の日本製。そのため万が一、一酸化炭素を検知せずにテント内で充満する最悪のリスクを軽減してくれるアイテムとなっています。
電気化学式と呼ばれる構造を採用しているため、湿気の多い環境でも安定してセンサーが動作する工夫も魅力的。
また一酸化炭素を検出する数値も瞬時に表示されるため、危険値に達した場合でも素早くアラームが作動します。
テント内での火器取り扱いの命綱として申し分ない性能も、DODの「高性能一酸化炭素チェッカー」の嬉しいポイントです。
コンパクトで洗練されたデザイン
DODの「高性能一酸化炭素チェッカー」は、手のひら以下の小ささで荷物として嵩張らないコンパクトさもポイントの製品。
本体の重量は48gと非常に軽量なので、手軽にポケットなどに仕舞える大きさとなっています。
キャンプバックや、ちょっとした隙間に積める事ができる小ささから、荷物として意識しないサイズ感も魅力的です。
また軽量さからボールチェーンなどでランタンのフックといった、ちょっとした場所に設置する事が可能。安価な中国製製品のように設置場所に困らない工夫も、DODの「高性能一酸化炭素チェッカー」の計算された設計が発揮される部分です。
アウトドア使用を想定した耐久性
DODの「高性能一酸化炭素チェッカー」は、製品自体に衝撃が加わりがちなアウトドアの場面でも一定以上の耐久性能を誇っています。
特にセンサー部分は精度の悪い中国製の製品だと、衝撃により機能しなくなることも珍しくないため耐衝撃性能もDODの「高性能一酸化炭素チェッカー」の魅力。
本体の周囲は軽量で耐久度に優れたアルミニウムを使用し、最低限の重さにも関わらず耐衝撃性に優れているのもポイントの製品でしょう。
更に砂や水滴といった異物が混入しやすいアウトドアの現場でも安心して使用できるボタンを採用しているので、故障トラブルも軽減されています。
正確な数値を把握できる液晶画面
安価な製品では基準値に達するとアラームが鳴るだけの製品が多く、現在時点での一酸化炭素の数値が分からないことも珍しくありません。
ですが「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」であれば、液晶画面に表示される数値により現在時点での一酸化炭素の濃度を確認する事が可能。
操作自体も分かりにくい製品が多い中、ボタンを押すだけの単純な内容なのもGOOD。
アウトドアでの使用を想定した計算され尽くした液晶画面も、「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」の魅力です。
DOD一酸化炭素チェッカー2の使い方
DOD高性能一酸化炭素チェッカーの使い方ですが、本体を起動する際は、必ず綺麗な空気中で行わないと、測定値が正しく表示されない場合があるので、注意しましょう。
使い方は電源ボタンを長押しすると「ピー」という音がなり、CALの文字が液晶画面に出ます。
起動後は新鮮な外気に3分間晒すことで基準値を検出します。
3分後に「ピー」というアラームと共に液晶画面内に数字が表示されたら起動完了です。
起動後に再度、電源ボタンを押すと中央部のライトが光り、検知した一酸化炭素濃度の最大値を表示し、最大値の画面は5秒程度で元の画面に戻ります。
一酸化炭素濃度の最大値は電源を切るとリセットされ、再度電源を入れた日の一酸化炭素濃度の最大値を表示するようになります。
切る場合には再度長押しするとOFFという単純操作も、「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」の嬉しいポイントでしょう。
電池交換の仕方
測定値が正しく表示されない可能性がありますので、購入後はテスター電池を新しい電池に入れ替えましょう。
本体裏側の電池カバーをコイン等で反時計回り(OPENの方向)に回すとロックが解除され、本体を裏がしてカバーが外れます。
カバーを外したら、CR2032のボタン電池が2個重ねて固定されてます。
銀ストッパーを開く方向に力を入れると、電池の固定が外れるので、本体を裏返して電池を落とすように外します。
ボタン電池のセットの仕方は、CR2032の+極側を上にして、黒ストッパー側を先に通すようにして、1枚づつ入れます。
最後にカバーをコインで閉めたら電池交換完了です。
電池交換でカバーを開ける時、閉める時、銀ストッパーのロックを外すとき、この3つのポイントでは少し力が要ります。
事前に正常に動作するか必ず確認しよう
事前に正常に作動するかチェックするには
- 燃焼した炭
- たばこの煙
- 自動車の排ガス
を使用して、正しく作動するか確認をしましょう。
チェックする時は一酸化炭素中毒の恐れもあるので、屋外などの空気がよく循環するところで行いましょう。
アラームの作動範囲と一酸化炭素中毒症状の目安
DOD高性能一酸化炭素チェッカー2のアラームの作動範囲は、基準値を超えた一酸化炭素を5分以上検知し続けると警告が行われます。
アラーム作動範囲
ppmの範囲内に達してから5分後に作動します。
- 200~299ppm:検知ライト点滅
- 300~399ppm:点滅+アラーム遅
- 400ppm~ :点滅+アラーム早
999ppmを超えた場合は、強制的にアラームが鳴ります。
ppm別の一酸化炭素中毒症状の目安
200ppm | 2~3時間内に軽い頭痛 |
---|---|
400ppm | 2.5~3.5時間で後頭痛 |
800ppm | 2時間で失神 |
1600ppm | 2時間で致死 |
3200ppm | 30分で致死 |
6400ppm | 10~15分で致死 |
12800ppm | 1~3分で死亡 |
※後頭痛とは首筋から後頭部にかけて発生する頭痛
参照元:dod
DOD一酸化炭素チェッカー2の能力検証
万が一の為に、DOD一酸化炭素チェッカー2が本当に一酸化炭素を検知するか?一緒に安価な一酸化炭素警報機と一緒に水槽の中にいれて、蚊取り線香と炭で検証してみました。
蚊取り線香で検証
<1分後>
安価な一酸化炭素警報機は0のままで、DOD一酸化炭素チェッカー2は146の数値
<2分後>
安価な一酸化炭素警報機は90、DOD一酸化炭素チェッカー2は265の数値で、ここから200ppm以上の数値が5分続くとセンサーが正常に働いてることとなります。
<3分後>
安価な一酸化炭素警報機は300に一気に上昇、DOD一酸化炭素チェッカー2も423に上昇。
3分50秒で安価な一酸化炭素警報機がなり、数値は250でなぜか減少してます。
<6分30秒>
DOD一酸化炭素チェッカー2の警報が鳴り、数値は520でした。数値は徐々に上昇していき200ppmを超えてから、5分程で警報がなり能力通りの結果となりました。
炭で検証
炭を入れて検証しましたが、安価な一酸化炭素警報機、DOD一酸化炭素チェッカー2両方とも10秒程度で警報が鳴りました。
DOD一酸化炭素チェッカー2の数値は999を示し、即座に警報が鳴ったので、こちらも能力通りの結果となりました。
一酸化炭素警報機は2つ持ちが安心
安価な一酸化炭素警報機は数値が急上昇したり、減少したりと数値の安定性に欠ける点があり1つで一酸化炭素に対応するのは不安ですが、DOD一酸化炭素チェッカー2より早く警報が鳴る結果となったので、サブの警報機として持つと安心感が増すので、もしもの為に安価な一酸化炭素警報機とDOD一酸化炭素チェッカーの2つ持ちをおすすめします。
DOD一酸化炭素チェッカーの設置場所
一酸化炭素の比重は空気に近いため、設置場所はテント内であれば何処でも問題ありませんが、飲食店舗等の設置場所は
- 地面から160~180cmの間に設置する
- 換気扇から離して設置する
と決められてますので、テント内の170cm程度の場所、お座敷スタイルなら頭の高さに設置するようにしましょう。また、テント内の換気口から離して設置することも忘れないようにしましょう。
一酸化炭素チェッカーを設置しても、安全のために1時間に1回程度のテント内の空気の入れ替えをしましょう。
DOD一酸化炭素チェッカーの残念な点
「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」のメリットについて解説してきましたが、中には使用して感じたデメリットも存在します。
そこで「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」を使用して感じた、残念な点についても解説していきましょう。
DOD一酸化炭素チェッカーはボタン電池式
「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」は残念ながら手軽な充電式は採用されておらず、ボタン電池式となっています。電池の取り替え頻度は少ないものの、若干手に入りにくい事や手軽さは充電式に比べるとどうしても見劣りするもの。
そのため近年のアウトドア製品に採用されていることの多い充電式ではなく、電池式な点も購入前に事前に考慮する必要があるでしょう。
値段が高い
「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」は、1万円を超える値段帯がやはりネック。
ですが他社アウトドアブランドからは一酸化炭素チェッカーが販売されておらず、DODの高性能一酸化炭素チェッカーのみの選択肢となります。ですが自身の命を預けるものなので、確実に一酸化炭素を検知してくれる投資と考えるのが妥当かもしれません。
DOD一酸化炭素チェッカー2の詳細まとめ
最後に「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」の詳細について、おさらいしていきましょう。
- DODは創業10年を誇る大手アウトドアブランドで、一酸化炭素チェッカーを販売する数少ないメーカー
- 高級感溢れるアルミフレームと、液晶画面の洗練されたデザインもGOOD
- センサー部分は精密に一酸化炭素を計測可能な日本製を採用しており、検出できない心配から解放
- 本体重量は50gと非常に軽量なので、荷物として気にならない重量感とコンパクトさ
- 正確な一酸化炭素の数値を検出できる液晶画面で、現在の濃度を知る事ができる
- ボタン電池式な上、値段が高いのが唯一のネック
「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」の購入を検討している方は参考としてお役立て頂けたでしょうか。寒い季節には暖房を使用した快適なキャンプを行いたくなるものの、一酸化炭素は生死を分ける非常に危険な要因です。「DOD高性能一酸化炭素チェッカー」を事前に準備して、安全感バッチリの暖かなキャンプに出かけてみませんか。