福島県北部にそびえる日本百名山、会津磐梯山。
四季折々の花々や山頂の大パノラマなど、美しい景色に出会える東北の名山です。
初心者の方でも磐梯山を満喫できる、おすすめの登山ルートをわかりやすく写真多めでご紹介します。

磐梯山とはどんな山?

標高約1816m、”会津富士”ともよばれる独立峰。福島県に5つある活火山のひとつでもあり、1888(明治21)年には477名の犠牲者を出す大きな噴火がありました。

今では緑豊かな山ですが、荒々しい火口壁は噴火の迫力をしのばせます。大きな被害をもたらした噴火は、ふもとに美しい自然景観も作り出しました。噴火が山下の川をせき止め、五色沼など300余りの美しい湖沼群を造出。磐梯朝日国立公園の中心地として多くの観光客を魅了しています。

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磐梯山登山の持ち物

(持ち物リスト)
・上下レインウエア
・軍手
・飲み物
・昼食
・行動食
・帽子

磐梯山の八方台ルートの所要時間

・往路約2時間30分
・復路約2時間
・合計約4時間30分

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磐梯山 初心者におすすめの八方台ルートを解説!

磐梯山は6つの登山ルートがありますが、最も利用者が多いのが八方台登山口ルート。標高約1194m地点にある登山口から、標高差約620mの山頂に向かいます。きついアップダウンは比較的少なく、登山道も整備されているので初心者の方でもトライしやすいルートです。

八方台登山口駐車場に到着(8:00)

八方台登山口へのアクセスは磐梯山ゴールドライン(無料道路)の途中にあります。ここは猫魔ヶ岳や雄国沼への登山口ともなっており、シーズンの週末ともなると多くの登山客で賑わいます。
登山口には広い駐車場が2つありますが、路肩まで車があふれていました。
時間に余裕を持って出かけましょう。

駐車場にはベンチのある休憩所と、トイレが完備されています。トイレは山頂までないので、ここでしっかりと済ませましょう(ただし、山の中腹には簡易トイレのみ使用できる山小屋があります)

登山スタート(8:30)

駐車場から道を挟んだ向かい側が登山口。登山ポストも設置されています。

登山口からしばらくはブナ林に包まれる山道を歩きます。 なだらかな登り坂で道幅も広く、歩きやすい道です。明治21年の噴火でブナの原生林が被害を受け、その後今の若いブナが育ったのだとか。夏は緑の木漏れ日が、秋は木々の黄葉が美しい林道です。

磐梯温泉中の湯跡(8:50)

約20分ほど林道を進むと、やがてあたりに硫黄の匂いが漂います。
かつて湯宿として営業していた磐梯温泉・中の湯跡です。現在は廃墟と化し、有毒ガス発生の危険性から奥にはロープが張られ、立ち入り禁止となっています。山道沿いには小休止できる岩場もあります。

火口壁沿いの登山道を進む

中の湯を過ぎたらしばし平坦な木道を進んだのち、本格的な登山道へ入ります。ゴツゴツした岩の道になってくるので、足元に気をつけて。
やや傾斜がきつくなってきますが、のちの山頂手前のルートにより大きなアップダウンが控えているので、焦らず休みながら歩きましょう。

雑木林の中の道はときどき視界が開け、山並みや湖の眺めが楽しめます。山道の左側には噴火の火口壁がかいま見えます。磐梯山頂の北側にはかつて小磐梯山と呼ばれる峰がありました。磐梯山と並ぶ主峰でしたが、明治21年の噴火で吹き飛び、今の姿に至ります。

お花畑分岐(9:40)

しばらく進むと、登山道が2手に分かれます。両ルートとも目的地は同じで、中腹の弘法清水に続いています。
右手が直登の近道ですが、木々で視界が覆われるため、展望を楽しむなら左手のお花畑へ。
磐梯山の頂を仰ぎながら、高山の花々を楽しめます。今回は帰り道で花畑を行くことにして、往路は右手へ。

弘法清水(10:00)




弘法清水に到着。周囲は広場のようになっており、2つの山小屋が並んでいます。
どちらも売店と休憩スペースのみで、宿泊はできません。
なめこ汁や焼きおにぎり、カップラーメンなどの軽食、お菓子やコーヒー、冷たい飲料のほか、ビールやホットワインなどのアルコールもありました。
手ぬぐいやバッチなど磐梯山オリジナルグッズも販売。GW〜11月中旬の営業です。

弘法清水小屋には簡易トイレのみ使用できるトイレブースがあります。使用後の簡易トイレは持ち帰り、登山口に設置されている回収箱へ破棄します。

岡部小屋の前には冷たい湧き水も湧いており、疲れた体を癒してくれます。

弘法清水〜磐梯山山頂(10:20~10:50)

弘法清水から再び登山道へ。弘法清水から山頂までは複数のルートが合流するポイントで、道も狭いためシーズン中は最も渋滞しやすい場所です。

山頂まで、急勾配の狭い坂が30分ほど続きます。水で濡れて滑りやすい岩の道、木の根がゴツゴツした道などもあるので注意して登りましょう。手で岩をつかんだ方が安全な急坂もあるので、軍手があると安心です。

頂に近づく合間に垣間見える、五色沼や桧原湖、小野川湖など裏磐梯の美しい湖沼群に癒されます。山頂までもう一息。

磐梯山山頂に到着(10:50)

登りきると展望がぱっと開けて、磐梯山の山頂に到着。山頂スペースには、標高1816mと記されたプレートが立っています。

磐梯山は独立峰のため、山頂からの眺めは折り紙付き。遠くは吾妻山、安達太良山や月山などまで360度遮るものなく見渡せる、まさに絶景です。眼下には櫛ヶ峰や火口壁の山肌が見られ、その奥に裏磐梯の美しい湖沼群が広がっています。

山頂直下の岩場は比較的広く、ランチ休憩にぴったりの場所。猪苗代湖や奥羽山脈も一望の、爽快な眺めです。八方台登山ルートは裏磐梯から登るため、山の逆側にある猪苗代湖は頂上からしか見ることができない絶景です。

山頂にも山小屋があり、冷たい飲料や缶ビールなどのドリンクが売られていました。売店のみの営業で休憩所・宿泊の利用はできません。

山頂には山の神として「磐梯明神」が祀られています。磐梯山は古くから神の宿る山として信仰を集めてきました。

山頂〜弘法清水〜お花畑(11:30 ~12:00)

帰り道は、山頂から弘法清水までは行きと同じ。弘法清水からは、近道とお花畑を通る2つのルートがあるので、帰り道はお花畑を通ってみます。
弘法清水の2つの山小屋のうち、奥にある弘法清水小屋の前の広場からお花畑に通じる道が続いています。

標高約1600mの天狗岩周辺に花畑があり、春〜夏にかけて美しい花々に出会えます。ミヤマキンバイ、マルバシモツケなど、四季折々の花々が目を楽しませてくれます。

花畑周辺は、磐梯山を仰ぎながら開けた明るい山道を歩く、見晴らしのいいルート。花畑以降はふたたび森の中を進むので、磐梯山の姿はしばし見納めです。

八方台登山口 到着(13:30)

花畑を過ぎると往路と同じルートに合流します。狭い道もあるので注意しながら歩きましょう。ふたたび木道や中の湯跡、ブナ林の林道などを抜け、八方台登山口へ到着。

まとめ

山頂手前の急坂はやや苦戦しましたが、山頂では眺めが本当に素晴らしく、疲れもすっかり吹き飛びました!日本百名山にふさわしい美しい山でした。ぜひお出かけしてみてください。

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