登山を象徴するアイテムであるバックパック。
今は登山シーンに合わせて多種多様なラインナップ、ブランドが増え、数種類を所有して使いこなすことも珍しくありません。
今回は衣食住を背負うために欠かせない、バックパックのメンテナンスをご紹介します。
メンテナンスの重要性
登山用のバックパックはタウンユースのリュックに比べ、非常にハードな環境の中で使用されます。
標高が高く直射日光に晒され、猛烈な風雨に耐え、鋭利な岩や木々で傷つけられながら、ありとあらゆる荷物を収納し、荷重に耐えます。
そのため内部の防水処理加工や背面にフレームを採用するなど、タウンユースのリュックにはない機能が盛り込まれています。
登山で付いた汚れはこうした特殊な部品の劣化を早め、バックパック自体の寿命を縮めるだけでなく、重大な欠陥に気付かず放置すると、次回山行で死に繋がる可能性もあります。
山行後のメンテナンスを行う事で、バックパックの機能性維持とチェックを行うことができます。
タウンユースとの違い
登山用のバックパックは、一般的なリュックと異なり、特別な機能が付与されています。
ジッパーから水の侵入を防ぐシームコート、ピッケル、ボトルなどを外付け収納できるホルダーの充実、重たい荷物の荷重を適切に分散させるストラップ、移動中も水分を摂取できるハイドレーションに対応しているなど、自然環境下での使用を想定した非常に多くの機能を備えています。
もはや登山用のバックパック無くしては山行計画に大きな支障を及ぼす、非常に欠かせない存在となっています。
バックパックのメンテナンス方法
メンテナンスに必要な物
必要な物は台所用の中性洗剤をご用意ください。
汚れ具合に応じてスポンジやブラシを用意します。
バックパックの全てのポケットを開け、洗剤を含ませた水で洗う
今回は沢登りで使用し、砂と泥まみれになった愛用のデイパックを洗います。
中のフレーム、付属品があれば全て取り外し、隅々まで洗浄できるよう準備しましょう。
砂利や木の枝など、意外と細かい物が各部に入り込んでいるので、事前に取り除いておくと後の除去が楽になります。
桶や洗面台、風呂場などに水を貯め、適量の洗剤を混ぜたら揉み洗いします。
生地の縫い目や細かい部品には汚れや砂が入り込んでいるので、全体を大きく洗ったら、パーツごとに洗っていくのが良いでしょう。
すすぎ洗い
汚れを取り除いたら、水を取り替えながらすすぎ洗いを繰り返します。何度かすすい水が濁らなくなるのが目安です。
乾燥
乾燥は日の当たらず、風が通る涼しい所で行いましょう。(今回は雨予報で風呂場で乾燥)
日光はバックパックの劣化を早めてしまうので注意しましょう。
いかがでしたか。相棒のバックパックをメンテナンスして、快適な安全な登山を心がけていきましょう。