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スノーピーク「ステンレス真空マグ450」をレビュー!

今回はスノーピークから私が愛用している「ステンレス真空マグ450」をご紹介します。

キャンプや登山の定番アイテムの1つ、メタル系のマグカップ。軽量で持ち運びやすく、そのうえ丈夫なので使い勝手がとても良いです。メタルマグは各社メーカーから多くの種類が販売されているので、どれを買おうか迷う方も多いのではないでしょうか?メタルマグ選びの参考になれば幸いです。

ステンレス真空マグ450(スノーピーク)とは

ステンレス真空マグ450はスノーピーク社より販売されているメタルマグで、基本スペックは重量135g、容量は文字通り450mlです。

一見、普通のメタルマグに見えますが、ステンレス真空マグ450は「真空二重構造」という特殊な造りを採用しています。真空二重構造の最大の利点は、普通のメタルマグと比べて大幅に長く保温・保冷効果が持続する点です。

優れた保温・保冷力

ステンレス真空マグ450は外からの温度の影響を受けづらいので、保温・保冷の効果が他のメタルマグと比べて桁違いです。真空二重構造は薄手のステンレスを2枚重ねて、その2枚の間の空間を真空状態にしています。真空は分子が存在せず、熱が伝わらないので、カップ内に入っている物の温度は外へ伝わらないですし、外からの温度もカップ内には伝わりません。

実際にステンレス真空マグ450の中に沸騰したお湯を入れ、手で直接マグを持ってみても全く熱さが感じられないほどです。そして、2重構造なのにとても薄くできている点にスノーピースの高い技術力を感じます。

ハンドルはフォールディング仕様

ステンレス真空マグ450は山やキャンプに持っていくときのことも考えて、軽量な上に取っ手は折りたたんでコンパクトにできるので、1つ下のサイズのステンレス真空マグ300と重ねて持ち運ぶことが可能です。

ステンレス真空マグとチタンダブルマグを悩んだけど

ステンレス真空マグ450 チタンダブルマグ450
素材 ステンレス チタン
質感 光沢 マット
重量 135g 118g
汚れ 落ちやすい 落ちにくい

スノーピークからステンレス真空マグ450とほぼ同スペックのチタンダブルマグも販売しています。2つを比較すると、重さの違いはシビアな登山をしない限り重要ではないので、他の点を比較して、なぜ私がステンレス真空マグを選んだのか説明します。

質感の違い

ステンレス真空マグの質感は光沢があってツルツルしているのに対し、チタンダブルマグはマットでザラザラしています。見た目は好みの問題ですが、質感の特徴からステンレス真空マグは口触りがとても良いです。チタンダブルマグは口触りもザラザラします。

保温・保冷力の違い

スノーピーク公式販売サイトの解説を見ると、ステンレス真空マグは金属の間の空間が真空であることが記載されていますが、ダブルチタンマグは間の層は空気であると記載されており、この点を比べると保温・保冷力違いがあります。

メンテナンス簡単さ

ステンレスは汚れに強いです。お茶やコーヒーの汚れもスポンジでこすれば簡単に落ちます。それに比べチタンは汚れがつきやすく、新品の色みを保つのが難しいです。すぐに変色し、スチールウールでこすっても汚れが落ちなくなります。

価格の違い

ステンレス真空マグとチタンダブルマグの価格を比較すると税抜きで280円の差ですが、1つ下のサイズの300も一緒に購入すると、税抜きで830円変わります。
450と300をセットで揃えたい場合は税込みだと1,000円程度の差が生まれます。

チタン製は軽さや、味のある見ためが良い点ですが、ステンレスのほうが扱いやすく、価格も安いことを考えて、私はステンレス製を選びました。

ステンレス真空マグ450と300で悩んだが

ステンレス真空マグ450はサイズ違いで300が販売されています。300もコンパクトで使い勝手が良さそうですが、なぜ私が450を選んだのかを説明します。

便利なサイズ感

450と300を比較したときの450の最大の利点は、350ml缶の飲みものが全てカップ内に入る点です。350mlの飲みものをすべて真空マグにそそぎ切ることができれば、缶に残ってるより飲みものが温まりづらいです。保温・保冷力が優れてるのに、ぬるくなった飲み物を入れたら台無しです。

ステンレス真空マグ450(スノーピーク)は直火に使える?

キャンプや登山では、メタルマグに入った飲み物が冷めてしまったとき、よくカップを直接火にかけたりします。そもそもメーカーは直火禁止と記載していることが多いですが、直火をおこなうユーザーが多いので、ステンレス真空マグは直火で使えるのかを説明します。

直火はOKか?

結論から言うとNGです。ステンレス真空マグは2枚重ねの金属の間に真空の層があります。完全な真空を作ることは技術的にできないので、この空間には空気が存在します。その空気が膨張することにより、真空マグ本体が爆発する可能性があるので直火は絶対にやめましょう。

チタン製であっても2重構造の場合は同じく直火厳禁です。

ステンレス真空マグ450(スノーピーク)を買って良かった点

ステンレス真空マグ450の一番気に入っている点は保温・保冷効果の持続力です。

私は普段自宅でビールを飲むときも真空マグを使いますが、1時間ぐらいかけて350mlをゆっくり飲んでも最後まで冷たいと感じます。温かいスープを飲むときも、食事にかかる時間に個人差はありますが、飲みきる前に冷めた記憶はありません。

また真空二重構造なので、冷たい飲み物を入れたときに起きる結露は起こりづらいので、テーブルが濡れる心配もありません。

ステンレス真空マグ450(スノーピーク)残念な点

製品の機能には特に残念な点はありませんが、唯一あげるとすれば価格です。メタルマグ単体の価格だと他社の製品と比べて圧倒的に高いです。製品の完成度が高いので、価格が高くてもしょうがないですが、もう少しユーザーフレンドリーな価格であれば多くの人に喜ばれると思います。

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ステンレス真空マグ450(スノーピーク)レビューのまとめ

ステンレス真空マグ450は軽くて、保温・保冷力がとても高く、スノーピークだからこそ作ることができた製品です。

少々価格は高いですが、私は真空マグを買ったことで、以前より温かいスープや冷たい飲みものを最後の一滴まで楽しむことができるようになりました。私の出会ったメタルマグの中で一番のお気に入りです。メタルマグ選びの参考になれば幸いです。

ABOUT ME
nyamoji
神奈川県出身のライター、アウトドア歴10年。大学卒業後はロッククライミングを中心に活動。クライミングに伴いキャンプを国内外で豊富に経験。3ヶ月かけ車なしでアメリカを縦断トリップした経験も有り。本業は会社員。
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