男体山とは
今回登山する男体山を簡単にご紹介したいと思います。
「男体山(なんたいさん)」は栃木県日光市に位置する山で、標高は2,486m、関東地方有数の高山で、日本百名山の一つにも数えられていて、古くから山岳信仰の対象として知られている山です。
従来、男体山の最後の噴火は約14,000年前とされていました。しかし、山頂の噴出物の調査により2017年6月の火山噴火予知連絡会会合において、活火山に分類されました。
・山名:男体山(2,456m)
・所在地:栃木県日光市
・地形:活火山
・累計標高差:1,282m(二荒山神社より)
二荒山神社とは
男体山と大きく関係のある二荒山神社も簡単に紹介します。「二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)」は日光三山を神体山とし、三つの山それぞれに神をあてて祀っています。三神は「二荒山大神」と総称される親子の神様みたいです。
実は日光二荒山神社の境内は三ヶ所にあり、日光の中心地、「日光東照宮」の隣に「二荒山神社 本社」。男体山の麓にあるのが「二荒山神社 中宮祠」さらに男体山の山頂には「二荒山神社 奥宮」があります。
男体山のおすすめの登山ルートは?
男体山の登山ルートは大きく2つあり、「二荒山神社コース」と「三本松コース」があります。「三本松コース」からは歩行距離としては少し長いものの、頂上まで傾斜が緩坂なのが特徴です。しかし、駐車場の台数がかなり少なく、登山者が多い男体山では車が停められない可能性もあります。
初めて男体山を訪れる方や、定番コースで行くなら、「二荒山神社コース」を強くおすすめします!
男体山のコースタイム
二荒山神社無料駐車場から頂上までピストン
9:30二荒山神社無料駐車場
10:45四合目
11:05五合目避難小屋
12:05八合目
13:00二荒山神社奥宮
13:10男体山頂上
14:10二荒山神社奥宮
14:50八合目
15:20四合目
15:50二荒山神社中宮祠
男体山の二荒山神社コースを解説
東京から車で3時間ほどで、中禅寺湖近くの二荒山神社無料駐車場へ到着。
着いたら、まずトイレをしっかり済ませましょう!
登山道中トイレや水場は一切ありません。ただ、飲み物は忘れても、自動販売機が二荒山神社にあります。
さて、ここで豆知識。
男体山は山全域が二荒山神社の御神体の為、「登山」ではなく「登拝」といいます。そのため、入山料がかかってきますので、ザックには財布も忘れずに持って行きましょう!
(大人:500円 子供:300円)
一合目~四合目(1時間15分)
緩坂な一合目から三合目は神社の森を歩きます。
ここは木陰のおかげで直射日光は当たらないので、比較的楽に涼しく歩けます。また、傾斜も緩やかなので、体がまだ起き上がってない登山始めのアップには丁度いいかもしれません。
三合目から四合目は、塗装されたアスファルトの蛇行道です。時間で言うと20分ほど歩きます。
ここまでのところ、難関な箇所は特にありません。
四合目~五合目避難小屋(20分)
アスファルトの道を超えて四合目に到着です。
ただ、ここに書いてあるのは「登山道入口」の文字。
まだ男体山の登山は始まってなかったですね。
軽い水分補給休憩を取り、登山再開です。ただ、男体山のキツさを感じるのはここからです。
四合目から五合目は、階段が組まれ整備された登山道のため、ゆっくり一歩ずつ確実に行きましょう!
ところどころ、段差の高い岩場があるので足元には注意です。
五合目に到着です。避難小屋に直書きしてあります。
そして、この避難小屋から少し登ると、中禅寺湖が顔を出してきました!
綺麗な景色を見ると、山って登り甲斐があるって思いますよね!
五合目避難小屋~八合目(1時間)
さて、ここからが一気に傾斜もきつくなり、岩場地帯も増えてきます。
登山開始から2時間弱が経過し、体力的にも一番の正念場。あまり登山に慣れていない初心者にはかなり堪えるかと思います。
そして、岩盤地帯は手を使わないと登ることが困難な箇所も多くあります。
また、所々岩場が地面に固定されていない箇所もあり、足元には十分注意が必要です。
八合目到達前あたりで、門が見えてきました。
門をくぐり、少し登るとようやく八合目到着。
ここまでキツかったですね。足がパンパンです。汗
八合目~男体山山頂(1時間5分)
八合目から九合目は整備された赤土の登山道です。登山開始から3時間弱。八合目までの急登の岩場の影響もあり、足全体がキツく感じます。
ここの登山道真ん中が土嚢で盛り上がっており、足の踏ん張りが効きにくく、また中途半端に道幅が広くまわりに掴めるような木もないため、自分の脚力だけが頼りな状態です。
個人的には一番キツくて、写真撮る余裕がありませんでした。
ようやく赤土の登山道を超えて九合目へ。
ここから山頂へはいよいよ森林限界へ入っていきます。
ただ、頂上まで赤砂が広がる砂場になっており、赤砂は足を踏み込むとズブズブと沈み込む性質をもっている影響で、八合目~九合目の道とは違った意味で足の踏ん張りが効きにくく、歩数に対して前に進まないので、気合いで頑張りましょう!
周りの景色も絶景が見えてくる中で、もう少しで山頂。
ここで後ろを振り返ると四合目で見た中禅寺湖がこんなに大きく広がっています!
さあ、鳥居が見えてきました!この鳥居をくぐればいよいよゴールです。
男体山山頂
頂上です!
やっぱこの達成感があるからこそ、登山はやめられませんね〜
眠気、疲れは一気に吹っ飛びます!
目の前には二荒山大臣が待ち構えています!
他、頂上付近の景色です。
中禅寺湖方向に少し下るとある二荒山神社の方も行ってみましょう!
ここから中禅寺湖を見る眺望は本当に素晴らしい。
男体山山頂〜二荒山神社駐車場
頂上付近から中禅寺湖方向の写真ばかり撮っており、山頂には1時間半近くもおりました。
余韻に浸ってるところですが、夏といえど山の日の入は早いので、下山します。ただ足がキツいですね。
下山前は緩んでいる靴紐はもう一度締め直しましょう!
まとめ
山頂の御神剣、二荒山大神像と、強い信仰を感じる山でした。累計標高差は1,200mと、日帰り登山としてはかなり標高差が大きく、本当の登山初心者にはあまり不向きかもしれません。
ただ、標高が上がるにつれて樹林の土道⇒道路⇒岩場⇒溶岩砂礫と変化があり、とても楽しめる登山になるかと思います。そして、頂上での眺望は何より最高です!
この日は少し雲が多かったですが、快晴の時は透明な中禅寺湖を見渡せ、同じ百名山の「日光白根山」も拝めます!
次回のレポートでは、違う登山ルートである「三本松コース」からをお届けしたいと思います!