北海道のほぼ中央に位置する大雪山。大雪山は一つの山でなく、北海道最高峰の旭岳(標高2,291m)を含む複数の山の総称で、そのうちの一つが黒岳。標高1,984mを誇る黒岳は、ロープウェイとリフトを使って登ることのできる、初心者や子どもにも優しい「入門編」としての山として最適です。

「カムイミンタラ」に位置する黒岳

大雪山はアイヌ語で「カムイミンタラ」と呼ばれていました。アイヌ語でカムイは神、ミンタラは庭という意味。つまり、大雪山は「神々の遊ぶ庭(※)」なのです。

※アイヌ民族にとって神の化身として崇められていたのがヒグマなので、「カムイミンタラ」は「ヒグマがよく出るところ」と訳すのが正しいという説もあります。実際、大雪山はヒグマの生息エリアですので、クマ鈴は必須アイテムのひとつです。
雄大な自然と様々な野生動物の宝庫である大雪山は、まさに「神々の遊ぶ庭」としてふさわしい山。大自然のパワーがたっぷり降り注ぐパワースポットとしても有名です。その玄関口として位置する黒岳には、四季折々の楽しみ方があります。
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初心者におすすめのベストシーズンは?

高山植物を楽しむなら夏!

大雪山は花の山としても有名です。もちろん黒岳にも数多くの高山植物の群落が見られます。6月中旬ごろから本格的な花のシーズンが始まります。特に、ウコンウツギが一斉に咲き乱れる様子は圧巻です。

彩り鮮やかな紅葉を楽しむなら秋!

北海道の屋根とも呼ばれる大雪山。日本の紅葉前線はここから始まり、徐々に南下していきます。一番早い紅葉を見られるのも秋の黒岳登山の魅力です。
ナナカマドの鮮やかな赤の、ウチワカエデの黄やハイマツの緑とのコントラストが見事な鮮やかな紅葉が見られます。

黒岳登山の見どころ5選

あと少しと励ましてくれる「まねき岩」

9合目から見られる「まねき岩」。まるで「あと少しだ、頑張れ!」と言っているかのよう。まねき岩の励ましを受ければ、頂上はあと少しです。

頂上から見る「カムイミンタラ」

広々とした頂上には、北海道第2の標高を誇る北鎮岳(2,244m)をはじめとする大雪山の山々を眺められる大パノラマが広がります。大雪山が、神々が遊ぶにふさわしい場所だと実感できます。

気分は天の人「雲海」

運が良ければ、雲海の上に立つことができます。夏は雲海の発生率が高く、特に早朝に見られることが多いです。早朝の雲海を目指してロープウェイを使う観光客も多いので、夏は始発から並ぶこともしばしば。早起きして早めの行動をおすすめします。

色とりどりの「高山植物」

高山植物はウコンウツギだけでなく、チングルマやチシマノキンバイソウ、イワヒゲなどの群落も目を見張るものがあります。高山植物の女王と呼ばれるコマクサも見られます。

黒岳のアイドル「シマリス」

登山の疲れを癒してくれるかわいい野生動物、それがシマリス。いつも見られるとは限りませんが、七合目ロッジ付近や登山道でひょっこり現れる姿に思わず見とれてしまいます。

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大雪山黒岳の登山ルートを解説!

黒岳ロープウェイ(片道7分)

黒岳ロープウェイ乗り場「層雲峡駅」は層雲峡温泉街にあります。無料駐車場も完備(約60台)されているので、マイカーで来ることも可能。
ロープウェイは下の景色が見られる谷側に乗るのがおすすめ。標高を上げて進むにつれて層雲峡を取り囲む周りの山々が徐々に見えてくるので、高さを感じられます。

黒岳登山のロープウェイやリフトの料金、混雑状況や駐車場をご紹介!

黒岳リフト(片道15分)

黒岳ロープウェイの到着駅「黒岳駅」から約5〜10分歩くと黒岳リフト乗り場に着きます。ここからは黒岳7合目まで約15分。
足元が見えるので高山植物も楽しめるのが、ロープウェイとまた違った楽しみ。さらに目の前の黒岳がだんだん迫ってくるので、テンションも次第に上がります。

7合目ロッジ

ここから先は本格的に黒岳の登山道に入っていきます。入山届を出しておくのを忘れずに。
ロッジの中では、ビールやジュースなどの飲み物、スナックなどの軽食、おみやげなどが買え、登山前後に立ち寄りたいスポット。ちなみに、ロッジ付近は黒岳のアイドル、シマリスとの遭遇率が高いんですよ。

黒岳登山道(片道約1時間~1時間半)

7合目まで来てから帰るスニーカーやサンダルの観光客も多いです。登山道はごろごろした岩でてきたところがあり、雨が降ったあとはぬかるみもできるので登山靴は必須です。
8合目と9合目には標識があり、どこまで登ったかが把握できます。ベンチも設置されていますので、休憩をはさみながら登って行くことも可能です。

登山道向かいには、ニセイカウシュッペ山(1,883m)が見えます。登山道を進むにつれてこの山の見え方が変わり、標高が上がっていくのを実感できます。

まねき岩が見えると頂上まであと少しです。

山頂

片側が開けた九十九折の登山道を登ると、不意に両側が木々に囲まれた道に変わります。そこを少し進むと……、
ついに黒岳山頂に到着!
360度のパノラマが広がります。

黒岳からのおすすめスポット

黒岳山頂からの景色を堪能して、体力的、時間的に余裕があれば、一歩先を目指すことも可能です。

宿泊もできる黒岳石室

まずは、黒岳山頂から20〜30分の黒岳石室を目指しましょう。ここは宿泊可能な山小屋です。

【黒岳石室】
料金 一泊2,000円
収容人数 80人
管理人常駐期間 6月下旬〜9月下旬

黒岳石室

初心者にやさしい「桂月岳」

右の山が桂月岳。下に石室が見えます。
桂月岳は黒岳石室から15分で登れます。黒岳石室で一泊して早朝に登り、ご来光を眺めることも可能です。

カルデラが広がるお鉢平展望台

雄大なカルデラを眺めていると、ここ大雪山が火山だったことがわかります。展望台からながめる窪地には有毒な硫化水素が発生しており、大地の活動を感じることができます。

下山後のおすすめの温泉

下山後の疲れを癒すには、やっぱり温泉が一番。下山したら層雲峡温泉といううれしい環境をフルに生かしましょう。

層雲峡足湯

層雲峡温泉街には無料で利用できる足湯があります。下山後に時間が無い場合はうれしいスポット。あったかい大地の恵みに足を浸せば、明日の筋肉痛とは無縁?

黒岳の湯

層雲峡温泉街の日帰り温泉施設です。登山でかいたあせをさっぱり洗い流せる爽快感がたまりません。大浴場はもちろん、サウナや露天風呂もあります。爽やかな風に吹かれながらの湯浴みは最高の贅沢です。

【黒岳の湯】
料金   :大人:600円(満12歳以上) 子ども:300円(小学生) 幼児:無料(6歳未満)
営業時間 :10:00~21:30(入館は21:00まで)
問い合わせ:01658-5-3333

黒岳の湯

日帰り入浴が温泉ホテル情報

層雲峡温泉には様々な温泉ホテルがあります。外来入浴ができるところも多く、広々とした趣向を凝らした浴槽で豊富な温泉を楽しめます。
【朝陽亭】
■料金 大人800円 子ども400円  ■営業時間13:00~19:00

【層雲峡観光ホテル】
■料金 大人600円 子ども300円  ■営業時間12:00~16:00

【層雲閣グランドホテル】
■料金 大人1000円 子ども700円  ■営業時間12:00~16:00

【朝陽リゾートホテル】
■料金 大人800円 子ども400円  ■営業時間13:30~17:00

【ホテル大雪】
■料金 大人600円 子ども400円  ■営業時間11:00~17:00

【銀泉閣】
■料金 大人600円 子ども300円  ■営業時間14:00~20:00

【マウントビューホテル】
■料金 大人600円 子ども300円  ■営業時間13:00~20:00

神々の遊ぶ庭でパワーチャージ!

大自然のパワーを全身に浴びながらの黒岳登山。頂上から見える雄大な山々に囲まれると日頃の悩みも小さく感じられます。ロープウェイやリフトも利用でき、比較的気軽に登れる黒岳へパワーを充電しに行きませんか?

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