百名山のひとつ、神奈川県の丹沢にある一峰、丹沢山を登ってきました。
おすすめルートのコース情報や、登山口などをご紹介します。

登山をしていると自然と耳に入ってくる、日本百名山という言葉。某アドベンチャーレーサーの方が踏破したことで話題となった事を始め、百名山の全山登頂は登山者のひとつの目標として「いつかは」と胸に秘めている方が沢山います。

丹沢山とは

神奈川県に広がる丹沢山塊の中心部に位置する山で、標高は1,567m。南北に伸びる丹沢の稜線である、丹沢主脈のルート上に位置し、豊富な登山ルートで登山者を迎えています。

近隣で丹沢の中でも登山者の多い塔ノ岳の北、コースタイム60分ほどの場所にありながらも、登山者数は比較して少なく、静かな山歩きが楽しめます。

丹沢山地の特徴

標高1,000m前後の山を持つ丹沢は、複雑な地形による豊富な沢筋、その成り立ちから形成された麓からの急な標高差が特徴です。また海からも近く、山頂からは関東平野に広がる都市部、山梨、静岡県方面の豊かな自然と富士山など、眺望に優れた山域です。

アクセスも非常に良く、鉄道、路線バスなどの公共交通機関の利用、また都心部からのアクセスも良好なため、初級、中級者向けの山域として登山者を始め、自然を楽しむ人々に親しまれています。

丹沢山は日本百名山のひとつ

日本百名山とは、深田久弥氏が1959年に雑誌、山と高原にて連載された「日本百名山」の事で、歴史を紐解くと、この他にも選定された別の百名山が存在しますが、深田氏の百名山が一般的なものと見方されています。

選定された山はそれぞれ魅力に溢れていますが、ルート、選定内容、深田氏の想いまで追求していくと、景観美、自然の豊かさだけではない、人が登ることで磨かれる山の歴史を知ることが出来ます。

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丹沢山の登山ルートの難易度やコースの特徴

登山ルートはいくつかあり、交通機関でのアクセス、登頂までの経過を考慮すると、秦野戸川公園から大倉尾根を歩くコースが便利です。大倉尾根を利用する今回のルートは、コースの大部分となるこの尾根が山場となっています。

この尾根ルートの代表的な目標地点である塔ノ岳までの標高差は1,200m。富士山の五合目から頂上までの標高差と近く、有名なアルプスの山々と比較しても遜色ない難易度の勾配が特徴です。

コースタイムは丹沢山まで約5時間と、初心者には少し厳しい難易度のルートですが、中盤までの樹林帯は夏の時期には日差しを抑えてくれ、それまでの我慢を一気に開放するかのような後半の眺望は一見の価値があります。

塔ノ岳以降は北に伸びる稜線を歩くことになります。稜線は笹に覆われ視界が開ける所も増えるので、丹沢の魅力をたっぷり味わいながら丹沢山を目指します。

丹沢山のルート上の水場

丹沢山までのルート上には水場が1つあります。
場所は塔ノ岳山頂よりユーシン方面に300m下った地点にある不動の水です。

通年水を汲むことできますが枯れている場合もあるので、ウェブや山小屋で事前に情報を確認しておくと、体力を消耗せずにすみます。標高が上がると基本的に水場は無くなっていくので、補給は早めにしておきましょう。

また、水場以外では通年営業の尊仏山荘で飲み物が購入でき、土日ではルート上の各小屋でも購入できます。

丹沢山登山口へのアクセス・駐車場情報

公共機関の場合

秦野戸川公園へは、小田急小田原線「渋沢駅」
渋谷駅北口バス停 のりば2 「渋02」系統 大倉行
よりバスに乗り、終点大倉で下車します。

パークセンターそばのバスロータリーに到着します。
駅からバス停までの所要時間は15分ほどです。
バスの本数も多いので、利便性は高いです。

バスの時刻表はこちらから

マイカーの場合

東名高速道路 秦野中井ICー国道246号線、秦野市街方面ー西大岳の交差点、県道62号線松田方面左折ー柳町の交差点、大倉方面右折ー大倉入口左折 約30分

丹沢山登山口付近の駐車場情報

秦野戸川公園駐車場

駐車台数 約160台
駐車料金 2~10時間まで520円(夏季を除く平日は200円)
10時間以上1040円(同400円)
トイレ あり

詳しい駐車場料金はこちらから

マイカーでは戸川公園の駐車場を利用できるので、丹沢の中でも非常に有名な登山口となっています。

丹沢山の天気

事前に週間予報で天気と山頂との気温差チェックして、服装や装備の確認をしましょう。

丹沢山の天気予報はこちらから

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丹沢山の装備や持ち物

時期によって様々ですが、降雪のない春から秋口までの想定では、一般的な登山の基本装備を揃えれば大丈夫です。
雨風を防ぐレインウェア、万が一日没となった場合の行動を想定したヘッドライトを始め、登山靴、地図、コンパス、水分を含めた行動食は必ず持つようにしましょう。

装備と持ち物リスト

・ザック(ノースフェイス FP ハイブリッド 30)
・レインウェア上下(モンベル)
・防寒着(モンベル ライトシェルジャケット)
・グローブ(モンベル)
・予備ウェア(モンベル)
・ヘッドライト(モンベル)
・地形図(国土地理院1/25000)
・マップケース(モンベル)
・コンパス(SILVA)
・ツェルト(モンベル U.Lツェルト)
・手ぬぐい(モンベル)
・水筒(プラティパス 1L)
・水筒(LAKEN)
・ワークキャップ(モンベル)
・ストック(モンベル アルパインンカーボンポール)
・クッカー(スノーピーク 焚)
・ケトル(トランギア)
・チタンマグカップ(スノーピーク)
・スプーンフォーク(スノーピーク)
・ナイフ(オピネル)
・まな板
・シングルバーナー(プリムス フェムトストーブ)
・ガスカートリッジ(プリムス)

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丹沢山の登山ルートとコースタイム

平均コースタイム(休憩時間除く)9時間

登り:5時間10分

大倉バス停→堀山の家(1時間50分)
堀山の家→塔ノ岳(1時間40分)
塔ノ岳→丹沢山(1時間40分)

下り:3時間50分

丹沢山→塔ノ岳(1時間20分)
塔ノ岳→堀山の家(1時間15分)
堀山の家→大倉バス停(1時間15分)

丹沢山の登山レポート

大倉~堀山の家

登山口である大倉をスタートすると、10分ほどアスファルトの道を歩いていきます。
先が長いので、無理せずゆっくり登り、靴やザックのフィッティングなど、違和感を感じる場合は早めに対処しておきましょう。
アスファルトが終わり登山道に入ると、急勾配な道が連続します。
樹林帯の中なので展望はありませんが、東側には丹沢表尾根が見え、90分ほど歩くと西側に富士山が見えてきます。

全体の1/3ほどの場所に位置する堀山の家までたどり着いたら休憩を取ります。
もちろん、これより手前でもベンチや山小屋が点在しているので、無理せず適宜休憩を取りましょう。

堀山の家~塔ノ岳

堀山の家を過ぎると、まずは樹林帯を越えて花立山荘を目指します。
ここまでのハイライトは樹林帯を終えた後、花立山荘直下にある長い階段。

体力を消耗した中でそびえるこの挑戦的な階段は、初めて目の当たりにした人であれば、もう帰りたいと思わせるに十分な存在感を放っています。
ここを越えると南面の眺望が良い花立山荘にたどり着きます。

この先の塔ノ岳までの体力をここで蓄えておきましょう。
腰を休めて水分と行動食を摂っておくと、足がつっての行動不能、栄養不足による行動力、体温低下を防ぐことができます。
休憩を終えて塔ノ岳までの最後の一登り。
花立山荘から山頂までは、まずガレ場を山頂手前の稜線に取りつきます。

金冷しと呼ばれる稜線との取りつきから塔ノ岳までは約15分。
焦らず呼吸を整えて登っていきます。
たどり着いた塔ノ岳は360度のパノラマが広がる、丹沢随一の好展望の山です。

山頂にある尊仏山荘は通年営業、宿泊して観る丹沢の夜景は、都心から程近い丹沢ならではです。

尊仏山荘のHPはこちら

塔ノ岳~丹沢山

塔ノ岳より北は登山者が一気に減り、静かな稜線を歩いていきます。
とはいえこれまでの登り一辺倒ではなく、稜線ならではの上り下りを繰り返し思いのほか体力を消耗するので、手前の竜ヶ番場を始めとしたスポットで小休止を挟みながら目的地を目指します。

稜線では大倉尾根と比較して陽が当たりやすいので、水分補給はしっかりと。
稜線は風の通り道でもあるので、夏場はこの風が救いとなります。
笹原に囲まれたこの丹沢山までの主脈は、とても街から近い山とは思えぬ別世界が広がっています。

丹沢山の山頂からは富士山がみえる

今回は見えませんでしたが、丹沢山の標識の後ろの方に富士山が見え、記念撮影にはもってこいのポイントです。

頂上には、みやま山荘と休憩用のベンチがあり、腰を落ち着けるには丁度良い場所となっています。
ここまで長い距離を歩いてきたので、下山に向けて食事を摂り、足を休ませます。
この日の食事は、頂上で炊いたご飯と味噌汁、梅干しのシンプルメニュー。
山という環境、そして空腹だと普段の何倍にも美味しく感じます。

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下山での注意

休憩を終えて身支度を整えたら、同じ道を歩いて下山します。
下山は登りで疲労した身体に加え、登りとは違った足運びが必要となるため、転倒、滑落などの怪我が多くなります。

大倉尾根の下りは登り同様の急勾配に加えガレ場もあるので、山に慣れないうちは登山用のストックを使って一歩一歩丁寧に下っていきましょう。

丹沢では雲海が見えることもある

塔ノ岳に戻った15時頃、箱根、山梨県方面からガスが湧き、稜線を覆い始めました。その雲は徐々に稜線直下を覆い、辺りが雲に包まれました。雲海は登山をしているからこそ見れる壮大な地球の絶景の一つで、気象条件が整うとその白い衣を目撃することができます。

私の経験上では、夜明け前と、陽が落ち始める頃の風が穏やかな時に発生する事があり、丹沢にいると近隣の山域である箱根方面からの雲海に遭遇する事が多いです。

初めて雲海を見た時、それまで鮮やかな緑で埋め尽くされていた山が突然姿を変えたことへの衝撃と、これまでいた自分の世界から隔絶され、別世界に送り込まれた恐怖心を感じました。

自然の美しさと恐怖を内包した雲海というのは、登山を10年続けてきた今も、とても特別な存在です。雲海は必ず見れるものではないので、遭遇した時は写真にたっぷり収めておきましょう。

下山後のお楽しみ

この日は撮影をしながらゆっくり下山。
時刻は18時でした。
登山を終えると、体が自然に無い文明的な飲食物を欲しがります。登山口のバス停付近には自販機があり、コーラを一気飲みするのが、私の下山後の楽しみです。

戸倉付近の温泉

登山後の楽しみは人それぞれですが、一番人気は温泉です。
山の近くに良質な温泉があることも多いので、人気があるのもうなずけます。

戸倉付近のおすすめの温泉は鶴巻温泉 弘法の里湯湯花楽です。

入浴料はどちらとも1000円ぐらいです。
疲れた体を癒して家路につきましょう。

丹沢山の山小屋情報

丹沢山にある山小屋をご紹介します。

みやま山荘

みやま山荘は、2004年に改装された山小屋。

電話:事務所0463-81-8662
   直通 090-2624-7229
営業期間:通年
標高:1,567m
料金:素泊まりの宿泊5,500円
   食事 夕食1,500円 朝食1,000円 お弁当1,000円
宿泊人数:30人~40人程度
トイレ:有料
テント場:なし

まとめ

いかがだったでしょうか。
神奈川県の山の魅力が詰まった丹沢の山を、是非堪能してください。

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