テンマクデザインから販売される、ワンポールテントの「パンダテントシリーズ」イラストレーターであり、女性キャンパーとして活躍する「こいしゆうか」さんが監修したテントとなっています。
ですがパンダテントは4種類のラインナップを誇り、一見すると違いがわからない方も多いのが実情です。そこで当記事ではパンダテントシリーズの「パンダライト」にフォーカスして、詳細を解説。
パンダテントシリーズの明確な違いがわからない方や、パンダライトの導入を検討している方に最適な内容となっています。それぞれ該当する疑問を持っている方は、ぜひ最後まで目を通してみて下さい。
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テンマクデザイン「パンダライト」の特徴
出典:tent-mark公式
パンダライトとは元々軽量なテントだったパンダテントをさらに軽量にした、主にバックパックキャンプやツーリングキャンプなど荷物を最小限に抑えたいソロキャンパー向けのテントで、パンダテントシリーズでも最も軽いモデルのワンポールテントです。
登山やツーリングキャンプにも最適!
パンダシリーズの中でも最も軽く、持ち運びに特化した製品なので登山やツーリングキャンプといった場面にも最適です。
特にパンダライトは「旅キャンプ」をコンセプトに手がけられた製品なので、旅に特化した性能の数々が魅力的。一度に荷物が運べる量が限られるソロキャンプでは、重量の軽減は疲れの軽減に直結するため非常に重要な項目となっています。
加えて公式サイトで公開している動画では、「こいしゆうか」さんが設置した結果3分ほどのスピードで設営を実証。ワンポールテントの特性上から設営と撤収も気軽に行えるのも、パンダライトの嬉しいポイントでしょう。
インナーテントがリニューアルで更に便利に
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パンダライトは以前まで、インナーテントは固定の部分でしか設置できない問題を抱えていました。ですがリニューアル後によりインナーテントは縦方向にも設置できるようになり、自身の好みのレイアウトで設置することが可能。
そのためインナーテントの自由度が新モデルでは向上しているのも、パンダテントの嬉しいポイントでしょう。
テンマクデザイン「パンダテント」「パンダライト」の違い
「パンダライト」導入を検討している方で気になるのは、明確な他のパンダシリーズとの違いや特徴ではないでしょうか。そこで通常モデルである「パンダテント」との違いや、特徴から利用に向いている人を紹介していきます。
パンダテントシリーズの基礎モデルである「パンダテント」は、「パンダライト」と同様にポリエステル素材で構成されています。そのため「パンダライト」と「パンダテント」は共通点も多く、明確な違いがわかりにくいもの。そこで以下の3つの概要について、詳細を深堀りしていきます。
- デザイン
- 重さ
- サイズ
パンダテントとパンダライトを比較した明確な違いが気になる方は、是非参考にしてみて下さい。
デザインの違い
最もわかりやすい「パンダテント」と「パンダライト」の違いは、デザインカラーが大きく異なる点でしょう。パンダテントでは、他キャンパーとデザインが被ることが少なく個性豊かなレッドカラーを採用。
そのためテントが大勢立ち並ぶ人気キャンプ場やフェスといった場面で、自分のテントが簡単に分かる特徴を持っています。また赤色を採用することにより、虫が寄り付きにくい効果を得られるのも知られざるパンダテントのポイントです。
一方「パンダテント」に対して「パンダライト」は、自然と調和するグリーンカラーを採用。登山やツーリングなど積載量が限られる中で、自然を愛しながらキャンプを楽しみたい方に向けたデザインとなっています。
また旅を愛する方は目立たないテントを採用したほうが良い場面も存在するのも、パンダライトを採用するメリットの一つです。
カラーリングなどデザイン面は、それぞれ好みが分かれる重要な部分なので選択するポイントとして押さえておきたい項目でしょう。
重さの違い
パンダテント | 2,26kg |
---|---|
パンダライト | 1,94kg |
「パンダライト」は名称通り、パンダシリーズの中でも最も軽いアイテムとなっています。最も軽い重量を実現するにあたり、使用ペグ数を減らし丈夫で軽量なポリエステル素材を使用。
フライトシートの固定部分に関する部品も最小限に抑えることで、軽量化に貢献しています。更にポリエステル素材をパンダテントより半分近く薄くすることで、より軽量化に特化した製品です。
ポリエステル素材を採用している「パンダテント」は総重量2,26kgに対して、「パンダライト」は1,94kgです。そのためパンダテントシリーズの中でも、可能な限り重量を抑えたいアウトドア場面で活躍するテントでしょう。
サイズの違い
パンダテント | 2,400×2,400×1,500mm |
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パンダライト | 2,400×2,400×1,500mm |
通常の「パンダテント」と「パンダライト」では、実は明確に大きな違いがあるわけでは有りません。そのため内部の広さなどの違いは、パンダテントとパンダライトで違いがない点に注意が必要です。
ただし「パンダライト」は、パンダテント専用で発売されている、別売りのスタンダートインナーは併用できないので注意しましょう。
パンダライトの良い点
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通常モデルのパンダライトとの違いを紹介したところで気になるのが、パンダライトを導入するメリットの数々ではないでしょうか。そこでパンライトを導入することにより得られるメリットの数々について、以下を具体例に紹介していきます。
- パンダテントシリーズの中で最も軽い
- 広々とした前室に自転車を収納することも可能
- インナーテントはメッシュ状で蒸し暑い夏場に最適
- インナーを設置したまま収納袋に仕舞うことができる
それぞれの詳細も順を追って深堀りしていくので、導入を検討している方は是非目を通してみて下さい。
テンマクデザイン「パンダテントシリーズ」で最も軽い
パンダテントシリーズの中でも「パンダライト」は、最も軽い機能性が最大の魅力。テント本体のみの重量であれば2リットルペットボトルの飲み物より重量は軽く、登山用テントに近い軽量さを高コスパで入手可能です。
手軽に設営と撤収が可能なワンポールテントの性能に加え、総重量が最も軽いので旅や登山にも最適な製品となっています。テントに求める性能は軽さだけは外せない方と最も相性が良いのも、パンダライトの魅力です。
雨でも前室に自転車を収納することも可能!?
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パンダテントシリーズの特徴として、テント本体の半分近くの広さを誇る前室が挙げられます。そのため自転車で旅を行う方との相性も良好で、雨天などの悪天候でも全室に愛車の収納が可能なことも。
加えて自転車以外の荷物も収納できるので、雨天により濡れた靴や荷物などテント室内に入れなくて済むのも嬉しいポイント。
またパンダテントシリーズの中でも最も軽量なので、自身の力を原動力として動く自転車との相性が良好です。そのため自転車で旅を行いたい方にも、パンダライトは最適なアイテムの一つとなっています。
スタンダートインナーテントはメッシュ状で夏場に最適
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パンダライトに採用されているインナーテントは、蚊帳のようなメッシュ状を採用しています。そのためポリエステル製のテントでは内部が蒸し風呂状態になりやすい真夏のキャンプでも、快適な住居環境を実現することが可能です。
ただし寒暖差の激しい季節には逆効果になる上、現在では寒い季節に対応可能な専用のフルクローズインナーが販売されていません。真夏の利用には最適ですが、肌寒い季節には一定の工夫が必要な点に購入の際には注意しましょう。
生地が薄いため、楽々収納袋に入れる事が可能。
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パンダライトは設営・撤収をスムーズに行えるよう収納袋は大きめに設定されており、素早く収納することができます。公式動画では1分40秒の速さの撤収作業を実現しており、1日の時間が貴重な旅でも無駄時間を徹底的に削減することが可能。
そのため他社のワンポールテントと異なり、更に素早く設営と撤収を行うことができるのも「パンダライト」の嬉しいポイントでしょう。
パンダライトの気になる点
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パンダライトを利用するメリットの数々を参考にしたところで気になるのが、隠れたデメリットの数々ではないでしょうか。そこで購入後に後悔しないためにも押さえておきたい、以下のパンダライトのデメリットの数々についても解説していきます。
- パンダテントシリーズで最も生地が薄いモデルなので耐久度が心配
- 焚き火などで火を取り扱う場合には注意
- スカートが装着されていないモデルなので冬場が寒い
それぞれの詳細についても深堀りしていくので、気になる方は是非参考にしてみて下さい。
最も生地が薄いモデルなので耐久度が心配
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パンダライトは通常のパンダテントの半分近くの生地の薄さを採用することにより、軽量化を実現しています。ですが生地が薄いモデルは、薄いほど耐久度が軽減するため乱暴な扱いをすると破損してしまう恐れも。そのため通常のパンダテントと比較すると、優しい取り扱いが必要になるため注意が必要でしょう。
ただしポリエステルは比較的丈夫な素材なので、多くのテントに採用されている実績を持つ構成素材となっています。そのため、よほど乱暴な扱いをしなければ十分高い耐久度を持つテントでしょう。
焚き火などで火を取り扱う場合には注意
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パンダライトに採用されているポリエステル製品の弱点として、火の粉で穴が開くなど耐火性に難がある点が挙げられます。
加えて軽量化に伴い薄い素材のため、通常モデルのパンダテントよりも火器の取り扱いには注意しなければいけません。そのため焚き火などを行う場合には、テントから一定の距離を保つなどの工夫が必要な点は購入前に押さえておきましょう。
肌寒い季節にテントと焚き火の一定の距離が欲しい方は、同シリーズで耐火性に優れた「パンダTC」や「パンダVC」の利用がおすすめです。
スカートが装着されていないモデルなので冬場が寒い
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パンダライトはフライトシート部分と地面の隙間から冷気を防ぐための「スカート」が備わっていないモデルです。冬場には冷気を防ぐことができない上、インナーテントはメッシュ状のため寒さの耐性は無いに等しいのが現状となっています。そのため暖かい季節以外での利用や高原地帯での利用を想定している場合には、他のモデルを採用するのがオススメでしょう。
また「パンダテント」であれば、フルクローズインナーを購入することで寒さ耐性を後付けすることが可能です。従来モデルであるパンダテントの詳細は、以下の記事で具体例を解説していますので興味がある方は参考にしてみて下さい。
テンマクデザイン「パンダTC」「パンダライト」の違い
比較表 | パンダライト | パンダTC |
---|---|---|
重さ | 1,55kg | 4,38kg |
サイズ | 240×240×150 | 270×270×170 |
素材 | ナイロン・ポリエステル | コットン35%・ポリエステル65% |
耐水性 | 1,500mm | 1,500mm |
同じくパンダテントシリーズである「パンダTC」との主な違いは、構成される「素材」です。
「パンダTC」では、「パンダライト」と異なり、耐火性に優れているポリコットン繊維を採用しています。
その反面重量が重たくなるため、数値として露骨に現れていることが表からも読み取れるでしょう。
「パンダTC」に関する詳細は、以下の記事で概要を解説していますので興味がある方は参考にしてみて下さい。
テンマクデザイン「パンダVC」「パンダライト」の違い
比較表 | パンダライト | パンダVC |
---|---|---|
重さ | 1,55kg | 5,26kg |
サイズ | 240×240×150 | 270×270×170 |
素材 | ナイロン・ポリエステル | コットン65%・ポリエステル35% |
耐水性 | 1,500mm | 1,500mm |
「パンダTC」と同じくポリコットン記事を採用し、配分を変えることで特性を出した製品が「パンダVC」です。
「パンダVC」は「パンダTC」より、コットンへ比重をおいたテントとなっています。そのため耐火性などコットンならではの特性が上がったものの、パンダテントシリーズで最重量を誇ります。
パンダライトとは正反対の性能を誇る、対象的なテントと言えるでしょう。パンダVCに関する概要は、以下の記事で詳細を解説していますので、興味がある方は是非参考にしてみて下さい。
冬場はパンダライトでは寒い?
2021年1月現在ではパンダライトのフルクローズインナーは発売されていないため、肌寒い冬には対応できないのが現状となっています。またパンダテントのカスタムパーツとして販売されている別売りのstdインナーテントは、残念ながらパンダライトには採用することができません。
そのため夏用のテントとしてパンダライトを、冬場のテント用として別モデルのテントを別々で購入するのが現状ではおすすめです。特に冬用のテントとしてパンダテントTC、もしくはパンダテントVCは耐火性も高く冷気を防ぐためのスカートを搭載しています。夏用と冬場で2種類のテントを導入する候補として、ポリコットン製品を採用した「パンダTC」「パンダVC」の導入もおすすめです。
パンダライトを長く使うにはフットプリント
パンダライトは別売りのカスタムパーツとして、専用の「フットプリント」が販売されています。フットプリントはポリエステル製のテントで悩みの種である、結露などの湿気を防ぐことができるアイテムで、消耗して穴が空きやすいインナーテント底部分の耐久度を上げることが可能となっています。
パンダライトの専用品として販売されておりジャストサイズなので、サイズ選びを間違えて悪天候時に浸水してしまう心配がないのもメリット。導入するだけでパンダライトの寿命を伸ばすことができるのも、専用フットプリントを導入する魅力でしょう。
テンマクデザイン「パンダライト」のまとめ
最後にパンダライトに関する詳細を簡単にまとめていきましょう。
【パンダライトの特徴まとめ】
- 生地を半分近く薄くすることで実現した、最も軽量なモデル
- 自然と調和するグリーンカラーを採用したパンダテント
- 設営・撤収を数分で行える「旅」に特化したテント
- 広々とした前室に自転車を収納することもできる
- メッシュ状のスタンダートインナーは蒸し暑い夏場に最適
- 薄い生地と広めの収納袋で、撤収作業も楽々
- 生地が薄いぶん、耐久度と耐火性は最弱なので要注意
パンダライトの導入を検討している方は、参考としてお役立ていただけたでしょうか。旅をしながらキャンプを行うことに特化したテントである「パンダライト」は、自転車やバイクでのツーリングと相性良好な製品です。
どうしても時間がかかりがちな設営と撤収作業を最短で収めることができるので、貴重な旅の時間へ当てることが可能となっています。撤収・設営を手軽に行える軽量テントをお求めの方は、パンダライトを旅の相棒として採用してみては如何でしょうか。