DDタープの張り方の一つ「ビークフライ」は、フルクローズすることもでき、簡易的なシェルターのように使用できるので、タープ泊向けの張り方です。
プライバシーも保護でき、張り方も簡単なので覚えておくと便利です。
「ビークフライ」は、DDハンモックジャパンの公式サイトでも紹介してますが、設営手順やポールの長さなどを詳しく紹介しますので、参考になれば幸いです。
DDタープ「ビークフライ」張りに必要なアイテム

- DDタープ
- ペグ
- ロープ
- ポール
- カラビナ
- ペグハンマー
以上の6点です。
ビークフライにそれぞれ最低限必要な本数を紹介していきます。
ビークフライに必要なペグの本数と長さ
ビークフライに最低現必要なペグの本数は4本(クローズの場合)です。
オープンスタイルにしたり、居住スペースを広くするなど快適さやアレンジをする場合は、もう2本追加で計6本必要です。
6本使用した方が個人的には快適に過ごせます。
また、風が強い日にはポールにロープを追加することもるので2本程度は余分にあるほうがよさそうです。
DDタープに付属してるペグでは強度、長さは不十分なので、30cm程度の長さを使用することをおすすめします。
今回使用したペグはスノーピークのソリッドステイク30cmです。
少し重たいのが難点ですが、キャンプではいつも使用してます。
軽さを求めるならチタンペグもお勧めです。
ロープの必要な本数と長さ
ビークフライに最低限必要なロープの本数は1本ですが、オープンにしたり、居住スペースを広くする場合は、もう2本追加です。
こちらも少し余分に持参した方が安心です。
ロープの長さはDDタープ3×3の場合は、付属のロープがなんとか使えますがかなり短いです。
また、3.5×3.5、4×4の場合は付属のロープでは明らかに長さが足りません。
初心者の場合は自在金具がついたテント用のガイロープを揃えても良いです。

結び方など慣れてくるとブッシュクラフトのようなキャンプも楽しいと感じると思います。
そのような場合はさらに不便を求めた自在金具がつかないパラコードのみでタープを張るのもよいのではないでしょうか。
ポールの必要な本数
ビークフライに最低限必要なポールの本数は1本(フルクローズ時)ですが、オープンで焚き火を楽しんだり、フルクローズした時に快適に過ごす(居住空間を広げる)ためには合計2本以上使用することをおすすめします。
カラビナがあると便利
2個のカラビナはフルクローズ時に出入りしやすいように使います。
100均カラビナはDDタープを張る時や小物を吊るしたり、何かを固定する時に重宝するので、持っておいて損はないアイテムです。
ビークフライ最適なメインポールの長さ3×3・3.5×3.5・4×4
ビークフライを張る際にポールの長さはタープのサイズによって変わってきます。
それぞれのタープサイズに合ったポールの長さを紹介します。
また、冬は下からの冷気によって寒さを感じることがあると思います。
冷気対策を行う場合はポールの長さを少し短くしてペグダウンすると良いのでそちらも併せて紹介ます。
ビークフライ基本的なポールの長さ

DDタープ3×3の場合
DDタープ3×3の「ビークフライ」に最適なメインポールの長さは160cmです。
オープンスタイルで使用するサブポールも160cmが好ましいですが多少長さが違っても問題ありません。
オープンスタイル用は150cm~170cm程度を目安に用意すると良いでしょう。
DDタープ3.5×3.5の場合
3.5×3.5の場合には185cmが丁度いい長さとなります。
オープンスタイルで使用するサブポールは同じ185cmもしくは175cm~195cm程度を目安に用意すると良いでしょう。
DDタープ4×4の場合
DDタープ4×4の「ビークフライ」に最適なメインポールの長さは210cmです。
オープンで使用するサブポールは200cm~220cm程度の高さがあれば快適です。
フルクローズする場合のビークフライのポールの長さ
ポールを少し短くすることで地面との接する面を増やすことができるので冬場の冷気対策におすすめです。
- DDタープ 3×3・・・150cm
- DDタープ 3.5×3.5・・・175cm
- DDタープ 4×4・・・200cm
「ビークフライ」におすすめのタープポール(伸縮可能)
ロゴスシステムロックポールは90cmから230cmまで伸縮可能なポールで、「ビークフライ」だけじゃなく、「ダイヤモンド張り」「パスファインダー」「Aフレーム」「ステルス張り」などDDタープのいろんな張り方にも対応できるポールです。
「ビークフライ」におすすめのタープポール
50cmのポールを4本繋ぎで200cmまで対応できる2本組のポールです。
3×3の150cm、4×4の200cmに対応でき「ダイヤモンド張り」「パスファインダー」「Aフレーム」にも最適なポールです。
「ビークフライ」で使用したサブポール
サブポールで使用した60cmを3本繋ぎで180cmの2本組のタープポールです。ハンモック泊のDDタープに使用したり、ポーランドのポンチョテントの二股化に使用したりと何かと便利なタープポールです。
DDタープ3×3・3.5×3.5・4×4の「ビークフライ」のサイズや広さ
「ビークフライ」フルクローズ時の設営サイズです。
ビークフライの場合はタープの辺の長さが開口部分になり奥行きと高さはタープの長さの半分になります。
しかし、実際に使える床面積は非常に狭くクローズにした場合はほぼ寝るスペースのみと考えた方が良いです。
サイズ | DDタープ3×3 | DDタープ3.5×3.5 | DDタープ4×4 |
---|---|---|---|
開口部の横幅 | 300cm | 350cm | 400cm |
開口部の高さ | 150cm | 1750cm | 200cm |
奥行 | 150cm | 1750cm | 200cm |
サイズ感をコットなどを入れて確認
コットに関しては3×3以外はフルクローズにしても入ります。
3×3はコットが入らなかったのでサーマレストを敷いています。
3×3はコットがはみでますのでクローズできません。
荷物を入れてみると
3×3はかなり狭く感じます。軽量系のキャンプ向きといった感じです。
オープンスタイルで椅子に座ったサイズ感を確認

個人的には3.5×3.5くらいが一番使いやすそうと感じました。
DDタープ3×3・3.5×3.5・4×4に対応!「ビークフライ」張り方
DDタープ3×3と3.5×3.5・4×4の「ビークフライ」の張り方を図解で解説します。
どのサイズも張り方手順は一緒なので、今回は3.5×3.5を使用します。
ビークフライ張り方 ステップ①広げる
手前側が正面になるように2つ折りの状態でDDタープを広げます。
ループが縦になるように敷くため真ん中にループがくるように半分に折り敷くようにしましょう。
ビークフライ張り方 ステップ②ペグダウン
A、B、Fの3か所のループにペグダウンします。
キレイに張るポイントとしてループの方向も意識して張ると綺麗に張れます。
- AとBはサイドに向けてペグダウン
- Fは斜め後方に向けてペグダウン
少し張るようにペグダウンした方が、後で微調整が少なくてすみます。
ビークフライ張り方 ステップ③ガイラインを結ぶ
ガイロープはあらかじめ先端に輪っかを作っておくと良いです。
おすすめはもやい結びです。
ビークフライ張り方 ステップ④ポールを立てる
タープの真ん中手前のループGにポールの先端を掛けてポールを立てます。
タープが2枚重なっていますので屋根になる方のみを掛けてポールで持ち上げます。
ポールを立てる位置は最初にペグを打ったAの位置にポールの元をセットします。
ビークフライ張り方 ステップ⑤ガイロープをペグダウン
ポール先端から伸びるガイロープをペグダウンする場所はポールの長さくらい離れた所にペグダウンするとバランス良く張ることができます。
「ビークフライ」張り方アレンジ(オープンスタイル)
フルクローズからオープンスタイルにタープを広げます。
広げることで焚き火のしやすいシェルターへの変わります。
ロープを張りペグダウンする場所はタープがピンっと張る場所を探してペグを打ってください。
「ビークフライ」張り方アレンジ(居住スペースを広げる)
ビークフライの居住空間は非常に狭いですので少しでも広くしたいと思った場合には背面のループを引っ張ることで少し広くなります。

ビークフライ設営で覚えておきたいロープワーク
DDタープ「ビークフライ」の特徴
DDタープの張り方の中でも「ビークフライ」は、オープンスタイルで焚き火を楽しめ、フルクローズできるのでタープ泊にも向いています。慣れれば10分程度で設営できますので、天候だけ注意して次のキャンプで挑戦してみてください。
ビークフライの良い点
- タープ泊に最適
- 焚き火やブッシュクラフトに向いてる
- 見た目がかっこいい
DDタープの張り方の中でも「ビークフライ」は、オープンではタープ内を広く使えるのでブッシュクラフトにも最適です。ガイラインやポールが邪魔にならないので焚き火もしやすい張り方です。
フルクローズができることでプライベートは守られ、タープ内にポールもないのでタープ泊にも向いていて、何より見た目がかっこいいのが良い点です。
ビークフライの残念な点
- 少し窮屈
- 雨や風が強い日には不向き
- 冬キャンプには不向き
「ビークフライ」は底面もタープで覆う張り方なので、3×3の場合の居住空間は少し窮屈になります。
寝れないことはないですが、冬キャンプなどの装備が多い季節には道具の置き場所に困ります。
4×4の使用か、他の張り方をした方が良い場合があるでしょう。
また、開口部の隙間が多く雨や風が入りやすいので、天候が悪い日には別の張り方を候補にあげましょう。
「ビークフライ」以外のDDタープの張り方




DDタープ「ビークフライ」張り方のまとめ
DDタープの張り方の中でも「ビークフライ」は、オープンスタイルで焚き火を楽しめ、フルクローズできるのでタープ泊にも向いています。慣れれば10分程度で設営できますので、天候だけ注意して次のキャンプで挑戦してみてください。