アイゼン

軽アイゼンおすすめ6選|選び方やチェーンアイゼンとの違いをご紹介!

軽アイゼンは夏の雪渓、冬季の低山、北アルプスなど残雪する山に必須のアイテム。そんな価格もアイゼンほど高くなく、軽量コンパクトで予備として持ち運びができる、おすすめの軽アイゼンの選び方まとめ。

軽アイゼンの軽って何?

軽アイゼンは、アイゼンの中でも比較的軽く、爪の数が少ないものをさします。具体的には、4本や6本爪のアイゼンを「軽アイゼン」と呼ぶことが多いです。

「軽」と付いているのは、ただ軽いだけではなく、軽装備という意味です。爪数が少ないものを装着する場合、軽アイゼンと称するのが適切です。

軽アイゼンを使う理由

では、アイゼンを軽装備にする理由は何でしょうか?アイゼンは基本的に雪山で使うことを考えて装備します。そのため、雪が積もっている場所や氷が張っている斜面では、アイゼンに切り替えます。コースによっては、登山の途中で必要になります。

登山は季節によってコースの難易度が引きあがったりします。雪上用の装備を持っていないと苦戦したり、危険があります。したがって、軽アイゼンを背負って山を登る準備をすることが大切です。

軽アイゼンを使用する登山とは?

爪の数が少ないものを軽アイゼンと呼ぶわけですが、8本や12本、それ以上の爪があるアイゼンも存在します。そして、軽アイゼンを使用する場合は、使用するシチュエーション(登る山や場所など)によって異なります。

例えば、冬季の低山、北アルプスなど残雪する山、夏の雪渓などは軽アイゼンを使用することが多いです。

  • 本格的に雪が積もっているわけではないけど、雪上装備が必要なケース。
  • 斜面はそれほどきつくないけど、氷雪が残っている場所を歩くケース。
  • コースの中に雪を超える地点がある場合などです。
  • 人によっては凍結した道を歩くのに使います。

チェーンアイゼンとの違い

通常の6本爪軽アイゼンと比べると、使用されている部品や爪の形状が異なります。特に、軽アイゼンにはない、細かい爪がいくつも底に付いているのがチェーンアイゼンの特徴です。

軽アイゼンの特徴

  • 登山靴と本体をバンドでしっかり固定できるため、使用中に外れるリスクが少ない。
  • 4本から6本まで、ラインナップも豊富。
  • チェーンアイゼンと比較し脱着に時間を要する。

チェーンアイゼンの特徴

  • 脱着が容易でストレスフリーがメリット。
  • とはいえ使用中に外れる可能性が高く、あくまでお守り程度に持つと良い。
  • 積雪、凍結などの状況が続くと思われる積雪期の場合は軽アイゼンが最も確実で安全です。

軽アイゼンなしでも歩ける技量があり、紛失しても対応出来るという限定的な状況であれば、チェーンアイゼンでも良いでしょう。

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軽アイゼンの選び方

選び方は、まず自分が初心者と登山経験者のどちらかを確認しましょう。もし、初心者でアイゼンを選んだことがほとんどない場合は、アウトドアの店舗などで選びましょう。分からないことは店員に聞いて、実際に履き方もレクチャーしてもらえれば万全です。

それが難しければ、実際に登山靴とのフィット感を確かめながら選ぶだけでかなり違います。誰かに任せて購入や通信販売での購入は、アイゼンのフィット感を確認できないのでできる限り避けましょう。

軽アイゼンの選び方は、どれを基準にするかあらかじめ決めておくのも良いでしょう。実物を見たときに何を基準で選べば良いのか迷わないためです。

選ぶときの項目

・重量

・装着方式(バンド式、ワンタッチ式、セミワンタッチ式など)

・お値段

・造り(鋼素材)や機能(スノープレート)

以上から、登山コースや装着タイミングなどで選びましょう。ただし、値段は一番最後の基準にして、性能や装着より重視しないようにしましょう。命を預けることもある装備です。他の要素とあわせての慎重な選択が必要です。

軽アイゼン(4本爪と6本爪)の装着方法

4本爪の装着手順

  1. 底のプレートが左右のどちらかを確認します。
  2. プレートを靴の土踏まずに接着(このとき、先頭にある爪の位置が前にし過ぎない)
  3. ベルトの長さを調節し、足首部分に後ろから前へとベルトを締めて金具(フック)で固定。
  4. 最後に踵のベルトを側面で固定して完了です。

ポイントとして、4本爪はプレートが8本や12本よりかなり小さいので、靴裏のどこに合わせるのかを確認します。爪の位置は全て土踏まず付近に集中するように、前すぎずの後ろすぎずをベースに固定することです。

6本爪の装着手順

  1. 土踏まずの位置を真ん中にして、靴底の溝に6本爪のプレートをあわせます。
  2. 母指球のあたりに先頭の爪が来るように調節。
  3. ベルトを踵から引き上げて、足首より前にベルトを何度か通します。
  4. 側面で金具(フック)にベルトを固定して完了です。

6本爪のアイゼンは、足指の付け根辺りに先頭の爪が来るように装着するため、最初に位置確認をするのがポイントです。12本爪のようにつま先に爪がないので、6本爪でつま先に爪がある場合は、装着位置が間違っている可能性があります。

以上が大まかな装着方法と手順です。ただし、装着するアイゼンの種類(装着方式やメーカーの差)で手順が微妙に異なることがあります。説明書で手順を確認することを忘れないようにしましょう。

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軽アイゼンおすすめの4本爪軽アイゼン

ベルモント(Belmont) 軽アイゼン7

軽アイゼン7は、ベルモント製の軽量型4本爪アイゼン製品です。

重量:220g
装着方式:ワンタッチ式
造り/機能:本体はSK50C素材、バンドはPP製です。
その他特徴:ケース付きサイズフリー

モンベル(mont‐bell) スノースパイク シングルフィット

モンベルオンラインショップ
スノースパイク シングルフィットは、モンベル製の人気4本爪アイゼンです。

重量:180g(総量200g)
装着方式:ベルト式(バックルで留めるだけの簡単装着)
造り/機能:本体はS55C炭素鋼、バンドはエラストマーです。ズレ予防機能
その他特徴:ブラックカラーフリーサイズ

[モチヅキ] mini-5 ナイロンバンド装着セット

3点の支えで安定して支えるタイプの4本爪アイゼンです。

重量:208g
装着方式:バンド式
造り/機能:SCM−435鋼のクロモリ、ゴム、ナイロン、ナフロン
フッ素樹脂加工を施したプレートによる排雪機能あり
その他特徴:バンドとベルトの両固定で着脱に便利な製品。長時間の登山に最適で、疲れにくいのが特徴です。

他に4本爪の製品として、『マウンテンダックス(mountain dax) 4本爪アイゼン_ HG121』や『エバニュー(エバニュー) 4本爪アイゼン EBY012 軽アイゼン』などがあります。

軽アイゼンおすすめの6本爪

ベルモント(Belmont) 軽量6本爪アイゼン

部品の簡易化で簡単な装着が可能となったベルモントの軽量6本爪アイゼンです。

重量:約550g
装着方式:バンド式
造り/機能:Mg・Cr/バンド:PP製/ケース:ナイロン
その他特徴:長さ165㎜×幅フリー
ベルトの調節機能付き
長時間の登山に対応しているのが特徴です。

マウンテンダックス 6本爪アイゼン

サイズ調節や幅の調整が不要なマウンテンダックス製の6本爪アイゼン HG120です。岩場の凍結した足元にも対応できます。

重量:片足226g
装着方式:バンド式
造り/機能:本体は炭素鋼板とポリエチレン製スノープレート
その他特徴:収納ケース付き
ワイヤー&チェーンによる簡易装着

EX’PERT OF JAPAN(エキスパートオブジャパン)SP(超)リトルベアー卍

世界最軽量を誇るEX’PERT OF JAPAN(エキスパートオブジャパン)SP(超)リトルベアー卍set ST31です。

重量:135g
装着方式:バンド式+卍(ヒールワイヤービンディング)式の独自方式
造り/機能:研究開発されて作られた製品で、SCM435Mのクロモリ鋼製(クロムモリブデン鋼素材)です。
機能として爪が全方角(360度)をとらえます。
その他特徴:黒色電着塗装カラー。
サイズは43㎜×70㎜で爪高が15㎜です。
ベルトの通しリングがありません。
焼入れに脆弱性がないよう高い技術力が投入されています。
他に、6本爪系アイゼンとして、『エバニュー 6本爪アイゼン』などがあります。

注意点

軽アイゼンは爪の数が少なく、爪のある部分が中心に分布しています。そのため、つま先から地面に接着すると、何もない部分が雪で滑って下り坂等は危険です。軽い傾斜や平坦な道で使用しましょう。

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