炭や焚き火後の灰や燃えカスの後始末に、灰捨て場が設置されてない無料キャンプ場や河川敷、野営地では火消し壺は必要不可欠なアイテム。
炭や灰の持ち帰りに便利な火消し壺ですが、サイズがあるので持ち運びには不便です。オートキャンプならまだしも特にバックパックでのキャンプには不向き。火消し袋ならコンパクトに折りたためるので、そんな悩みも解決できちゃいますよ!
今回はキャンプにおすすめの火消し袋を厳選しました!火消し袋の使い方や使用上の注意点をZEN Campsのアッシュキャリーを使用して解説しますので、火消し袋選びの参考にしてくださいね。
おすすめの火消し袋
まず初めに、持ち運びしやすく使いやすいと高評価な火消し袋を厳選して紹介します。
ZEN Camps アッシュキャリー
Sサイズ | 24 ×25cm |
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Mサイズ | 32 ×29cm |
Lサイズ | 38 ×34cm |
重量 | 約410g(Mサイズ) |
素材 | ガラス繊維(シリコンコーティング) |
数々の通販サイトで1位を受賞している、定番の火消し袋です。焦げにくく溶解しにくい耐熱性と一般的なガラス繊維素材に比べ40%厚い高強度で、しっかり炭や薪の燃えカスを消化してくれます。空気の侵入を最大限遮断する独自設計を用いた独自設計とオーバーラップ縫製が施されているので、炭を入れた後も安心して持ち運ぶことができますよ。
FIELDOOR 火消し袋
サイズ | (約)30.5cm×30cm |
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重量 | (約)120g |
素材 | グラスファイバー(シリコン加工) |
バックルで開口部を閉じるタイプなので、グローブを着用してても口を閉じやすいです。炭を入れる時には、大きく開き自立するので、炭の扱いに慣れていない初心者の方にも安心して使うことができます。機能性と実用性を重視したい方におすすめの火消し袋になりますよ。
CARBABY 火消し袋
サイズ | 約27×35cm |
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重量 | 210g |
素材 | ガラス繊維(シリコンコーティング) |
火消し袋の中では珍しい、気密性の高いマジックテープを開口部に使用することで完全な消化を促してくれます。マジックテープが付いていると持ち運ぶ際も安心できますね。マチが付いていないので入れにくさを感じる方もいるかもしれませんが、その分非常にコンパクトに折り畳めるので携行性を重視したい方におすすめです。
Keepjoy 火消し袋
Mサイズ | 30.5 ×29cm |
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Lサイズ | 33.5 ×32cm |
重量 | 約134g(Mサイズ)約161g(Lサイズ) |
素材 | ガラス繊維(シリカコート) |
ガラス繊維にシリカコートを施すことで、難燃性・耐火性をアップしているだけでなく素手で触ってもチクチクしないので、お子さまが触れた時にも安心です。防水性があり水洗いが可能なので、使うたびに清潔に保つことができますよ。袋の縁部分は難燃性のアラミド糸を使った特殊縫製が採用されているので強度と気密性もバッチリです。
Naked Labo Ash Sack
小サイズ | 23 ×20cm |
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大サイズ | 30 ×25cm |
重量 | 約125g(大サイズ) |
素材 | ガラスクロス(両面シリコンコーティング) |
ソロキャンパー向けの高品質なギアを多く取り扱うガレージブランド「Naked Labo」。Ash Sackはシンプルなデザインがカッコよく、厚みがほとんどないためコンテナやバックパックの隙間に忍ばせておくことができます。耐熱ガラスクロスの両面にシリコンコーティングが施され、さらに難燃性のあるアラミド糸で縫製されているので機能性も抜群です。
火消し壺より軽量コンパクトな火消し袋とは
炭の消火を促してくれることはもちろん、使い終わった後の炭を持ち運ぶ時や炭の再利用にも役立つ火消し壺は持っていて損なしのアイテム。ですが、その大きさや重さ、「壺」という仰々しいネーミングに購入を躊躇している方も多いです。
その点火消し袋は火消し壺と比べて軽量で、コンパクトに折り畳んで持ち運べるのでキャンプセットの中に常に忍ばせておくことができますよ。一見薄くて心配になりますが、筒状にしっかり自立してくれるので炭や灰も入れやすいですし、耐熱性、難燃性の高い素材を使っているのでしっかり消火を促してくれます。手軽に持ち運びしやすい火消し袋が1つあると安心できますね。
火消し袋の使い方
火消し袋の使い方は、炭を中に入れて袋の口を閉じることで、空気の流入を遮断し完全消化を促します。実際にZEN Campsの「アッシュキャリー」を使って、火消し袋の使い方を紹介します。
マチを広げ袋を自立させる
まずは袋のマチをしっかり広げ、開口部を折り返して筒状に自立させます。
炭や灰を入れる
炭や灰を火ばさみで少しずつ丁寧に入れますが、自立するので一人でも簡単にできますよ。
折り曲げて空気を遮断
入れ終わったら口を2、3回折り返し、空気を遮断するように紐やカラビナでしっかり口を閉めます。
粗熱が取れたか確認
おとそ15分程度で素手で触れる温度になるので、粗熱が取れるのを確認したら持ち運びOKです。
火消し袋のサイズの選び方
Zen CampのS,Mサイズを両方使用してみて気づいたことをまとめたので、サイズ選びの目安にして下さい。
サイズは小さいほどコンパクト折りたためますが、開口部が狭くなってしまい、焚き火台のサイズによっては残った灰がいれにくくなります。
焚き火台の大きさによって開口部の広さが必要になります。
ピコグリルのようなソロサイズの焚き火台でも32×29cmの火消し袋がちょうどいい感じです。
折りたたんでも大きさに大差はないので、横幅が30cm程度の火消し袋を選ぶ方が使い勝手が良くなりますよ。大きな焚き火台の場合はLサイズ(38 ×34cm)を選ぶとより安心です。
カラビナ付が便利
火消し袋の口を閉じる時、グローブを着用したままだと紐が結びづらくなるので、カラビナが付属の火消し袋が簡単に袋の口を閉じることができますよ。
火消し袋の使用上の注意点
便利な火消し袋ですが、取り扱いを誤ると火傷や破損する可能性があるので、使用上の注意点を守って安全に使用しましょう。
火消し壺ではない
取り扱い説明書にも書いてありますが、火消し袋の中に入れる炭は「おおよそ鎮火している使用後の炭や灰」となります。火消し壺の場合は燃えている最中の炭を入れても消火を促してくれるものが多いですが、火消し袋となると使われている素材の特性上、燃焼状態の炭の消火には適していません。
「火消し」と表記があるのでつい燃えている最中の炭も入れてしまいそうになりますが、火消し壺と同様の扱いをしてしまうと商品の破損だけでなく、怪我や事故につながることもあるので注意が必要です。
高温になるので耐熱性グローブは必須
薪の燃えカスや炭を入れると、火消し袋はかなりの高温になります。特に袋の口を閉じる時は、火傷をする危険があるので必ず耐熱性の手袋を着用しましょう。
火消し袋と火消し壺を比較
火消し袋と火消し壺を消化スピードと耐久性に分けて比較していきます。
消化スピードを比較
火消し袋と火消し壺に同じ量の炭を投入して、持ち帰れる温度になるまでどれぐらいの時間の違いがあるのか?計測してみました。
火消し袋 | 火消し壺 | |
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10分後 | 熱くて触れない | 熱くて触れない |
13分後 | 素手で触れるぐらいの温度 | 我慢すれば触れる温度 |
15分後 | 温かいぐらいの温度 | 素手で触れるぐらいの温度 |
火消し壺の方が炭の温度が下がるスピードが早い結果となりましたが、時間に大きな違いはありませんでした。コンパクトに収納できるし、火消し壺と同じように炭や灰を安全に持ち帰る事が可能です。
耐久性を比較
火消し袋を裏返して、内部に高温になった炭を10分程度放置してみました。
表面が少し溶けた感じになりましたが、穴が開きそうなこともなく、すぐに使えなくなるという心配はなさそうです。
安価な火消し壺も、数回使用すると変形してしまいロックがかかりにくくなるので、好みに分かれるところではあります。
まとめ
初心者キャンパーの方はもちろん、ベテランキャンパーであっても炭が完全に消化したかどうか見極めるのは難しいですし、処理や持ち帰りに悩んだことのある方は多いです。そんな時に火消し袋は大活躍しますよ。
キャンパーのマナーとして安全に、適切に灰の処理ができる火消し袋は1つ持っておきたいアイテムなので、ぜひ購入を検討してみてくださいね。