最近のキャンプでは保冷力のあるクーラーボックスと冷蔵・冷凍ができるポータブル冷蔵庫どちらを選ぶか悩みませんか?3つの機能を搭載している「Pacificool(パシフィクール)」があればこの悩みは解決できますよ。
今回は夏キャンプを迎える前にぜひ読んでほしい!2021年にクラウドファンディングでも話題になったパシフィクールの使い心地をレビューします。今夏新色が登場する今だからこそすぐに決断できるように、メリットやデメリットを把握しておきましょう!
パシフィクールを販売している澤藤電機ってどんな会社?

パシフィクールを販売している澤藤電機株式会社は、群馬県に拠点を置く自動車の電装品の開発や製造をおこなう会社です。1908年に前身の会社が創業し、今年で114年を迎える歴史があります。
1962年にポータブル冷蔵庫「エンゲル」の製造販売を開始し、2020年からは「パシフィクール」シリーズも追加し、大注目を浴びている会社です。
ポータブル冷蔵庫は数多く存在しますが、日本で家庭用冷蔵庫が普及した1975年よりも前に小型冷蔵庫に力を注いでいる澤藤電機の技術力や品質の高さは他のメーカーとは一線を画します。
電装品や発電機のみならず、冷蔵庫も国内外で高いシェアを維持しているので安全性や信頼性の高さもうかがえますね。
パシフィクール新色情報
8月から9月にかけて、
- Pacificoolプレミアムモデル マットブラック
- Pacificoolベーシックモデル オリーブグリーン
が追加になり、ベーシックモデルのサンドベージュと合わせて3色展開となります。プレミアムモデルはBluetooth機能が搭載されており、スマホでの遠隔操作が可能となっております。
また、usbポートが付いています。
詳しくは澤藤電機公式HPでチェック
ポータブル冷蔵冷凍庫パシフィクールの特徴

Makuakeで20倍以上の目標金額を達成したパシフィクールの魅力は何なのか、気になりますよね。ここでは特に紹介したい4つの特徴
- 真空断熱材による保冷力の高さ
- 省エネ
- 給電方法は2つ
- ドアの開閉方向が変更可能
について紹介します。キャンパーの心をくすぐる理由が分かりますよ。
真空断熱材による保冷力の高さ
一般的なポータブル冷蔵庫の抱える問題として「冷蔵はできるけど、保冷はできない」というものがありましたが、パシフィクールは断熱材に「真空断熱パネル」を採用したため、従来商品と比較して保冷力が約70%もアップしました。電源をOFFにしても約1時間はチルド域を維持してくれるので、キャンプ帰りの寄り道も楽しめますよ。
また、真空断熱材を搭載したことで底面の結露も発生しにくくなっています。
消費電力が少ない(ポータブル電源)
保冷力が高いため冷蔵庫の要となるコンプレッサーの稼働時間が短縮し、従来商品より約30%の節電ができます。その消費電力は平均して30W前後です。この数値ならポータブル電源などでも気軽に使うことができますね。
給電方法は2つ
給電方法はACとDCの2パターンあります。ACコードは別売りになりますが自宅で庫内を冷やしておいて、出発時には付属のDCコードを使うという使い分けができればますます便利になりますね。
ドアの開閉方向が変更可能
他社のポータブル冷蔵庫と一味違うのが、ドアの開閉方向が変更できる点です。これならキャンプサイトでも車で走行中に使いたい時でも、開閉時のドアの向きを気にせず置くことができますね。
パシフィクールを実際に使用してみた

パシフィクールを実際使用してみて気づいた点や使用感など、6項目に分けて細かく検証レビューするので、購入時の参考にしてみて下さい。
- 容量
- 持ち運びのしやすさ
- 冷却スピード
- 保冷能力
- 静音性
- 開閉方向の変更
容量

350ml 缶 |
30本 |
---|---|
500ml ペットボトル |
19本 |
パシフィクールの容量は21Lで、500mlのペットボトルを立てた状態で19本、350ml缶なら30本入れれる容量があるので、大人数での使用にも対応できる容量があります。

2Lのペットボトルは横置きで4本と500mlのペットボトルが3本収納することができる容量があります。クーラーボックスには保冷剤や氷を一緒に入れる必要があり実際使える容量は狭くなってしまいますが、パシフィクールは容量一杯に食材を持ち運ぶことができるので、ソフトクーラーと併用することで1泊2日のファミリーキャンプでも活躍できます。
持ち運びのしやすさ


パシフィクールの本体重量は13kgありますが、33.1Lのクーラーボックスと比べてもコンパクトで持ち運びがしやすく、氷や保冷剤を入れる必要がないので、食材を詰めたら大差ない印象です。

ハンドルは握りやすい形状で下向きに折り畳まれてる仕様なので、収納時には邪魔にならないのもうれしいポイントです。
冷却スピード

パシフィクールを家庭のAC電源につないでどれぐらいの時間で冷えるか?計測してみました。
<庫内温度-15℃設定時>
開始温度 | 28℃ |
---|---|
15分後 | 1.4℃ |
30分後 | -12℃ |
48分後 | -15℃ |
<庫内温度5℃設定時>
開始温度 | 28℃ |
---|---|
15分後 | 7.2℃ |
20分後 | 5℃ |
20分程度で家庭の冷蔵庫と変わらない温度にまで冷却することができ、冷凍の場合は1時間あれば庫内を冷やすことができるので、キャンプの準備をしてる短時間でも十分庫内を冷やすことができる冷却能力があります。
保冷能力

保冷力が高いパシフィクールですが、冷蔵・冷凍それぞれの温度帯で、庫内を冷やした状態から電源をきって1時間放置してどれぐらいの温度変化があるのか計測してみました。
気温 | 27.5℃ | 27.5℃ |
---|---|---|
冷蔵 | 4.7℃ | 12.5℃ |
冷凍 | -15℃ | 3.9℃ |
庫内に食材を詰め込んでる状態ではもっと温度変化が少なくなるので、保冷剤を入れることで電源が無くてもクーラーボックスの代わりとして十分活躍できる保冷能力があります。

保冷能力が高いので外気の影響を受けにくく、30℃を超える外気温の中で2時間ほど使用しても庫内温度は-20℃をキープしてアイスが溶けることもありませんでした。
静音性

静かなキャンプ場で冷蔵庫の稼働音が大きいと周りに迷惑がかかりそうで不安になりますが、夏の夜のキャンプ場では虫の音や鳥の鳴き声など様々な音がします。

夜のキャンプ場の音とコンプレッサーが稼働したパシフィクールの音の大きさを1m離れた場所で計測してみましたが、違いは少なく周囲に迷惑が掛かるような心配はなさそうです。
開閉方向の変更

パシフィクールのドアの開閉方向が変更可能なので、限られたスペースの中で配置が必要な車中泊には便利な機能になっています。

変更にはネジを取り外して付け替える必要があるので、キャンプサイトで簡単に付け替えれるといった仕様ではないので注意が必要です。
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パシフィクールをポータブル電源で使用した時の電力量は?

パシフィクールをアウトドアで使用する際はポータブル電源が必要になり、その時に気になるのが消費電力。外気温が27℃の時に冷蔵・冷凍それぞれの温度帯で8時間使用した時に消費する電力と稼働時間を計測したので、お手持ちのポータブル電源の容量で足りるか?参考にしてみて下さい。
8時間使用時の消費電力

設定温度 | 稼働時間 | 消費電力 |
---|---|---|
-20℃設定 | 6.4時間 | 260kw |
5℃設定 | 1.9時間 | 80w |
パシフィクールはコンプレッサーを稼働させて庫内温度を冷却し、設定温度まで到達すると自動的に停止することで、庫内温度を調節しています。検証はドアの開け閉めをせずにおこなってますが、稼働時間が短く消費電力も少ないので、ここでも保冷能力の高さがわかりますね。
ACよりDCが省エネ

AC | 約38w |
---|---|
DC | 約30w |
ポータブル電源で家庭用コンセントと同じAC電源を使用する際は、機種によって違いはありますが、20%程度の変換ロスが生まれてしまいます。限られた電力で使用するアウトドアではDC電源を利用するほうが省エネになります。
パシフィクールみんなの評価や口コミは?

一般的なポータブル冷蔵庫とひと味もふた味も違うパシフィクール。ここでは実際に使っている方の評価や口コミを紹介します。全体的に高評価な口コミが多いですが、気になる点も知っておくとより納得して購入することができますよ。
- 冷蔵、冷凍、保冷すべてがカバーできる
- ポータブル電源でも使える消費電力の少なさ
- 設置場所の自由度が高い
- 価格が高い
- ACコードが別売り
先ほどお伝えした特徴をメインに、パシフィクールを「買って良かった!」と評価する方がほとんどです。
ですが、いくつか気になる点もあります。特に自宅や電源サイトで使いたい時は7,000円(税込)で販売しているACコードを購入する必要があり、「ACコードも付属にしてほしかった」と評価している方は多くいますね。
「価格が高い」とする声に関しては、最近の保冷力の高いクーラーボックスでもパシフィクールと同程度の金額で販売していることもあるので、冷蔵・冷凍・保冷すべてをカバーしている点を考えれば納得できる範囲と考えている方も多いです。
どのような高性能な商品でも良い点と気になる点は必ず存在します。「何を重視するか」これが一番大事なポイントですね。
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澤藤電機はポータブル冷蔵庫の無償引き取り
ここまでパシフィクールの魅力をお伝えしてきたので、初めてポータブル冷蔵庫を購入する方以外にも「すでに別の物を使っているけど買い替えたい」と考えている方いるのではないでしょうか。ですが、ポータブル冷蔵庫を処分となると、家電リサイクルの代金5,200円がかかってしまいます。
そこで、最後にお伝えしておきたいのが澤藤電機が実施している「無償引き取り」。条件を満たしていて、パシフィクール購入時から1か月以内に対象品を送付して必着していれば無償で引き取ってくれるんです。
キャンプ用品でここまでのサービスを提供してくれるメーカーは少ないので、この点も購入時の検討材料になりますね。
※2022年7月現在

まとめ
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キャンパーの「もっとこうだったら…」という希望が反映されているパシフィクールは、機能性だけでなく見た目もクールな1台です。冷凍機能もばっちりで、夏キャンプで冷たいアイスを食べることもできますね。
今年の夏はもう「保冷」だけのクーラーボックスではなく、「保冷」に加え「冷蔵・冷凍」もできる画期的なパシフィクールを購入してみてはいかがでしょうか。快適さがグッとあがったキャンプが楽しめますよ。


