HiKOKI(ハイコーキ)のコードレス冷温庫は1台で冷蔵も冷凍もできる優れもの。
キャンプでの保冷庫といえばクーラーボックスが定番ですが、時間が経てばぬるくなるし、保冷剤が庫内を圧迫してあまりものが入れられませんよね。その不満、ハイコーキのコードレス冷温庫で解決できます。
そこで今回の記事では、話題のハイコーキの冷温庫について使い勝手を徹底レビューします!実際に使っている人の口コミも紹介するので、よりリアルな使い心地がイメージできますよ。
HiKOKI(ハイコーキ)ってどんなブランド?
HiKOKI(ハイコーキ)は2018年に展開された新ブランド名で、もともとは「Hitachi」や「Hitachi koki」の相性で親しまれていた工機ホールディングスのブランドです。アウトドアメーカーではなく電動工具メーカーですが、高い技術力により生まれたタフで機能性の高いアイテムはキャンプでも親しまれています。
最近では冷温庫をはじめコードレス扇風機やランタン、テレビも人気があり、キャンプ場で「HiKOKI」のロゴを見かける機会も多いです。特徴的なグリーンカラーもアウトドアでなじみやすいカラーになりますね。
ハイコーキのコードレス冷温庫はアウトドアで冷えない?不具合があるの?みんなの口コミは?
数々の通販サイトでも高く評価されているハイコーキのコードレス冷温庫ですが、口コミは気になりますね。初めてのハイコーキブランド、初めてのポータブル冷蔵庫となるとより慎重に選びたいものです。
実際に使っている人の口コミとして多いのは
- 仕切りで冷凍と冷蔵が両方できる
- 冷凍と冷蔵の温度分けがしっかりできる
- 内臓バッテリーの持ちが長い
- 重さはあるが、キャスター付きで持ち運びがしやすい
- 容量がちょうどいい
- バッテリーの充電時間が長い
- 音が気になる
- 積載の幅をとる
となります。
ハイパワーがゆえに音や積載について気になる所があるものの、それ以上の性能を発揮するので全体的に「満足」という口コミが多いです。気になる点に関しては「思ったほどでもない」という声もあるので、実際の使用感については後で紹介しますね。
キャンプで安心して使えるタフさも日本ブランドならではです。大事な冷蔵・冷凍機能はどの口コミでも高く評価されていたので、夏キャンプで使うのが楽しみになりますね。
HiKOKIコードレス冷温庫の特徴
ポータブル冷蔵庫は数多くありますが、ハイコーキのコードレス冷温庫ならではの特徴を知らないと決め手に欠けますよね。特徴としては
- 冷蔵と冷凍が同時に冷やせる
- 大容量の25L
- 3電源に対応
- 移動が簡単
この4つがポイントです。さらに深掘りして紹介しますね。
冷蔵と冷凍が同時に冷やせる
コードレス冷温庫の最大の特徴は何といっても、国内電動工具メーカー初・冷蔵と冷凍が同時にできるという点です。付属の仕切り板で庫内を2部屋に分けることができ、それぞれの部屋を-18℃と-15~60℃の17段階で設定することができます。(温度差は30度まで)
仕切りがあるので、冷凍庫側の温度が冷蔵庫側に伝わることなく、しっかり温度分けができるのもポイントです。
ハイボールを飲むために氷を持っていけたり
予備のクーラーボックス用に保冷剤を冷やしておく使い方もできますよ。
大容量の25L
ハイコーキのコードレス冷温庫の容量はペットボトルが6本も入る大容量の25L。
普段クーラーボックスを使っている方にとっては25Lというと少なく感じてしまいますね。ですがコードレス冷温庫では冷やしておくための保冷剤や氷を入れる必要がないため25Lすべてを食料や飲み物を入れる場所として使うことができます。
仕切り板は2枚構成になっているので、一枚だけ外すと大きなトレーに入った食材も入れることが可能になります。
ソロやデュオなら冷温庫一つで十分な容量があり、ファミリーで使用するなら冷温庫には食材、クーラーボックスには飲み物などと分けて使用すると便利ですよ。
3電源に対応
ハイコーキのコードレス冷温庫はAC、DC、バッテリーの3種類の電源で稼働します。キャンプ場や電源が無い場所での使用や車での移動中など、シーンに応じて適当な方法で稼働させられるのは助かりますね。
専用バッテリーは別途購入する必要がありますが、AC電源とDC電源を使っているときにはバッテリーが自動的に充電される仕組みなので便利ですよ。
移動が簡単
本体重量はバッテリーを含まず約15kg。
ここにドリンクや食材を入れれば非常に重くなってしまいますが、ハイコーキのコードレス冷温庫にはハンドルとキャスターが付いているので簡単に移動させることができますよ。キャスターは直径約12cm、幅も3cmあるゴム素材でできているのでキャンプのような屋外で転がしても安心です。取っ手は積み込みの際にも役に立ちますね。
ハイコーキのコードレス冷温庫をレビュー
ハイコーキのコードレス冷温庫を実際に使用してみて
- 操作性
- 冷却能力
- 保冷能力
- 静音性
- 移動性
上記の気になる5つの点をレビューします。
操作性
ハイコーキのコードレス冷温庫の操作パネルは、MODEボタンで「2部屋モード」「片部屋モード」が選べる事ができます。「2部屋モード」で使用する場合は「L」と「R」でそれぞれの温度設定、「片部屋モード」で使用する場合はL側だけR側だけで温度設定するだけなので、誰でも簡単に操作できますよ。
冷却スピード
ハイコーキのコードレス冷温庫を家庭のAC電源につないでどれぐらいの時間で冷えるか?計測してみました。
- 冷蔵5℃
- 冷凍-15℃
- 外気温25.2℃
冷蔵は50分、冷凍は1時間程度で庫内温度が安定しました。キャンプに出掛ける準備をしてる間に稼働させておくと、十分庫内は冷えてますよ。
設定温度まで到達しませんでしたが、家庭の冷蔵庫と変わらない温度で使用できます。
保冷能力
ハイコーキのコードレス冷温庫の断熱効果を調べるために、庫内を冷やした状態から電源をきってから日光が当たる場所で放置した時の庫内温度を計測してみました。
気温 | 30℃ | 30℃ |
---|---|---|
冷蔵 | 6.2℃ | 8.9℃ |
冷凍 | -11.4℃ | -4.4℃ |
30℃の気温の中でも1時間程度なら電源を切った状態でもアイスが凍ったままの状態でした。断熱効果が高いと電力の消費がおさえられるので、限られた電力の屋外でも安心して使用できます。
静音性
ハイコーキのコードレス冷温庫も普通の冷蔵庫と同じように、コンプレッサが稼働した状態では音が大きくなります。
静かな場所では特に気になる点なので、冷温庫から1m離れた場所と夜のキャンプ場で計測してみましたが、キャンプ場でも虫の音や鳥の鳴き声がするので、音の大きさに違いはなくそこまで気になる印象ではありませんでした。
移動させてみた
ハイコーキのコードレス冷温庫のハンドルは、持ち上げると決まった角度で止まるようになっており、重たい荷物でも楽に移動させることができます。
芝生の上を引いてみました。タイヤが小さいので少し転がりにくいところもありますが、手で持つのに比べて簡単にテントサイトまで持ち運ぶことができます。
砂利が混じった道でも難なく移動することができます。
移動の際の注意点として、コンパクトに収める仕様上仕方がないことですが、ハンドルに長さがないのでアウトドアワゴンのように移動させると脚にあたります。斜めに立って移動させる工夫が必要です。
ハイコーキのコードレス冷温庫をポータブル電源で使用してみた
ハイコーキのコードレス冷温庫をポータブル電源で使用するのに気になるのが「容量はどれぐらい必要なのか?」だと思います。実際に使用した電力量を計測したので参考にして下さい。
8時間の電力量はどれぐらい?
室温27℃で1260WhのEFDELTAを使用して、冷温庫の蓋を開け閉めせずに8時間運転したら100%→79%まで減少しました。
8時間の電力量は264.6Wh。15時のチェックインから翌朝11時のチェックアウトまで20時間で計算すると661.5Wh必要になるので、1泊2日のキャンプで使用するなら700Wh以上の容量があれば安心して使用できます。
ACよりDCが省エネ
ポータブル電源を使用の場合、家庭用コンセントが使用できるAC電源とDC電源の2種類の電源があり、どちらもハイコーキのコードレス冷温庫に電気を供給できます。AC電源で電気を供給する時、メーカーによって多少の差はありますが、80%程度の変換効率というロスがあります。
AC電源での消費電力 | 約70Wh |
---|---|
DC電源での消費電力 | 約46Wh |
ACとDCの消費電力を見てわかるように、ポータブル電源でハイコーキのコードレス冷温庫を使用する場合はDC電源を使用するほうが長時間使用できますよ。
ハイコーキのコードレス冷温庫の使用上の注意点
本体を傾けない
ハイコーキのコードレス冷温庫は冷却方式がコンプレッサ式のため、本体を傾けることはNGとなっています。運転中に本体を前後左右に30度以上を約10秒間、70度以上を1秒間傾けるとコンプレッサを保護するために運転を自動停止します。
万が一停止した場合は、平たい場所に約一分間置くと自動で運転を再開します。
まとめ
「冷たい飲み物が飲みたい」「キンキンに冷えたアイスが食べたい」そんな夏キャンプの夢をハイコーキのコードレス冷温庫なら叶えられます!この1台があれば大人も子供もより笑顔溢れるキャンプになりますね。クーラーボックスと違い開閉する度に庫内の温度が上がってしまう心配も少ないので、真夏のキャンプでも神経質にならずに済みますよ。
もちろんクーラーボックとの併用もおすすめ。2つあれば怖いものなしになりますね。